不要なものを処分した今こそ、「憧れの暮らし」を実現するチャンスに

ニューノーマルの時代に、私たちは家に何を求めるのでしょう。「不要なものを手放し、心地よく暮らしたい」というのがまず挙げられます。

ところで、不要なものを手放した先にある、暮らしたいインテリアのイメージはありますか? 映画で見た素敵なインテリアや旅先で過ごした雰囲気のいい空間に暮らせたら毎日が特別になりますよね。

本記事ではそのような暮らしを実現させる方法のひとつとして、ヴィンテージ家具とアートを取り入れる提案を前後編の2回に分けてご紹介。【前編】の今回は壁面にフォーカスします。

大きな時代の流れのなかで「今」とのコントラストを楽しめるヴィンテージ家具や、想像の枠を広げてくれるアートの効果は、インテリアに奥行きをつくるだけでなく心の余裕も育んでくれます。

厳選されたヴィンテージ家具とコンテンポラリーなものを合わせたスタイリングに定評のあるギャラリー「es quart(エス クォート)」でヒントを探してみましょう。

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「エス クォート」の店内。デスクを斜めに配置することで視線が奥へ向かい広がりを感じさせてくれます。右奥には後述のキルトがかかり、その奥にあるオフィスの目隠しにも。

オンライン会議で映りこむ壁面は、アートなキルトでイメージ一新!

「初対面がオンライン」というシチュエーションは確実に増えています。人の印象は最初の3秒ほどで決まってしまうものだそう。その際に画面に映し出される生活空間は、今後その人のパーソナリティと紐づいて記憶されていくようになるでしょう。

いつも暮らしている空間の印象がどんな風に相手から見えるのか、もしかしたらご自身では判断がつかないかもしれません。おすすめの方法としてはスクリーンショットでの確認方法。普段オンライン会議で座る位置に自分を入れた画角で撮影し、少し時間をおいてからフルスクリーンにして確認してみましょう。

洋服にも似合う色とそうでない色があるように背景の色はあなたの顔を綺麗に見せてくれているでしょうか? ご自身の「こうありたい」印象と映った画像のインテリアは合致していますか?

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アートから色をひろったカーテンのかかる窓辺のコーナー。暖色系で優しいイメージを添えることができます。

風合いと色味を添えるコンテンポラリーアート「ブルーティップアトリエ」のキルト

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【作品名】「elephant(エレファント)」【ブランド】Blue Tip atelier(ブルー ティップ アトリエ)【価格】¥132,000【サイズ】幅1590×高さ1580mm【材質】布

インテリアによい雰囲気をつくるためには、壁や床などの大きな面の質感と色味が重要です。昨今の日本の住宅事情では化繊のカーテンやビニルクロスの壁紙が高機能で工事もしやすいことから、テラっとした艶や均質な「白」が室内を殺風景なものにしがち。

リネンやコットンの天然素材の風合い、障子や襖紙の表面の質感、砂壁や漆喰のつくる陰影があってこそ、白は魅力的に見え空間を広く明るく見せてくれます。

そこでおすすめしたいのが、コンテンポラリーアートとしてのキルトブランド「Blue Tip Atelier(ブルーティップアトリエ)」を壁にかけるというシンプルな方法です。

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【作品名】「とある風景 Ⅲ」【ブランド】ブルー ティップ アトリエ【価格】¥154,000【サイズ】幅1730×高さ2180mm【材質】布

ブルーティップアトリエは、パリのバレンシアガのコレクションチームアシスタントを経た日本人デザイナーとパリ在住の作家のデュオによるキルトブランドで「生活に寄り添う機能的なART」をコンセプトに展開しています。

上質なフレンチリネンやコットンをさまざまな天然染料で彩り、一針一針丁寧に刺し綴られたキルトは、グラフィカルでモダン。手仕事の風合いや生地の質感の効果で、ヴィンテージ家具を置くのにふさわしい程よい具合に、インテリアに温もりを添えてくれます。

背景として映り込む壁にアートとして飾ったり、のれんのように空間に垂らして間仕切りや目隠しとしても使ったりすることもできます。

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ソファに造作にかけてそこでオンライン会議しても 。キルトの使い方はその日の気分で自由に楽しめます。

いかがでしたか? 明日公開の後編では、点いているときはもちろん消えていても美しいおすすめの照明や、「エス クォート」のオーナーである鈴木さんに教えていただいた、空間づくりのヒントをご紹介します。ぜひお楽しみに!

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM