今、少女漫画の世界を再現したユニークな和菓子『新宿女王製菓』が、インターネット上で「何これ、気になる!」「つい集めたくなっちゃう」と話題になっていることを、ご存じでしょうか。

実は、この和菓子は過去にもコラボ商品をリリースしているブランド。今回は、新宿にしかないお土産を求める人向けに商品化した様子。ほかにも調べてみたら、インパクトのある和菓子があったので、あわせてご紹介します。

 意外と知らないユニークな和菓子の世界

■少女漫画の世界を和菓子で再現した『新宿女王製菓』

第一話「歌舞伎町に妖しく香る赤い薔薇」のパッケージ
第一話「歌舞伎町に妖しく香る赤い薔薇」のパッケージ

『新宿女王製菓』は、8月25日に新宿マルイ アネックスの「諸国ご当地プラザ新宿店」で発売された、新宿をテーマにした少女漫画の和菓子ブランド。

「新宿でしか手に入らないお土産がほしい」という需要に応えるために生まれた商品なのだとか。椎名林檎の名曲『歌舞伎町の女王』を連想させる商品名ですが、まったく関係はありません。

歌舞伎町・都庁・ゴールデン街・花園神社など、外国人観光客が実際に訪れるスポットをイメージした和菓子(ローズ、マンゴー、ピスタチオ、マサラチャイ)がラインナップされ、各話イラストパッケージと缶バッジ・カルタ付き。気になるお値段は、3個入り777円(税込)と、バラマキ土産としてもお手頃なプライス。

少女漫画としての『新宿女王製菓』は、全4話。第1話「夜の歌舞伎町に妖しく香る赤い薔薇」は、新宿歌舞伎町が舞台で、主人公の姫が外遊先の宿から姿を消した侍女を追って街に迷いこみます。ここで姫が出会ったイサーンという人物のペンダントには、失踪した侍女の写真が。謎の真相に迫ったとき、イサーンの赤い薔薇の刺青が光って……といった物語。

このエピソードをイメージしてつくられたのが、『夜の歌舞伎町に妖しく香る赤い薔薇』という、同名の和菓子。販売は、少女漫画とセット。こちらはルガリアンローズオイルとフランボワーズの生地が使われており、ミルク餡を包んで焼き上げられています。

歌舞伎町のローズ、ゴールデン街のマサラチャイなど個性的な和菓子
歌舞伎町のローズ、ゴールデン街のマサラチャイなど個性的な和菓子

第2話「マンゴー公爵夫人の濡れた果実の罠」はマンゴー風味の生地でミルク餡を包んで焼き上げた和菓子付き。

第3話「渇いた街の夜に咲く甘い愛の蕾」はピスタチオ風味の生地でミルク餡を包んで焼き上げた和菓子付き。

第4話「王家の媚薬と終わらぬ悦楽の宴」はマサラチャイ風味(ガラムマサラ、カルダモン、シナモン、ナツメグ)の生地でミルク餡を包んで焼き上げた和菓子付き。

漫画を読んでから和菓子を食べても、和菓子を食べてから漫画読んでもOKなのだそうです。

あまりの珍しさに、発売開始後すぐにSNSで話題に。

Twitterでは、「これウケる。これから東京土産はこれで決まりやね(笑)」「斬新で面白い」「商品名が個性強すぎ!」「箱がかわいすぎる。カルタの裏面もツボ! 」「全部気になるけど、とくにマンゴー公爵夫人の濡れた果実の罠が食べてみたい」「友達への差し入れに普通においしいバタープレストサンドと、ウケるか外すかギャンブルなこれにするかで悩んでいる」などの称賛の声がズラリ。

実際に食べた人は「マサラチャイが好きな味で少しずつ食べている」「口からなんかいい匂いがしてくる」などの感想ツイートを投稿しています。

■時代劇の悪代官になれる和菓子や『埋蔵金最中』も!

プレスリリースより
プレスリリースより

ちなみに『女王製菓』シリーズは、過去にも斬新な和菓子と少女漫画をリリースして注目を集めてきました。

2006年に発表された同シリーズは、2014年にはパリの老舗百貨店ル・ボン・マルシェで販売され、パリジェンヌをも魅了しました。

物語中に必ず登場する決め台詞は、「パンが無ければ◯◯を食べればいいじゃない!」。2015年には岡山県のお土産としてフィナンシェが、「きびだんごが無ければフィナンシェを食べればいいじゃない!」というキャッチフレーズと共に販売されています。

プレスリリースより
プレスリリースより

『女王製菓』シリーズ以外にも、ユニークな和菓子は全国にほかにもあります。

例えば、静岡県の土肥金山や新潟県の佐渡金山で買える『埋蔵金最中』は、一目見た限りだと普通の最中。しかし最中を取ると箱の下には小判(チョコレート)が隠されており、時代劇のような「お主も悪よのう」やりとりを、お友達や職場で楽しめる商品です。

こちらも購入者が写真付きでツイートして、数々のメディアに取り上げられました。

土肥金山インターネットショッピングより
土肥金山インターネットショッピングより

これくらいユニークな和菓子は、あげた人との関係をさらに深めてくれるはず。

特に『新宿女王製菓』は、外国の方へのお土産にすると喜ばれること請け合いです。また、面白いものが好きな取引先への手土産にすると、商談がまとまりやすくなるかもしれません。

これから何を差し入れしようか迷ったときは、外し技として、遊び心たっぷりの和菓子を選んでみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者
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WRITING :
宇月明子