【目次】
秋服はいつから販売? いつから着る?

秋服が販売され始めるのは、8月の中旬頃。夏物のセールと同時に、秋物の新商品が並んでいるイメージです。本格的な秋の訪れを感じるようになる頃には、狙っていたアイテムが売り切れていた、なんてこともあるので、気に入ったものがあれば早めに手に入れておくのがおすすめです。
実際に秋服を着るのは、9月下旬頃。秋らしい小物であれば、9月の上旬から取り入れてもOKです。
それでは、2021年の秋服のトレンド傾向をチェックしてみましょう。
トレンド「アイテム」
装いに旬をまとうなら、トレンドアイテムを真っ先にチェックしておきたいです。2021年注目のアイテムは「ニットアップ」「タフネスブーツ」そして「ミニスカート」。アイテムの特徴や、実際のコーディネート例をレッスン。
◆ニットアップ
お出かけもOKな優秀リラックスウエア

おうち時間の定着から、リラックスウエアがトレンドだった2021の春夏。秋服もそのムードを受け継ぎ、家の中でもストレスフリーに過ごせる「ニットアップ」に注目したいです。見本のようなボトルネックやドロップショルダーなど、こなれて見えるディテールを選べばお出かけ着としてもOK。ヘアをタイトにまとめつつゴールドピアスを添えたり、きれいめ小物をプラスすることでルーズになりすぎません。
ネイビーで品の良さを忘れない

ともすればルーズになりすぎたり、部屋着感が強くなりすぎてしまうニットアップ。おうち時間以外でも活用するのなら、色の力に頼るのが成功への近道です。品の良いネイビーを選べば、街中でも映えるリラックスウエアとして活躍。
お出かけ着らしさを求めるならスカートを選んで

お出かけ着としても十分な威力を発揮させるのなら、パンツほどリラックス感が強くならないスカートタイプのニットアップを選ぶのがおすすめ。品の良いベージュを選んだら、足元は真っ白なスニーカーで切れよく。
◆タフネスブーツ
定番スキニーコーデをアップデート

昨年の秋冬から見られた、コンバットブーツやワークブーツ、レースアップブーツといった重厚感のあるブーツのトレンド。2021秋はその人気がさらに高まっているので、着こなしにトレンド感を呼び込むなら押さえておきたいアイテムです。定番の黒スキニーパンツも、タフなブーツを合わせるだけでこんなに垢抜け。
ワンピースの新たな外し役として活用

ワンピースの外し役といえば、スニーカーやフラットシューズを活用していましたよね。今季はタフネスブーツが新たな外し役の定番になりそうです。フェミニンな印象のワンピースも、足元に重厚感を作ることで意志を感じるスタイルへと導くことができます。
エレガントな着こなしをあえて着崩す

ベージュのワンピースに、エコファーのビッグストールを合わせたエレガントな着こなし。足元にはパンプスなどのきれいめシューズではなく、あえて無骨なコンバットブーツを選ぶことで瞬時に今のムードをまとうことができます。
◆ミニスカート
まずはデニム素材で気負いなく

2021春夏からトレンド復活の兆しが見えていたミニスカート。この秋冬には欠かせないアイテムとなりそうです。ミニ丈は難しそう… と感じている人は、親近感があり気負いないデニム素材を選べばOK。大人らしい黒を選びつつ、クラシカルなトレンチコートで脚を覆えば大人でもチャレンジしやすいです。
黒ストッキング合わせで大人顔

素脚を出すことに抵抗がある人は、黒ストッキング合わせはいかが? タイトな黒のミニスカートに、透ける黒の脚で大人の色香を漂わせて。オーバージャケットでこなれ感を宿しつつ、足元は同じく旬のワークブーツでかっこよく。
ロングブーツとのかけ合わせで肌見せ面積を調整

ミニスカート×ロングブーツのコンビで、肌見せする面積を調整するのもおすすめです。白のケーブルニットトップスと黒のミニプリーツスカートというフェミニンな組み合わせも、エコレザーのロングコートとブーツでぴりっとスパイシーに着こなして。
ジャケットとのセットアップで品よく

ジャケットとミニスカートのセットアップなら、品よく見せることができるので大人にもおすすめです。インナーはハイネックを選びつつ、ブーツはロング丈を選ぶことで肌を露出する箇所を絞ると好バランスに着地。
トレンド「カラー」
トレンドアイテムのお次は「トレンドカラー」についてご紹介します。2021年の秋服に取り入れたいのは、パワフルな「レッド」、そしてサステナブルな意識の高まり、普及という背景から「オリーブ」「ベージュ」「ブラウン」といったアースカラーが再び注目されています。
◆レッド
暖色まとめなら穏やかに着地

各ブランドがメインカラーとして、あるいは差し色として積極的に取り入れていたレッド。鮮やかな赤のタートルニットに、ワインレッドのカーディガンを肩掛けして奥行きを演出。スカートも同じ暖色であるブラウンをセレクトすることで、赤が強くなりすぎず、穏やかに見せることができます。
パワーレッドをまとって意志あるエレガントスタイルへ

