洋服を美しく着こなすためには、下着選びが最重要ポイント。今回は、大人の女性のワードローブに並ぶトップス、ボトムス、ワンピースを美しく着るための下着選びのテクニックを、プロである川原好恵さんに教えていただきます。

ヒップラインが浮き出ていたり、腰まわりに段差ができてしまうなど、下着のラインがひびかないテクニックとは? 改めて確認しておくことで、着こなしにぐんと自信がつくのでチェックしてみてください!

定番のトップス、ボトムス、ワンピースを美しく着こなすには!? 意外と知らない下着の選び方をおさらい

■「3大トップス」白T、白シャツ、ハイゲージニット

【白T編】白Tコーデが垢抜けるブラジャー選びの「3大ポイント」とは?

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透けない・ひびかないブラジャーで垢抜けた白Tコーデに

白Tに合わせるブラジャー選びは、まず「透けない・ひびかない」が基本です。

太陽の下でブラジャーの色がくっきりと透けて見えたり、表面がデコボコしていたりするのは、大人の女性としてスマートではないので避けたいですよね。とくに薄手や柔らかい生地の白Tや、ボディラインが出やすい細身のシルエットの白Tの場合は気をつけたいものです。

白Tがからだに馴染んで、すっきりとしたシルエットに着こなしている女性は、シンプルなコーディネートでもぐんと垢抜けて見えるもの。そのために重要な役割を果たすのが、視線が集まりやすい上半身の印象を左右するブラジャーなのです。

■1:「色」は肌よりワントーン濃いめのベージュを選ぶのがポイント

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透けない色はモカやブラウンに近いベージュをイメージして

白Tに合わせる下着で一番失敗しがちなのが、色選び。「ベージュ=透けない色」という知識は皆さんおもちだと思いますが、ベージュでも肌より薄い色だと透けやすいので要注意です。

ポイントは、自身の肌色とほとんど同じ、または少し濃いめのベージュのブラジャーを選ぶこと。モカやブラウンに近いベージュをイメージして選ぶと失敗しません。

■2:「デザイン」は表面がつるんとしたモールドカップを選べば失敗なし 

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カップに縫い目のないブラジャーを選べば安心

大きなアップリケで装飾されていたり、凹凸のあるレースを使っていたりするブラジャー、縫い目が目立つブラジャーは、白Tの表面がデコボコしてしまうため避けた方がベター。カップに縫い目のないモールドカップやシームレスカップと呼ばれるものを選べば安心です。

もし、レース付きのブラジャーが好きな場合は、できるだけ薄手のレースを使った表面がフラットに近いものを選ぶようにしましょう。

■3:「シルエット」はナチュラルなバストラインが今っぽくておすすめ 

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今っぽいのは、つくり過ぎないナチュラルなバストシルエット

好みもありますが、白Tのときは、無理に盛ったり上げたり、つくり過ぎないナチュラルなバストシルエットが今っぽくておすすめです。例えば、カップは薄手だけれど自胸のラインを自然に整えてくれるブラジャーや、最近多く見られるバストを整える機能のあるノンワイヤーのブラジャーなど。

バストが豊かな人は、バストが脇に広がらない脇高設計のものやコンパクトに整えるミニマイザータイプを選ぶと、全体のシルエットがすっきりします。

【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!白Tを美しく着るためのブラジャー選びは「透けない・ひびかない」が鉄則


【白シャツ編】白シャツコーデが美しく引き立つ「3つの下着」とは?

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透けない・ひびかない・見せないブラジャーで白シャツコーデをランクアップ

白シャツのときの下着選びのポイントは白Tのときと同様、「透けない・ひびかない」に注意することが第一。もうひとつ白シャツのときに注意したいのは、胸元からのブラジャーのチラ見えです。

防ぐためにはブラジャーの中心が深いVカットになっているプランジブラを選ぶことをおすすめします。実はこのプランジブラ、みぞおちにワイヤーが当たりにくいため、ワイヤー入りでも着けやすいとあらゆるサイズのバストの方に人気のブラジャーなのです。

また、多少透けてもスマートに見えるように、ブラキャミを着るという選択もありです。そして、グラマーなバストの方がシャツを着たときにありがちなお悩みを解決してくれるのがミニマイザーブラ。

それぞれ賢く選んで、素敵に白シャツを着こなしてくださいね。

■1:持っていれば損はなし!下着の存在を消す「モカ色のプランジブラ」

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白シャツはもちろん白のトップス全般に活躍するモカ色のプランジブラ

肌よりちょっと濃いめのベージュや茶色に近いモカ色のブラジャーを持っていれば、まず間違いありません。

とくに柔らかい素材の白シャツだと、レースや装飾の凹凸がひびきやすいのでシンプルなデザインで、カップ表面がつるんとしているモールドカップを選ぶようにしましょう。

さらに、ボタンを開けた胸元からブラジャーがのぞかないように、ブラジャーの前中心が深くカットされたプランジブラなら安心です。

■2:ブラジャー&インナーよりもすっきりスマートに見える「白のブラキャミ」

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薄手素材の白シャツには白のブラキャミで凛とした印象に

モカ色のモールドブラがなくても、インナーを重ねて着れば、とりあえず透け問題はクリア…ではあるのですが、ブラジャーとインナーを重ねて着ると、肩の部分にストラップが何本も重なっているのが透けてすっきりしません。あるいはバストの部分にブラジャーとインナー両方のラインがひびいてしまうことも。

それよりも1枚でブラジャーとインナーの役割を果たすブラキャミが便利。白シャツのときは白のブラキャミが上品な印象を与え、とくにオンタイムにはおすすめです。

■3:グラマーなバストをすっきりコンパクトに整える「ミニマイザーブラ」

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ミニマイザーブラはボディーラインを拾いやすいニットのときにもおすすめ

グラマーなバストの方がシャツを着るときのお悩みとして聞かれるのが、ボタンとボタンの隙間から胸元がのぞいたり、バスト部分が窮屈に見えたりすること。

そんなときは、サイドにバストが広がるのを抑え、すっきりコンパクトにまとめてくれる「ミニマイザーブラ」を選んで。上半身がスタイルアップでき、ジャケットを着た姿もスマートに見えます。

【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!白シャツコーデは「透けない・ひびかない・見せない」下着が基本


【ハイゲージニット編】ハイゲージニットを美しく着こなすために必要な「3つのブラジャータイプ」とは?

