2018年の夏もいよいよ本番。買い物などのちょっとした外出や通勤の間でも日焼けをしやすい時期へと突入しました。きちんと日焼け止めを塗ったつもりなのに、家に帰ると肌が真っ赤になっていた…そんな「うっかり日焼け」を経験したことがある方も多いのではないでしょうか? 

肌が赤くなり、ほてりやヒリヒリ感がある場合、まずはどんなケアをしたらよいのでしょう。今回はAll Aboutスキンケアガイドの佐治真澄さんに、うっかり日焼けの対処法についてお伺いしました。日焼けした肌によいとされる栄養素や、正しい日焼け止めの塗り方もご紹介します。

うっかり日焼けをしやすい部位やその原因は?

まずは、気をつけていても日焼けしやすい体のパーツを伺いました。みなさんも、ぜひ鏡でチェックしてみてください。

■1:ボディー…首周り、デコルテ、耳の後ろ、手や足の甲

ボディーのうち、うっかり日焼けをしやすいのは首周り、デコルテ、耳の後ろ、手や足の甲です。顔に比べると日焼け止めをしっかり塗らないことが一番の原因と考えられます。

特に手や足の甲には、日焼け止めを塗らないという人も多いのではないでしょうか? しかし、外気にさらされている部分には等しく紫外線が降り注ぐので、手や足にもケアは必要です。最近では紫外線防止効果があるハンドクリームなども出ているので、それを活用するのもいいでしょう。またスプレータイプのものだと広い範囲にも塗りやすいので、ボディーの日焼け止めにはオススメです。塗りムラのないよう、まんべんなくスプレーするのを忘れないようにしてください。

■2:フェイス…頰や鼻の頭、おでこ

頰や鼻の頭、おでこなど、顔の中で高さのある部分もうっかり日焼けしやすいと言えます。対策としては、顔全体に日焼け止めを塗ったら、これらの部分には重ねづけするように心掛けましょう。特に、伸びのよい日焼け止めは薄づきになりやすいので、重ねづけは必須です。

顔の高いパーツには重ねづけを。ムラなく塗ることもポイントです。

クールダウンが最優先!「うっかり日焼け」の対処法

万が一、日焼けをしてしまったら早急な対処がポイントになります。お手入れの手順と具体的な対処法を教えていただきました。

■1:炎症を起こした肌を完全にクールダウン

うっかり日焼けをしてしまった直後、おそらく大半の人は肌が赤くなっているはず。これは肌が炎症を起こしている状態なので、まずはクールダウンすることが大切です。濡らしたタオルや冷たいおしぼり、保冷剤をタオルで包んだものなどで冷やしてあげましょう。

タオルなどが手元にない場合は、水道水などで冷やしてあげてもOK。熱を持っているときは熱いお風呂やシャワーも控え、とにかく冷やすことを心がけましょう。触れると痛いからと言って、そのまま放置するのはNGです。

冷やす時間は日焼けの程度によるので一概には言えませんが、赤みが少しおさまる、熱を持っていたのが引いてくるなど、肌の状態に応じて対応するようにしてください。

また、シミにさせないために美白ケアを……とすぐに美白化粧水や美白美容液などをつける方もいるかもしれません。しかし、日焼けは肌が炎症を起こしている状態。そのため普段使っている化粧水でもしみることがあります。炎症を悪化させてしまう恐れもあるので、十分にクールダウンしてから行うようにしましょう。

■2:保湿はクールダウンの後に

日焼け後は乾燥が気になることも。ただし、日焼けした肌はとてもデリケートな状態。保湿をするのは、肌をクールダウンさせて赤みや熱が少し引いてからにしましょう。肌の状態を見ながら行うようにしてください。

保湿には、ひんやり効果があり、テクスチャーも優しいジェルタイプのスキンケア用品をオススメします。冷蔵庫で冷やして使うとひんやり感がよりアップし、肌にも心地良いはず。鎮静効果のあるアロエが配合された「ベラリス」やコパトーンの「アフターサンオイルフリージェル」、そのほか、ナチュリエの「ハトムギ保湿ジェル」といった商品がオススメです。

鎮静効果のあるジェルを冷やして使えばひんやり快適。

■3:水分・ビタミンC・リコピンを補給!

