仕事をする上で必要なものは何か?スーツや鞄も大事であるが、やはり文房具にもこだわるべきだろう。自分用に使うのも良いし、お世話になった上司などの贈り物としても良い。やはり良いものを選ぶのは気分がいいし、何よりも使う楽しみが出てくる。そこで今回は明治37年(1904年)から銀座の地に構える老舗文具専門店「銀座 伊東屋 本店」で、気分が高揚する仕事アイテムを見つけたので紹介するとしよう。

デジタルの時代だからこそアナログアイテムでセンスを光らす

書くことの楽しさを味わえるボールペン&万年筆

上からボールペン¥10,000〈ロメオ〉・万年筆¥3,000〈ファーバーカステル〉(銀座 伊東屋 本店)
上からボールペン¥10,000〈ロメオ〉・万年筆¥3,000〈ファーバーカステル〉(銀座 伊東屋 本店)

ペーパーレスが普及している時代であっても、文字を書くという文化は消えることがない。出番が少なくなってきてるとはいえ、常に携帯するアイテムだからこそ持ち主の個性であったり、こだわりを出したいものである。写真上の伊東屋オリジナルブランドの「ロメオ No.3」は、ボディに高級感のあるレザーを巻いたデザインを採用し、クラシック&モダンの絶妙なバランスがファッション性や個性を際立たせている。写真下のファーバーカステルからは「グリップ2011 万年筆」を。従来の万年筆が持つ重厚感を払拭した、軽量感と丈夫なレンジ素材のマットボディがモダンな印象。手頃な価格だからこそ初めての万年筆として手にするものいい。

自由度の高いノートで無限に広がるアイディアを!あなたに必要なのはクラシック?それともデジタル?

左からノート¥300〈ツバメノート〉・リングノート¥1,200・ノート950円〈ホワイトラインズ〉(銀座 伊東屋 本店)
左からノート¥300〈ツバメノート〉・リングノート¥1,200・ノート950円〈ホワイトラインズ〉(銀座 伊東屋 本店)

左の「ツバメB5ノート白無地」は、ツバメノートの創業である昭和22年(1947年)から変わらないデザインで、格調高く味のあるノートだ。中面に使用されているフールス紙は、インクがにじまずさらっとした書きやすさに加え、ナチュラルな色合いが長時間にわたる使用でも目のストレスを軽減させる。写真右は、スウェーデン発のノート「ホワイトラインズ」で、表紙と同じくグレー地に白の罫線の入ったノートに文字やイラストを書き、スマートフォン専用アプリで読み込めば、白の罫線が消えバックのグレー地はクリアなホワイトに変わり、メモやイラストがクリアに表示されそのままiPhone・スマートフォンに保存が可能。写真撮影時などの影などが入らないため、クリアに自身のイメージを相手に伝えられることができる。

メモを取るだけでなく、時には魅せることも必要

ジョッターメモ¥5,500(銀座 伊東屋 本店〈ロメオ〉)※メモカード5枚付属
ジョッターメモ¥5,500(銀座 伊東屋 本店〈ロメオ〉)※メモカード5枚付属

スーツの内ポケットに収まる手のひらサイズのジョッターメモは、気品に溢れその書き姿すら美しく魅せる一品。メモだけでなくメッセージカードやネームカードなど、シチュエーションに応じて使い分けることができる。日常使いのメモ帳とは別に、ここぞという時の一手として取り出せば、周りの視線を独り占めできるはずだ。

気分は大航海の時代?メールが当たり前の時代に、あえて手紙で伝える

上左からシーリングワックス¥1,000〈アブラクサス〉・シーリングスタンプ¥2,100〈ルビナート〉・レターセット¥3,900〈クレイン〉(銀座 伊東屋 本店)
上左からシーリングワックス¥1,000〈アブラクサス〉・シーリングスタンプ¥2,100〈ルビナート〉・レターセット¥3,900〈クレイン〉(銀座 伊東屋 本店)

スピーディなやり取りが必要な今だからこそ文字をしたためる手紙が必要だ。そしてそれを留めるものも特別なものでありたい。200年以上もの歴史を持つアメリカのクレイン社がつくるレターは、コットン100%で適度な厚みとしなやかさが上質で温もりを感じさせる。時間をかけて留める封蝋(シーリング)もクラシックな印象だけでなく、手紙の大切さを伝えるのにうってつけなアイテムだ。

iPhone・スマートフォンの普及と共に、字を書く文化が衰退しているが、やはり味のある手書きの文章には心動かされるものがある。ここぞという時にはこわだりの文房具で相手への想いを伝えてみてはどうだろうか。

※価格は全て税抜きです。

問い合わせ先

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
PHOTO :
島本一男
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
河又雅俊