【目次】
- 髪がダメージを受ける「原因」
- 【Tips1】「シャンプー」のやり方を見直す
- 【Tips2】手触り良くする「スタイリング術」
- ライン使いがおすすめな「シャンプー・トリートメント」
- 傷まない「ストレートパーマ」でサラサラ髪に!
髪がダメージを受ける「原因」
「最近髪がパサついてきた」「髪がまとまりづらくなった」など、悩んだりしたことはありませんか? そのお悩みは季節のせいだけではなく、実はすべて「髪そのもののダメージ」からきているものかもしれないのです。髪の構造について解説します。
髪のダメージの種類は3つ
「髪というのは三層構造になっていて、外側から、キューティクル、コルテックス(タンパク質)、メデュラという構造になっています。ちょうど、お寿司屋さんでいただく”のり巻き”のようなものを想像してもらえればわかりやすいですね。キューティクル=のり、コルテックス=お米、メデュラ=具の部分、といった感じです。そして、どの部分がどのように傷んでいるか? で、ケア方法が異なってくるんです。痛みの種類としては3つ、キューティクルの損傷、コルテックスの損傷、コルテックスの熱変性です」(渋谷さん)。
「まず、キューティクルの損傷の原因はパーマやシャンプー、ダオルドライやブラッシングです。すきバサミなどでのカットも原因になりますね。コルテックスは髪のタンパク質の部分、ここの部分の損傷の原因は、カラーなど、美容室の薬剤です。アルカリ性の薬剤に反応して傷んでしまうのです。そして、最後にコルテックスの熱変性ですが、これはヘアアイロンやドライヤー、ストレートパーマやデジタルパーマなど、熱を加えることでタンパク質が熱変性を起こしてしまい、髪の芯の部分までダメージが及んでしまいます」(渋谷さん)。
髪の傷み具合の見分け方
「自分でも見分けられる方法としては、
・キューティクルの損傷=パサつきが目立ち、髪にチリチリ感がある。
・コルテックスの損傷=ごわつきが出る、髪がうねるようになる。
・コルテックスの熱変性=髪が固くなる、引っかかりやすくなり指やブラシの通りが悪くなる。
と見分けてもらえると、わかりやすいです。まずは自分の髪にどの症状が出ているかを判断し、痛みの段階別にケアしていくことが大切ですね」(渋谷さん)。
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【Tips1】「シャンプー」のやり方を見直す
頭皮の乾燥からくる「うねり」を防ぐ
「頭皮が乾燥すると、皮膚が硬くなって弾力を失ってしまうので、毛穴は開きっぱなしになるうえ、たるんでいきます。すると、抜け毛が増えたり、うねりが強く出てきたり…。また、頭皮が硬くなるということは血流も悪い状態なので、新鮮な酸素や栄養素が運ばれなくなり、新しい健康な毛髪が生えてきにくい状況をつくり出してしまいます」と大友さん。そんな悪循環に入ってしまう前に「基本を見直して」と言います。「頭皮の汚れは日々溜まっていくものなので、落としきれないとそのぶん蓄積されてしまいます。基本的には毎日、シャンプー前のブラッシング、予洗いをしっかり行い、洗います。毎日落とせるようになれば、脱脂力が強いシャンプーでなくても、ベタつきはなくなります」(大友さん)。
<STEP.1>目の粗いブラシで、まずはブラッシング
目が粗く、クッション性のあるバドルブラシなどを用い、まず毛先の絡まりをとる。次にポニーテールを結うように髪の根元から頭頂部に向かってブラッシングしていく。ブラシの先端を頭皮に当てながら動かすのがポイントに。
<STEP.2>地肌にシャワーを当て、内側までしっかり予洗い
頭上からシャワーをかけるだけだと、髪の表面しか濡れず、内側まで濡れていないことが。そのため、髪の上部を持ち上げてハーフアップのようにしたりと、髪を分けながら、シャワーヘッドを頭皮に当てつつ濡らしていく。左右の耳上をつなぐ後頭部は髪の密度が高く、毛穴が詰まりやすいのでよく濡らして。
<STEP.3>洗うべきは髪ではなく、頭皮
適量のシャンプーを手のひらにとって泡立ててから、指の腹を使って、頭皮をもむように洗っていく。シャンプーの汚れを落とす成分は頭皮への負担になりやすいので、頭皮を洗う時間は1分以内にし、まんべんなく洗うのがコツ。
<STEP.4>「もう十分」と感じたら、さらに1分長めに流して
予洗いと同様に、頭上からシャワーをかけるだけだと洗い残しが出やすくなるため、上からだけでなく、下や横など、シャワーヘッドをいろいろな向きから当て、よく流す。1~2分が目安だけれど、いつもの感覚よりも必ず長く流すようにすると間違いない。
<STEP.5>トリートメントは「ツルツル」感触までなじませる
トリートメントやコンディショナーは髪の中間から毛先に向かってつけていく。頭皮についてしまうと、毛穴の詰まりにつながってしまうので、つける場所は必ず守って。また、一定方向に指の腹で繰り返しなじませ、髪表面がツルツルになるまで塗り込むのが正解。
<STEP.6>分け目をつくり、地肌から乾かしていく
シャンプー後はキューティクルが開いているので、すぐに乾かすのが鉄則。乾かすときは、頭皮&髪の根元から乾かしていく。分け目をつくりながらドライヤーの風を当てると乾かしやすい。頭皮や根元が乾いていないと、雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイの原因に。
「頭皮の皮脂量はTゾーンの約3倍」という事実。大人の正しい「シャンプー法」とは?
