キャリアでも、ライフスタイルでも、積み上げたものが多くなれば、贈り物をする機会も増えていきます。でも、悩みの種は品物選び。
贈った人に喜んでもらうことはもちろんですが、贈り物に何を選んだのかで、職場の周りの人たちや取引先の方々から、信頼を得ることにもつながります。プライベートの贈り物でも、相手が思いやりとセンスを感じてくれれば、それが評判となって人とのつながりが広がっていくことでしょう。
できる女性なら、贈り物を選ぶ際は、「あの人、すてきじゃない!」と好印象を与える物をセレクトしたいもの。そこで今回は、東京・銀座にある創業1869年の老舗百貨店「松屋銀座」のB1フロアから、「売れ筋のおすすめスイーツ10」と題して、洋菓子と和菓子でそれぞれ5つずつ、合計10種類の人気のスイーツをご紹介します。
ちょっとした手土産から、大切な人へのギフト、自分へのご褒美にも最適な一品を見つけてみてください。
まずは、洋菓子のおすすめから。
■1:「リベルタ-ブル」リュクス/ゼニス
2010年に東京・表参道にオープンし、現在は赤坂に移店した「リベルターブル」。パティシエである気鋭のシェフ・森田一頼氏によるフランス美的料理が話題を呼び、一躍人気店になりました。
「リュクス」は、まろやかさとライトな苦味を併せもつチョコレートムースに、黒トリュフ、トリュフと相性のいい卵を使ったクリームをあわせた一品。
「ゼニス」は、フォアグラの塩気とコク、りんごのブランデー、カルヴァドスの香り、シブーストクリームとりんごの果実味、甘酸っぱさが絶妙なバランスでミックスされ、贅沢な時間を楽しめます。
「お酒にも合うため、1日の疲れを癒やす、自分へのごほうびとして大人の男女に人気です。ギフトで買われる方も多いです」(松屋銀座 和洋菓子担当 江幡俊史さん)
どちらも贈り物に最適ですが、パーティや大切な人と過ごす時間でも活躍することでしょう。
■2:「ブルガリ イル チョコラート」チョコレート・ジェムズ5個入り
“チョコレートの宝石”を意味する「チョコレート・ジェムズ」は、イタリアならではの食材や異素材を組み合わせ、それをチョコレートでまとめあげていく、オリジナルスタイルでつくられたこだわりの逸品。都内のチョコレート工房で、専属ショコラィエにより一粒、一粒がハンドメイドでつくられています。
「東京ではブルガリ銀座タワーと、松屋銀座のイル チョコラートでしか販売されていない『チョコレート・ジェムズ』は、ここぞというときの一品として買われていくお客様が多いです」(松屋銀座 和洋菓子担当 江幡俊史さん)
お手ごろのお値段ではありませんが、それだけに贈られた人には気持ちが伝わるでしょう。まさに、ここぞというときの一品です。
■3:「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」エクレール トンカ
ガナッシュの魔術師と称えられた創始者ロベール・ランクスにより、1977年にパリに第一号店をオープンした「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」。チョコレートのみを扱う専門店という斬新さと、その繊細な味わいでパリジャンたちの大きな話題となります。
2017年に創業40周年を迎えたメゾンから、2017年11月1日から2018年1月14日までの期間限定で販売される「エクレール トンカ」は、外側はカリッ、内側はモチッとした特徴的なシュー生地に、トンカ豆風味のクリームをたっぷり詰めたエクレール。ブランドのアイコンと言えるガナッシュを混ぜ込んだチョコレートクリームの濃厚な味わいに、トンカ豆の華やかな風味が心地よく香ります。
「ラ・メゾン・デュ・ショコラは、信頼のできるチョコレートブランドとして、銀座に来街するお客様に愛されています。エクレール トンカは、素材もよく、味もよく、ギフトにも間違ありません」(松屋銀座バイヤー・牧野賢太郎さん)
ダークチョコレートバーが添えられた見た目も、幅広い年代の男女に人気だそう。濃厚なチョコレートクリームと、豊潤な香りを楽しみたい人にもおすすめです。
■4:「ミルフィユメゾン フランセ」ミルフィユ スペシャリテ
「ミルフィユメゾン フランセ」は、フィユタージュにこだわったミルフィユの専門店。素材と製法にこだわり、美しい層が織りなす理想の食感と味わいを実現しています。
そんな「ミルフィユメゾン フランセ」の「ミルフィユ スペシャリテ」は、2017年8月に放送されたテレビ番組の中で、現役秘書によるおすすめ手土産No.1に選出されました。
「秘書たちのおすすめナンバーワンに選ばれたことで、ビジネス使いで買われていくお客様が増えました。ミルフィーユは適度な重さで、持ち運びにも優しいです。このブランドは松屋銀座でしか買うことができず、洋書をイメージしたこだわりのパッケージも人気です」(松屋銀座バイヤー・牧野賢太郎さん)
確かに、思わず「何これ!」と声をあげたくなるパッケージは、ビジネスの場所でも活躍しそうですね。秘書たちのおすすめナンバーワンに加えて、松屋銀座でしか手に入らないという“わざわざ感”も、話題にするのにもってこい。味はもちろんのこと、“語れるギフト”としても間違いなしです。
■5:「西光亭」くるみクッキー
アレルギー表示を徹底するなど安全性にもこだわる「西光亭」の「くるみクッキー」は、たっぷりのくるみが入ったサクサクとした歯ざわりのクッキーで、真っ白い粉糖に包まれた上品なお菓子にしあがっています。
