【目次】

ノーファンデのために必要な「スキンケア」2選


【1】自ら潤う肌に鍛えるクレンジング方法

ノーファンデの美肌を目指すための秘策は、クレンジングの際の仕上げの「拭き取り」。汚れとともにクリームを一気に洗い流すほうが簡単ではあるけれど、ぬるま湯を含ませたコットンで拭き取る方法を選ぶのは、肌に美容成分と潤いを押し込めるのが狙いです。拭くことで余分な角質も取り去ることができ、温感作用により肌は見違えるほどふっくらと復活。このクレンジング法は、いうなれば代謝を促すための「フィットネス」のようなもの。動きだした肌は自ら潤う力を獲得し、冬に負けない肌へと育っていくのです。

クレンジングの「4つのポイント」

<POINT.1>リムーバーなしでメイクを絡め取る、綿棒を使ったプロの技!
クリームタイプのクレンジングなら、綿棒でのメイクオフも簡単に。
クリームタイプのクレンジングなら、綿棒でのメイクオフも簡単に。

クリームタイプは、クレンジング力が高いためポイントメイクを落とすことも可能。肌当たりの優しい太めの綿棒にとり、ラインやマスカラを絡め取るよう落とすという、プロの技を拝借しましょう。

<POINT.2>摩擦で肌が荒れないよう、使う量は適量よりも少し多めに
少し多めの分量で、手と肌の間にクッションを。
少し多めの分量で、手と肌の間にクッションを。

例えば、適量がアーモンド大だとしたら、その1.5倍は使いたいもの。マッサージを兼ねたクレンジング法だからこそ、手と肌の間でクッションとなる少し多めの量が必要なのです。

<POINT.3>落とし忘れやすい小鼻や生え際は、クリームを継ぎ足してたっぷりと
汚れが残りやすい部分には、重点的にクリームを補給して。
汚れが残りやすい部分には、重点的にクリームを補給して。

肌が乾ききっていると、マッサージの間にクリームが吸収されてしまうことも。そこで必要となるのは、途中でのクリームの補給です。特に、汚れが残りやすい小鼻や生え際は、重点的に継ぎ足していきましょう。

<POINT.4>両手を使って、ぬるま湯を含ませたコットンで優しく拭き取る
ぬるま湯を含ませたコットンで、クリームをそっと拭き取っていく。
ぬるま湯を含ませたコットンで、クリームをそっと拭き取っていく。

大判のコットン2枚にぬるま湯を含ませたら、それを両手に持ち、左右同時に拭き取っていきます。圧をかけすぎて、肌を引っ張らないように注意して。目周りのデリケートなゾーンは、片方のコットンで肌を軽く押さえながら、もう片方でそっと拭き取りましょう

「潤い美肌」が手に入る、クリーム洗顔2つの秘策!

【2】毛穴の開きを解消する保湿法

小林ひろ美さん
美容家
(こばやし ひろみ)「美・ファイン研究所」主宰。わかりやすい理論とオリジナルのテクニックが大人気。講演や雑誌、TV出演などでおなじみ。著書に『小林ひろ美の1日中どこでも24時間美容』など多数。

ノーファンデのときに気になるのは毛穴の開きです。ここでは毛穴の開きを解消するためのトレーニングをご紹介します。トレーニングの前に、まずは原因をしっかりおさらいしておきましょう。そもそも肌というものは加齢とともに、ハリや弾力に関係している真皮のコラーゲンなどが減ってくるため、中の柱がグラグラとし、たるんでいきます。毛穴周りも例外ではなく、重力とともに楕円に変化。それ以外にも、冬は特に肌表面の水分も奪われてしまうことから、バリア機能が弱まり、ターンオーバーが乱れてしまいます。すると、キメが荒れて、たるんだ毛穴がより悪目立ちすることになってしまうというわけなのです。

