【目次】
- 「梅雨の挨拶文」はいつ使う?時候の挨拶の基本
- ビジネスメールに使える「梅雨の挨拶文」例文
- 手紙やはがきに添えたい「梅雨の時候の挨拶」
- 「紫陽花」「長雨」「梅雨晴れ」を使った美しい表現
- 「梅雨の挨拶文」の結び|体調を気遣う締めの言葉
- 失礼にならない「梅雨の挨拶文」の注意点
【「梅雨の挨拶文」はいつ使う?時候の挨拶の基本】
■時候の挨拶とは?
「時候」とは、「四季折々の気候やその時々の陽気」のこと。つまり「時候の挨拶」は、その季節や天候に合わせた挨拶のフレーズで、手紙や挨拶状、案内状などに用いられます。手紙や案内状では、季節に触れるひと言を添えることで、やわらかく丁寧な印象になります。
■「時候の挨拶」にはどんなものがある?
・「挨拶状」「案内状」などで多用されるのは「漢語調」
「時候の挨拶」は、手紙の最初に書かれた、季節を表す言葉を用いた挨拶の文章です。 「時候の挨拶」には「漢語調」と「口語調」の2種類があり、「漢語調」とは、古い中国の言葉が用いられた形態で、「春陽の候」「初夏の候」といったフレーズです。「候」は、季節や気候の意味を表す言葉で、「そうろう」ではなく「こう」と読みます。改まった印象を与えるため、ビジネス文書でよく使われます。
・ビジネスメールでも使われる「口語調」
「口語調」はややカジュアルな雰囲気。たとえば、「新緑が美しい季節となりました」や「暑い日が続いていますが」といった話し言葉に近い文章です。相手に親しみやすい印象を与えるので、ビジネスメールでも多用されます。「漢語調」と「口語調」は、手紙を送る相手やシーンによって使い分けるとよいでしょう。
■ビジネスメールに「時候の挨拶」は必要?
ビジネスメールは用件を的確に伝えることが重要なので、できるだけシンプルであることが求められます。そのため、手紙とは異なり、一般的に「ビジネスメールに時候の挨拶は必要ない」とされています。特にお詫びのメールや要件を早急に伝えなければいけない場合、また、同じ案件で何度もやりとりしているときなどには、時候の挨拶は不要でしょう。とはいえ、季節感を取り入れた挨拶文は相手とのコミュニケーションに役立ちます。事務的な要件に入る前のワンクッションにもなりますから、覚えておいて、必要なときいつでも使えるようにしておきたいものです。
【ビジネスメールに使える「梅雨の挨拶文」例文】
梅雨の挨拶文は、「梅雨入り」「梅雨の晴れ間」「梅雨明け」など、その時々の空模様に合わせて使い分けるのがポイントです。ここでは、それらの時期に合った季語を使った「時候の挨拶」例文をご紹介します。漢語調、口語調は、相手との関係や状況に応じて使い分けてくださいね。
■梅雨入り
・入梅も間近となりましたが、貴社におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。
・長雨の候、ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。
・入梅のみぎり、いかがお過ごしでしょうか。
・梅雨の季節となりました。
・入梅の折から、蒸し暑さが続く毎日です。
■梅雨のなか休み
・梅雨晴れの候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
・梅雨晴れの候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・梅雨晴れで、夏本番を思わせる暑さとなりました。
・梅雨のなか休みで青空が広がり、久しぶりに気持ちよく過ごしています。
・梅雨の晴れ間に夕焼けが美しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
・梅雨入りしたというものの、今年は例年より雨が少ないようです。
・今年は空梅雨のようで、連日好天が続いています。
・まるで梅雨が明けたかのような、夏の陽ざしが降り注いでいます。
・梅雨明けが待たれる季節です。
■梅雨明け
・梅雨明けの候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
・梅雨明けのみぎり、貴殿ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
・ようやく梅雨もあがり、気持ちのいい青空が広がっています。
・雨上がり、草木の緑も一層深まったように感じられます。
・梅雨が明け、いよいよ夏本番ですね。
・梅雨が明け、夏を迎える前の清々しい季節を迎えました。
・梅雨明けとともに初夏の気配が色濃くなってまいりました。
【手紙やはがきに添えたい「梅雨の時候の挨拶」】
