誰だって、ずっと安いお給料で働き続ける人生は避けたいですよね。投資家の菅下清廣さんは、「食べるために仕方なくする仕事に、人生の貴重な時間を奪われたくないなら、お金持ちになるべきだ」と言います。

そして、お金持ちになりたいと思ったら、お金持ちの思考と行動を身につけて、自由と人生の豊かさを自分でつかむ必要がある、とも主張。では一体どうすれば、むなしい人生にならずに済むのでしょうか? 実はそのためには、ちょっとした思考や行動を改善することも、ひとつの条件。

そこで今回は、菅下さんの著書『絶対大金持ちになる』から、大金持ちなら決して選ばない、お金の選択肢を紹介します。以下の5つに気をつけて、早めに生活に困らない額のお金を手に入れ、自分のやりたいことをして暮らせるようになりましょう。

将来お金持ちになりたいなら「やめた方がいい」思考&行動5選

■1:急な雨でも、傘を買わずに目的地に向かって走る

健康より小銭を優先するのはNG
健康より小銭を優先するのはNG

傘を持っていないとき、外出先で急に雨が降ってきたら、どのような対応をとりますか? 「コンビニエンスストアなどで、傘を買うのはもったいない」と、走って目的地に向かったりしたことはありませんか? 確かに傘を買わなければ、500円程度の支出を抑えることができます。ただ、それと引き換えに、風邪をひいてしまっては元も子もありません。

菅下さんは、「自分の体調管理に気をつけるようでなければ、お金持ちにはなれない」と言います。風邪をひくのは、運が落ちる一歩手前。「風邪は万病のもと」ということわざを、独自に「風邪で運気が落ちて、結果的にお金持ちから遠ざかってしまうから、風邪を甘く見てはいけない」と解釈しているそうです。

小銭は使っていいということではなく、健康より小銭を貯める行動を、優先してはいけないということ。健康管理に留意した上で、知的水準を高めたり、人脈を広げたりすることのほうが、小銭を貯めるより何倍も大事。そのため、雨に打たれて風邪をひかないよう、近場のお店で傘を買うか、タクシーを拾うなどしましょう。

■2:お金儲けばかり考えている友人からの儲け話に乗る

時間・体力・ネットワークの無駄はNG
時間・体力・ネットワークの無駄はNG

普段、お金儲けのことばかり考えている友人から「一口乗らないか?」と儲け話に誘われたら、どのような対応をとりますか? 話を聞いてみて可能性を感じたら、ホイホイ飛びつく可能性はありませんか?

本当にうまい話だったとしても、お金儲けのことばかり考えている人が、気安く他人にそんな話を教えるわけがないので、これは聞くだけ無駄です。

そもそもお金持ちになるためには、時間と体力、ネットワークの無駄をしてはいけません。いい人脈を、周りに構築することが大切なのです。それを有効活用し、拡大していくことで時間の無駄がなくなり、お金持ちに近づきます。

友人の話に乗った場合は、時間だけでなく、ネットワークを無駄にしてしまう危険性が高いです。他人に頼らず、自分の頭を使って行動しなければ、お金儲けはできません。怪しい話は断りましょう。

■3:会食で盛り上がって「約束の時間」を超えてもそのまま続ける

マイルールに例外を作るのはNG
マイルールに例外を作るのはNG

終了時刻が過ぎても、ビジネス会食などが盛り上がったとき、どのような対応をとりますか? せっかく盛り上がったのだからと、話を続けますか? 菅下さんは、ランチなら1時間、ディナーなら2時間で、必ずお開きにすると決めているそうです。

理由は、最初に時間を決めておけば、前置きなしに本題に入っても失礼にならず、不必要な世間話や無駄話がなくなり、有意義な時間を過ごせるから。

時間をかけても終わらないのは、打ち合わせのテーマがハッキリしていないか、理解力がなくて会う価値のない相手だからだと言います。マイルールは一度破ると癖になるため、終了時刻を決めたら盛り上がっていても、ためらわずに席を立つのだとか。

成功する人とそうでない人を分けるポイントは、セルフコントロール。自己管理できない人は成功できず、お金持ちにもなれないとのこと。時間が過ぎても店に居続けたり、二次会に行ったりするのは、セルフコントロールができていない証拠。

消費された時間は、二度と取り返せません。一分一秒を大切にする感覚を持つことが、お金持ちへの扉です。約束の時間になったら料理が残っていても席を立ち、店を出ましょう。

■4:買い物が5%オフになるクレジットカードに加入する

時間を大事にしない人と一緒にいるのもNG
時間を大事にしない人と一緒にいるのもNG

たまたま入ったショッピングセンターで、提示すればその場でお買い物が5%オフになるクレジットカードの勧誘をされたら、どのような対応をとりますか? 節約になると思い、その場で迷わず加入する可能性はありませんか?

クレジットカードをまだ持っていないなら、話を聞いてもいいですが、すでに持っているのなら時間の無駄になるため、その場を立ち去りましょう。複数のクレジットカードを持つと、その分だけ資金の管理が面倒になります。また、次にいつ使うかもわからないもののために、時間を費やすのは愚の骨頂。

菅下さんは、同じ時間を過ごす相手にも、時間を無駄にしないように求めるそうです。そのため、商談で時間を無駄にするような提案をする人や、時間の重要性を理解せず、無駄な質問をしてくる人との取引は中止するのだとか。

クレジットカードの勧誘をされて、「いつか使う可能性もあるなら、それに備えて持っていた方が得」と考えるのは、典型的な小市民の発想。お金の無駄より、時間の無駄遣いの方が損失は大きいです。時間の無駄についても、徹底的に省いていきましょう。

■5:落とした財布を見つかるまで根気よく捜す

いつまでも頭を切り替えないのはNG
いつまでも頭を切り替えないのはNG

会社帰りに財布を落としてしまい、警察に届けてもすぐに見つからなかったら…どのような対応をとりますか? 通勤経路を行きつつ戻りつつしながら、見つかるまで探してしまいませんか?

これは、時間と体力の無駄遣い。正解は、「いつか出てくるさ」と考えて、自宅へ帰ること。そもそも損をしたとき、「同じもので取り返そう」とすると、失敗してしまうそうです。失敗はいったん認めて、損切りをする。冷静になって頭を切り替えて、成功しそうな案件を見つけようとする方が、お金儲けできる可能性は高いのだとか。

菅下さんは、失敗したときでも平静を保てるように、美術作品を見たり、好きな音楽を聴いたりして、日常的にリラックスした心を保つ時間を、意識的につくっているそうです。つまり成功するには、仕事人間ではダメ。オンとオフの切り替えが上手にできない人は、お金持ちにもなれません。

倹約をどれだけ頑張っても、大金持ちにはなれません。なれたとしても小金持ち止まり。したいことを我慢して倹約して、その努力むなしく人生が終わるのは、避けたいところですよね。そうならないよう、お金持ちの思考と行動を、一部でも身につけられるようにしていきましょう!

菅下清廣さん
投資家
(すがした きよひろ)スガシタパートナーズ株式会社代表取締役、国際金融コンサルタント、学校法人立命館顧問、近畿大学世界経済研究所客員教授。メリルリンチをはじめとする名門金融機関で活躍後、現職。変化の激しい時代に次々予想を的中させることから「経済の千里眼」の異名を持ち、政財界にも多くの信奉者を持つ。著書多数。
『絶対大金持ちになる』菅下清廣・著 講談社刊

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WRITING :
藤岡あかね
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