【目次】

硬い髪質の「スタイリングのコツ」


◆レイヤーを入れ毛流れをつくる

「年齢を重ねると、毛量はある方でもペタッとしてボリュームが出づらくなってくるもの。さらに硬い髪質の方は動きやニュアンスが出づらく、乾燥などのダメージも相まってゴワついて見えがちに…。

硬いうえにボリュームが欲しい髪質の方こそ、”毛流れ”に注目していただきたいです。レイヤーを程よく入れ、毛流れをつくりやすいよう調整することで、少し巻くだけでやわらかいニュアンスに見せることができます」(uka 東京ミッドタウン 六本木 ヘアスタイリスト、クリエイティブマネージャー 保科真紀さん)。

40代に似合う【やさしげニュアンスくびれミディアム】自然な毛流れとリフトアップをかなえるスタイル

◆菱形シルエットで引き締まった印象に

「毛髪にコシがなくなりボリュームが出にくいというお悩みと同じくらい、剛毛でまとまりが出にくいというお悩みも40代50代には実は多いんです。髪が硬い方は毛先にボリュームが出やすいので、少しウェイトを上に持ってきて菱形シルエットになるようにカット。重心が上がることで、フェースラインがキュッと引き締まった印象に見せる効果も」(SUNVALLEY トップスタイリスト みち子さん)。

40代に似合う【しなやかにまとまる品格ボブ】リフトアップも叶える菱形シルエットとストレートアイロン使いが決め手!

おすすめの「ショート」スタイル【3選】


【1】レザーカットでやわらかい雰囲気に

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「1本1本がしっかりと太くて硬め、ボリュームもあるので、カットの表情が出にくいモデルさんの髪。レザーカットで髪をやわらかく軽くしながらカットしています。内側にもレイヤーをバランスよく入れ、後頭部に自然な丸みが出るように。すそにはグラデーションを加え、さらに動きが出やすくなるよう調整しています。洗って乾かすだけでも自然にまとまりやすいのですが、アイロンやカーラーでひと手間加えることで軽快な動きのあるスタイルに」(kakimoto arms 二子玉川店 店長 細畑久寿さん)。

「髪の硬さを和らげ、軽さを出しながら、スタイリング時にも表情が出やすくなるよう、ハイライトを入れています。表面に均等にハイライトをしっかりめに入れることで、退色しても赤みや黄身を感じさせず、髪が少し伸びてきても自然になじむ仕上がりに。

ハイライトは細かく入れ、色落ちしてもキレイに見えるよう計算しているので、3~6か月くらい空いてしまってもリタッチできるのもポイント。このハイライトは頻繁に白髪染めをしたくないという方の “白髪ぼかし” にもおすすめです」(kakimoto arms 二子玉川店 カラーリストチーフ 坂口綾菜さん)。

。スタイリング術:カーラー+アイロン使いで、エアリーな動きを

「多毛な硬い髪でもレザーカットによってやわらかいニュアンスは出ていますが、カーラーやアイロンを使ってエアリーな動きを加えることでグッと映えるスタイルに。ボリュームが出にくいトップはカーラーで、すそはアイロンで巻いて、適材適所でメリハリを出すのがおすすめ。ちょっとの手間を加えることで、より軽やかでエアリーなスタイルに仕上がります」(細畑さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>頭頂部は分け目をまたぐようにカーラーを
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ペタッとしがちでボリュームが出にくい頭頂部は、カーラーでふんわり感を。カーラーにドライヤーの温風をあてて温めてから、頭頂の後部はうしろに向かって、前部は前向きに、分け目をまたぐように髪を巻き込んで。よりふんわり仕上げたい後部は、やや太めのカーラーを使うのがポイント。
<STEP.2>すそはアイロンで外ハネに
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すその髪は外ハネに。太めのアイロンでやや多めに毛束をとって巻いていくと、自然な仕上がりに。長めの前髪はサイドへと自然に流れるように、アイロンで軽く内巻きに。
<STEP.3>少量のバームを根元にもみこんで空気感を出す
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指先にヘアバームをのばし、髪の根元をくしゅくしゅするようになじませて空気感のあるスタイルに。

「スタイリング剤はオーガニック系のバームがおすすめ。毛に自然な束感&立ち上げをつくりつつ、しっとりとした質感に。ワックスよりも軽やかな印象に仕上がります」(細畑さん)。

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kakimoto arms 二子玉川店 店長 細畑久寿さん、カラーリストチーフ 坂口綾菜さん

40代に似合う【エアリー軽快ショート】絶妙カット×ハイライトで、剛毛でもやわらかな印象に!

