料理の味を決めるうえで欠かせないツールのひとつとなる「フライパン」。焼く、炒めるだけでなく、煮物や蒸し料理、揚げ物までつくれる、料理初心者でも使いやすい万能調理器具です。いざ、自分に合うアイテムを選ぼうとすると、素材も多種多様で、コーティング加工も実にさまざま。また、収納しやすい取っ手の取れるタイプなど魅力的なアイテムが満載で、どれにしていいのか迷ってしまう…なんてことも少なくありません。
今回は、選ぶ際に参考にしたいポイントをわかりやすく解説。さらに「バーミキュラ」「ストウブ」「グリーンパン」など人気ブランドのなかから、贈り物にも最適な高級アイテムを厳選! 高品質な素材や独自の技術、機能に着目した10品をご紹介します。
【目次】
- フライパンの選び方は?ポイント4つ
- 高い耐久性を誇る「ステンレス製」フライパン3選
- 熱伝導と保温力に優れた「ホーロー製」フライパン2選
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一生モノの「鉄製」フライパン2選
環境に配慮した次世代「コーティング」フライパン3選
フライパンの選び方は?ポイント4つ
フライパンを選ぶときに注目すべきポイントとは? 注目したい【形・素材・コーティング・製造方法】の4つのポイントをわかりやすく解説します。
1.ふたり以上の分量をつくるなら22〜26cmのサイズがおすすめ
一口にフライパンと言っても、「深さ」と「大きさ」は実に多種多様。どのサイズが使いやすいのでしょうか? 煮物や焼き物、揚げ物にも使いやすい「深型フライパン」は人気のアイテム。料理のレパートリーも広がります。さらに「大きさ」は、ひとり暮らし用なら直径20cm以下が扱いやすく、ふたり分以上の料理をつくる場合は22〜26cmを選ぶのがおすすめです。
2.ステンレス・鉄・ホーロー・アルミ…素材ごとの特性は?
フライパンによく使われる素材として、ステンレス、鉄、ホーロー、アルミなどが挙げられます。
ステンレスはさびにくく、強火での調理も得意ですが、熱伝導が悪いという特徴があります。アルミを挟み込んだ多層構造タイプなら、この問題はクリアできます。
鉄は、熱伝導に優れているので強火調理が可能な一方、食材がこびりつきやすく、さびやすいので注意が必要となります。ですが、こまめにお手入れをすれば一生モノとして長く活躍してくれます。
ホーローは、熱伝導だけでなく保温性にも優れているので、スープ調理などに使えるタイプのフライパンも、特に人気です。
3.コーティング加工の種類も注目
使いやすさでいえば、コーティング加工されているポイントはマストといえます。調理の際に食材がこびりつきにくく、汚れが落ちやすいので洗うお手入れも簡単。毎日の家事を時短にしてくれる優秀ポイントです。
最近は、セラミックやダイヤモンド加工されたものが多く、扱いやすいので人気があります。ただし、一部のコーティングに関しては消耗しやすく、長持ちしないというデメリットも。また最近では、環境や健康面で害を及ぶ可能性のある物質を排除したコーティングも登場しています。購入前にチェックしたいポイントとして、覚えておきましょう。
4.取っ手が取れて収納しやすいタイプに、一度に複数調理できる2面&3面タイプなど、魅力的なアイテムも登場
最近は住宅事情や収納スペースの都合に合わせて、取っ手を取り外して入れ子にして収納できるタイプをはじめ、フライパンが2面、3面に仕切られ、一度に複数の調理をこなせるタイプなど、魅力的なアイテムも登場しています。
形も丸型はもちろん、収納しやすい四角に、厚焼き玉子に特化した細長いタイプなど、実に多種多様。深型フライパンでカレーやシチューなどの煮込み調理をして、残った分はそのまま専用のフタを閉めれば冷蔵庫に入れられる便利なものも人気となっています。自分のライフスタイルに合わせて、さまざまなタイプから選べるのも楽しみのひとつといえます。
高い耐久性を誇る「ステンレス製」フライパン3選
1.「フィスラー」オリジナル プロフィ コレクション

180年の歴史を誇るドイツの高級調理器具のトップブランド「フィスラー(Fissler)」で人気の『オリジナル プロフィ コレクション』のフライパンをご紹介。「プロフィ」はドイツ語で「プロフェッショナル」の略語。料理のプロも満足する品質と機能を家庭でも使えるようにした高級フライパンです。
オールステンレス製のボディは美しいサテン仕上げが施され、フィスラー社独自の凹凸加工【ノボグリル】によって食材の脂が出やすく、少しの油で食材の表面をカリッと香ばしく、中はジューシーに調理することができます。

