「Precious.jp」では、40代女性におすすめのヘアスタイルを随時更新中。今回は、その中から面長の顔型を生かしたヘアスタイルをピックアップ。
面長の特長や、長さ別のおすすめ髪型、パーマヘア、ヘアアレンジなど、多角的におすすめの髪型をご紹介いたします。新しい髪型の参考に、ぜひご覧ください。
【40代女性】面長に似合う髪型13選<担当美容師のアドバイス付き>
\まずは、面長の特長をチェック!/
理想の顔型は卵型とよく言われますが、日本人の中で一番多いとされる顔型が面長なのです。
【面長の主な特徴】
・顔が縦3:横2の比率(顔の横幅に対して縦幅が長め)
・頬がシャープ
・どちらかというとクールな印象
面長で悩んでいる方もいらっしゃるかもですが、前髪や長さなど髪型の工夫次第で、より美しく、より小顔に、そして40代女性が気になる「老け見え」しない若々しい印象になれるのです。
それでは、面長に似合うおすすめの髪型を、長さ別にご紹介いたします。
面長に似合うショートヘア2選
■トップとサイドにボリュームを、襟足はタイトにし、キュッと小顔に見せる「神ショート」
顔が縦長に見えやすく、のっぺり野暮ったい印象になりがちな面長顔。ZACC raffineスタイリストの賀山博之さんは、シルエットに「メリハリ」をつけることで、面長顔の欠点をカバーできると断言します。そのメリハリを作るポイントは2つ。「トップとサイドにしっかりとボリュームを出す」「襟足を抑える」ことです。
「トップに動きが出るよう、つむじ周りを短くカット。サイドにもレイヤーを入れて、ペタッとしがちな髪質でもボリュームが出るように工夫しています。顔まわりと襟足をスッキリと抑えることで、トップとサイドのボリュームがより際立ちます」(賀山さん)
スタイリング際は、マジックカーラーを使い、トップとサイドにボリュームをもたせ、ワックスでくしゅくしゅっともみこむ。襟足はなでつけるようにワックスをなじませタイトに。
■サイドにボリュームをもたせた、若見え「小顔ショート」
面長顔に似合うショートヘアを提案してくれたのは、PEEK-A-BOO NEWoMan新宿店・店長の栗原貴史さん。そのポイントは「メリハリ」と「肌をトーンアップさせるカラーリング」なのだそう。
「マッシュベースのショートは、サイドにボリュームができるので面長顔が目立ちにくく、女性らしいやわらかな雰囲気ももたらしてくれるのでオススメです。サイドにボリュームをつくりながら、襟足はタイトに収める。このメリハリによって、輪郭がキュッと引き締まって見えます」(栗原さん)
カラーは、くすんだ肌色に透明感を与えてくれるベージュ系。「くすみがちな肌をパッと明るい印象にしてくれるシナモンベージュは、肌なじみがいいだけでなく、ツヤやかに仕上がるのも特長。ハイライトの効果で白髪も目立ちにくく、40代以上の方から好評です」(栗原さん)
面長に似合うボブ2選
■ラフでナチュラルな今っぽ「透け感ボブ」
面長顔をより縦長に見せてしまう「長め前髪のボブスタイル」。面長顔を目立たせないために、前髪を切る人も多いのだそう。では、前髪を切ることなく面長顔を目立たせない方法はないのでしょうか?
この疑問に答えてくれたのがRamieGINZA店・マネージャーの加藤貴大さん。前髪の流し方で面長顔が劇的に目立たなくなる方法があると言います。
「前髪をセンターで分けてしまうと額が出すぎて、顔全体が間延びした印象になってしまいます。前髪を左右どちらかに流して肌の面積を隠すのがポイント。流した毛先が頰上くらいになる長さで切ると顔のフレームが菱形になり、面長顔に見えません」(加藤さん)
前髪をサイドに流しても、根元がペタッと潰れていては清潔感のない老けた印象に。根元をしっかりと立ち上げて、ふわっとさせることも大切です。
■たるんだ輪郭が引き締まって見える「ふんわりボブ」
40代からも人気がある前髪長めのボブスタイル。ですが、「いつもの髪型なのにしっくりこない」「ずっと同じ髪型なのに最近違和感がある」「髪型は変わっていないのに老けて見える気がする」と言った悩みを抱えていませんか?その悩み、実はエイジングサインが原因かも。
輪郭のゆるみや頬のコケりなど、エイジングサインが気になってくる40代。特に面長顔は縦長の輪郭に視線がいきやすく、老け見えサインが目立ちやすいと言われています。いつものボブスタイルがしっくりこないという違和感も、これが原因!そういうときは、「髪の長さを変えるのではなく、フォルムを変える選択をして」と話すのは、表参道にある美容院・Cocoonのスタイリスト・SHUNさん。
「髪全体のフォルムを菱形に作る。菱形にすることで輪郭にいきがちな視線をグッと引き上げ、キュッと引き締まった小顔に見せることができます。気になる面長顔もエイジングサインも目立ちません」(SHUNさん)
面長が似合うミディアムヘア2選
■薄め前髪の「外ハネ・ミディアムヘア」
ZACC vieのスタイリスト・宮川勇人さんがおすすめするのは、肩ラインの毛先をあえて外ハネにするスタイル。長め前髪の面長顔さんにも似合うのでしょうか?