【2】メリハリカットで立体感演出

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「カットでは頭の形がよく見えるように、かつ自然な毛流れが出るようなフォルムにこだわっています。後頭部にゴールデンポイントをもってきて適度なボリュームを出しながら、襟足はしっかりとボリュームを抑えて締める。

前髪から顔周りは毛流れを意識してやや長さを出しながらバランスを調整し、もみあげは長めに残してポイントに。白髪ぼかしのハイライトを入れることで白髪メンテナンスの頻度を減らせるので、髪へのダメージも減りますし、立体感が出てふわっとしたボリュームが出やすくなり、おしゃれな印象にも。これからの夏の季節の空気感にピッタリだと思います」(ZACC vie スタイリト 磯部 翼さん)。

スタイリング術:直径38mmのアイロンを使い、トレンドのゆる巻きに

「ショートのセットにはカーラーを使うのが断然おすすめです。忙しい朝にながら美容もかないますし、手軽かつ自然な仕上がりに。柔らかくツヤのあるスタイリングがかないます。カーラーは今回は13個使用していますが、100均やドラッグストアなどでも気軽に手に入りますのでぜひ活用してみて」(磯部さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>まずは頭の形をキレイに見せるポイント、トップ&バックセンターから
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まずトップ&バックセンター(後頭部の中央)からカーラーを巻いていく。直径38cmくらいのやや太めのカーラーを使って。
<STEP.2>次に前髪の立ち上がりをつくる
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次に前髪部分にカーラーをセット。前髪がペタッとせずふわっと立ち上がるよう、根元までしっかり巻き込んで。
<STEP.3>全体的にカーラーで巻く
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40代 ショートヘア_7
全体をカーラーで内巻きに巻いていく。サイドの表面の長めの髪は大きめのカーラーで、下部やもみあげ部分などはやや小さめ、巻きやすいサイズのカーラーを使って。カーラーの内側のホイール部分にドライヤーの熱風をあて少し温め、2分くらいおいて冷ましてから外すと、ふわっとしたボリューム&ツヤのある仕上がりに。

「スタイリング剤は軽めのオイルがおすすめ。少量を手にとり、内側になじませてから、表面にもササっとつけてツヤ出しを」(磯部さん)。

ZACC vie スタイリト 磯部 翼さん
ZACC vie スタイリト 磯部 翼さん

40代に似合う【3Dハンサムショート】白髪ぼかしハイライトで立体感もおしゃれ感も!

【3】レイヤーで丸みを出した軽やかなスタイル

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「全体的にすいて多毛な髪の毛量調整をして、襟足や正面サイドの毛先は薄くつくってメリハリを出しています。薄くつくることで巻いたときにも抜け感が出て、直毛にもニュアンスを出しつつ軽やかな雰囲気に。後頭部はレイヤーを入れ、丸みが出やすいように調整を。前髪はバランスをとりながら長めに残し、大人っぽくおしゃれな印象に」(MINX ginza ディレクター、代表 河野沙耶佳さん)。

スタイリング術:トップはカーラーで、毛先はストレートアイロンを使って巻いてニュアンス出しを

「後頭部につむじがあると、ショートの場合はとくにパカッと割れてしまいがちなので、トップはカーラーでふんわりとセットするのがおすすめ。膨らむボリュームは出したくないので、サイドはストレートアイロンを使って中間から毛先にかけて巻くのがポイントです」(河野さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>トップはカーラーで、サイドは丸みをつけるようにアイロンを通していく
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つむじで割れがちなトップ部分はカーラーでセット。直径40mm、幅は長めのカーラーを使うとトップ部分が一気にふんわりセットできる。カーラーをしながら、サイドの髪をストレートアイロンで巻いていく。表面の髪は中間から毛先にかけてスーッと下に流すように、段の下の部分は浮かないよう自然に内巻きに。
<STEP.2>顔周りはリバース巻きに
前髪から顔周りの毛は、スーッとまっすぐにアイロンを抜いていく。少しだけ内巻きになるようにアイロンを通すのがコツ。

