インスピレーションをくれるパリ。お店を出したいほど大好物のパリ風混ぜそばとは?

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秋貞さんのパリでの作品、対岸にはエッフェル塔が

昨日の【キャリア編】では、コロナ禍もピンチはチャンス!とばかりに自分ができることを前向きに考えている、と語っていたフラワーデザイナーの秋貞美際さん。執筆やプロデュース業といった新しい分野にも進出し、日々、多岐にわたる活動をこなしています。

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秋貞 美際さん
フラワーデザイナー
(あきさだ みぎわ)横浜生まれ。IT業界から転身し2013年渡仏。パリ6区「ROSE BUD」にてインターンを経験、2014年の帰国を機に独立。2018年、千駄ヶ谷に花屋「migiwa flower」をオープン(2019年麻布十番へ移転)。テレビや雑誌などメディアで活躍する一方、アトリエレッスンを主宰。オンラインレッスンも人気。
migiwa flower

そんな秋貞さんが、心と身体を緩めて自分らしく過ごす時間とは? パワフルなキャリア女性のライフスタイルに関するエトセトラを、どうぞお楽しみください。

フラワーデザイナー・秋貞美際さんへ、10の質問

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日本酒の瓶を利用したポピーの作品
──Q1:暮らしている街の環境は?

「職場に通いやすい場所に暮らしています。帰るのが楽しくなるような、心地よい空間にしたいので、適当なものは買わないし置かない、と決めています。便利ですが、一度100円ショップなどで食器を買ってしまうと、沼というかそれで溢れそうで……。ちゃんと使っていきたいもの、納得したものを買うようにしています。とりあえず、では買いません。よりよいものに出合ったとき、結局捨てることになってしまうので」

──Q2:モーニングルーティンは?

「こだわっているのは香りです。キャンドルやお香を愛用していますが、バタバタしてしまう朝は、時計を見るのではなく、20分くらいで燃え尽きるお香を目安に支度をします。もちろん一分一秒を争うようなスケジュールのときは使いませんが(笑) 朝の始まりくらいは自分でコントロールしたくて」

 

「お香はアスティエ・ド・ヴィラットのものや、友だちのブランド、STUDIO THE BLUE BOYの白檀の香りなどがお気に入り。木や草っぽい香りが好きですね」

──Q3:ナイトリールーティンは?

「麻布十番でブレアサロンというエステを経営している友人に美容アイテムを教えてもらって、最近は顔だけでなくボディもスキンケアを頑張っています。イスラエルのブランド、クリスティーナのバラの幹細胞が入っているボディクリームがおすすめ。肌が柔らかくなるんです。自然の香りなので眠る前に癒されますよ。手も顔に使ったものの残りをつけたりしています(笑)

手荒れで大変なときは、O・P・Iのハンドクリームを塗って寝ることも。翌朝には肌がふっくらしています」

オン・オフの境界線が曖昧。最近は仕事に関係ない時間を作ってのんびり

──Q4:ワークライフバランスのとり方は?

今は仕事8:プライベート2です。去年はほぼ10、仕事でした。でも好きなことなので、そこまでできました。仕事とプライベートの境界線が曖昧で、外の景色を見たり美術館に行くのもインスピレーションのためだったり。

本当に最近になって、『メールを見ない』など仕事に関係ない時間を意識して作るようになりました。家でのんびりするとつい気になってしまうので、お散歩したり、家の庭いじりをしたり」

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アトリエはパリのアパルトマンを思わせる雰囲気
──Q5:趣味や最近凝っていることは

「花を触る以外で趣味……、今探し中です(笑) 一回しか行ってないのですが、ゴルフの打ちっ放しはハマりそうで趣味候補です。あとはドライブかな」

仕事に穴を開けないよう、サプリで免疫力アップ!

──Q6:withコロナ時代、新しい生活様式は?

「サプリメントを飲むようになりました。店舗の2階が漢方薬局なのですが、そこで免疫力アップや肌に効くものを相談し、3月から服用しています」

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麻布十番の店舗が入るビルは、1階にこだわりのコーヒーが飲めるコーヒースタンド、2階に漢方薬局、3階に秋貞さんのアトリエが

「免疫力を高めるものと婦人科系の漢方、あとは水溶性でなく体内にとどまるビタミンC、そして馬の胎盤を使い副作用の心配のないプラセンタ。スキンケアもそうですが、プロが選んだものを試しています。

お客様に接する仕事なので罹患しないように、また自分が稼働できなくなると売上もストップしてしまうので、注意を払っています」

──Q7:STAY HOMEで重宝したレシピは?
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「migiwa flower」と空間をともにする「Odeons Coffee & Gallery」の火曜日と土曜日限定、大人気フルーツサンド