(1)ローションの3度づけでまずは水分補給【4STEP】

「冬の肌はとても乾燥し、カラカラの状態。なので、まずは肌の中までしっかり水分を入れ込んで、肌内を満タンにすることが先決です。ですが、一度つけただけではなかなか満タンにはならないもの。ローションの量を調節しながら、3回に分けてつけてみてください。しかも、水分が貯蓄されるだけで、毛穴周りもふっくらして目立ちにくくなりますよ」(小林さん)。

<STEP.1>内側から外側に向かって「横づけ」
内側から外側に向かって「横づけ」
内側から外側に向かって「横づけ」。

手のひらに500円玉大のローションをとり、両手に塗り広げます。その後、面積の広い頬の内側から輪郭へ向かってハンコを押すようにずらしてつけましょう。目の周りや額、あごも同様です。

<STEP.2>上から下へとタッピングで「縦づけ」
上から下へとタッピングで「縦づけ」
上から下へとタッピングで「縦づけ」。

今度は100円玉大のローションを手のひらにとり、両手によくなじませます。両手を使って上から下へと縦方向にタッピングしてローションを押し込んでいきましょう。これでリンパの流れもUPします。

<STEP.3>乾きやすい部分を中心に「押しづけ」
乾きやすい部分を中心に「押しづけ」
乾きやすい部分を中心に「押しづけ」。

最後に1円玉大のローションを手のひらにとり、両手に塗り広げます。それから、塗り忘れやすい額やあご、小鼻の周りのほか、乾燥しやすい目の周り、口の周りに押し込むようにつけましょう。

<STEP.4>水分がちゃんと入ったかの満タンチェック!
水分が満タンかチェック!
水分が満タンかチェック!

グーの形にした手の第一関節と第二関節の間あたりを、乾きやすい目元におき、ひんやりとしているかをチェックしてください。ひんやり、モッチリしていたら、水分が肌に入りきった証拠です。

(2)100叩きで毛穴ストレッチ!【2STEP】

「化粧水を浸透させた後、さらに肌内の血流を巡らせるために行ってみてください。ピアノを弾くような軽いタッチで、肌を指先で優しく刺激していきます。100回もタッチすると、血行が促進され、次に使うアイテムの吸収がよい土台に整う効果が。毛穴トレーニングの準備体操のようなものなので、心して行ってくださいね」(小林さん)。

<STEP.1>額からあご先まで30回×3セット
額からあご先までたたく
額からあご先まで叩く。

ピアノを弾くようなタッチで肌を軽く叩きます。下の黒線のように、額から目の下へ10回、目の下から鼻の下へ10回、鼻の下からあご先へ10回ずつ行いましょう。これを3セット繰り返します。

<STEP.2>最後にフェイスラインを10回叩いて計100回に
フェースラインを10回たたく
フェイスラインを10回叩く。

次に、フェイスラインを額の中央からあご先に向かって、10回を目安に軽く叩いてください(白丸印参照)。顔中にある毛細血管がたたき起こされ、血流がよくなるので、血色のよい肌になります。

(3)美容液の○×づけで引き締めて上げる【2STEP】

「たるみ毛穴には2種類の美容液が必須です。ひとつは毛穴の表面をキュッと引き締めるビタミンC美容液。もうひとつはたるみを引き上げるリフトアップ美容液です。また、たるんだ毛穴は、一定方向を向いていないため、なんとなく美容液をつけてもちゃんと美容液が届いていない可能性が! くるくると○を描いたり、×を描くようにしてつけたりすると美容液の効果がより実感できるように」(小林さん)。

<STEP.1>たるみ毛穴が目立つ頬は「○づけ」
頬は「○づけ」
頬は「○づけ」。

こめかみを軽く押さえて少し引っ張り上げて毛穴を元の位置に戻した状態で、○を描くように美容液を塗っていきます。いろんな方向からマッサージするように塗り込むと効果的です。

