歴史あるブランドのストーリーに魅せられるのは、ファッションだけではありません。行動的なライフスタイルを支える自動車においてもブランドごとの個性があり、目に触れて、感じる体験を重ねていくうちに日常を彩っていきます。フランスの老舗、ルノーは合理的価値観に基づき、個性を重んじる女性にも支持されてきたブランド。新たにお目見えした「キャプチャー」から、その類まれな魅力を紹介します。

パリの女性が愛したルノーの魅力

年を重ねてもエレガントで人生を楽しむフランスの女性は、私たちにとって憧れの存在であり、そのライフスタイルには大いに学ぶものがあります。身に着けるものから暮らしの道具に至るまで、華美に走ることなく心地よくて長く使えることを選択基準とする彼女たち。日々の行動を支えるパートナーとして愛されてきたのが、自国を代表する自動車ブランド、ルノーです。19世紀から続く長い歴史のなかで、洒脱で個性あふれるデザインを適度なボディサイズで表現した数々のモデルを生み出してきました。

写真はすべて、1961年から約30年にわたって製造された小型実用車「4」。車体は貨物車風ながら角のとれたかわいいデザイン。抜群の空間効率で社会に参加する女性にも人気を誇った。
写真はすべて、1961年から約30年にわたって製造された小型実用車「4」。車体は貨物車風ながら角のとれたかわいいデザイン。抜群の空間効率で社会に参加する女性にも人気を誇った。
こちらは前述の「4」の後継にあたる「トゥインゴ」(初代)。丸目がいとおしい3ドアの小型実用車は、鮮やかなカラーリングも似合い、パリの街を彩った。
こちらは前述の「4」の後継にあたる「トゥインゴ」(初代)。丸目がいとおしい3ドアの小型実用車は、鮮やかなカラーリングも似合い、パリの街を彩った。

上の写真は、往年の名車「4」(キャトル)と「トゥインゴ」(初代)をパリジェンヌが使いこなす様を撮影したもの。小さな車体は小路を走りやすく駐車も容易で、見た目以上の広さを誇る室内空間には荷物をたっぷりと積め、必要十分なパワーで機敏に走るルノーの個性がいかんなく発揮されていました。デザインも魅力で、暮らしの道具としての合理性をシンプルかつ大胆に表現。いずれも時を経ても色あせることのない普遍性に満ちていて、それはパリの街を走るかつての光景を映し出した上の写真からも伝わってきます。自立した女性に寄り添うパートナー、それがルノーなのです。

モダン・シックな魅力にあふれる最新モデル「キャプチャー」

多様なライフスタイルに対応するコンパクトSUVとして登場した新型「キャプチャー」。フランス国旗のトリコロールを想起させるブルーの車体が美しい。
多様なライフスタイルに対応するコンパクトSUVとして登場した新型「キャプチャー」。フランス国旗のトリコロールを想起させるブルーの車体が美しい。

この夏から日本にお目見えした最新モデルが、「キャプチャー」です。広い室内空間を誇るSUVスタイルで、車体はルノーの伝統を継承するコンパクトなサイズに収まっていますが、実際の数値以上に存在感があります。それは、大きなタイヤや高いボンネットなど、計算し尽くされたスタイリングのなせる技。

大きなタイヤと跳ね上げ式の後部ドアを備え、洗練された暮らしのパートナーらしい印象を高めている。
大きなタイヤと跳ね上げ式の後部ドアを備え、洗練された暮らしのパートナーらしい印象を高めている。

顔にあたるフロント部分はシャープな造形が際立ちます。それはとても洗練された印象で、これ見よがしな雰囲気を漂わせていないところにフランス流のエスプリを感じます。ボディカラーは5種類。写真のモデルは最上位の「エスプリ アルピーヌ フルバイブリッド E-TECH」(¥4,549,000)で、こちらは3色展開。フランスらしい鮮やかなブルー(ブルー アイロンM/写真)のほか、メタリックグレー(グリ ラファルM)やホワイトパール(ブラン ナクレM)から選べ、いずれも華やぎ漂うモダン・シックなカラーリングです。

自由に行動する女性のための心地いい空間

シートは快適なドライブを支える大事な要素。フランス車の伝統に則った「キャプチャー」のシートは、素晴らしいフィット感で疲労を抑える。
シートは快適なドライブを支える大事な要素。フランス車の伝統に則った「キャプチャー」のシートは、素晴らしいフィット感で疲労を抑える。