肌の上からのお手入れも大切ですが、体の内側からもケアしてあげましょう。日焼け後に補給したいものを伺いました。

・水分補給
まずはたっぷりと水分補給を行うようにしましょう。前述したように日焼けによって乾燥を引き起すこともあるので、水分をとることで潤い補給の効果も期待できます。

・ビタミンC
ビタミンのなかでも、ビタミンCには抗酸化作用があり、メラニンの生成を抑制したり、シミやそばかすを防いだりする働きもあるので特にオススメです。最近ではサプリで飲むタイプの日焼け止めも出ているので、アウトドアなど1日中外にいるときには外側からのケアにプラスしてもいいでしょう。ビタミンCが豊富なオレンジ、キウイ、グレープフルーツ、ブロッコリーなども日焼け後にとりたい食べものです。

・リコピン
日光への耐性を高める効果が期待できるリコピンを含んだ食べ物をとるのもいいでしょう。代表はトマトですが、そのほか、赤いパプリカやスイカなどにも含まれています。

水分とビタミンの補給を忘れずに。

「うっかり日焼け」を防止!日焼け止めの塗り方4つのポイント

最後に、改めて日焼け止めの正しい塗り方を教えていただきました。「外出しない日でも、日焼け止めを塗るのを心がけて!」と佐治さん。4つのポイントをおさえて、この夏の紫外線から肌を守りましょう。

■1:塗りムラはNG!手のひらで顔全体になじませて

顔の5か所程度(両頬、おでこ、鼻の頭、あご)において伸ばす、という「5点置き」も良いですが、できれば適量を手のひらにとったら両手で軽く伸ばして(クリームをやわらかくする感じ)から、顔全体になじませるほうが塗りムラを防ぐことができるので、より効果的です。その際、首や耳の後ろも塗るのを忘れずに。全体になじませたら、先ほどよりは少なめの量を手のひらに取り、頰など顔の高い部分に重ねづけするようにしましょう。

ボディーは冒頭でご紹介した首周り、デコルテ、耳の後ろ、手や足の甲などのパーツを特に意識して日焼け止めをつけるようにしてくださいね。

■2:こまめな塗り直しを忘れずに!

日焼け止めは、朝塗ったら夜まで安心というものではありません。汗などで流れてしまうのもありますが、そもそも1日中効果が持続するものではないんです。そのため、こまめな塗り直しは必須。日中は手を汚さず手軽につけられるスプレータイプやパウダータイプのもの持ち歩いて、ケアしてあげましょう。

■3:外出しない日でも日焼け止めはマスト

窓ガラスを通して紫外線は室内にも降り注いでいるため、外出しない日もメイクはしなくても日焼け止めは塗るように心がけましょう。最近では、紫外線防止だけでなく、ブルーライトや近赤外線防止効果のある商品も出ているので、それらの効果が付いているものがオススメ。特に近赤外線は肌の真皮にまで届くと言われていて、シミやシワだけでなく、たるみの原因とも考えられているので侮れません。

■4:SPFは足し算できない!

例えば日焼け止めがSPF30で、その後に塗るファンデーションがSPF40の場合、あわせてSPF70の効果があると思われる人もいるかもしれません。しかし、SPFには足し算した分の効果はありません。あくまで一番外側に塗ったSPF40の効果しか期待できないことを頭において、しっかりケアするよう心がけましょう。

SPFは足し算ができません。自分に合ったものを、こまめに塗りなおしましょう。

【まとめ :日焼け止めの塗り方4つのポイント】

■1:塗りムラはNG!手のひらで顔全体になじませて
■2:こまめな塗り直しを忘れずに!
■3:外出しない日でも日焼け止めはマスト
■4:SPFは足し算できない!


外出時だけでなく、窓ガラスを通しても室内に降り注ぐという紫外線。「うっかり日焼け」を防ぐためには、日焼け止めでのこまめなケアが必要です。もし日焼けをしてしまったら早めのアフターケアを心掛け、悪化させないように気をつけましょう。

佐治真澄さん
All Aboutスキンケアガイド
(さじ ますみ)複数の化粧品会社の広報を経験。その際に得た美容に関する知識を基にライターとして活動を開始。単に高価な化粧品だけではなく、コストに見合った効果を実感できる商品や、プチプラコスメ、地元密着コスメなどを日々探求。それらの商品を、自分の肌で試しているときが一番幸せを感じる自称コスメマニア。
All About
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
田代祐子
EDIT :
大村実樹(東京通信社)