口角を上げて笑顔をつくる、頬を持ち上げる表情筋(大頬骨筋、小頬骨筋)と耳周りの筋肉(前耳介筋、後耳介筋、上耳介筋、など)や咬む筋肉(咬筋)は機能的に連結をしています。これらが劣化して硬くなると、たるみが起こる、頬の肉が下がるなど、ほうれい線がどんどん深くなってしまいます。

ほうれい線ができると、シワケアと同様にその部分に美容液やクリームをたっぷりとすりこんでどうにかしよう、と思いがちですが、それでは効果なし。皮膚だけの問題ではなく、耳周りの筋肉、咬筋が硬くなることが大きく影響しているのだから、この筋肉をほぐしてハリを復活させることが得策です。

村木さんが提案するメソッドは耳を手で覆い、外回しに円を描くようにマッサージするだけ。まずは片側だけやってみると、反対側と比べで明らかにフェースラインが変わっているのが一目瞭然! さらに耳周りにはリンパも集中しているので、マッサージすることでむくみ解消に。小顔効果も絶大ですよ。

 
村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は、50年の人生を通して確立した「美」や「健康」に対する考え方・習慣をまとめた 『おとなの美人習慣』(KKベストセラーズ)。 Instagram
体験者:武田宏美さん
(38歳・音楽配信サービス会社勤務)
「試しに片側だけやってみるとキュッと頬が上がって左右差が歴然なのに驚きました。くるくると手でマッサージするだけなのに、顔の血流まで良くなる感じ。耳にはたくさんのツボもあるので、気持ちよくケアできるのもいいですね」

 10秒で完了! ほうれい線を消して小顔になる、耳ほぐしマッサージ

■Step1:手を軽く丸めて、耳全体を覆うように当てる

これが基本の位置。親指の付け根がエラの位置で、人さし指、中指、薬指、小指の4本の指が耳を覆い、手のひらでフェースラインを押さえましょう。

手を軽く丸めて、耳全体を覆うように当てている
少し圧をかけるくらいの力加減で覆いましょう。片側ずつでも、両側同時に行ってもどちらでもOK。

■Step2::外回しに円を描くように手を動かす

Step1の状態から、外回しに15回、円を描くようにマッサージします。このとき、ぽかんと軽く口を開けましょう。人さし指、中指、薬指、小指の腹で耳周りの筋肉をほぐし、手のひらで咬筋とフェースラインをマッサージする感じで行って。

手のひらで外回しに円を描くように耳周りと咬筋をマッサージする
食いしばりがクセになっている人は、噛み合わせ位置からフェイスラインにかけて走っている咬筋が固まりがち。口を軽く開けることで、その筋肉が緩みやすくなります。

【まとめ|10秒で完了!ほうれい線を消して小顔になる、耳ほぐしマッサージ4か条】
1.ほうれい線は皮膚だけの問題ではないのでスキンケアだけでは解決しにくい。
2.ほうれい線が深くなるのは耳周りの筋肉、咬筋が硬くなることが大きく影響しているから。
3.耳周りの筋肉、咬筋をほぐして弾力を復活させることが解決の近道に。
4.耳を手で覆い外回しに円を描くようにマッサージを。頬がキュッと引き上がり、ほうれい線が消え小顔効果も。

以上、10秒で完了! ほうれい線を消して小顔になる、耳ほぐしマッサージを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は3月21日(土)の更新です。お楽しみに!

PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子