【目次】
- 髪がサラサラにならない「原因」
- シャンプーの仕方【6STEP】
- 髪の乾かし方【4STEP】
- ストレートアイロンの使い方【4STEP】
- シャンプー&トリートメント【おすすめ4選】
- アウトバストリートメント【おすすめ4選】
髪がサラサラにならない「原因」
「最近髪がパサついてきた」「髪がまとまりづらくなった」など、悩んだりしたことはありませんか?そのお悩みは季節のせいだけではなく、実はすべて「髪そのもののダメージ」からきているものかもしれないのです。髪の構造について解説します。
髪のダメージの種類は3つ

「髪というのは三層構造になっていて、外側から、キューティクル、コルテックス(タンパク質)、メデュラという構造になっています。ちょうど、お寿司屋さんでいただく”のり巻き”のようなものを想像してもらえればわかりやすいですね。キューティクル=のり、コルテックス=お米、メデュラ=具の部分、といった感じです。そして、どの部分がどのように傷んでいるか? で、ケア方法が異なってくるんです。痛みの種類としては3つ、キューティクルの損傷、コルテックスの損傷、コルテックスの熱変性です」(渋谷さん)

「まず、キューティクルの損傷の原因はパーマやシャンプー、ダオルドライやブラッシングです。すきバサミなどでのカットも原因になりますね。
コルテックスは髪のタンパク質の部分、ここの部分の損傷の原因は、カラーなど、美容室の薬剤です。アルカリ性の薬剤に反応して傷んでしまうのです。
そして、最後にコルテックスの熱変性ですが、これはヘアアイロンやドライヤー、ストレートパーマやデジタルパーマなど、熱を加えることでタンパク質が熱変性を起こしてしまい、髪の芯の部分までダメージが及んでしまいます」(渋谷さん)
髪の傷み具合の見分け方

「自分でも見分けられる方法としては、
・キューティクルの損傷=パサつきが目立ち、髪にチリチリ感がある
・コルテックスの損傷=ごわつきが出る、髪がうねるようになる
・コルテックスの熱変性=髪が固くなる、引っかかりやすくなり指やブラシの通りが悪くなる
と見分けてもらえると、わかりやすいです。まずは自分の髪にどの症状が出ているかを判断し、痛みの段階別にケアしていくことが大切ですね」(渋谷さん)
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シャンプーの仕方【6STEP】
今、私たちに起こっている髪や肌の老化のほとんどは頭皮ケアで改善できるといっても、実は過言ではありません。頭皮ケアの基本は、顔と同じく、きちんと「汚れを落とすこと」、そして頭皮にエッセンスで「栄養を与え」、「血流を促す」こと。この3つが行えていると、髪はよみがえり、顔はリフトアップし、全体的に若返って見えます。ヘッドスパ スペシャリスト・大友麻莉子さんに「シャンプー法」を伝授していただきました。
STEP1:目の粗いブラシで、まずはブラッシング

目が粗く、クッション性のあるバドルブラシなどを用い、まず毛先の絡まりをとる。次にポニーテールを結うように髪の根元から頭頂部に向かってブラッシングしていく。ブラシの先端を頭皮に当てながら動かすのがポイントに。
STEP2:地肌にシャワーを当て、内側までしっかり予洗い

頭上からシャワーをかけるだけだと、髪の表面しか濡れず、内側まで濡れていないことが。そのため、髪の上部を持ち上げてハーフアップのようにしたりと、髪を分けながら、シャワーヘッドを頭皮に当てつつ濡らしていく。左右の耳上をつなぐ後頭部は髪の密度が高く、毛穴が詰まりやすいのでよく濡らして。
STEP3:洗うべきは髪ではなく、頭皮

適量のシャンプーを手のひらにとって泡立ててから、指の腹を使って、頭皮をもむように洗っていく。シャンプーの汚れを落とす成分は頭皮への負担になりやすいので、頭皮を洗う時間は1分以内にし、まんべんなく洗うのがコツ。

STEP4:「もう十分」と感じたら、さらに1分長めに流して

予洗いと同様に、頭上からシャワーをかけるだけだと洗い残しが出やすくなるため、上からだけでなく、下や横など、シャワーヘッドをいろいろな向きから当て、よく流す。1~2分が目安だけれど、いつもの感覚よりも必ず長く流すようにすると間違いない。
STEP5:トリートメントは「ツルツル」感触までなじませる

