新しい1年がスタートするときだからこそ、お正月に食べるお餅はこだわって選びたいところですよね。しかし、種類も豊富に出ているし、おいしいお餅とはどのようなものなのか、わかりづらいという方も多いはず。そこで5ツ星お米マイスターの澁谷梨絵さんに、最高級のお餅の条件や、おいしくいただく方法を教わりました。

最高においしいお餅には「3つの条件」がある!

最高級のおいしいお餅の条件は?

価格が高いというだけでなく、本当の意味で「最高級」なお餅とはどのようなものなのでしょうか。澁谷さんは、おいしいお餅の条件には、次の3つがあるといいます。

■1:もち米の品種

「年によっておいしい産地・品種が変わります。最高級の味わいを楽しみたい方は、今年出来の良い産地のもち米を使ったお餅を選ぶこと。有名な品種を挙げると、たとえば次の3つ。おいしいと評判の高いもち米です」

●宮城県産 みやこがね…しっとりしたなめらかな食感がある。
●山形県産 でわのもち…弾力のあるしっかりとした食感がある。
●新潟県産 新大正糯(しんたいしょうもち)…昔ながらのもち米の味がしっかりと引き出される懐かしい味わい。

■2:栽培方法

「お米と同様に、もち米もどのように育てられたかがとても大切です。どんな肥料を使用し、どんな栽培方法を行ったのかによっても味わいが異なります。

農薬・化学肥料を抑えて栽培した『特別栽培もち米』、天日干しの『はざ掛けもち米』、丁寧に除草を行い栽培した無農薬無肥料の『自然栽培もち米』など、栽培方法によって、もち米の甘みや粘りも味が変わってきます」

■3:搗(つ)き具合

餅搗き

「しっかりと搗き上げたお餅は、伸びや口当たりがよく、おいしさが増します。搗き過ぎるともち米が伸びておいしさが半減してしまいますので、ちょうどの具合が大切です。その職人技もおいしいお餅の条件に入ります」


お餅のおいしさを存分に楽しめる食べ方は?

ところで、こうした最高級の条件がそろったおいしいお餅を入手したら、どんな風に食べるとおいしく味わえるのでしょうか? 澁谷さんは次の食べ方がおすすめだといいます。

醤油で焼いたお餅

醤油の焼き餅

「一度お餅を焼き上げた後に、お醤油をたっぷりつけて再度焼くことで、より一層香ばしさが増して、おいしさがアップします」

お雑煮

お雑煮

「お雑煮は、地域によって醤油ベースだったり、みそベースだったり、具たくさんであったり、シンプルであったりとさまざまなので、郷土のお雑煮で丸餅、角餅など変化をつけるとおいしく楽しいですよ。京都では、丸もち白味噌ベースで、きなこをつけて食べるという食べ方も。丸もちにあんこが入っているお餅を使う地域もあります」

きなこ餅

きなこ餠

「おやつ感覚で食べられるのでおすすめです。切り餅を沸騰したお湯に入れてやわらかくし、甜菜糖(てんさいとう)が入ったきなこに絡めていただきます。その他、季節によって、うぐいすあんや小豆あんなどを絡めても美味。やわらかくなるので、小さなお子様やご年配の方にも食べやすくなります」

2018年のお正月に向け、ぜひ3つの条件がそろったお餅を探してみてください。そしてお餅をより一層、おいしく味わう食べ方で新年をお祝いしましょう!

 
澁谷梨絵さん
5ツ星お米マイスター、株式会社シブヤ代表
(しぶや りえ)日本で唯一、穀物の6大プロフェッショナル資格を持つ女性米屋。全国200か所以上もの田んぼに通いつめ、探し出したこだわりのお米や雑穀を、松屋銀座本店、伊勢丹松戸店などで展開する「米処 結米屋(こめどころゆめや)」で販売しているほか、釜炊きごはんと手づくり惣菜の弁当店「和デリ」も展開。テレビやラジオ、雑誌なども取材も多数。 これまで食べてきたお米は300種類以上、お米の魅力を伝えた人は1万人以上。ほかに、雑穀エキスパート/ごはんソムリエ/薬膳インストラクター/雑穀マイスター/発酵食スペシャリストの資格を持つ。著書に『世界でいちばんおいしいお米とごはんの本』(ワニブックス)がある。
https://ameblo.jp/rie-shibuya/
この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
石原亜香利