股関節が硬い、というのは、股関節周りの筋肉が硬くなって股関節の可動域が狭くなっている状態のこと。骨盤周りの筋肉とも連動しているので、骨盤が歪みやすくなってしまいます。

「もともと体が硬いからしょうがない」と思っている人もいると思いますが、放置していると、むくみ、冷え性、腰痛、膝痛を引き起こすこともあり、さらに痩せにくくなるので肥満の原因にも。なので、固まった股関節をリセットして緩めることは誰にとっても必須課題。体調がよくなりますし、ケガもしにくくなるそう。

村木さんが教えてくれるのは股関節を回旋させて緩めるメソッドで、ベッド上でできる、とても簡単な方法。下半身全体が緩む感覚になって深くリラックスできるので、寝る前に行えば、安眠効果もありそうですよ。

■Step1:仰向けになり、左脚の膝を立てる

腰骨、膝、足の人さし指が一直線になるように真っ直ぐの状態に。そして、両膝をこぶしひとつ分くらい開きます。それから、左脚を引いて膝を立てる姿勢になりましょう。足裏は常に床についている状態で行います。

仰向けになり、右足の膝を立てる
息は止めずに、深呼吸をしながら行うとリラックス効果が高まりますよ。

■Step2:立てた膝を外側に倒す

立てた左の膝をゆっくりと外側に倒します。無理のない範囲でなるべく深く倒しましょう。

立てた膝を外側に倒す
股関節を緩めるのが目的なので、じわーっと動かして筋肉がストレッチされるのを感じましょう。

■Step3:外に倒した膝をゆっくりと伸ばす

膝を外に倒した状態から、膝を伸ばして脚をまっすぐにし、次に膝を曲げて、今度は内側に膝を倒します。Step1−3の動きを股関節をゆっくりと回旋させるイメージで、流れるような動作で行ってください。脱力しながら動かすことで、股関節の動きがスムーズに。片足を3〜5回、反対の足も同様に行いましょう。

外に倒した膝をゆっくりと伸ばす
股関節を曲げる、膝を外に倒す、股関節を伸ばす、膝を内側に倒すことで固まった股関節をリセット。股関節周りの筋肉をまんべんなく動かすことで連動している骨盤周りも緩むので、機能が向上。体調改善につながりますよ。

【まとめ|むくみ、疲労を寝ながらリセット!固まった股関節を緩めるメソッド4か条】
1.長時間同じ姿勢でいると股関節の可動域が狭まり、その周りの筋肉が凝り固まることに。
2.股関節と連動している骨盤が歪むことで、むくみが起こり、疲れやすくなる。
3.股関節周りの筋肉を緩めて可動域を広げることで、むくみ、冷えなどの体調不良を改善。
4.寝ながらできるこのメソッドは、就寝前の習慣にすると下半身が緩んでリラックスし安眠効果も期待できる。

以上、「むくみ、疲労を寝ながらリセット!固まった股関節を緩めるメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は7月10日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
体験者:長尾優子さん
(45歳・サービス業)
「立ちっぱなしでいることが多いのですが、このメソッドをやってみて股関節がかなり硬くなっていたことを実感しました。股関節をゆっくり回旋させるように動かすだけですが、やってみるととても気持ちがよくて、腰の痛みが緩和される感覚が。寝る前の習慣にしてむくみ、腰痛予防に役立てたいですね」」

 

PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子