<STEP.2>開き毛穴が気になる小鼻は「×づけ」
小鼻は「×づけ」
小鼻は「×づけ」。

ここでもこめかみを軽く押さえた状態で、小さく×を描くようにして、小鼻の周りの毛穴が開きやすい部分に美容液を塗り込みましょう。実際に小林さんは、艶やかでハリがあり、毛穴ひとつ見えない、なんともうらやましい美肌の持ち主。上記は、そんな小林さんが実際に行っているたるみ毛穴解消トレーニングなのです。簡単なのに高い効果が出るので、ぜひ毎日のスキンケアに取り入れてみてください。

肌老化ストップ!ファンデで隠しきれない「たるみ毛穴」を解消するお手入れ習慣

ノーファンデでも肌を守る「日焼け止め」「化粧下地の塗り方」2選


【1】最大限にブロックする! 日焼け止めの塗り方

UVの鉄壁の日焼け止めの塗り方
UVの鉄壁の日焼け止めの塗り方。

ちゃんと塗っているつもりでも、意外とムラになったり、薄すぎたりときちんと塗れていないことが多いUV。塗りムラをつくらない必須テクをご紹介。

<STEP.1>塗りムラを防ぐため、量はとにかくたっぷりと!

SPF値は、皮膚1平方cmに対して2mgの日焼け止めを塗ったときの数値として評価されるもの。かなり厚く塗った状態です。そのため、薄くのばしすぎると数値以下の効果しか発揮されないので、量をたっぷりととることが大事。

日焼け止めの量はたっぷりとる。
日焼け止めの量はたっぷりとる。

<STEP.2>日焼けしやすい「こめかみ」も含めた7点置きに

日焼けしやすい部分は特に厚めに塗るのがポイントに。額や頬骨の高い部分、そしてこめかみは日焼けしやすいので、重点的にUVを塗っておくとシミやシワ予防に。ピタッと密着するタイプのUVなら、1点置いてはのばすを繰り返して。

1点ずつ置いてからのばすように塗る。
1点ずつ置いてからのばすように塗る。

<STEP.3>塗るときは、指2本の往復塗りでムダなく、ムラなく密着させて

のばす指にUVがたくさんついてしまうと、それだけ日焼け止め効果が薄れてしまうので、UVが手につく範囲を最小限にして肌にのばすのがコツ。中指と薬指の2本の第一関節までを使って、往復させながら塗り、しっかり密着させて。

往復させながら塗ってしっかり密着させる。
往復させながら塗ってしっかり密着させる。

<STEP.4>目や口周りなど細かい部分も抜かりなく!

最後に、眉間、まぶた、目尻、口の周り、小鼻などの細かい部分にも塗れているかどうかを確認し、忘れやすい部分にも抜かりなく塗っておきましょう。

細かい部分を忘れずに塗る。
細かい部分を忘れずに塗る。

「最新UV」12選|紫外線だけではなくプラスαの効果が満載の新作と鉄壁の塗り方

【2】肌を滑らかにする下地の塗り方

大人の肌づくりの過程で「下地」は最も重要なパートです。

なぜなら下地には、肌の凹凸を滑らかにする、化粧崩れを防いでファンデーションのもちをよくする、肌のくすみをカバーして透明感を出す、ハリを出して若々しく見せる…などの効果があるからです。下地がうまく塗れたら、肌づくりの7割は完成したも同然! その後に塗るファンデーションも薄くて済みます。では、大人の女性はどんな下地を選べばいいのでしょうか?

おすすめはコーラルとパールの2色塗り。40代になると、女性の肌は乾燥やくすみなどに加え、シミやしわ、ハリ感の低下など加齢による肌トラブルも増えてきます。これを1色でカバーしようとすると、厚塗りになってしまいます。ですからコーラルでトラブル補整、パールで立体感を同時に出すのです。用意するのは、オレンジがかったコーラルとパールの下地。オレンジには顔をパッと明るくしてくれる効果あります。同じような効果が得られるカラーにピンクがありますが、ピンクは顔をやわらかい印象に導きます。これに対し、オレンジは元気で明るい印象に見せてくれるので、40代・50代の女性にはこちらのカラーがベスト。パールは超微粒子タイプを選びましょう。パール粒が大きいとパール感が全面に出てしまい、若々しいどころか若づくりに見えてしまうので、要注意。光の当たる加減で気持ちキラッとするようなタイプがおすすめです。