ネイビーとベージュの切り替えが新鮮な赤のロングカーディガンを、ワンピースとして活用。インナー、小物を黒で統一し、とことんシックにきめています。足元は、やっぱりトレンドのワークブーツで外すのが今年の秋冬のルール。
赤の上下で着映えを叶えて

赤のニットプルオーバーに、同色のプリーツスカートを合わせた目を引くトレンドカラーコーディネート。同じく強い色である黒小物を添えれば、モードな印象を醸せます。スカートの丈とシューズの丈を計算し、足首をほんのり覗かせると抜け感が加わって良バランス。
>> わかりやすい!組み合わせで変わる、赤に合う色【27の見本コーデ】
◆オリーブ
グラデーションで奥行きを作る

まさにオリーブの枝のような優しい「オリーブブランチ」やシックな「ミリタリーオリーブ」のように、2021秋はオリーブカラーがトレンドです。ジャケット×コートのアウターONアウターは、オリーブのグラデーションで奥行きを演出。パンツとシューズは黒で統一し、洗練感のある色合わせを意識。
ニット素材でオリーブの柔らかさを引き出して

自然を感じる優しいオリーブは、ぬくもりのあるニット素材で取り入れて穏やかに。そこにスパイシーなエコレザーパンツをかけ合わせることで、メリハリたっぷりな着こなしに整います。スリングバックのパンプスとレッドルージュで、レディを後押し。
同系色でまとめて一体感を作る

オリーブカラーのパンツに、ダークグリーンのアウターを合わせまとまりある着こなしへ。インナーにはシンプルな白カットソーをつなぎ役として投入。カラフルなスター型のネックレスや、真っ赤なクラッチバッグを添えれば遊び心ある大人の着こなしが完成します。
◆ベージュ
ベージュ×白でニュアンス配色へ

羊皮のようなほんのり黄み帯びた「シープスキン」や、クリアベージュの「ソイビーン」など、今年の秋もベージュに注目が集まっています。白で統一した上下に、ベージュのジャケットと色味を変えた同色のブーツを添え、ニュアンスカラーコーデに。引き締め役は、強すぎないブラウンを選んで品よくまとめて。
インの色を濃くして奥行きを演出

赤みブラウンのニットとシャツに、ベージュのパンツを合わせ落ち着いた配色へ。そこにエクリュのアウターを添えインのカラーを濃くすることで、奥行きたっぷりな着こなしが出来上がります。のっぺりしないように添えた、バッグの柄スカーフが好アクセント。
小さいけれど大きく効く差し色ベージュ

黒で統一したトップスとレザージャケットの組み合わせは、間にベージュのチェックシャツを忍ばせたことでそれぞれの素材感を引き立てることに成功しています。上半身が凝っているので、ボトムは親しみ慣れたデニムパンツをシンプルに合わせるのが吉。
◆ブラウン
夏服を瞬時に秋仕様へとブラッシュアップ

「ルートビア」という炭酸飲料のような濃いブラウンや、赤みブラウンの「アドビ」など、ベージュと同様に今年もブラウンに注目が集まっています。夏に活躍させた白Tシャツ×デニムパンツの最愛コンビに、濃いブラウンのジャケットを添えて秋コーデにシフト。ブーツも色味を変えたブラウンを選ぶことでトレンド感たっぷりに仕上げています。
ブラウンパンツで秋らしさを高める

秋に活躍すること間違いなしなブラウンパンツ。季節感がある上に、ベーシックカラーなので着回しやすさも備わっているのが嬉しいポイント。黒ボタンが印象的な白シャツと黒ジャケットと組み合わせ、トラッドにきめて。
ブラウンを選んで品の良さを助長する

パフスリーブやギャザーのディテールが優雅なワンピースは、ブラウンを選ぶことで品の良さを上乗せ。同色のブーツはピタッとしたシルエットできれいめムードを盛り上げています。コロンとしたフォルムのチェッカー模様のバッグが、ほんのりレトロを醸して。
おさえるべき「柄」
旬をまとうに欠かせない要素の一つとして「柄」もありますよね。2021秋には「レオパード」と「ジオメトリック」に注目したいです。主張のある華やかなこの柄は、長く続いた自粛生活に歓喜をもたらしてくれそう。
◆レオパード
まずはデニムパンツと合わせて

秋服の定番柄として馴染みのあるレオパード柄ですが、今季は大いに活用していきたいトレンドアイテムです。派手になりすぎてしまうのでは? 迫力が出過ぎてしまいそう… なんてお悩みを抱えるのなら、相棒的存在のデニムパンツを合わせれば適度なドレスダウンが叶い、身近に感じます。
クラシカルコートからやんちゃなボトムを覗かせる

クラシカルな魅力を放つ、トレンチコートとブラウンのレザーショルダーバッグの組み合わせ。そこからあえてやんちゃなレオパードパンツを覗かせることで、着こなしに鮮度を宿すことができます。そんなパンツにお似合いなレースアップブーツは、エクリュを選んで抜け感をオン。
品よくまとめレディに昇華