【Tips2】手触り良くする「スタイリング術」
【1】スタイリング前のブラッシングで髪のコンディションを上げる!
\SUNVALLEYのみち子さんがレクチャー!/
「髪を充分にとかさないままスタイリングを始めると、毛が折れて余計にパサつきがひどくなります。キューティクルの流れにあわせて上から下へブラッシングし、髪の状態を整えることから始めましょう」(みち子さん)。
<STEP.1>全体をまんべんなくブラッシング
トップの髪が寝やすい人は、ただブラッシングするだけでなく、毛穴から髪を起こすように頭頂部を前後左右にとかして。
<STEP.2>カールアイロンで裾の毛先を1カール外巻きに
毛束の中間から挟み、まっすぐ下に動かしながら毛先だけカールさせる。
<STEP.3>毛先を中心にオイルをなじませる
髪の中間から毛先にかけて、手ぐしでとかしながらなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 必ず根元からブラッシングをして髪の絡まりを解く。
- 毛先を巻くときはアイロンを横に引っ張らず、まっすぐ下に滑らせる。
- 仕上げにオイルをなじませ、うるおいをキープさせる。
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【2】自宅で即席ストレートパーマを試してみる
これまでのステイホーム期間中は、なかなかヘアサロンにも行けず、自宅で自染めもトレンドでしたが、個人的にブームだったのが、このストレートミスト『サンタマルシェ ストレートヘアミスト &Fit.』。シャンプー前にスプレーし、10分なじませるだけで、髪のクセが矯正されたように! パーマ液のような香りはありますが、ブローした後にストレートアイロンをかけると、まるで軽めのストレートパーマをかけたような仕上がりを体感できます。(※あくまで個人の感想です。ストレートアイロンは完全に髪が乾いた状態で行わないと、髪にダメージを与えるのでご注意を!)。また、トリートメント時にコームや濡れ髪用のブラシを通すだけでも、髪の艶やかさやまとまりがアップしますよ。
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ライン使いがおすすめな「シャンプー・トリートメント」
【1】FTC プロフェッショナル スタイリングシャンプー、トリートメント
「君島十和子さんが“美髪革命!”と謳っているシャンプーとトリートメント。髪のラメラ構造成分を3種配合し、潤いを与えて切れ毛を防いでくれます。洗うごとに傷んだキューティクルを補修してくれ、つるんとなめらかな手触りに。シャンプーでエイジングケアも頭皮ケアもできる1本です」(ラキャルプ代表・ビューティディレクター・植物療法士 新井ミホさん)。
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【2】GMコーポレーション エレクトロン シンクロシャンプー ファム FOR SCALP、同シンクロトリートメント
酸化ストレスやエイジングによるダメージを抑制。加齢でゆらぐ女性の頭皮と髪に植物由来の有効成分がアプローチ。洗い心地にもこだわり、シャンプーはセラム、トリートメントは美容クリームのようなテクスチャー。
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傷まない「ストレートパーマ」でサラサラ髪に!
酸性ストレートパーマでこう変わる!
1. うねりのないストレートに
2. ダメージレスで艶やかに
3. スタイリング時間が短縮
先天的なくせ毛、加齢による髪質の変化で現れるうねり…etc. 程度は違えど日本人の約7割の人がくせ毛だそうです。ストレートパーマやくせ毛矯正は、施術後のダメージがネックになっていましたが、「酸性ストレートパーマ」という新しいメニューの登場により、ダメージを気にせず艶やかストレートヘアを手に入れる(または取り戻す)ことができるようになりました。「ストレートパーマやくせ毛矯正は、アルカリの薬剤でキューティクルをこじ開け、髪内部のたんぱく質の結びつきを変えることで、くせをのばしていきます。キューティクルが開いた際に内部の水分や栄養が流出するため髪が傷むのです。一方、酸性領域の薬剤を使うとキューティクルが引き締まるため、成分の流出を防ぐことができます」とAMATAのERIさん。AMATAの酸性ストレートパーマ「ENVY」は、ハイダメージ毛でも、驚くほど美しいストレートが実現。“顔のフレーム”である髪にツヤが宿ると、当然、肌も明るくフレッシュに!
<STEP.1>パーマ液の1剤を塗布する
酸性ストレートパーマのプロセスは通常のパーマとほとんど同じ。まず髪を軟化させながら、内部のたんぱく質を一度切断するためのパーマ液1剤を塗布していく。
<STEP.2>ロットでパーマ液の浸透を確認
1剤を塗り終わってから、髪の一部にパーマのロットを巻いておく。ロットを外してカールがついていれば、しっかり薬剤が浸透した証拠。カールが残ることはないので心配無用。
<STEP.3>ストレートアイロンで形状記憶
一度シャンプーして1剤を流して髪を乾かし、ストレートアイロンでくせをのばす。その後、2剤を塗布してストレートの状態で髪内部のたんぱく質を再結合させる。
40代が悩む【髪のうねり、くせ毛】を解消!「傷まないストレートパーマ」であの頃のサラサラヘアに!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部