\「下地」の塗り方を動画でチェック!/

<STEP.1>コーラルの下地を米粒大出す

オレンジがかったコーラルは、くすみはもちろん、加齢によってできてしまった目の下のくまや、口角のたるみ影を自然にカバーしてくれる優秀カラー。

コーラルの下地から使います
コーラルの下地から使います。

<STEP.2>目の下、小鼻、口角にオン

コーラルは色ムラを補正してくれるので、くまやくすみなどが目立つ部分にのせていきます。

コーラルはくすみが目立つ部分に
コーラルはくすみが目立つ部分に。。

<STEP.3>目の下は優しく叩く込んで

目の下はくまだけじゃない、加齢によるくぼみが影となり、暗さを増長させます。この部分がにくまやくすみが残っていると、目の周りがどんより暗く見えてしまうので、しっかりカバーしましょう。指の腹を使ってトントンと優しく叩き込むように丁寧になじませます。まつげの際ギリギリまで、しっかり叩き込んで!

目の下のくぼみをカバー
目の下のくぼみをカバー。

<STEP.4>小鼻の周りはくるくると

小鼻の周りは赤みやくすみが現れやすい部分。さらに皮脂も出て崩れやすい部分でもあるので、しっかり塗り込みましょう。指の腹を使ってくるくるとなじませてカバー力アップ!

左右の小鼻両方ともにくるくると
左右の小鼻両方ともにくるくると。

<STEP.5>口角のくすみも忘れずに!

意外に忘れやすいのが口角の下の部分。40代を過ぎると、口角が下がり、それによって下唇の角に影ができてしまいます。下地の段階でくすみを払っておきましょう。いちばん影になる上から下に向かってなじませます。ここは大切な部分なので、ぜひ動画でチェックしてみてください。

下唇の角のくすみを払う
下唇の角のくすみを払う。

<STEP.6>パールの下地を米粒大出す

パールにはくすみを払って透明感を出したり、艶を与えて立体感をプラスしたりする効果があります。年齢を重ねたことでたるんで平面的になってしまった顔を、パール効果でパッと華やかにしましょう。

THREEの下地を使います
THREEの下地を使います。

<STEP.7>立体感を出したいTゾーンにオン

いちばん高く見せたい「おでこ」の中心あたりをくるくるとなじませます。鼻筋は上から下にすべらせて。厚く塗るとギトギトしてしまうので、薄く塗り広げます。

額の中心部からなじませて
額の中心部からなじませて。

<STEP.8>頬骨に沿って艶を仕込む

頬にもパールを忍ばせます。指の腹全体を使って、内から外に向かって、薄く均一に広げたら、最後に頬骨に沿って重ねましょう。頬のいちばん高い位置に光をプラスすることで、頬がキュッと上がって見えます。

頬にもう一度下地を
頬にもう一度下地を。

<STEP.9>あごの先端にもパールを忍ばせて

最後にあごの先端にもパールをプラス。光をあごの中心の集めることで、たるんだフェースラインがすっきり!

仕上げとしてあごの先っぽにも下地を
仕上げとしてあごの先っぽにも下地を。

下地がうまく塗れれば、美しい肌は「7割」完成します

ファンデーションを使わないで肌を美しく見せる「メイク方法」3選


【1】影を消すコンシーラーで美肌ベースメイク

ポイントメイクがミニマムなときほど、肌の粗に目がいくもの。特に、目の下のクマやシミ、ほうれい線、眉間のシワなど、影に見える部分は年齢を感じさせてしまいます。でも、おうちフェースなので、肌全体をきっちりとファンデーションなどで覆って隠すのではなく、あくまでも自然にカバーしたいところ。そのため、UVカット効果のある日中用クリームや下地などを顔全体に塗ったあとに、光感のあるリキッドコンシーラーで影を消すラインを入れていくのがおすすめです。影を消すには、光の拡散効果を使って、明るくとばしてカバーしてくれる筆ペンタイプのリキッドコンシーラーがベスト。影になっている部分のみに光のラインを引いてなじませるだけ。影が消え、立体的にも見えて美人顔に。