小さめのレオパード柄をマキシワンピースとして取り入れれば、主張が強くなりすぎず品よく着こなすことができます。黒ジャケットやきちんと小物をかけ合わせれば、きれいめコーディネートの完成度がぐっと引き上がってこんなにエレガント。
ポイント小物としても取り入れたい

トレンドのレオパード柄は、小物で取り入れるのもおすすめです。プレーンな着こなしにメリハリを授けてくれることはもちろん、レオパード柄に初めて挑戦する、という人も気負いなく取り入れることができます。
◆ジオメトリック
キャッチーな黒コーデをつくる

円や曲線、直線などを組み合わせてパターンにしたジオメトリック。そのインパクトのある見た目で、コーディネートのマンネリを解消することができます。白黒のワンピースとして取り入れれば、街中でも被らないモードなオールブラックコーディネートが完成。
部分的に取り入れれば難しくならない

やや難しそうな印象のジオメトリックも、部分的に取り入れられたアイテムならハードルが高くありません。秋らしいカーキとマスタードイエローとの組み合わせで、季節感とトレンド感を両立。目を引く着こなしなので、ヘアとメイクはナチュラルに。
クラシカル×モダンを融合させる

ジオメトリック柄のボウタイブラウスに、同じくトレンドであるミニスカートを合わせた旬ルック。そこにクラシカルなベージュトレンチコートを掛け合わせればハイブリッドなファッションを楽しむことができます。
旬「素材」をチェック
最後に、2021秋に注目したい旬の「素材」について解説します。今年の秋は、親しみ慣れた「ニット」と「ファー」に改めて注目が集まります。さらに立体感のアップする「メランジ」にもフォーカス。
◆ニット
存在感のあるニットトップスで無難を脱却

ニットトップス×パンツのオーソドックスな組み合わせも、たっぷりとしたネックと幅のあるロング袖を選ぶことで無難を回避。さらに間にエコレザーシャツを忍ばせたことで、シンプルなのに感度高めな秋コーデが完成です。
たっぷりネック×ケーブル編みで立体的に

今年タートルニットを選ぶなら、ネックにボリュームがあるものを選ぶと旬をまとえます。さらにケーブル編みなら、それ一枚で立体感抜群。黒のトレンカと白のパンプスを掛け合わせ、大人にとって好都合なきれいめカジュアルをメイク。
ニットパンツでリラックス感を醸す

ビッグシルエットのハーフジップトレーナーに、ニットパンツを合わせて今季らしいリラックス感を演出。白黒でストイックさを添えれば、ルーズになりすぎません。パンツのリブの畝が縦長シルエットを作り、スタイルアップを実現。
ワンピースもニット素材を選んで

一枚でコーディネートが完結するワンピースも、ニット素材を選べば今年顔に。旬カラーのブラウンをセレクトし、シンプルなトレンドコーディネートを堪能。パールピアスと鮮やかなグリーンバッグを添え、華やぎを作るとマンネリしません。
◆ファー
着こなしがたちまち秋顔に

ファーは秋冬の定番とも言えますが、今年の秋冬はトレンドの最前線にカムバック! クリームベージュのセットアップスタイルも、ブラウンのファーバッグを添えたことでたちまち秋顔に。足元には、同じく旬のレオパード柄パンプスをオン。
ファー素材のホーボーバッグで今っぽさを足し算

シーズン問わず2021年のトレンドアイテムと言えるホーボーバッグは、ファー素材を選んだことで旬らしさが倍に。コンバットブーツと組み合わせれば、小物だけでトレンドを語ることができます。
キャッチーな足元でお洒落心を加味

今年のファー素材は、シューズとしても取り入れてインパクトを作りたいです。パーカー×レギンスのリラックスコーディネートも、足元にファーサンダルを取り入れてキャッチーな見た目へと誘導。ボリュームのあるファーなら、より今年らしく仕上がります。
◆メランジ
メランジ素材のセットアップで単調にさせない

混合するという意味のメランジは、二色以上の糸を使って霜降り調に見せた素材のこと。ジャケット×スカートのセットアップは、今年は無地ではなくメランジ素材を選んで立体感を醸して。エレガントな着こなしの足元は、やっぱりタフなワークブーツ。
カラフルメランジでワンピースルックが様になる

ニット×メランジで、トレンド感たっぷりなワンピースコーディネート。カラフルな糸で織られているので、それ一枚で立体感バッチリ。フィット&フレアの優雅なシルエットは、ポインテッドトゥパンプスやブラウンレザートートのようなきれいめ小物がお似合いです。
ビッグシルエットのメランジシャツでこなれ感を宿す

ワンピースとブーツを白で統一したイノセントなコーディネート。今年らしさを乗せるべく、ビッグシルエットがリラックス感を醸すメランジのシャツをオン。白とグレーの配色ならスタイリッシュなムードが手に入ります。
- PHOTO :
- Getty Images