11月の祝日である「勤労感謝の日」がやってきます。この記事では、勤労感謝の日に関するいろいろな情報を集めてみました。勤労感謝の日とはいつなのか、その意味や由来、勤労感謝の日に行われるイベントなどをご紹介。また、勤労感謝の日に喜ばれるおすすめのプレゼントや選び方のポイントを年代別・男女別にチェックしてみました。
■勤労感謝の日の由来をご存じですか?
「勤労感謝の日」と聞くと、その言葉から「労働できることに感謝する日」「働く人を労う日」などをイメージする方も多いかもしれません。しかし、明確な由来や意味をたずねられた場合、答えられない場合もあることでしょう。
勤労感謝の日の由来や意味は、社会人が知っておいて損のない知識です。この機会に学んでおきましょう。
■勤労感謝の日はいつ?
そもそも、勤労感謝の日はいつなのでしょうか? ここでは、2020年の勤労感謝の日はいつになるのか、毎年日付が変わるのか、などについて説明していきます。
2020年11月23日(月)は勤労感謝の日
勤労感謝の日は、国民の祝日となります。2020年の勤労感謝の日は、11月23日の月曜日です。
11月23日は固定の祝日
勤労感謝の日は、1948年(昭和23年)から毎年11月23日に制定されています。「成人の日」や「海の日」のように、ハッピーマンデー制度(※)は適応されていません。その理由は、のちほど解説する「新嘗祭(にいなめさい)」が関係しています。
(※)ハッピーマンデー制度:土曜日、日曜日と合わせて連休にするため、一部の祝日を月曜日に移動させる制度。
■勤労感謝の日の意味
ここからは、勤労感謝の日が持つ意味を説明していきます。また、勤労感謝の日を英語で表現した場合やメーデーとの違いにも触れてみました。
「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」
祝日法という日本の法律で、「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」と制定されている勤労感謝の日。この「勤労を尊び(たっとび・とうとび)」とは、仕事に励むことを敬うという意味があります。つまり、勤労感謝の日とは「仕事を大切にし、働くことによって得られた成果を喜び、国民がお互いに労いと礼の気持ちを持つ」ことを目的とした祝日なのです。
勤労感謝の日を英語でいうと?
勤労感謝の日を英語で表現する場合、何といえばよいのでしょうか。アメリカにも労働者をねぎらう「Labor Day」という祝日があります。また、収穫祭が行われる11月の第4木曜日が「Thanksgiving Day」といわれるため、その両方の意味を持つ勤労感謝の日は「Labor Thanksgiving Day」といった表現になるのかもしれませんね。
勤労感謝の日とメーデーの違い
勤労感謝の日と、労働者の祭典である毎年5月1日の「メーデー(May Day)」は、どう違うのでしょうか?
世界中の労働者が賃金引き上げや労働時間短縮など、労働環境の改善を求め、ストライキやデモで訴える行動がメーデーです。日本において、国民の祝日にあたる勤労感謝の日に対し、メーデーは、国民の祝日にはなっていません。
昨今の日本のメーデーは、労働者の権利を主張する日、という意味合いは含みつつも、参加者によるブースの出展や参加者同士の交流、子供向けイベント開催などが行われているようです。
2020年のメーデーはいつ?メーデーにはふたつの意味がある?メーデーの歴史やレーバーデー(労働者の日)との違いを解説>>
■勤労感謝の日の由来
国民の祝日に定められている勤労感謝の日の由来をご存じでしょうか? ここからは、勤労感謝の日の起源となった「新嘗祭(にいなめさい)」や、新嘗祭が勤労感謝の日に変わった理由などをご紹介していきます。
勤労感謝の日の起源、新嘗祭とは
勤労感謝の日は、もともと五穀豊穣を祝う「新嘗祭」が起源とされています。新嘗祭とは、農作物の恵みに感謝する宮中行事であり、日本書紀にも記されているほど、古くから伝わる伝統行事です。収穫した農作物を神様にお供えしたり、天皇に召し上がってもらうことが習わしとなっています。
新嘗祭が勤労感謝の日に変わった理由
新嘗祭が勤労感謝の日になったのは、一体なぜでしょう? その理由は、戦後、「天皇の宮中行事と国民行事を切り離す」というGHQの考えにより、1948年(昭和23年)から「新嘗祭の日」を廃止し、国民の祝日である「勤労感謝の日」へと変わりました。
新嘗祭をもっと詳しく知りたい
勤労感謝の日が制定される以前までは、農作物の収穫に感謝する国民的な行事とされていた新嘗祭。以下の記事を読めば、新嘗祭をもっと詳しく知ることができます。