<STEP.1>シワやクマは、光感で自然にとばして若々しい印象に

目の下のクマはもちろん、シワ、キメの乱れもミクロな影となってくすんだ印象に。そこで、リキッドコンシーラーで目頭の下から3方向にラインを引き、範囲を広げないようにしながら、スポンジでトントンと優しくなじませて。

目の下のクマはもちろん、シワ、キメの乱れもミクロな影となってくすんだ印象に。そこで、リキッドコンシーラーで目頭の下から3方向にラインを引き、範囲を広げないようにしながら、スポンジでトントンと優しくなじませて。

<STEP.2>ほうれい線の影は深い小鼻脇からしっかりとカバー

ほうれい線の影は小鼻脇がいちばん深くなっているので、小鼻脇の上の方から順にのせていきます。ほうれい線と垂直になるように、短めにラインを引くのがコツ。厚めに塗るとヨレやすくなり、たまってしまうので、薄く塗ります。小鼻の丸みに沿って、スポンジでよくたたき込んで。

ほうれい線の影は小鼻脇がいちばん深くなっているので、小鼻脇の上の方から順にのせていきます。ほうれい線と垂直になるように、短めにラインを引くのがコツ。厚めに塗るとヨレやすくなり、たまってしまうので、薄く塗ります。小鼻の丸みに沿って、スポンジでよくたたき込んで。

<STEP.3>眉間の縦ジワには横ラインでさりげなくプレスしつつトーンアップ

表情によって現れる眉間の縦ジワ。この縦ジワに対しても、ほうれい線と同様に、垂直になるようにラインを引きます。表情でシワが動くので、ヨレないように、スポンジで上に向かってなじませながら、よくたたき込んで。鼻筋の立体感も出てメリハリ顔に仕上がります。

表情によって現れる眉間の縦ジワ。この縦ジワに対しても、ほうれい線と同様に、垂直になるようにラインを引きます。表情でシワが動くので、ヨレないように、スポンジで上に向かってなじませながら、よくたたき込んで。鼻筋の立体感も出てメリハリ顔に仕上がります。

最後にベージュのフェースパウダーで清らかな統一感のある肌に

最後にベージュのフェースパウダーで清らかな統一感のある肌に!

ノーファンデーションでも美肌映え!「影を消すライン」で立体的な美人顔に

【2】コンシーラーを使った簡単ベースメイク

ついベースメイクが厚塗りになってしまいがちなこの季節。しかし、ひび割れを起こし、大幅に崩れたあとでは修復も困難になってしまいます。それならば、もっとメイクを簡略化してしまえばいいのです。そのために編み出したのが、夏のメイクのあり方を今までとは違う視線で捉えた「ゴーグルゾーンメイク」。この「ゴーグルゾーン」とは、眉下から頬骨下の範囲を示す、まさにゴーグルをしたときに覆われる範囲のこと。なぜこの範囲に特化するかというと、ここは他人の視線が集中する場所であり、「肌の印象を決める場所」、といわれているからです。

「ゴーグルゾーン」でのベースメイクの特徴は、ファンデーションの代役としてコンシーラーを使用すること。さまざまなタイプがありますが、活用すべきはテクスチャーがやわらかくてのびがよく、加齢トラブルのすべてに対応できる汎用性の高いスティックタイプです。今回は、ファンデーションなしでも美肌が完成する、スティックタイプのコンシーラーを使ったベースメイクの6ステップをご紹介します。

