【目次】
- 【基本】ヘアアイロンの使い方
- 【実例1】くせ毛を綺麗にまとめる「ストレート」
- 【実例2】毛先が綺麗にまとまる「内巻きワンカール」
- 【実例3】内巻きと外巻きを繰り返す「ミックス巻き」
- 【実例4】こなれ感のある「外ハネ」
- 【番外編】思い通りに操る「前髪の巻き方」
【基本】ヘアアイロンの使い方

【1】アイロン用ヘア剤をつける

【2】ブロッキングをする

【3】挟んで伸ばす、動きをつける


\ヘアアイロンを使い方のポイント/
「下準備として、インバストリートメントやドライヤー前にケア剤をなじませるなど、髪の保湿をしっかりとしてください。ストレートアイロンの温度は120℃〜160℃くらいがベスト。時間はできるだけ短く、じっくりと熱を通すのではなく、さっと通すくらいを心がけて」(CHINATSUさん)
【梅雨のうねり・くせ毛対策】1日中ツヤやかにまとまる!ストレートアイロンの使い方、完全ガイド
【実例1】くせ毛を綺麗にまとめる「ストレート」
\suiの坂口勝俊さんがレクチャー!/
椎名亜季さん(42歳/派遣社員)の場合



毛量が多くて広がりやすい髪は、「膨らみを抑えたストレートスタイルしか楽しめない」と思い込んでいませんか? sui店長の坂口勝俊さんは、「毛量が多くても表面にレイヤーを入れておけば、動きのあるスタイルが楽しめます。スタイリングするときも、カールで動きを出すのではなく、ストレートにすることで毛先に動きを出せば広がりが抑えられます」とアドバイス。髪が硬くボリュームもある椎名さんの髪。「レイヤーは表面に入れてふんわりさせています。ただし、後頭部に入れすぎるとのっぺりして古くさくなってしまうので入れすぎには要注意ですね」(坂口さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンで根元から真っ直ぐに伸ばし、毛先に動きを出す
ストレートアイロンは火傷する心配なく髪の根元から挟めるので、毛量の多い人のスタイリングに便利。「ストレートアイロンを使うとき、はちより上、耳から上、耳のあたりという具合に3段階に分けること。毛量が多い人は特に、一度にスタイリングしようとすると、アイロンの熱が十分に伝わらないので、キレイなスタイリングができません」(坂口さん)。

<STEP.1>髪の根元からストレートアイロンをかける

<STEP.2>頭頂部の毛束を根元からアイロンで挟み毛先を内巻きに

<STEP.3>ミルク状のスタイリング剤を毛先中心になじませる

<STEP.4>頭頂部の毛束を手ぐしで整えるようにスタイリング剤をなじませる

<ヘアアイロンを使う髪型 スタイリングのコツ>
- 全体のシルエットを絞りつつ毛先だけ外ハネにして動きを出す
- 後頭部の丸みはトップの毛束を根元から立たせて膨らませる
- スタイリング剤はほどよい重さのミルクを使う
「毛量が多い人にはミルクタイプのスタイリング剤がお勧めです。バームやオイルだと髪がべたっとして軽さが出せません。ミルクはのびがよく、ウェット感も出せます」(坂口さん)。