トリートメントやコンディショナーは髪の中間から毛先に向かってつけていく。頭皮についてしまうと、毛穴の詰まりにつながってしまうので、つける場所は必ず守って。また、一定方向に指の腹で繰り返しなじませ、髪表面がツルツルになるまで塗り込むのが正解。
STEP6:分け目をつくり、地肌から乾かしていく

シャンプー後はキューティクルが開いているので、すぐに乾かすのが鉄則。乾かすときは、頭皮&髪の根元から乾かしていく。分け目をつくりながらドライヤーの風を当てると乾かしやすい。頭皮や根元が乾いていないと、雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイの原因に。
〈ワンポイントアドバイス〉
「頭皮の汚れは日々たまっていくものなので、落としきれないとそのぶん蓄積されてしまいます。基本的には毎日、シャンプー前のブラッシング、予洗いをしっかり行い、洗います。毎日落とせるようになれば、脱脂力が強いシャンプーでなくても、ベタつきはなくなります」(大友さん)
「頭皮の皮脂量はTゾーンの約3倍」という事実。大人の正しい「シャンプー法」とは?
乾かし方【4STEP】
毎日、何気なく髪を乾かしていませんか?ですが、ドライヤーのかけ方をほんの少し工夫するだけで、ぐんと若々しい美髪になれるとしたら、やらない手はありません!ポイントは「根元→中間→毛先の順番をきちんと守って乾かすこと」です。知っているようで意外と知らない!美髪になれる「ドライヤーのかけ方」を、大人世代から厚い信頼を得ているMAGNOLiA Aoyama店デザイナーのCHINATSUさんに教わります。
ドライヤーで乾かす前の準備
「タオルドライで水分を取る」
「地肌→根元→中間→毛先の順に水分を取る。地肌と根元はこするように、中間から毛先にかけてはギュッギュッとタオルで髪を握るように水分を取ると、キューティクルを傷つけることなくタオルドライできます」(CHINATSUさん)
「アウトバスをつける」
「ファーストタッチは毛先。毛先につけたら、徐々に中間まで伸ばします。目の荒いコームでとかしたり、指で髪を挟んでゆっくり下に伸ばしていくと、キューティクルが整いトリートメントの浸透が深まります。トリートメントの種類によっては、根元まで伸ばすとボリュームダウンの原因となってしまうので注意して。基本、根元は生えて間もない部分なのでケアの必要はありません」(CHINATSUさん)
STEP1:髪の根元を立ち上げる

STEP2:髪の中間を乾かす

STEP3:毛先をまとめる

STEP4:冷風でキューティククルを引き締める

〈ワンポイントアドバイス〉
「根元の乾きが甘いまま毛先をメインに乾かすとオーバードライになり、髪を傷めるだけでなく、広がり、乾燥など、老け見えの原因になってしまいます。
理想的なのは、ドライヤーをかけた後、『髪の水分が十分に保たれて艶がある状態』。
そのためには、根元→中間→毛先の順に乾かして、全体的に均一な水分量を保つことが大切です」(CHINATSUさん)
また、キューティクルの流れを逆立てるような乾かし方もNGなのだそう。
「キューティクルが整わない状態では、光が乱反射して見えたりパサついた印象になってしまいます。キューティクルの流れに沿って、ドライヤーを上から下に向けて乾かすのがコツ。艶やかで光沢のあるヘアスタイルに仕上がります」(CHINATSUさん)
外出自粛で美容室に行けなくても「乾かし方」で若見え美髪をキープ! 美容師直伝のドライヤーテクニック
ストレートアイロンの使い方【おすすめ4STEP】
梅雨時期や暑い日は、時間をかけてセットをしても思い通りにならず、出かけるのが憂鬱になってしまう女性も多いのではないでしょうか。そんな時に試して欲しい、ストレートアイロンやドライヤーを使用したスタイリング方法を、MAGNOLiA AoyamaデザイナーのCHINATSUさんに教わりました。
STEP1:アイロン用のトリーメント剤を、アイロンをかける部分につける