味も、見た目も、食感も楽しめるうえに、「くるみクッキー」はギフトとしても大人気。その秘密は、イラストレーターの藤岡さちさんによるかわいらしいパッケージイラストと、「ウェディング名入れ」「出産内祝い名入れ」「記念日名入れ」など、用途にあわせたメッセージが選べることにあります。
「バリエーション豊富なパッケージをさらにギフト箱に入れ、メッセージを添えられるので、贈り物に最適です。メッセージがストレートに伝わることも喜ばれています。味と見た目のかわいさは、若い女性からも支持を得ています」(松屋銀座バイヤー・牧野賢太郎さん)
本当に、こんなにかわいいクッキーとパッケージの組み合わせは、あまり見かけません。幅広い年代に人気で、女性どうしのプチギフトとして買っていく人も多いそうです。結婚式の引き出物にも最適ですが、気の合った仲間同士の女子会に持参すれば話が盛り上がることでしょう。
洋菓子に続いて、和菓子もご紹介します。
■6:「叶匠壽庵」あも
「あも」は、叶匠壽庵にて1971年に生まれた代表銘菓。丹精こめて炊き上げた春日大納言小豆と、やわらかな求肥(ぎゅうひ=和菓子の材料のひとつで、白玉粉または餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげたもの)を合わせ、控えめな甘さに仕上げられています。
「あも」は、2017年4月にテレビ番組でも大きく紹介されています。
「以前からのファンは50代から60代以上の女性の方が中心ですが、テレビ番組で取り上げられたことで、若い世代にも認知が広がり、今は幅広い年齢層のお客様が買われていきます。ビジネス用途でのご利用も増えています」(松屋銀座バイヤー・牧野賢太郎さん)
小豆とあんこという定番の和菓子で、食感のやわらかさも人気だそう。ひとりで食べるにはもったいない棹菓子なので、家族や友人たち、職場の仲間たちなどと一緒に、楽しんでみてはいかがでしょうか。
■7:「黒船」黒船どらやき
素材とつくりたてにこだわることで有名な「黒船」は2003年に創業。「黒船どらやき」は、北海道十勝産エリモ小豆を使い、水にこだわり、素材の味を生かして炊き上げた餡を黒船自慢の皮で包んでいます。
黒糖のすっきりとした味わいと、もちっとした食感が絶妙。おしゃれなパッケージは、若い人にも親しみやすいでしょう。
「黒船どらやきは、黒糖の風味がほかにはない味わいを醸し出しています。以前、元サッカー日本代表選手がテレビ番組の中でおすすめしたことで、若い女性への人気が広がりました」(松屋銀座バイヤー・牧野賢太郎さん)
今は幅広い年代に人気という黒船どらやき。持ち運びやすいので、手軽なギフトや、自分へのご褒美にも活用したいですね。
■8:「塩瀬総本家」志ほせ饅頭
創業以来660余年の伝統を誇る「塩瀬総本家」の味を、熟練した和菓子職人が技と心で今に伝える「志ほせ饅頭」。大和芋の皮で極上あんを包んだおまんじゅうで、あっさりした風味が支持されています。
「志ほせ饅頭は、日本三大まんじゅうのひとつに数えられています。小ぶりで食べやすく、特に年配の方に信頼があります。手土産にすればまちがいなく喜ばれるでしょう」(松屋銀座バイヤー・牧野賢太郎さん)
年配の方にはもちろん、若い人にも喜ばれる安心の一品といえるでしょう。
■9:「五穀屋」五季
「五穀屋」の「五季」は、5つの味(酒、塩麹、酢、醤油、みそ)をひと口サイズの玉ようかんに封じ込め、移り変わる日本の5つの季節(春夏秋冬+土用)を表現した一品。
色と味わいの正体は、5つの味の頭文字を取った「発酵のさ し す せ そ」(酒、塩麹、酢、醤油、みそ)が生み出す自然の恵み。楊枝で突くとプチンと弾ける様子も楽しめます。
「松屋銀座に昨年入店して以来、味はもちろんのこと、見た目の美しさでも若い女性に人気です。1個から購入できる気軽さも人気の理由。塩麹やお酢などは美容にいいので、美意識の高い女性にも喜ばれ、最近は外国人の方にも人気です」(松屋銀座バイヤー・牧野賢太郎さん)
「五季」は、2017年9月に米ニューヨークで国連総会が開催された際、日本政府主催のレセプションで振る舞われ、大好評を得ました。まさにアートともいえる「五季」は、自分へのご褒美としても、特別な日の彩にも、贅沢な一品として活躍することでしょう。
■10:「松月堂」栗きんとん
「松月堂」は、岐阜県中津川で1907年(明治40年)から続く栗きんとんの老舗。ほのかに甘い栗本来の風味が楽しめます。
「栗きんとん」の素材となる栗はすべて、中津川をはじめとする 国内産の栗を使用しており、社長が自ら各地の産地に出向き栗を選別するこだわりが確かな味と信頼を裏づけています。
「栗きんとん発祥の地といわれる中津川でも、松月堂は老舗であり、広く親しまれています。栗きんとんは、鉄板の手土産のひとつとしても人気です」(松屋銀座バイヤー・牧野賢太郎さん)
「栗きんとんは素材が命」と実感できる「松月堂」の栗きんとん。かしこまった席でのお茶菓子から、手軽なプチギフトまで、どんな場面でも活躍してくれることでしょう。
以上、銀座松屋に聞いた売れ筋のスイーツ10選をご紹介しました。どれも一度は試してみたい一品ばかりですが、家庭用はもちろん、ギフト選びの際の参考にして、「これ選んだの誰? センスある!」と好印象を持たれる女性を目指しましょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 竹内みちまろ