【実例2】毛先が綺麗にまとまる「内巻きワンカール」
\ZACC raffineの伊藤塁さんがレクチャー!/
大村香織さん(40歳/PR)の場合



どの世代からも安定の人気を誇るボブスタイル。ボブといっても、ストレートで「クールボブ」から、毛先がふわっと動く「軽やかボブ」、前髪のある「キュートなボブ」までスタイルは多様です。ZACC raffineスタイリストの伊藤塁さんが40代にオススメと言うのが、毛先にまとまりとツヤ感のあるエレガントな印象のボブスタイルだと言います。
「毛先がスカスカしているのは一昔前に流行った若い世代のスタイル。今っぽく仕上げるなら毛先のボリュームは必須です。とくに40代は、髪の悩みも多く、スタイリングをしても手抜き感が出たり、疲れている印象にもなりがち。毛先にまとまりと厚みを持たせてあげると、毛束にツヤが生まれ、若々しくエレガントな雰囲気に。自宅でのスタイリングもしやすいのでオススメです」(伊藤さん)。カラーもブラウンベージュ系のカラー剤など、ツヤを意識した色味がオススメだと教えてくれました。「明るすぎず暗すぎない絶妙のコントラストで、大人の色っぽさがグッと増します」(伊藤さん)
ボリュームのある毛先とツヤの出るカラーで完成した、伊藤さん一押し「エレガントなショートボブ」がこちらです。「ベースは、毛先にボリュームが出やすい前下がりボブ。分け目をふわっと立たせたいので、トップにレイヤーを入れています。ストレートタッチのストンと落ちやすい髪質なので、アイロンで巻いて髪全体が豊かに見えるよう、ボリュームを与えています」(伊藤さん)。
<スタイリング方法>アイロンとドライヤーを使った簡単3ステップ
「卵型は輪郭が綺麗なので、毛先を巻きながらフェイスラインを出すと表情が明るい印象に。抜け感やこなれ感も出ます」(伊藤さん)

<STEP.1>毛先をすべて内巻きにする

<STEP.2>トップ、前髪、表面の毛束を巻く

<STEP.3>分け目と逆方向から乾かす

<ヘアアイロンを使う髪型 スタイリングのコツ>
- 毛先を内巻きにしてまとまりを出す
- 前髪、トップ、表面の中間を巻くことでニュアンスを与える
- 分け目と逆から熱を与えてトップの根元を立たせる
「分け目にドライヤーを当てることで根元が立ち上がり、ペタッとした寂しい印象になりません。いつもの分け目と逆から乾かすことでよりふんわりとした印象になります」(伊藤さん)。

ボリューミーな毛先で「古臭い」から「色っぽい」に激変!今すぐ真似したいエレガントボブ
【実例3】内巻きと外巻きを繰り返す「ミックス巻き」
\air-GINZAの長門政和さんがレクチャー!/
前川真奈美さん(41歳/フラワーショップ経営)のお悩みを解決するには…



ボリュームも太さもある髪は、コンパクトに束ねたり、ストレートパーマをかけて落ち着かせるスタイルしかあり得ない…と思っていませんか? うねりに対向するには、あえて「巻く」という手段も有効のようです。「巻いたら余計に広がりそう」と不安も、この完成スタイルを目にしたら一掃されるはず。
1本1本にコシがあり、太さもボリュームも十分な前川さんの髪。「ともすると重たい印象になってしまうので、毛先の動きで軽さを出します」(air-GINZA店長・長門政和さん)。前髪を厚めに、そして少し長めにつくるのもポイント。「前髪を、目の上ぎりぎりにつくります。そうすると目元に奥行きができて、アイメイクをしたかのように目がキリッと引き立ちます。陰影を利用すると目を大きく見せる効果が狙えます」(長門さん)。
<スタイリング方法>内巻きと外巻きを繰り返す「ミックス巻き」でうねりを目くらまし
「ミックス巻きをする前に、髪の表面だけアイロンでツヤを出してください。指2本分の毛束をとったら、根元から挟んで毛先に向かってスライドさせます。目安は左右両サイドで2本、バック2本の4回。このひと手間で、カールの仕上がりに差が出ます」(長門さん)。

<STEP.1>表面の髪だけ、約180℃に設定したヘアアイロンを根元から毛先へスライドさせる

<STEP.2>前髪を根元から丸く膨らませるように、アイロンをあてる

<STEP.3>約160℃のカールアイロンで髪の中間から毛先に向かって内巻き、外巻きを繰り返す

<STEP.4>ミックス巻きの2~3分後、髪の内側からカールをほぐせば完成

<ヘアアイロンを使う髪型 スタイリングのコツ>
- 前髪を目元ギリギリにしてアイシャドー効果を狙う!
- 巻く前に髪を伸ばして、ツヤ髪に整えておくこと
- ツヤを残すために、ミックス巻き後はアイロンの熱が冷めてからほぐす
「せっかくツヤ髪に仕上がっても、まだ髪に熱がこもっている間にほぐしてしまうと、ツヤが消えてしまいます。2~3分ほど経って、冷めたのを確認したら根元からほぐしてください」(長門さん)。

【髪が太い&多い女性必見】巻き方を「混ぜる」とすっきり若々しく
【実例4】こなれ感のある「外ハネ」
\GARDEN Tokyoの本木亜美さんがレクチャー!/
高橋まりなさん(38歳/主婦)の場合