SUVスタイルの「キャプチャー」は、シートに座ったときのアイポイントが高めで見晴らしがよく、開放感があると同時に運転がしやすくなっています。しかも、座り心地は極上。椅子の文化が長い欧州車は得てしてシートの出来がいいのですが、「キャプチャー」のそれは肩、背中、腰、太ももまでをしっかりと支え、クッションにコシがあります。後述する乗り心地の良さも相まって、正確な運転操作と疲れにくさを約束する重要な要素です。

左/大画面モニターには走行モードも表示可能。環境に配慮したエコモードも! 右/内装にはトリコロールのデザインや車体色と合わせたステッチなどが。細部にいたるさりげない演出が上質さを醸し出す。
左/大画面モニターには走行モードも表示可能。環境に配慮したエコモードも! 右/内装にはトリコロールのデザインや車体色と合わせたステッチなどが。細部にいたるさりげない演出が上質さを醸し出す。

室内前面パネルに設置された大画面のモニターからなるインフォテイメント(情報・娯楽)システムは、手持ちのスマートフォンと連携(ミラーリング機能)してApple CarPlayやAndroid Autoを表示できる仕組み。ナビアプリや音楽などを日常の延長線上で使うことができ、便利です。

“旅するトートバッグ”を使いこなして!

ボディはコンパクトでも後席空間はしっかりと確保。ひざ下にも余裕があり、ドアも大きく開く。
ボディはコンパクトでも後席空間はしっかりと確保。ひざ下にも余裕があり、ドアも大きく開く。

複数の友人を誘ってドライブに行くときも、「キャプチャー」は高い対応力を発揮します。後席は前後に最大で16cmスライドし、ひざ下の空間はクラストップレベル。車体はコンパクトでも室内を広く使える、フランスらしい合理的な設計なのです。

また、後席は分割してたためる構造になっていて、荷物の量に応じて空間をアレンジできます。前後スライドや背もたれのたたみ方で様々な用途に対応し、容量はやはりクラストップレベル。外出先で見つけた素敵なお土産をたっぷり積める、「旅するトートバッグ」として大いに活用しましょう。

左/たっぷり積める荷室はSUVならでは。右/後席の背もたれをすべてたたむと、ご覧のように広い空間に!
左/たっぷり積める荷室はSUVならでは。右/後席の背もたれをすべてたたむと、ご覧のように広い空間に!

都市の洗練をまとって颯爽とドライブ!

自分の意志で、好きなペースで自由に行動できるのは、マイカーを所有する最大のメリット。「キャプチャー」は取り回しに優れるだけでなく、気持ちとリンクした機敏でしなやかな乗り味が楽しめます。舗装されていても状態が異なる道や昔ながらの石畳など、日本以上に多様な道を走るフランスで鍛えられた「キャプチャー」のしなやかな足腰は、まるでスニーカーでランニングを楽しむように都市を縫い、出会う景色に彩りを添えてくれます。高速道路などで安全な運転をサポートする先進の運転支援システムも装備され、遠出もストレスフリー。

前方を広く、明るく照らすLEDヘッドライト。街の灯りを受けて、ジュエリーのような輝きを放つ。
前方を広く、明るく照らすLEDヘッドライト。街の灯りを受けて、ジュエリーのような輝きを放つ。

多忙な日々のなか、遠くへ旅する時間がとりにくいときは、交通量が少ない夜を狙ってお出かけしてみては? 「キャプチャー」に装備された薄型のLED型ヘッドライトやハーフダイヤモンド型のLEDデイタイムランプ(昼間も常時点灯して対向車や歩行者に自車の存在をアピールするライト)が前方を広く照らしてくれます。街の灯りに照らされた「キャプチャー」はニュアンスを変え、艶やかな雰囲気に。パリジェンヌ気分で颯爽と走るエレガントなドライブが、明日の活力を養うこと確実。ルノーが培ってきたフランスの伝統、美意識は、私たちの暮らしに寄り添いながら、心地よい刺激をもたらしてくれるのです。

仕事や用事に急かされることなく夜の街を流すのは、なによりも贅沢な時間。艶めく「キャプチャー」とストレスフリーなドライブを楽しんで!
仕事や用事に急かされることなく夜の街を流すのは、なによりも贅沢な時間。艶めく「キャプチャー」とストレスフリーなドライブを楽しんで!

【RENAULT CAPTUER】

車体寸法:全長4,240×全幅1,795×全高1,590mm
乗車定員:5名
車両本体価格:¥3,890,000~

問い合わせ先

ルノー・ジャポン

TEL:0120-676-365

この記事の執筆者
総合誌編集部を経て独立。ライフスタイル全般の企画・編集・執筆を手がける。ファッションのひとつとして自動車に関心を持ち、移動の手段にとどまらない趣味、自己表現のひとつとして提案している。
PHOTO :
平郡政宏、ルノー・ジャポン