「長めの前髪を分けると額があらわになり、より間延びした印象になってしまいます。前髪は薄くつくって額を隠し、顔が縦長に見えないよう調整。リバース巻きで顔まわりにボリュームをつくれば、輪郭に丸みが生まれ小顔効果も期待できます」(宮川さん)
軽やかにハネる毛先と優雅な毛流れで、面長顔がキュッと小顔に!お手本スタイルがこちらです。
■前髪で肌の面積を少なく、顔のフレームを矯正する「菱形ミディアム」
面長顔のコンプレックスを解消できるのは、前髪あり?それともなし?表参道の一等地にあるヘアサロンLANVERY代表の菅野太一朗さんは「前髪あり」だと断言します。
菅野さんに話を聞くと、面長顔を目立たせない前髪の秘訣は「透け感」なのだそう。
「前髪で額を隠すと肌の露出面が減り、単純に顔が小さく見えます。ですが、ただ隠すだけだと、今度は目の下から顎先までの長さが強調されてしまう。この問題を解決するために大切なのが『前髪の透け感』。前髪に隙間をつくると顔全体のバランスが取れて、目から下の部分が間延びしません」(菅野さん)
前髪だけでなく、顔まわりの巻き方にもコツがいるのだとか。「顔まわりの毛束は『中間だけを巻く』。サイドにボリュームができると顔のシルエットが菱形になり、面長だった印象に女性らしい丸みが生まれます」(菅野さん)
面長に似合うロングヘア
■小顔効果をもたらす「穏やかなウエーブヘア」
面長顔のロングヘアで気になること、それは「顔の間延び感」。長い前髪の場合は頰や耳が隠れると、より顔が縦長に見えることも。
この問題に応えてくれたのは、MAGNOLiA Aoyama店のデザイナー・CHINATSUさん。
「顔まわりをリバース巻きで開けて、肌の露出を多くすることが間延び解消の秘訣です。カールのリッジを顔まわりに持ってくると視線の重心がぐっと上がり小顔効果も期待できます」(CHINATSUさん)
顔まわりをリバースするだけでなく、内側の髪を耳にかけるのも間延び解消の秘訣なのだそう。「髪を巻いた後に、内側のもみあげ部分を耳にかけるとシルエットに奥行きや抜け感が生まれます。肌のくすみが晴れて透明感のある明るい印象になりますよ」(CHINATSUさん)
【長さ別】面長に似合う「パーマ」ヘア4選
■ニュアンスパーマで作る「束感ショート」
「短く切りたいけどショートヘアが似合うか不安」という悩みを抱えている方に試してほしいのが、RamieGINZAのデザイナー・新谷千絢さんが提案する『束感ショート』。
『束感ショート』のポイントは、さりげないのにこなれた感じに見えるところ。美容室でセットしたような完成度を、自宅で簡単に再現できるもの魅力です。トップのふんわり感と前髪の透け感で若々しさも手に入ると、40代以降の女性に人気なのだそう。
「束感をつくるために、ふんわりとした質感とやわらかい毛流れをつくるパーマをかけるのがポイント。襟足ともみあげにボリュームが出ると、顔が丸く見えてしまうので、パーマをかけるのはトップと前髪、顔まわりだけ。ワンカールより少し強めのパーマがオススメです。スタイリング剤を揉み込むだけで束感が生まれるので自宅でのスタイリングも簡単です」(新谷さん)
■髪のハリ・コシが復活するパーマが叶える、美しきショートボブ
「頭頂部がつぶれやすく全体的にペタッとした印象になる」という悩みに、Ramie GINZA副店長・寺尾拓巳さんは「髪の立ち上がりを助けてくれるパーマヘア」を提案。
「頭頂部にパーマがふんわりとかかったマッシュベースのショートボブ。マッシュはサイドにボリュームが出やすいため、面長顔を丸みのあるやさしい印象に見せてくれる効果もあります。ショートボブですが、ショートのニュアンスも楽しめるように髪表面にレイヤーをプラス。トップに動く毛束をつくることで、さらに頭頂部のボリューム不足をカバーしています」(寺尾さん)
■ワンカールパーマで、面長が小顔になる「骨格矯正ボブ」
40代のボブスタイル。シルエットによっては若作りに見えたり、フェイスラインが貧相な印象になることも…。その問題を解決してくれるのが、骨格に合わせたカットで人気を集めるair-AOYAMA副店長の小宮佑介さん。
