ディオール春夏コレクションのインスピレーションとなった’60年代のアーティスト、ニキ・ド・サンファル

それぞれに個性的な新作バッグのなかでも、ひときわ目を惹くニキのアーティスティックなドローイング。バッグ上から「ブック トート」¥185,000・「ジャディオール」¥265,000・「ディオールアディクト」¥435,000・「ディオラマ」¥385,000・「レディ ディオール」¥495,000・「マイ レディ ディオール」¥450,000・ストラップ¥130,000(すべて税抜)

2018年春夏のディオールのコレクションで目を惹くのが、カラフルな刺繍や大胆なペイント。これは1960年代に活躍した女性アーティスト、ニキ・ド・サンファルによるもの。2017年春夏にメゾン初の女性アーティスティック ディレクターに就任したマリア・グラツィア・キウリは、メゾンのアーカイブを調べているとき、ニキ・ド・サンファルの写真に興味を抱きました。当時のディオールのクリエイションを指揮していたのは、マルク・ボアン。ニキは、マルク・ボアンとアーティスト同士として高めあう友人関係にあり、彼のミューズのひとりでもあったのです。

左/マルク・ボアン時代のディオール。ニキ・ド・サンファルのためのスペシャルなクリエイションのクロッキー。© Dior 右/現在のマリア・グラツィア・キウリによるディオール。2018年春夏コレクションのパンツスーツのルック。© Dior

1960年代は女性解放運動が活発となった時代。その社会的な波は、男性がリードするものと思われてきたアートやファッションのジャンルにも及んでいました。そんななか、華奢で少女のような美しさとプロポーション、そして気まぐれさをもちながら、独創的でモダンなファッションスタイルを確立していたニキは、過去を打ち破り、新しい時代を象徴する存在としてとらえられていました。

左/ディオールのアトリエでフィッティング中のニキ・ド・サンファルとマルク・ボアン。1968年頃。© Droits réservés 右/マルク・ボアンによるディオールをまとったニキ。周囲にあるのは彼女の作品。© Keystone France/Gamma-Rapho © ADAGP Paris, 2018

マリア・グラツィア・キウリは、マルク・ボアンのアーカイブや言葉、そしてニキの作品をひもとき、最先端のモードへと再解釈。2018年春夏コレクションをつくりあげました。それは1960年代の喧騒の時代へ人々を誘うとともに、移り変わる時代のなかで女性の世界観が変化していく力強さを表現しているのです。

アートが踊る最新の「レディ ディオール」には、自由と楽しさがあふれて!

ニキのドローイングがペイントされ、定番バッグがスペシャルに進化! バッグ「レディ ディオール」¥495,000(税抜)【縦20×横24×マチ11cm】

ニキ・ド・サンファルのドローイングを、定番の「レディ ディオール」をキャンバスに見立てたかのように大胆にあしらったバッグ。ピュアホワイトに色鮮やかな絵柄が映えて、シンプルなコーディネートの適度なアクセントになるのはもちろん、春夏の楽しい気分を盛り上げます。

バッグの中身に、同じモチーフをリンクさせるのもおしゃれ! ウォレット¥110,000(税抜)【縦9.5×横19×マチ2㎝】
内部は5つのコンパートメントに分かれ、カードも12枚収納と、機能性も抜群。ウォレット¥110,000(税抜)【縦9.5×横19×マチ2㎝】

パンツスーツやシャツなど、メンズを象徴するアイテムが光る一方で、どこかにロマンティックで感覚的なフェミニンさを感じさせる…。枠にとらわれない自由な開放感にあふれた、2018年春夏のディオールのコレクションは、今を生きる私たちを、力強く応援してくれるアイテムぞろいです。

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Precious.jp編集部 
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『Precious5月号』小学館、2018年
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PHOTO :
生田昌士(まきうらオフィス)
STYLIST :
伊藤美佐季
WRITING :
安念美和子
EDIT :
岡本治子、遠藤智子(Precious)