創業から127年もの間、茶道各御家元様や神社仏閣をはじめとする、多くの方々から愛される煎餅や生菓子、羊羹や最中などをつくっている「京菓子司 末富」。
そのお菓子は、昔ながらの伝統と格式を守りながらも、遊び心を大切にし、“夢と楽しさの世界”という美学を形にするため、ひとつひとつ丁寧につくられています。
さらに、そのお菓子を包む紙も、「末富ブルー」と呼ばれ、ブランドの象徴になっていて人気を誇っています。
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本記事では、末富の四代目主人・山口祥二氏に伺った、2020年のおすすめ商品をご紹介します。
京菓子司 末富の2020年おすすめ商品2選
■1:チョコレートでコーティングした麩焼き煎餅「ショコラdeまるまる」
人気商品ナンバー1の麩焼き煎餅「京ふうせん」に、ミルクチョコレートとホワイトチョコレートをコーティングしているお菓子です。
「京ふうせんの軽やかな食感、淡なる味わいと、チョコレートとの融合を楽しんでいただける逸品です」(四代目主人・山口祥二氏)
「1月から発売中です。売り切れるまでの期間限定販売なので、ぜひ早めにお買い求めいただきたいです。写真のようなパッケージになるので、バレンタインデーやホワイトデーの贈り物にも好適な商品です」(山口氏)
■2:毎月違った京菓子を五感で楽しめる「主菓子(生菓子)」
末富が、年間を通しておすすめするのは、都の風土を醸し出す「季節の移ろい」を表現した主菓子(生菓子)です。毎月5〜6種類の行事や季節にちなんだものをつくっています。
清少納言が「枕草子」の中で、“あてなるもの”と称えた、梅の花に雪が降ったような情景をうつしたきんとんです。
桜の意匠を単純な形と色で見せたお菓子です。末富が得意とする薯蕷(じょうよ=長芋、つくね芋)にて、つくっています。中にこし餡を少しだけ挟んだことにより、より一層薯蕷のうまみを感じられます。
淡い緑の餡に、練りきりでつくった星や短冊をつけ、葛で包んだお菓子です。
緑に染めたきんとんでクリスマスツリーをつくり、白餡でつくったこなし製の色とりどりの玉でツリーのデコレーションをしたお菓子。上には寒天の星がのっています。
「主菓子は、末富本店、高島屋京都・大阪・東京日本橋・新宿・
末富は、今後も培ってきたお菓子づくりを継承しながら、新しいお菓子づくりへの挑戦も常に取り組むそうです。
「昨年、ジャン=ポール・エヴァン氏とコラボレーションした商品は、大変人気でした。今後もコラボレーションを続けていき、日本とフランスの文化の統合により、また職人の融合により新しいお菓子が誕生するように務めます。
単なるおやつではなく“もてなし”のお菓子として、美しく、おいしく、食べる人にメッセージが伝わるようなお菓子ができあがるよう取り組んでいきます。
末富の原点“夢と楽しさの世界”をより広げ、皆様が笑顔になる京菓子をつくっていきたいと願っています」(山口氏)
季節限定商品や毎月通いたくなるような主菓子のほかに、定番商品である煎餅や最中など数多くの京菓子を扱う末富。今後の新商品への挑戦も、とても楽しみですね。
末富は、京都以外にも、新宿、日本橋、横浜、名古屋、大阪に店舗があります。季節を感じられる末富の京菓子を楽しみたい方は、ぜひこまめに店舗へ足を運んでみてください。
※価格はすべて税抜です。
問い合わせ先
- 京菓子司 末富 本店 TEL:075-351-0808/TEL:075-361-5308
- 受付時間/月曜日〜土曜日 9:00〜17:00 ※連休・年末年始を除く
- ※店舗ごとの詳しい営業時間、所在地等は、京菓子司 末富HPをご確認ください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 宮平なつき