「大人世代のボブは骨格や頭の型に合わせてカットすることが大切です。髪のウエイトを頰よりも上に設定するとフェイスラインがキュッとリフトアップ。ボリュームゾーンをサイドに持ってくれば面長顔が綺麗な卵型になります」(小宮さん)
さらにパーマを組み合わせると、より洗練されたシルエットになるのだそう。
「強めのウェーブは老け見えの原因に。毛先にカールが付くくらいのパーマがオススメです。特にボブなどの短いレングスは、カットでしっかりとウエイトを上げておかないとバランスが取れず、パーマが活きてきません。カットとパーマのバランスが重要になります」(小宮さん)
骨格に合わせたカットとワンカールパーマで360度どこから見ても美しいシルエットに!小顔効果バツグンのボブスタイルは必見です。
■若々しい印象を与える「S字カール」のパーマヘア
「面長顔のロングヘアは、髪の中間にボリュームが出るパーマスタイルがオススメ。間延び感がなくなり理想の卵型に見せることができます」と話すのは、骨格に合わせた『似合わせパーマ』で40代のさまざまな悩みを解決してきたMAGNOLiA Aoyama店のデザイナー・CHINATSUさん。
コテで巻いたようなウェーブ感は古臭く見えるだけでなく、老け見えの原因になるので絶対にNG!と断言します。
「今回提案するのは、毛束を巻きつけてウェーブを作るパーマではなく、それぞれの段にS字カールをつけてウェーブっぽく見せたパーマスタイル。髪の表面、中段、下段に分け、それぞれにS字カールをつけると、S字カールが上中下と重なり、ウェーブっぽい質感に仕上がるんです」(CHINATSUさん)
『巻きました感』のない自然なニュアンスが魅力的なS字カールのパーマヘア。ナチュラルなボリューム感で面長顔をカバーしつつ、今っぽいこなれた印象になれるのも魅力です。
面長に似合うヘアアレンジ2選
■後れ毛がポイントの簡単ひとつ結び
簡単なのに凝った印象に見えるひとつ結びを教えてくれたのが、MAGNOLiA Aoyama店のデザイナー・CHINATSUさんです。
40代のひとつ結びはやり方を間違えると「老け見え」「疲れたおばさん」に見えることがあるので注意が必要!そのポイントをCHINATSUさんに聞くと、『後れ毛の出し方』で随分と印象が変わると教えてくれました。
「ひとつ結びで気をつけたいのが後れ毛の出し方です。後れ毛の出し方を間違えると、一気に老けた印象になってしまいます。ポイントは、立体感。こめかみの後れ毛が太いと、顔まわりが重く暗い印象になるので、こめかみはできるだけ細い毛束を、耳後ろは少し太めの毛束を出して。すると奥行きとメリハリが生まれ、こなれ感と抜け感のある印象につながります」(CHINATSUさん)
あとは『きっちりとまとめすぎない』のもポイントだと言います。
「ピシッとまとめて結んでしまうと、骨格があらわになるだけでなく、顔のエイジングサインを目立たせる原因にも。いかに崩せるか、後頭部にボリュームを出せるか、この2点が老け見えを回避するポイントになります」(CHINATSUさん)
そして、この絶妙な後れ毛と、目尻ラインの前髪効果で、縦長の顔型もカモフラージュ!
■脱地味!脱若作り!「くるりんぱ」を使ったポニーテール
ポニーテールと聞くと、「定番で面白みがない」「地味」「おばさんっぽい」など、マイナスイメージを思い浮かべる方も多いのでは?そんなイメージを払拭する華やかなポニーテールを提案してくれたのがU-REALMのスタイリスト・瓜生智咲さん。
「40代のポニーテールは、髪を結ぶ位置によって印象がガラッと変わります。オススメは、耳裏くらいの位置。相手の視線が引き上がり、小顔に見える効果もあります。少し高めに結ぶことで、襟足の後れ毛も色っぽい印象に。女性らしさと小顔効果、どちらも楽しむことができます」(瓜生さん)
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気になる顔の輪郭をカバーしながら、若々しく仕上がる髪型を、厳選してご紹介いたしました。お気に入りの髪型は見つかりましたでしょうか?秋冬に向けたイメージチェンジの参考にも、ぜひ!
- TEXT :
- Precious.jp編集部