「料理はすごくするようになりました。お店の近所に韓国大使館があり、その向かいに美味しいキムチ屋さんがあるんです。店員さんが親切で、使い方をいろいろ教えてくれるのですが、なかでもその店のニンニクの味噌漬けと豚肉、レタスで作るサムギョプサルが簡単でおすすめ

千切りにした人参をレンチンし、茅乃舎のあご出汁とレモン汁で和えるという和風キャロットラペもよく作るんですが、これをサムギョプサルに入れたりも。それから、茹でもやし、水洗いしたみじん切りのザーサイをごま油で和えた一品に、キムチ屋さんで買える、細かい韓国海苔をサッとのせるのも美味しいです」

──Q8:マスクファッションのこだわりは?
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大家さんに教えてもらったという、マスクの中に貼るパッチ

「マスクを長時間するようになり呼吸が浅くなっていると感じて、ペパーミントの香りのパッチを大量買いしました」

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ワイヤーが入っていて裏は可愛い別柄の、生徒さんによる手作りマスク

「生徒さんから手作りマスクをいただくことも。別の生徒さんは、私のワンピースの柄を見て、それに近い柄の生地でマスクを作ってあげると言ってくださったり……、優しさを痛感してます」

パリのホテル選びは、朝食にこだわりが。お気に入りはパリ風混ぜそば!

──Q9:お気に入りのバカンスの行き先や過ごし方、滞在先は?

「20代前半はバカンスといえばビーチでした。会社員時代の同期とは毎年旅行していて、コロナ直前はドバイに行きました」

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パリ6区にある花屋「ROSE BUD」

「去年は仕事とバカンス両方でパリには3回ほど。働いていたROSE BUDに通いやすい滞在先を選びます。店舗はパリ6区のリュクサンブール公園の隣にあるのですが、高級住宅地でゆったりとしたエリアです。

ホテル選びは、朝ごはんが充実しているのがポイント。なかには近くの美味しいパン屋さんのクロワッサンを朝食に出しているところも。天候やスケジュールに左右されず、ホテルでゆっくり朝食を食べたいので、朝食付きにこだわります。バカンスで訪れる際は現地の友人に会いますが、仕事のときはスケジュールが読めないので連絡しません」

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パリのファストフード、元はベトナムの細い米粉の麺料理であるボブン

パリで必ず立ち寄るのはパリ発祥のベトナム料理──、日本でいうラーメンのような(笑)、混ぜそば『ボブン』を出すお店。揚げ春巻きみたいな『ネム』と、にんじん、もやし、ピーナッツなどを載せた、ちょっと弾力ある麺に甘酸っぱいタレをかけて食べるんですがすごく美味しくて。コロナの前はお店を出したいとまで思っていたんですよ」

 

「よく散歩をするパリでは、通りがかりに見つけた雰囲気のいいカフェに入ることも。友人で日本人のバリスタと、焼き菓子を作るベイカーのカップルがやっている、マレ地区にあるDreamin Manというカフェも好きです。モデルやインフルエンサーのお客様が多くてとってもおしゃれ!」

 

「あとはイタリア発祥のお店なんですが、パリ店もシックなインテリアショップ、BORGOへはインスピレーションを受けに訪れます。色使いが絶妙で、花のラッピングのアイデアを得たりしています」

──Q10:バッグの中身は?
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泡で出てくるコラーゲン入りのハンドサニタイザーを携帯

「マスクをする前はキチンとみえる赤い口紅を愛用していましたが、今は披露する場もないので(笑)バッグに入れてなくて。コロナ感染対策が必要になってからは、店舗の2階で売っているハンドサニタイザー、最近はパリのモノプリのエコバッグ、そして、新プロジェクト用のノートやスケジュール帳を入れています」


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コーヒースタンドのスタッフと談笑する秋貞さん

以上、フラワーデザイナーの秋貞美際さんに伺った、ライフスタイルについての10の質問でした。

秋貞さんに人生相談をしに訪れる人もいるという麻布十番の「migiwa flower」。秋貞さんが目指していたコミュニケーションの場として、花を通した人の輪が広がっています!

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この記事の執筆者
立教大学法学部卒。ドイツメーカーにパーチェイサーとして勤務後、2009年に渡米し音楽修行。ジュリアード音楽院、マネス音楽院にて研鑽を積む傍ら、2014年ライターデビュー。2018年春に帰国し、英語で学ぶ音楽教室「epiphany piano studio(エピファニーピアノスタジオ)」主宰。ライターとしては、ウェブメディアを中心にファッション、トレンド、フェミニズムや音楽について執筆している。
公式サイト:epiphany piano studio