この連載では、首こり、肩こりの解消には、耳の後ろの部分から鎖骨の内側にかけてつながっている太い筋肉「胸鎖乳突筋」をほぐすと効果的、とお伝えしていますが、実は、この部分がこりすぎている人は、まずは、首の手前側にある「舌骨下筋群」をゆるめるのがおすすめ。
「舌骨下筋群」とは、胸骨甲状筋、甲状舌骨筋、肩甲舌骨筋、胸骨舌骨筋が含まれていて、あご下から始まり、胸骨や肩甲骨と繋がっているため、首こり、肩こりに大きく関わる筋肉。ここを緩めると首も肩甲骨も緩んで動きやすくなるし、呼吸もしやすくなりますよ。
首部分はデリケートですし、この「舌骨下筋群」をほぐすには、軽〜い力で緩めるように動かすだけでOK。位置さえわかれば、緩めるのは簡単なので、今すぐやってみてくださいね。
■Step1:「舌骨下筋群」のポイントの位置を探す
「舌骨下筋群」緩めるポイントは、喉仏を挟むように左右にあります。親指と人さし指で挟むようにして、顎下からおろしていくとボコッと膨らんでいるところがあるので、そこが緩めるポイントです。
■Step2:左右、上下と軽く揺らすようにしてほぐす
親指と人さし指で挟んだまま、左右に小さく揺らすようにして緩めます。約10秒くらい。同様に、上下にも揺らしてください。
【まとめ|そっと揺らすだけで首こり、肩こりを解消する、舌骨筋ほぐし4か条】
1. スマホ首になると、首こり、肩こりが慢性化。
2.首の手前側にある「舌骨下筋群」が凝り固まることが首こり、肩こりの原因のひとつ。
3.「舌骨下筋群」とは首の前側にある筋肉で胸骨や肩甲骨に繋がっている。
4.ポイントを左右、上下に優しく揺らして緩めるだけで、首から肩にかけてラクに。
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以上、「そっと揺らすだけで首こり、肩こりを解消する、舌骨筋ほぐし」を教えていただきました。
セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は10月23日の更新です。お楽しみに!
- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子