旅先からの便りや、何気ない日常の出来事を知らせる手紙やはがきは、メールやSNSでのコミュニケーションが主流となった現代、もらってうれしいもののひとつでは? ビジネスメールほどかしこまらず、けれど大人としての品格やユーモアのある「梅雨の時候の挨拶」をご紹介しましょう。スマートフォンのメモ機能に残しておき、旅先から一筆添えてみるのも素敵ですね。
・紫陽花の花が雨に映える季節となりました。
・ぐずついた天気も恵みの雨と思えばありがたく…、いかがお過ごしですか。
・五月雨に、濡れた木々の緑が美しく映える今日このごろです。
・梅雨空を見上げながら、カラッと洗濯物が乾く夏を心待ちにする毎日です。
・晴れ間が恋しい季節ですが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
【「紫陽花」「長雨」「梅雨晴れ」を使った美しい表現】
■梅雨を象徴する「紫陽花」を季語に使って
・紫陽花の候、皆さまにはいっそうご活躍のこととお慶び申し上げます。
・紫陽花のみぎり、貴社いよいよご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・紫陽花に雨つぶが落ち、より美しさを感じます。
・紫陽花の七変化が楽しい今日この頃、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
・紫陽花が見ごろを迎えています。
■雨季の情緒を感じさせる「長雨」を用いたあいさつ文
・長雨のみぎり、その後お変わりございませんでしょうか。
・長雨の折、日頃は格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
・長雨が続く毎日ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
・しとしとと降る長雨に、庭の紫陽花が鮮やかに映える季節となりました。
・連日の長雨で晴れ間が恋しい今日このごろ、皆様いかがお過ごしですか。
■「梅雨晴れ」で心晴れ晴れ
・梅雨晴れの爽やかな青空が広がる今日この頃、日頃は格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
・見事な梅雨晴れとなり、久しぶりの洗濯日和に心も弾む今日この頃、いかがお過ごしですか。
・しっとりとした雨続きの合間の、貴重な梅雨晴れを皆様お楽しみのことと存じます。
・梅雨晴れの青空に、庭の紫陽花がひと際鮮やかに映えております。
【「梅雨の挨拶文」の結び|体調を気遣う締めの言葉】
末文(結びの言葉)には、「相手の健康・幸せ」を願う言葉を添えます。ビジネスメールの場合、季節に関連した挨拶は省いてしまってもいいでしょう。
■梅雨時期は…
・(思わぬ梅雨寒が続いております)お風邪など召されませんよう、ご自愛ください。
・(梅雨空が続き)体調を崩しやすい季節です。健康にはご留意ください。
・(梅雨が明ければ)いよいよ夏本番。お元気に夏をお迎えください。
・(梅雨明けが待ちどおしい今日この頃)お健やかにお過ごしください。
・すっきりしない天気が続きますが、お体おいといください。
■6月全般に使える「末文」や「結びの言葉」は?
・末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
・まずは略儀ながらお礼かたがたご挨拶申し上げます。
・皆様のますますのご活躍を祈念いたしております。
・日増しに暑さが増す季節、お体にお気をつけください。
・本格的な夏を待ちわびつつ、まずは御礼のみにて失礼いたします。
【失礼にならない「梅雨の挨拶文」の注意点】
南北に細長い日本列島では、地域によって気候が大きく異なります。特に、桜の開花や梅雨入りの日程はかなり違うもの。また、ネガティブになりがちな雨の話題ですが、相手の状況を鑑みた配慮も必要です。最後に梅雨の時期の挨拶文の注意点をまとめますので、ぜひ心にとめておいてください。
・相手のタイミングを鑑みる
・相手の地域の気候を考慮する
・ポジティブな言葉や話題を添える
・健康に気遣う一文で締める
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梅雨時期の挨拶には、つい「うっとおしい雨」や「蒸し蒸しとした暑さ」など、ネガティブなワードを並べたくなってしまいます。しかし、これらの言葉は相手にも不快な思いが伝わってしまうこともあるため、避けたほうが賢明です。 6月の美しい情景を切り取るような豊かな言葉で、季節の挨拶をしたいものですね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /『心が通じる 手紙の美しい言葉づかい ひとこと文例集』(池田書店) :

