フライパンのフチを幅広くすることで液ダレしにくく、シリコン箸やヘラなどのツールを使わずに食材をお皿に移すことも可能に。IHをはじめとしたすべての熱源にも対応可で、そのままオーブンに入れることもできるので、ひとつあれば料理の幅がぐんと広がります。
2.「ビラクラフト」フライパン ヘキサプライ 6131

1939年にアメリカで創業した「ビタクラフト(Vita Craft)」は、独自の技術力によって全面多層構造の鍋を開発、製造。高い性能と耐久性を誇るため、日本でも多くのファンに愛用されています。
なかでもビタクラフトの『ヘキサプライ』シリーズは人気が高く、「ヘキサプライ」の名前の由来は、ヘキサ=「6」、プライ=「層」を意味し、“全面6層構造” を表します。外側のステンレスにチタン入り電磁性ステンレスを採用することで熱効率に優れ、ステンレスとアルミニウムの異なる金属板を幾重にも重ねて全面多層構造にすることで、熱しやすい「高い熱吸収性」、熱を素早く伝える「熱伝導性」、熱を逃さない「保温性」をすべて実現しています。
熱しやすく冷めにくい構造と、付属するフタが本体とピッタリ密着するので、栄養を逃さない無水調理も可能です。また、鍋底の熱が全体に素早く均等に伝わるため、肉や魚調理では素材の脂分だけで調理できる優れたポイントも魅力です。焼く、炒めるだけでなく、茹でる、煮る、さらにオーブン調理まで、一台でさまざまな楽しめる万能フライパンです。
3.「ツヴィリング」プロ ノンスティック フライパン

「ツヴィリング(ZWILLING)」歴史はさかのぼること1731年。世界最古のカトラリーブランドを誇り、高い技術によって世界中で愛され続けています。
『プロ ノンスティック フライパン』は、プロ仕様の高い機能性とデザイン性を兼ね備えたオールステンレス製で、熱伝導と保温性を両立させる独自の3層構造【SIGMA Clad 3-PLY】によって、効率的な加熱料理を可能に。

さまざまな料理に適していますが、なかでも肉や魚をジューシーにムラなく焼き上げるのにぴったり。本体に深みがあるので、スープや煮込み料理にも向きます。ワンランク上の料理の仕上がりを叶え、耐久性にも優れているので長く愛用できる逸品です。
熱伝導と保温力に優れた「ホーロー製」フライパン2選
4.「ストウブ」 両手フライパン チェリー

鋳物ホーロー鍋で有名な「ストウブ(staub)」は、フランスのアルザス地方で生まれたブランド。アイコンとなるホーロー鍋は、素材本来の旨みをギュッと閉じ込めたグリル料理を簡単につくることができ、世界中の星付きシェフから一般の家庭まで幅広く愛用されています。
両手フライパン『チェリー』も高い熱伝導率を誇り、食材にじっくりを火を通しておいしさを逃しません。スープやソースの多い料理でも対応可能な深さがあり、そのままテーブルに運んでサーブするのもうってつけのデザインも魅力のひとつです。
フライパンの内側表面には、油なじみがよい黒マットエマイユ加工が施されてるのでグリルにも適しています。また直火のほか、IHやオーブンにも対応可能。そのまま食卓に出しても映えるレッドカラーに、料理が冷めにくい機能性も兼ね備えたフライパンです。
5.「バーミキュラ」フライパン 深型

愛知県名古屋市の老舗鋳造メーカー・愛知ドビー株式会社のブランド「バーミキュラ」は、【手料理と、生きよう。】をスローガンに掲げ、安心安全な素材にこだわり、職人の手によって作られた “メイド・イン・ジャパン” の品質を誇るアイテムが人気です。
なかでも「バーミキュラ」の卓越した鋳物ホーロー技術から生まれたフライパンは、水がなじむ特殊な性質をもつ新開発のホーローと、蓄熱性の高い鋳鉄を組み合わせた “エナメルサーモテクノロジー” を搭載。余分な水分を瞬間的に蒸発させて、食材のうまみをギュッと凝縮。料理をワンランクアップさせてくれます。

24cmの深型は、炒め物や揚げ物までどんな料理もつくりやすい万能サイズ。1.5mmと薄めで持ちやすいウッドハンドルで扱いやすさも追求された逸品に。お手入れも中性洗剤で洗えるので簡単。引っ越しや新居のお祝いギフトとしても喜ばれる人気アイテムです。
一生モノの「鉄製」フライパン2選
6.「ターク」クラシックフライパン

1857年にドイツで創業した「ターク(turk)」は、代々の技術を受け継ぐ職人たちの手によって、クラシックなフライパンをつくり続ける老舗メーカー。ひとつの鉄の塊から叩き出して成形されるフライパンは、本体とハンドルが一体となっており、圧倒的な強度と耐久性を誇ります。
叩いてつくられることで、表面に生まれた微小な凹凸が油のなじみをよくし、食材が焦げつきにくいという特長も注目したいポイントのひとつ。ステーキや炒め物など、強い火力が必要な調理に適したアイテムです。鉄特有の重さはありますが、独特の佇まいには風格が漂い、適切なお手入れをすることで一生使える道具としてプロも愛用するほどの名品として知られています。
7.「リバーライト」極 Pro フライパン