STEP2:ハチを境に髪を上下で分けてブロッキング

STEP3:ハチより下の髪をストレートアイロンで伸ばす

STEP4:最後にハチ上と表面の髪を伸ばす


〈ワンポイントアドバイス〉
「下準備として、インバストリートメントやドライヤー前にケア剤をなじませるなど、髪の保湿をしっかりとしてください。ストレートアイロンの温度は120℃〜160℃くらいがベスト。時間はできるだけ短く、じっくりと熱を通すのではなく、さっと通すくらいを心がけて」(CHINATSUさん)
シャンプー&トリートメント【おすすめ4選】
【1】ハホニコ「ケラテックス ファイバー」

(左)4種のケラチンを高配合し、ダメージを徹底的にケア。艶やかでなめらかな手触りの髪が1回でかなうと話題に。
(右)洗浄成分のほか、世界初のキューティクルケラチンをはじめ、低分子ケラチン、うねり抑制ケラチンと3種も贅沢に配合。
【2】ミルボン「オージュア ディオーラム」

加齢とともに消失していく髪内部のタンパク質に注目。くせやうねりだけではなく、乾燥やパサつき、ダメージなど髪のエイジング現象が複合的に起こっている髪をしっかりケア。髪そのものの土台を立て直し、しなやかな美髪へ。
【3】ケラスターゼ「オレオ リラックス」

くせでまとまりにくい髪を補修し、絡まりにくいなめらかな美髪に導いてくれる人気シリーズ。植物性成分ニュートリオイルが髪の潤いバランスを整え、クシ通りの良い艶やかでしなやかな髪に。雨の日や湿度の高い日でも、広がることなく一日中まとまりをキープ。
【4】アラミック「O-WAY シルクアンドグロー」

本国イタリアでは、強いウエーブのクセをもつ人を対象として開発された、クセ毛・乾燥したスーパーダメージヘア用のリペアシリーズ。こちらは、毎日ではなく週2の使用で十分に効果を発揮。シルクのように柔らかく艶やかな髪へ。バニラ系の甘い香りも◎。
【くせ毛・うねり対策】美髪のプロに聞いた、本当の原因と2つのケア方法
アウトバストリートメント【おすすめ4選】
【1】ITRIM「エレメンタリー ヘア トリートメントオイル」

ヤロウ油と植物油、油溶性植物エキスのコンビネーションによって生まれたカラーで、大人の頭皮と髪を健やかに保ってくれます。
カラーリングやパーマにドライヤー、夏の紫外線やエアコンによる乾燥などによるダメージだけでなく、加齢による髪の悩みにも働きかけます。
ベタつかずサラリとしたテクスチャーで、頭皮と髪のどちらにも使え、スタイリングしやすく、まとまりやすい髪に整えてくれます。就寝前につけると、香りの効果も伴い、心地よい眠りに。
見た目も機能も極上!大人の肌・髪・ボディを癒す「ITRIM」のお守りオイル
【2】ナチュラルコスモ「薔薇椿オイル」

椿オイルの概念をくつがえす、サラリと軽い軽い使用感。
洗髪後のアウトバストリートメントやスタイリングオイルとして使用するだけでなく、顔やボディ、ネイルやリップケアにも使えるので一本もっておきたい。
オーガニックのダマスクローズの香りも心地よい。
美髪のプロに聞く!「白髪」を増やさない・目立たせないためのテクニック
【3】アヴェダ「ニュートリプレニッシュ マルチユース ヘア オイル」

ザクロ種子とココナッツ、アボカド、ヒマワリ種子、アルガンといった5つの植物オイルが配合された、100%自然界由来成分でできた、洗い流さないトリートメント。乾燥でパサついた髪に深い潤いを与え、サラサラな髪へと仕上げます。入浴前のプレシャンプートリートメントや、スタイリング時の艶出しとして使うのもおすすめです。
パサつく髪が潤い、理想の髪質になると評判!アヴェダの新ヘアケア「ニュートリプレニッシュ」
【4】アラミック 「O-WAY シルクアンドグローセラム」

髪を内側からリッチな潤いで満たし、くせ毛やひどいダメージによる髪の凹凸やごわつきを見違えるほど、しっとりなめらかに整えてくれる。こちらも週2の使用でしっかりと効果を発揮してくれる。
※掲載した商品は、すべて税込み価格です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部