最近、ウエストマークした服やニットのセットアップなど、お腹まわりやヒップラインに目が行く服が多いですよね。そんなファッションを美しく着こなすための強い味方がガードルです。でも、まだまだガードルに窮屈、おばさんっぽい、などのイメージをもつ方が多いようです。

「下半身のシルエットを美しく整えるガードルは、大人の女性の必需品」というのは、下着のプロである川原好恵さん。前編ではガードルにまつわる質問や疑問に答えながら、後編ではタイプ別におすすめのガードルを紹介していただきます。その活用法をしっかりマスターしましょう!

大人の女性こそ活用すべき下着は「ガードル」!気になる下半身を整えて脚長へ

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ガードルをはくだけでお腹まわりがすっきりしてお尻が上がり、後ろ姿にも自信がつきます

ガードルは窮屈で、おばさんがはくダサいもの。そんなイメージは遠い過去のこと。最近は素材の開発が進んで、「補正機能はあるのに快適」そんなガードルが増えています。はくだけで下半身のラインを整え、美しいヒップメイクや脚長効果も期待できるガードルですが、そもそも選び方がわからない、着用の仕方がわからない、という声も。

そこで、私が取材する中でよく聞かれるガードルに関する5つの質問や疑問に回答しながら、その活用法を伝授。基本的な知識がわかれば、ガードルはぐんと身近な存在になるはずです!

ガードルに関するお悩みに応えます!

Q. ガードルって窮屈じゃないの?

A. ガードルはウエストをシェイプしたり下腹を押さえたりする機能がありますが、だからといって「窮屈」なものではありません。最近は、補整機能はありつつ伸縮性に富む素材が多く使われ、はき心地も快適。1枚の布に見えつつ、編み地の強弱でボディラインを整えるスマートなデザインのものもたくさんあります。つまり「ガードルは窮屈」は、過去の話なのです。

Q. サイズ選びはどうすれはいい?

A. いくら昨今のガードルは快適になったとはいえ、小さいサイズをはいたら窮屈なのは当たり前。正しいサイズを選ぶことは大前提です。

JIS規格ではガードルのサイズは、58(ウエスト55〜61cm・ヒップ79〜89cm)、64(ウエスト61〜67cm・ヒップ83〜93cm)、70(ウエスト67〜73cm・ヒップ86〜96cm)など、ウエストの許容範囲の中心値で表示します。または58をS、64をM、70をLなどと表示されることも。ウエストとヒップ共通であてはまるサイズがない場合は、大きいほうに合わせて選びます。

Q. ガードルの効果を実感できません。正しい着用法とは?

A. ブラジャーと同様、せっかくのガードルも正しく着用しなければ、そのボディメイク効果は実感できません。ちょっとの注意で下半身のシルエットが大きく変わるので、正しい着用法をマスターしましょう。

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ガードルのウエストから1/3くらいを外側に折り、両手で持つようにしてはきます。
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まずは前中央をウエストまで持ち上げ、腹部を完全に包みます。次に両脇、そして後ろを引き上げます。
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次にヒップを整えます。ガードルの裾を片手で押さえ、もう片方の手でお尻の丸みを完全にガードルの中に入れ込みます。

*資料提供/トリンプ・インターナショナル・ジャパン

Q. ガードルをはく時はショーツをはくの?

A. 下記に紹介しているように、最近のガードルはほとんどショーツをはかずに1枚で着用できます。ショーツの上にはくと、生地が重なってもたついたり、ショーツのラインで段差が出たりすることがあるので1枚での着用がおすすめです。どうしてもショーツをはきたい場合は、ソング(Tバック)が良いでしょう。

Q. ストッキングはガードルの下にはくの? それとも上?

A. 昨今のガードルはショーツの代わりに1枚ではくことが一般的なので、ストッキングはガードルの上にはきましょう。ストッキングは表面がツルツルしているので、ガードルの下にはくと、せっかく整えたお尻の丸みがガードルの中でズレてしまう心配があります。


ガードルに対する印象は変わりましたか? はくだけでスタイルアップできるなんて活用しない手はないですよね。後編では、タイプ別におすすめのガードルをご紹介しますのでお楽しみに!

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この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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PHOTO :
Getty Images(Image)
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