「スタイリングには柔らかめのバームがおすすめ。毛束を程よくホールドしながら、ツヤ感も出せます」(河野さん)。

MINX ginza ディレクター・代表 河野沙耶佳さん
MINX ginza ディレクター、代表 河野沙耶佳さん

40代に似合う【軽やか丸みショート】直毛や多毛向け、おしゃれなニュアンスショート

おすすめの「ボブ」スタイル【3選】


【1】顔周りに動きと軽やかさプラスしやわらかい雰囲気に

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「ベースはあごくらいの長さのグラデーションボブ。レイヤーは全体的に少なめ。毛先は微妙にグラデーションを入れることで、毛先に丸みを出しながらもつるっとした面をつくり、ツヤ髪に見えるよう仕上げています。ワンレンっぽく見えますが、顔周りに少しだけ短い毛を仕込み、動きと軽やかさプラス。シャープな切りっぱなしボブとはひと味違う、丸み&しなやかな動きのあるやわらかい雰囲気に」(marr 中目黒店 ストアマネージャー、スタイリスト 土田麻美子さん)。

スタイリング術:ベースはブローでやわらかな動きを。サイド~顔周りのみアイロンでササッとニュアンスづけ

「ぺったりしがちなトップは特に、根元をブラシで立ち上げるようにブローするのがポイント。洗髪して乾かす際にも、このひと手間を加えておくと翌朝もスタイリングしやすいはず」(土田さん)。

スタイリング前
<STEP.1>トップ部分は根元から髪をふんわり立ち上げるようにブロー
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ぺったりしてボリュームが出づらいトップ部分は、生え際から後頭部に向かってブラシを通しながらドライヤーの熱を与えてブロー。左右の生え際どちらからも、分け目をまたぎながらブラッシング&ブローして、エアリーな毛流れをつくって。
<STEP.2>毛先もブラシでブローして内巻きに
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毛先もブラシでブローしながら内巻きに。面を整えツヤを出しながらブローしていって。
<STEP.3>サイド~顔周りはリバース巻きで華やかな動きをプラス
サイド~顔周りの左右2束は、中間から毛先にかけてリバース巻きに。ふんわりとした動きをプラスして、よりこなれた雰囲気に。アイロンは32mmを使用すると巻きやすい。

「スタイリング剤は髪質で使い分けを。硬い髪にはツヤを出すバームやオイルを、柔らかい髪ならクリーム系ワックスがおすすめです」(土田さん)。

marr 中目黒店 ストアマネージャー・スタイリスト 土田麻美子さん
marr 中目黒店 ストアマネージャー、スタイリスト 土田麻美子さん

40代に似合う【ワンレン気味のしなやかこなれボブ】分け目ふんわり、気になる生え際も自然にカバー

【2】ローレイヤーでふんわり動きを出したスタイル

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「1本1本が硬くクセもあるので、広がりやすく、しなやかな動きが出にくい髪質。ベースはあご下くらい、ワインレンの切りっぱなしのボブに。トップはぺったりとしてボリュームが出にくいので、ローレイヤーを入れてふんわり感を出しながらバランスを調整しています。レイヤーは高めに入れると余計に広がりやすくなってしまうので、クセがある方には低めに入れて(ローレイヤー)、軽やかな動きが出やく、かつ毛先がまとまりやすくなるように。

前髪は自然に流れるよう、サイドになるにつれて長めにカットするのがポイントです」(S.HAIRSALON ヘアデザイナー 蒼さん)。

スタイリング術:毛先、トップ、前髪、パートそれぞれに悩み解消のコツあり

「毛先は外巻きで動きを、トップは上で巻いてボリューム出し、前髪は少しずつの毛束で巻いて自然な流れ&抜け感を。適当ではなく、それぞれに悩み解消のワンポイントを加えて、ナチュラルながらも隙のない仕上がりを目指して!」(蒼さん)。