新嘗祭はいつからいつまで?意味や目的、由来や歴史から、行事の内容や開催場所、神嘗祭と大嘗祭の違いまで>>
■勤労感謝の日のイベント
勤労感謝の日には、全国各地でさまざまなイベントが開催されています。ここでは、その中から「新嘗祭」と「どぶろく祭り」をご紹介します。
新嘗祭
毎年11月23日になると、今でも全国各地の神社で行われている新嘗祭。その年の収穫を祝い、翌年の豊作を願うため、神様に喜びと感謝、祈願を伝える儀式を見ることができます。 特に、伊勢神宮や明治神宮で行われる新嘗祭は、毎年多くの人たちが参拝に訪れることで有名です。
どぶろく祭り
どぶろく祭りとは、毎年10月あたりから勤労感謝の日前後まで、全国各地の神社を中心に行われているイベントです。神社や会場では、新嘗祭にお供えする新穀と一緒に新米で作ったどぶろくもお供えされ、参拝者には、どぶろくや濁り酒などが振る舞われます。
岐阜県の白川郷で行われるどぶろく祭りは、知名度も高く毎年多くの観光客でにぎわいを見せている大きな祭りです。
■勤労感謝の日のプレゼント
勤労感謝の日は、労いと感謝の気持ちを込めて、お世話になっている方にプレゼントを贈る人も多いようです。ここでは、30代、40代、50代と世代別・男女別にプレゼントを選ぶときのポイントを集めてみました。贈り物を選ぶときの参考にしてみてください。
30代におすすめのプレゼント
女性向け
30代女性に贈るおすすめのプレゼントは、相手を引き立てるものを選ぶといいでしょう。洗練された高級ブランドの小物や、高級美容家電などは喜ばれるはずです。また、高級スイーツも人気が高い贈り物のひとつ。1粒数千円のチョコレートなどは、プレゼントを贈るときの会話も弾むことでしょう。
男性向け
働き盛りの30代男性は、実用的な贈り物が喜ばれます。海外ブランドのネクタイや財布など、仕事だけでなく私生活にも使えるラグジュアリーなアイテムがおすすめ。タブレットやノートパソコンを使用するときに役立つガジェット(※)も、30代男性に人気のプレゼントといえるでしょう。
(※)ガジェット:主にモバイル端末などの電子機器類を指す、目新しく面白い道具や小物
40代におすすめのプレゼント
女性向け
40代女性におすすめのプレゼントとして、美白や美肌が期待できる高級化粧品や、高品質なバス用品なども人気です。仕事もプライベートも、忙しく充実した日々を送っている世代だからこそ、自分自身をしっかりとケアできるアイテムが重宝されます。また、利便性に優れた最新式の生活家電品も喜ばれるでしょう。
男性向け
落ち着きを身にまとった40代の男性には、ワンランク上の男を演出できるような贈り物が喜ばれるようです。国内外の高級腕時計や、高級ブランドのバッグ・小物なら間違いありません。流行を押さえたオーダースーツを贈る人も増えているようです。
しかし、それらを贈ると大変高額なプレゼントになってしまうため、もう少しカジュアルなギフトを選ぶなら、高級腕時計やバッグ、スーツをメンテナンスするお手入れアイテムもおすすめです。
50代におすすめのプレゼント
女性向け
余裕のあるエレガントさが魅力の50代女性。実用性のあるプレゼントも素敵ですが、心の栄養になりそうな、ゆとりを感じさせる贈り物はいかがでしょう。その定番ギフトといえば、豪華な花束やセンスを感じさせるフラワーボックスに代表される花です。
また、ラグジュアリーなエステ店やレストランの招待券も、上質なリラクゼーションを感じてもらうためには、最高のプレゼントといえます。
男性向け
50代男性にプレゼントを贈る場合、その品質がポイントになってくるでしょう。シンプルながらも、機能性やデザイン性を重視した、クオリティの高いものを選んでください。贈る相手の趣味や趣向を取り入れたオーダーメイドやオンリーワンのアイテムは、人生経験豊富な50代男性を喜ばせることでしょう。
勤労感謝の日は、周囲への感謝の思いを忘れないこと
勤労感謝の日は、毎年11月23日に制定されている国民の祝日です。この日は「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とされています。
もともと、五穀豊穣を祝う天皇の宮中行事である「新嘗祭」が由来となっている勤労感謝の日。今でも毎年11月23日になれば、全国の神社や会場で「新嘗祭」や「どぶろく祭り」などが行われています。
仕事に励むパートナーや家族、同僚や友人、労働できる喜びに対する感謝と労いの気持ちを胸に、勤労感謝の日を過ごすようにしましょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部