鉄製フライパンの国内トップメーカー「リバーライト」は、千葉県に本社をおく1976年創業の人気メーカー。フライパンを中心に中華鍋や炒め鍋など多種多様な調理器具を製造しています。
なかでも『極 Pro』は、人気の鉄フライパン『極』シリーズのハンドルが鉄製になった新シリーズ。オーブン調理はもちろん、キャンプなどでの直火調理にも対応可能です。
板厚は3.2mmと厚めで、じっくり火が入るので、ステーキなどを焼くのにぴったり。パンケーキもキレイに焼きあがります。野菜炒めなどべちゃべちゃな仕上がりになりやすいメニューも、食材の水分を失わずに火を通せ、野菜はシャキシャキ、肉はジューシーに仕上がります。

また、鉄製のフライパンの懸念点のひとつとなるさびやすさに関しても、この『極シリーズ』なら、鉄板の表面に「窒化鉄層+酸化鉄層」を形成させることで、さびにくさと強靭さを実現。コーティング加工がないので、たわしでゴシゴシ洗えてお手入れも簡単です。タフで長く愛用できる鉄製フライパンとして注目したいアイテムのひとつといえます。
環境に配慮した次世代「コーティング」フライパン3選
8.「スキャンパン」TechnIQ シリーズ モダンスキレット フライパン

「スキャンパン(SCANPAN)」は、1956年にデンマークで創業した調理器具メーカー。2007年、環境や健康に影響を及ぼすとされる有害物質(PFOA/PFOS)を使用しないフッ素樹脂の加工に成功。現在、生産されているすべての製品に対して適用されています。
スキャンパンのフライパンは、現地デンマークの熟練職人たちによって一つひとつ製造され、今回ご紹介する『TechnIQ』はアメリカ、スウェーデン、デンマークの有名シェフとの共同開発で誕生したレストラングレードシリーズ。
素材には、100%リサイクルの丈夫なハードキャストアルミニウムを使用。PFOAフリーのコーティング(ノンスティック加工)が施され、優れた熱伝導で素早く均等な加熱が特長となり、商業用グレードの高耐久性を誇ります。
ノンオイル調理が可能なので、食材をカリカリ、ふわふわに仕上げることが可能。また、汚れがつきにくく、焦げにくいので、お手入れも簡単な優れものです。IHをはじめ、すべての熱源に対応可です。
9.「グリーンパン」ヴェニスプロ フライパン

2007年にベルギーで誕生した「グリーンパン」は、フッ素樹脂を一切使わず、テフロン(PTFE)を含まない独自のノンスティック加工を開発したことで知られるメーカー。ほかにも環境に配慮したさまざまな施策を実施し、安心してアイテムを選ぶことができます。
スタイリッシュなクォーツグレイカラーにステンレスのハンドルが付いた『ヴェニス プロ』シリーズは、アルミ素材のフライパンの内側にダイヤモンド粒子を配合したセラミックコーティングが施され、傷や衝撃に強いスクラッチガード加工が魅力。高い耐久性を発揮します。コーティングには、化学物質(PFAS)のほか、鉛やカドニウムを一切使用せず、安心・安全性を徹底しているのも特長です。
熱伝導のよいセラミックコーティングによって、食材をムラなくきれいに焼くことができ、金属製のハンドルなので、そのままオーブンにいれて調理することも可能。環境に優しいだけでなく、優れた使い勝手と焼き味が自慢のフライパンです。
10.「ル・クルーゼ」TNS シャロー フライパン

フランス発のキッチンウェアのパイオニア「ル・クルーゼ」は、高い品質と色彩豊かなデザインで世界中で愛される大人気ブランドとして知られています。
ブランドが誇る『TNS シャロー』フライパンは、特殊加工で強化したアルミニウムに、高品質なフッ素加工を施したアイテムで、浅めで大きな調理面が特長。「TNS」は「Toughened Non-Stick」を意味しており、内側・外側共にノンスティック加工が施されています。有害物質(PFOS/PFOA)が含まれておらず、安全面にも配慮されています。2020年のリニューアルで、コーティング強度が約4倍に。食材がこびりつきにくく、汚れ落ちもよいので、洗い物も簡単です。
特殊なアルミ加工による素早い熱伝導でスピード調理が可能。さらに板厚に厚みがあるので、保温性も抜群です。握りやすいハンドルは、熱くなりにくく外れにくい設計がなされており、一度使えば手放せなくなる! と人気を誇るフライパンです。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※価格は編集部調べです。販売サイトによって変更になる場合があります。
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