スタイリング前
<STEP.1>毛先はアイロンで外巻きに
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毛先は全体的に外巻きにして、まとまり感&躍動感をプラス。洗髪して乾かす際にも、手で少し外にニュアンスをつけておくと、巻く際もラクチン。
<STEP.2>トップは上に持ち上げながら巻いてふんわり感を出す
ぺったりしがちなトップ部分の毛は、真上に持ち上げながらリバース巻きに。毛先から中間を巻き込むように巻いてから、ふわっとおろすことで、自然なボリュームがかないます。トップの前側、中間、うしろ側と3段階で行うとよりボリューム感がアップ。
<STEP.3>前髪は少しずつとって斜め外に向かって流すように
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前髪はまとめて巻かず、少しずつ毛束をとり、斜め外に向かって流すように内巻きに。5回くらいに分けて巻くことで透け感を出しながら、自然な毛流れをつくることができます。

「スタイリング剤はツヤを出ししなやかな動きをサポートするオイルがおすすめです」(蒼さん)。

S.HAIRSALON ヘアデザイナー 蒼さん
S.HAIRSALON ヘアデザイナー 蒼さん

40代に似合う【しなやかローレイヤーボブ】くせ毛活かしでナチュラルな動きのあるスタイルに

【3】菱形シルエットで引き締まった印象に

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ミディアムヘア_2,40代 髪型_2
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バック

「1本1本がしっかりとしていて太くて硬め、ヘアスタイル次第では広がりがちで扱いにくいモデルさんの髪。どうしても耳下にボリュームが出てしまうので、やや高めからレイヤーを入れて菱形シルエットに。ウェイト(重さを感じる部分)を上にもってくることで髪の中間部に程よい丸みが出てふわっと柔らかい立体感が出せるうえ、フェースラインをキュッとリフトアップした印象に見せてくれる効果も。

すそにはグラデーションを入れ、アイロンなどで巻いたときに丸みが出やすいよう調整しています。前髪はニュアンス程度に薄めにつくり、40代50代に似合う品のあるかわいらしさも演出」(SUNVALLEY トップスタイリスト みち子さん)。

スタイリング術:ストレートアイロンの熱でクセをのばしながら、しなやかさ&柔らかな動きのあるスタイルに

「アイロンの熱を加えることで、硬くニュアンスの出にくい髪もしなやかで柔らかな印象に。内側部分の生えグセをのばしたり、表面の丸み&ツヤを出すにはストレートアイロンを使うのがおすすめ。根元から毛先にかけてスーッと通し、毛先を少し内巻きにするだけでスルッとしなやかなまとまりが出せます」(みち子さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>前髪は流したい方向に流しながら内巻きに
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前髪は流したい方向にスーッとアイロンを動かしながらゆるく内巻きに。
<STEP.2>トップは上に持ち上げてふんわり感を
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トップ部分の髪は上に持ち上げながら、根元から毛先にスーッとアイロンを動かします。ペシャッとしがちなトップの毛もふんわり。
<STEP.3>内側の毛は引っ張るように熱を加えしっかりとのばす
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表面だけでなく、内側の毛にもアイロンの熱を加えしっかりとのばすことで、しなやかなまとまりのある髪に。クセが出やすい毛は、ややうしろに引くようにして引っ張りながらのばすのがコツ。
<STEP.4>中間から毛先にかけてワックスをなじませてニュアンスづけ
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指先にワックスをとり、中間から毛先にかけての毛にもみ込むようになじませます。

「スタイリング剤はワックスがおすすめです。トップにはつけず、中間から毛先にもみこむようになじませて。固めずに、しなやかな動きのあるスタイルをキープしてくれます」(みち子さん)。

SUNVALLEY トップスタイリスト みち子さん
SUNVALLEY トップスタイリスト みち子さん

40代に似合う【しなやかにまとまる品格ボブ】リフトアップも叶える菱形シルエットとストレートアイロン使いが決め手!