ラフでカジュアルな印象の「切りっぱなしボブ」。若い年代に人気があるイメージのスタイルですが、40代でもチャレンジする方が多くなっていると話すのは、GARDEN Tokyoトップスタイリストの本木亜美さん。「まとまりのある普通のボブに飽きた、伸ばしかけの中途半端な感じをどうにかしたい、という40代以降のお客様からよくオーダーをいただきます。切りっぱなしの感じをそのまま楽しむのもいいですが、40代以降は、毛先をハネさせて無造作に動かすと、ラフでこなれた印象に。スタイリング次第で大人の女性にふさわしい印象へと仕上がります」(本木さん)。
<スタイリング方法>自然なハネ感を意識!やりすぎに気をつけて
「髪を耳にかけて菱形シルエットにすることも面長顔をカバーするコツ。かける時は耳周りの毛束をふんわりと出すのがポイント。バランスが良くなり、輪郭が整います」(本木さん)。

<STEP.1>サイドの毛先をストレートアイロンでハネさせる

<STEP.2>バックの毛先も外ハネにする

<STEP.3>スタイリング剤を毛先につける

<STEP.4>サイドにも揉み込む

<ヘアアイロンを使う髪型 スタイリングのコツ>
- 毛先のハネはさりげなく!
- スタイリング剤は根本につけすぎない
- 耳周りはふんわり仕上げて菱形に
「ストレートアイロンは140度くらいの低温がベスト。さっとブローするように熱を通すだけで自然なハネ感に仕上がります。スタイリング剤はツヤと束感が同時に出せるオイルクリームがおすすめです。ベタッとした印象にならず、ある程度セット力のあるスタイリング剤を選んで」(本木さん)。

マンネリボブが秒で今っぽく! ストレートアイロンで作る「切りっぱなしボブ」
【番外編】思い通りに操る「前髪の巻き方」
\GARDEN Tokyoのトップスタイリスト・本木亜美さんがレクチャー!/
山本亜矢子さん(43歳/会社員)の場合



「顔が出過ぎるのがイヤ、輪郭や頰をスッキリ見せたい、という要望がとても多いです。40代以降の方は、頰がこけて凹んで見える方も多いので、輪郭や頰から目線を逸らすようなヘアスタイルをご提案しています」(本木さん)。本木さんは「前髪を長めに残す」ことが重要と言います。「前髪を黒目と黒目の外側からフェイスラインにかけて長めにカット。こめかみに向けて斜めに切ると、肌の露出面が縦長になり、頰の丸みや凹みが目立たなくなります」(本木さん)。カットの方法も教えていただきました。「ベースはローレイヤースタイル。顔まわりにレイヤーと段を入れ、髪の中間を間引くことで、軽やかなニュアンスが出るようにカットしています。サイドは長めに残し、アイロンやパーマで動きを出してあげると、顔の輪郭からより目線を逸らすことができます」(本木さん)。
<スタイリング方法>長めの前髪は、アイロンで逆サイドに巻くと割れ目が気にならない!
「割れやすい前髪もアイロンで巻けば、分け目ができにくくなります。髪の毛を流したい方向の逆に引っ張りながら巻くのがポイント。逆サイドに引っ張ることで、いつもの毛流れが戻り、時間が経っても割れにくくなります」(本木さん)。

<STEP.1>毛先をすべて内巻きにする

<STEP.2>顔周りの毛束を外巻きにする

<STEP.3>前髪をサイドに引っ張りながら巻く

<ヘアアイロンを使う髪型 スタイリングのコツ>
- アイロンで巻くのは「毛先」「顔まわり」「前髪」だけ!
- 前髪は流したい方向の逆に引っ張りながら巻く!
- 艶感、束感のあるワックスで仕上げるとより◎
「髪の巻き過ぎには注意してください。巻きが細かく癖が強いと若づくり、古臭い印象になってしまいます。毛先、顔周り、前髪など、見えるところだけ巻けば大丈夫。毛先を巻いてしまえば、ある程度動きが出るので、まず毛先を巻くと巻き過ぎ防止になりますよ。仕上げに、艶感や束感の出るワックスをもみ込むのもオススメです」(本木さん)。

- TEXT :
- Precious.jp編集部