駅構内での電車の待ち時間や、誰かと待ち合わせするときなど、気が緩んでだらっとした姿勢をしてしまっていることはありませんか? 人の品性は、ふとした隙に露わになるもの。実は無意識の仕草は、周囲に「下品な人だ」という印象を与えてしまうことがあります。

そこでポージングディレクターの中井信之さんに、待っているときにやりがちだけど、実は「下品に見えてしまう仕草」と、対処法としての「上品な女性に見られるための良い仕草」の両方を教えていただきました。上品な女性になるためには、以下の6つを気をつけていきましょう。

待っているときにやりがちだけど「実は下品に見えてしまう仕草」6選

■1:背中を丸めてスマホを操作しながら待つ

猫背の女性は上品に見えません

通勤や買い物など、日ごろ電車に乗る機会は多いと思いますが、駅のホームで電車を待っているとき、どのように過ごしているか意識したことのある人は多くないのではないでしょうか。

「皆さん結構、ホームの限られた場所でなるべく幅を取らないように体を小さくしていていますよね。遠慮しているのはいいと思うんですけど、顔をスマホに近付けて猫背になっているのは下品というか、見た目があまり美しくないですね。

あと、スマホに夢中になって視野が狭くなってしまうと危ないということもあります。スマホを顔から離して背筋を伸ばしましょう。当たり前のことですが、そのほうが視野も広がって安全かつ優雅に見えますね」(中井さん)

スマホを見ることをやめる必要はないですが、スマホにばかり気を取られていては、確かに上品とはいえないようです。

■2:両足を大きく開いて仁王立ちになって待つ

片脚に重心をかけるのが正解

逆に、「力強く足を開いて仁王立ちするのも美しくない」と中井さん。

「片脚に重心をかけると、左右のウエスト(骨盤)の高さがずれて体がS字状の綺麗な曲線を描くので、女性らしさが出てエレガントな印象になります」(中井さん)

ただし、片方によりかかるような感じでだらしなくなってしまっては意味がありません。背筋は伸ばしつつ、誰かに見られているという意識することが大事。隙を見せないようにすることもポイントだそうです。

■3:バッグの中身をガサゴソと整理しながら待つ

脇が開いていると美しくない!

では、駅のホームなどでベンチに座っているときは、どのように過ごしていますか。

「皆さん忙しいので、隙間時間の合理化でバッグの中身の整理をする人もいるかと思いますが、焦ってバッグの中をゴソゴソ覗き込んで脇が開くと、上品には見えないですね」(中井さん)

バッグの整理をするのが良くないというわけではありませんが、中井さんは「帰宅してからするのがベスト」と言います。外でするなら、脇をしめたほうが上品に見えるとのことです。

■4:殺風景な場所でぽつんと待つ

待っているときの背景も重要!

誰かと外で待ち合わせするとき、中井さんによると、まず待っている場所から選ぶべきだそう。

「殺風景な場所にぽつんといると、暗く不機嫌に見えてしまうので、綺麗な色の壁の前や、絵になるところを選ぶとよいでしょう。仮に自分の写真を撮るとしたら、背景にはこだわりますよね。そのイメージで、自分がその前に立つと映えるような場所を探してみてください」(中井さん)

さらに、服が汚れないような壁であれば、軽く寄りかかるようにすると安定感が出るといいます。もちろん、ダラっと体を壁に委ねるのではなく、背筋は伸ばしつつ、顔は上げ、澄まして遠くを見るような姿勢をとると美しい印象になるとのこと。

「人が大勢集まる場所、例えば渋谷駅のハチ公前など混雑する場所では、相手がどこから来るかわからないので落ち着かないですよね。なかなか見つかりにくいので、対処法としては、『今日はストライプの服を着ています』などと、服装を相手に事前にメールなどで知らせておくと、キョロキョロしないで済みます」(中井さん)

確かに、困っていたり迷っているように見えるのは、あまり美しい印象にはなりません。大人の女性としては、余裕のある雰囲気を醸し出したいものですね。

さらに中井さんから、すぐにでも実践したい裏技を教えていただきました。

「昔からアイドルの写真などではよく使う手法ですが、自分より太い柱の近くに立つと、やせて見える効果も期待できます」(中井さん) 

■5:目だけをキョロキョロと動かして待ち合わせ相手を探す

スマホを持ったまま人を探さないように

カフェなどで待ち合わせるときにも、スマホを見ているという人が多いのでは。

「1と同様に、手元のスマホに顔を近づけて見てしまいがちだと思います。さらに、そこから目だけ上目づかいにキョロキョロさせて、待っている人を探してはいないでしょうか? 相手を探す仕草をするときは、スマホを一旦置いてから、顔を上げて遠くを見るようにするといいですね」(中井さん)

さらに、中井さんの専門であるポージングから素敵に見える仕草を。

「手をテーブルの上に重ねて置くとまとまった感じがして、落ち着いた雰囲気になります。時折、あごに軽く手を当てるのも上品に見えます」(中井さん)

頬杖をつくのは、あまり行儀が良くないし、子どもっぽく見えてしまうそう。手のひらを頬に向けるのではなく、手の甲をそっとあごに触れるようにするとよいでしょう。

■6:テーブル会計を待つときに、残った料理をパクッと食べる

ひと口だけパクリとするのはNG!

中井さんから、デートのときに気をつけたいポイントも教えていただきました。

「食事が終わって会計を待っているときに、お皿にほんの少しだけ残った料理を『もったいないから』とひと口で食べると、せっかくの優雅な時間が台無しになってしまいます。残さず食べることや堅実ぶりをアピールすることは悪くないのですが、食事が一旦終わってしばらくたってから帰り際に食べるのは、デートの雰囲気が壊れてしまう気がしますので、タイミングを見てほしいとは思いますね」(中井さん)

親しい間柄では気にならないかもしれませんが、素敵なデートのときに、イメージダウンになるようなことはしたくないですよね。ついやってしまいそうになるけれど、気をつけておいて損はないはず。

さらに中井さんは「男目線で言い過ぎかもしれないけれど」と前置きした上で、デートで意識しておきたい点をアドバイスしていただきました。

「気張っていないのをアピールして、服を選ぶときに『抜け感・こなれ・崩し』がいきすぎると、だらしなくなってしまうので注意が必要です」(中井さん)

ファッション誌に載っているような、流行りの格好をそのまま真似するのではなく、自分の体型を考慮して上手に取り入れるのが賢い大人の女性ということのようです。

また、待っているときに背筋を伸ばすのはいいのですが、相手と会っているときにあまり姿勢が良すぎるのも、緊張感が取れず、親密になりにくいので避けたいとのこと。

「背筋が伸びすぎても、こちらはまるで面接されているような気分になってしまいます。相手が子どもだったら、体を低くして相手に目線を合わせますよね。それと同じで、姿勢を崩して、体を相手のほうに向け、共感する態度を示すこともときには必要だと思います」(中井さん)

ちょっとしたことかもしれませんが、普段から意識して癖づけておきたいことばかり。大人の女性として、常に上品でエレガントな仕草が自然と出るようになっていきましょう。

中井信之さん
ポージングディレクター
(なかい のぶゆき)学生時代に劇団「夢の遊眠社」に所属。退団後、モデルを経験。しぐさで雰囲気をつくる「HKKメソッド」を開発し、7,000人以上のタレント候補者に指導。的確な分析には定評があり、タレントからエグゼクティブビジネスマンまで「表情・話し方・動作」で個性のブランディングを指導している。『女も男もあこがれる ハンサム美人な「しぐさ」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が2018年10月19日に発売。
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WRITING :
あわいこゆき
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