おすすめの「ミディアム」スタイル【3選】


【1】菱形に整えまとまりのよいスタイルに

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バック

「ベースは鎖骨くらいの長さのミディアム。顔周り中心にレイヤーを入れ、前髪から自然な流れをつくっています。すそはワンレングスに。バックのみ表面にグラデーションを入れておさまりを出しながらも、動きが出やすいスタイルに。肩につく長さなのでハネやすいのですがあえての自然な動きに見せ、首元にくびれをつくりひし形に見せることでまとまりのよさとおしゃれかつ華やかな印象をバランスよくかなえています」(ABBEY 店長、スタイリスト 横田雄哉さん)。

スタイリング術:前髪はカーラーで立体感を、顔周り&毛先はアイロンでニュアンス出し

「カーラーとアイロンを使ってふわっとしたフォルムに整えることで、硬い印象の髪も柔らかくしなやかな動きを。より印象度が高い仕上がりになります」(横田さん)。

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スタイリング前
<STEP.1>前髪はカーラーでセット
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前髪はカーラーで立体感アップ。前髪がふわっと整うだけで、顔立ちに奥行きが出て小顔効果も狙える。
<STEP.2>顔周りの毛束はリバース巻きで抜け感を
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顔周りは明るさと抜け感を出すため、リバース巻きに。中間から毛束を挟み、スッと毛先に向かって抜くくらいでOK。
<STEP.3>毛先は外巻きで快活な動きをプラス
毛先は外巻きにして動きを出す。やや太めのアイロンを使うとカールがぐるんと強くなりすぎず、しなやかに揺れるような動きに。首元にくびれができ、バランスのいい仕上がりに。

「スタイリング剤は軽めのオイルを。毛先を中心になじませてしっとりとツヤ感もアップ」(横田さん)。

ABBEY 店長・スタイリスト 横田雄哉さん
ABBEY 店長、スタイリスト 横田雄哉さん

40代に似合う【スウィングひし形ミディアム】のばしかけの髪に抜け感を出しつつもきちんとした印象に

【2】レイヤーを高めに入れてボリュームアップ

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バック

「硬く太めで毛量はあるのですがトップにボリュームが出づらい髪質。よりエアリーでやわらかく見せるため、レイヤーの入れ具合とシルエットにこだわりました。鎖骨下くらいのワンレングスをベースに、レイヤーを全体的にバランスよく。トップにふんわりとしたボリュームが出やすいよう、さらにくびれをつくりリフトアップを狙えるように、レイヤーを効果的に入れています。

顔周りは華やかさ&抜け感を出したいので、レイヤーを高めに入れて調整。前髪は主張させすぎずなじませる程度につくり、明るい印象に」(uka 東京ミッドタウン 六本木 ヘアスタイリスト、クリエイティブマネージャー 保科真紀さん)。

スタイリング術:トップはボリュームミストでふんわり。アイロンは低めの温度で巻いてしなやかさをキープ

「とにかく”巻きすぎない”こと。さりげなく毛流れをつくるイメージで巻くのがコツです」(保科さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>トップはミストでボリューム出し
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分け目がくっきりしてペタッとしがちなトップ部分には、ボリュームを出すミスト(今回使用したのは『uka セラムウォーター フレックス ボリューム』)を根元に吹きかけ、分け目をくしゅくしゅ手でほぐすようにもみこんで。根元から髪が立ち上がり、ふわっとボリュームアップ。
<STEP.2>毛先は外巻きに
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毛先はスーッと流すように、自然に外巻きに。硬くゴワつきがな髪質なら、アイロンの温度は160℃くらい、傷みにくい低めの温度で巻くのがしなやかさを保つポイント。
<STEP.3>顔周りは毛束を持ち上げるようにして外巻きに
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顔周りの毛はアイロンで外巻きに。バランスよく見えるひし形シルエットに整えたいので、毛束をこめかみの斜め上あたりに持ち上げるように巻き、立体感と奥行きを演出。

「トップのボリューム出しにはミストを、全体的にはミルク状美容液『uka マルチ デイリー セラム』を軽くなじませてツヤ出しを」(保科さん)。

uka 東京ミッドタウン 六本木 ヘアスタイリスト・クリエイティブマネージャー 保科真紀さん
uka 東京ミッドタウン 六本木 ヘアスタイリスト、クリエイティブマネージャー 保科真紀さん

40代に似合う【やさしげニュアンスくびれミディアム】自然な毛流れとリフトアップをかなえるスタイル

【3】水平に巻いてやわらかい雰囲気に

仕上がり
仕上がり
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「クセやうねりはあまりないのですが、硬く太くて動きが出づらい髪質。すとんとしてニュアンスが出にくい髪なのですが、レイヤーを程よく入れて調整し、巻いたときに動きを再現しやすいスタイルに。レングスは鎖骨くらいのワンレングスベース。バランスを見ながら表面にレイヤーを入れています。レイヤーとはいえわかりやすいレイヤーではなく、細い毛束を動かす意味合いでさりげなく入れていて"シークレットレイヤー"のような感じです。