<STEP.1>肌の濁りを消す、メイク下地を塗布する

紫外線対策、濁り消し、保湿の3役を兼ねたメイク下地を全体に塗布します。その後、手のひらでフィットさせるようにすると密着力が高まります。

メイク下地を塗布し、肌の濁りを消すように密着させる
メイク下地を塗布し、肌の濁りを消すように密着させる。

<STEP.2>上まぶたと頬の中央にCCクリームをのせる

明るくして艶を出したいところには、CCクリームを。上まぶたにのせたものは目周りに、頬にのせたものは頬全体にのばしていきます。薄くのばす程度なので、量はあずき粒大で十分です。

 
量を取り過ぎないように注意しましょう。

<STEP.3>クルクルとなじませて濃いシミを消す

ここで早速コンシーラーの出番! 目立つシミがあれば、垂直に立てて塗りつぶしていきましょう。最後に、はがれ落ちないよう、スポンジで軽くたたいてなじませます。

 
垂直に当てるのがポイント。

<STEP.4>クマ、目尻のくすみを覆うようにカバーする

写真の目尻の部分を、コンシーラーでカバーして明るくすると、疲れや老けた印象を払拭できます。スッスッと1〜3cmほどライン状にのせたら、指で優しくのばしていきます。

 
指を使い丁寧にのばします。

<STEP.5>長めにのばしてぼかし、頬の色ムラ、点在ジミを消去

頬の赤み、くすみ、点在ジミが消えると、顔全体が一気に明るく変わります。頬骨下まで指でぼかすように長めになじませたら、スポンジで塗りムラをなくしていきましょう。毛穴が目立たなくなる効果もありますよ。

 
頬骨の下の位置までしっかりのばします。

<STEP.6>Tゾーン、小鼻脇にパウダーをのせて崩れ防止

仕上げに、透明ラメ入りで白浮きせずに自然な艶を生むパウダーを小鼻に使います。皮脂崩れを防止するだけでなく、立体感も強調させて完成です。

 
小鼻のエリアも忘れずに。

以上、コンシーラーを使ったベースメイクを、6ステップでご紹介しました。肌の印象を決める「ゴーグルゾーン」には、万能なクリーミーコンシーラーを使うだけで、ファンデーションを使わなくとも肌のさまざまな加齢トラブルに対応させることができるのです。

ファンデーションいらず!コンシーラーで簡単ベースメイク

【2】下地とハイライトだけで作る、くすみレスな艶肌

長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。
しっかりベースメイクしているものの、目まわりのくすみを隠しきれていないセルフメイクから、薄塗りでありながらくすみをまったく感じさせない長井メイクへ。
しっかりベースメイクしているものの、目周りのくすみを隠しきれていないセルフメイクから、薄塗りでありながらくすみをまったく感じさせない長井メイクへ。

「まず、くすみを隠す…ではなく、カムフラージュするという発想に切り替えて。そうすると、カバー力のあるファンデーションもコンシーラーも必要なくなります。大切なのは、下地とハイライト。まず、下地で肌トーンを整え透明感を与え、その上にくすみ飛ばし効果絶大なピンクのハイライトを仕込めばOK。簡単にくすみを感じさせない明るい艶肌が叶います。

<STEP.1>全顔に下地を薄く塗布

艶感の出る下地を顔全体に薄く伸ばします。カバーしたい目の下から、外側に向けて広げていくと自然な仕上がりに。

下地を塗る前に、スキンケアでしっかり保湿しておくこともマスト。
下地を塗る前に、スキンケアでしっかり保湿しておくこともマスト。

<STEP.2>目の下にハイライトを重ねる

リキッドタイプのピンクのハイライターを少量目の下にのせ、ムラにならないよう素早く広げます。

こめかみに向けて引き上げるようにのばすと、リフトアップ効果も。
こめかみに向けて引き上げるようにのばすと、リフトアップ効果も。

【くすみを感じさせない明るい艶肌に】

ツヤ感アップの下地とピンクのハイライトでくすみがカムフラージュされただけでなく、肌のハリ感もアップ。
艶感アップの下地とピンクのハイライトでくすみがカムフラージュされただけでなく、肌のハリ感もアップ。

コンシーラー不要!くすみを飛ばす、艶肌作りの極意とは?

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。