顔周りは頬骨からあごくらいの長さでレイヤーを入れ、自然な毛流れができるようカットしています。おさまりのよさと、さりげない動き、軽やかなニュアンスをかなえるスタイルです」(ROI スタイリスト 元山 凜さん)。

スタイリング術:ハチより上と下を分けて巻いていく。"波巻き"で横にボリュームを出し、ひし形の美シルエットに

毛量が多い人、動きが出づらい人は特に、1回で巻こうとせず、ハチ上とハチ下でブロッキングして、2段階で巻いていくのがポイントです。よりエアリーな動きのある仕上がりに」(元山さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>ハチ上をブロッキングして、ハチ下の毛先から巻く
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ハチ上の髪をピンなどで留めてブロッキングして、ハチ下の毛から巻いて土台をつくっていく。まずは毛先を全体的に外巻きに。アイロンは38mmの太めを使うとより柔らかく自然な動きが出せる。
<STEP.2>中間部分の毛束を内巻きに
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中間部分の毛束は内巻きに。水平にアイロンを入れて"波巻き"にすると、耳横にボリュームが出て、首元はすぼまるようなひし形シルエットに。顔形カバーもさりげなくかなえ、メリハリと女性らしさのあるスタイルに。その後、ブロッキングしていたハチ上の髪もおろして、毛先は外巻き、中間は内巻きの"波巻き"に。
<STEP.3>顔周りはリバース巻きに
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左右の顔周りの毛はリバース巻きに。顔周りにさりげなくかかる毛にニュアンスをつけ、抜け感をプラス。

「重たさのある髪に対してはオイルやクリームなど軽いものより、バームやワックスなどセット力の強いものがおすすめ。毛質に合わせて、動きをさりげなくキープできるスタイリング剤を選んで」(元山さん)。

ROI スタイリスト 元山 凜さん
ROI スタイリスト 元山 凜さん

40代に似合う【エアリーニュアンスミディアム】太く硬い髪でも自然な動きのあるスタイルを実現

おすすめの「ロング」スタイル【3選】


【1】レイヤーで動きをだした抜け感スタイル

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バック

「前髪はないと面長感が助長され顔が間延びして見えがちですが、顔周りに短い毛を仕込んで動きを出し、バランスよく見えるようカットしています。全体的にはワンレングスベース。ロングヘアでスカスカだと艶っぽさがなくなってしまうので、毛先は重めに残しています。表面のみにレイヤーをほんの少しだけ入れて、巻いたときにニュアンスが出やすいよう調整しています」(BEAUTRIUM 265 スタイリト 大庭諒介さん)。

スタイリング術:根元からアイロンでしっかり熱を加えて、さりげない動きを出していく!ペタッとしがちなトップはカーラーで

「髪に熱を加えることでツヤ感も増しますし、根元から熱をしっかり加えることでふんわりとしたボリュームを出すことができます」(大庭さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>根元からアイロンでしっかり熱を加えていく
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サイドからバックにかけての髪にはアイロンでしっかりと熱を加えていく。毛束を持ち上げるようにして、ふわっとボリュームを出すように。
<STEP.2>毛先はスーッと抜く程度でOK
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毛先はぐるんと巻かず、サラッとニュアンスを出すくらいが今っぽい仕上がりに。アイロンをスーッと自然に抜く程度に熱を加えて。
<STEP.3>前髪はカーラーで立ち上がりをつくる
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前髪はアイロンではなくカーラーで。カーラーでセットしながらアイロンでスタイリングしてもいいけれど、長時間おくとクルッとなりすぎるので、最後の仕上げに1~2分巻く程度に。程よい立ち上がりをつくり、フレッシュな印象に。

「スタイリング剤はオイルだと髪がへたってしまうこともあえるので、少しホールド感のあるバームがおすすめ」(大庭さん)。

BEAUTRIUM 265 スタイリト 大庭諒介さん
BEAUTRIUM 265 スタイリト 大庭諒介さん

【面長顔×ロング】ゆるっとした抜け感が今っぽい外国人風ナチュラルロング

【2】レイヤーをバランスよくいれおさまりのよいスタイル

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「モデルさんは毛量は多いのですがペタッとしやすい髪質。毛量&フォルム調整という意味でも、全体的にレイヤーを多めに入れています。やや高めの位置から入れたレイヤーの効果で、ワンカールの巻きでも自然かつ今っぽい動きを出せるのがポイント。サイドに流す前提で、前髪はあごくらいの長さでカットしています。

今回のモデルさんは毛量が多いけれどペタッとしやすい髪質なので、レイヤーをバランスよく入れることで、おさまりのよさは残しながら、自然な動き、柔らかいニュアンス、今っぽい抜け感を出すようなカットにこだわりました」(Un ami kichijoji ディレクター、スタイリスト 澤田杏奈さん)。

スタイリング術:毛先を中心に、ワンカール巻く

「レイヤーがたっぷり入っているので、レイヤーを生かして軽くさらっと巻くだけでも自然な動き&抜け感が出せます」(澤田さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>毛先は外ハネに
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巻き髪をこなれた印象に見せたいなら、やや太めのアイロンを使うのがおすすめ。毛先はワンカール外ハネに。
<STEP.2>サイドは内巻きに
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レイヤーが入ったサイドの髪は内巻きに。中間部分にふわりとした動きを出すことで、抜け感をプラス。
<STEP.3>前髪はサイドに流す
ロングヘア_6
前髪はサイドにスーッと流すように内巻きに。顔周りにニュアンスを出すことで、顔立ちを美しく引き立てて。

「スタイリング剤は軽やかになじんで適度なまとまりとツヤを出す、『underbar plus』の“gair oil 02”がおすすめ。毛先を中心に塗布して。ユニセックスで使える、爽やかウッディ系の香りも人気です」(澤田さん)。

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Un ami kichijoji ディレクター、スタイリスト 澤田杏奈さん

40代に似合う【ナチュラルレイヤーロング】高めのレイヤーでアクティブな動きをプラス

【3】アレンジが利く韓国風ロング

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仕上がり
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サイド
40代 髪型_3,ロングヘア_3
バック

「毛先は全体的にグラデーションくらい、やや重さは残しながらも巻いたときに動きが出やすいよう調整しています。顔周りのみにレイヤーを入れ、ロングでも重く見えすぎないよう、バランスをとっています。顔周りに短い毛を仕込むことで、顔型をカバーして小顔に見せたり、結んだときにニュアンスも出やすく。

さらに前髪は流す前提で長めにつくっています。このレイヤーと前髪をどこにどれくらいつくるか、がポイント。毛の量や質に合わせて、さらに顔形に合わせて調整することで、お顔のコンプレックスも自然にカバーすることができます」(nuu 代官山 スタイリスト 竹ヶ鼻 唯さん)。

スタイリング術:毛先と顔周りを軽く巻くだけでOK

「巻かなくても自然にまとまるようカットしていますが、少しアイロンで巻くことで、よりこなれたニュアンスに。アイロンは38mmのやや太めのものを使うのがおすすめです」(竹ヶ鼻さん)。

スタイリング前
<STEP.1>毛先はワンカール内巻きに
40代 髪型_4,ロングヘア_4
毛先はくるっと内巻きに。太めのアイロンを使えばぐるんとならず、自然なカールニュアンスに。
<STEP.2>サイドの中間はリバース巻きに
耳前のサイドのひと束は、リバース巻きにして華やかかつエアリーな動きをプラス。
<STEP.3>長め前髪は外巻きに流すように
ロングヘア_5
顔周りのひと束(長め前髪)は、外巻きに斜めうしろに流すように。フェイスラインにかかるひと束に動きをつけることで、顔をキュッと小顔に見せてくれる効果が。

「スタイリングには重すぎないオイルやクリームなどがおすすめ。毛先を中心に塗布して、自然なまとまりを出して」(竹ヶ鼻さん)。

nuu 代官山 スタイリスト 竹ヶ鼻 唯さん
nuu 代官山 スタイリスト 竹ヶ鼻 唯さん
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40代に似合う【全方位美人な韓国風ロング】顔周りのレイヤー&長め前髪で華やかかつアレンジも自在に

この記事の執筆者
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