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ボディラインを拾いやすいハイゲージニットは、ブラジャー選びを慎重に

上質な素材で編まれたハイゲージニットは1枚でもフェミニンな雰囲気が出せますし、ジャケットやコートのインナーとしても大活躍するとても便利なアイテム。ただ下着選びに気を抜くと、ブラジャーのラインが表にひびいてしまったり、脇や背中にブラジャーが食い込んで段差ができてしまったりするので注意が必要です。

まずは、表面に装飾がない、シンプルなデザインのブラジャーを選ぶのが基本。次に注意したいのは脇や背中の段差。サイズが合っているブラジャーを選ぶことは必須です。

そしてバストシルエットがくっきり出やすいのもハイゲージニットの特徴。バストシルエットはそれぞれ好みがありますが、自然な丸みのあるシルエットが今っぽくておすすめです。

■1:上半身をすっきりスマートに見せる「モールドカップのブラジャー」

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カップに縫い目のないモールドカップなら安心

せっかく上質なハイゲージニットを着ていても、ブラジャーのラインがひびいていたら台無し。カップにフリルがついていたり、大きなアップリケがついていたりするデザインは避けて、シンプルなものを。表面がつるっとしたモールドカップがベストですが、レースのものでも表面に凹凸があまりない薄手のものならOKです。

■2:脇や背中の段差をなくしてくれる「脇高タイプのブラジャー」

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サイドのベルトが脇下までくる「脇高ブラジャー」で脇ニクをキャッチ

年齢を重ねると肉質が柔らかくなり、ブラジャーが食い込んで脇や背中に段差が出やすくなります。見逃していると、後ろ姿に老け感が滲み出てしまうので要注意です。気になる方は、まず脇が幅広くなっている「脇高」と呼ばれるデザインを選び、脇ニクをカップにおさめるようにしましょう。

次に背中。バックベルトが背中に食い込みにくいように、ゴムを使わず、端が切りっぱなしになっているものや袋縫いになっているものを選ぶようにしましょう。

■3:自然な丸胸シルエットをつくる「バルコネットタイプのブラジャー」

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ふんわりとした丸胸は顔の表情さえ優しく見せます

最近は、つくり過ぎないナチュラルなバストシルエットが主流。好みもありますが、ハイゲージニットには、優しげで自然な丸胸シルエットがおすすめです。それを叶えてくれるのが、「バルコネットブラ」と呼ばれる、下からバストを支え、こんもりとしたデコルテをつくるブラジャー。

バストトップの位置をちょっと上向きにして、若々しい印象を与えます。バストトップの位置が下になり過ぎると、全身のバランスが悪くなるので気をつけましよう。

【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!ハイゲージニットを美しく着こなすブラジャーは「段差ゼロの丸胸シルエット」


■「3大ボトムス」タイトスカート、ワイドパンツ、スキニーパンツ

【タイトスカート編】タイトスカートを美しく着こなすための下着はこの3つ!

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正しい下着選びですっきりとした下半身を手に入れて

「タイトスカートなんて、最近すっかりご無沙汰」という方、気になるのは下半身のボディラインですよね。

ただ、そんな気になるお悩みも下着で解決できることがたくさんあります。強力なお助けアイテムとなるのがガードル。すっきりとした下腹も上向きのヒップもはくだけで手に入ります。

そして、足口にゴムを使っていない総レースのショーツならヒップの段差もなくなりますし、トップスをスカートにインした着こなしのときにはボディスーツを着れば、腰まわりがもたつかずスッキリ。

逆に避けて欲しいのは、お尻やお腹にくいこむような小さめのショーツ。はいたときはなんとなく良くても、座ったり立ったりを繰り返しているうちにおニクがショーツからはみ出して腰まわりやお尻に凸凹ができ、せっかくのタイトスカート姿が美しく決まりません。

■1:プリっとした上向きヒップを手に入れる「ロングガードル」

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簡単に上向きヒップが手に入るガードルは強い味方

下がったヒップラインや下腹のおニクが気になる方は、まずガードルを手に入れることから始めましょう。

ウエストラインはおへそまであるジャストウエストまたは少し上までくるハイウエストを選ぶこと。ウエストラインがおへそより下だと、動いているうちに柔らかいおニクがウエストラインの上にのってしまいます。裾丈は太ももまであるロング丈をセレクト。ショート丈だとお尻がはみ出してしまうことがあります。

そして、ガードルをはいたら手を入れて、太ももからおニクを引き上げてお尻の丸みに集めること。このひと手間をするだけで太ももとお尻の境目ができて、プリっとした上向きヒップが手に入ります。

■2:ラインレスのスマートなヒップラインを叶える「総レースのショーツ」

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脚口にゴムが入っていない総レースショーツでラインレスに

お尻やウエストにショーツラインがひびいて段差ができてしまっては、せっかくのタイトスカート姿も台無しになってしまいます。ガードルをはかない場合は、そんな段差をつくらない総レースのショーツがおすすめです。ボイントは脚口にゴムを使っていないこと。

ゴムが入っているとお尻と太ももあたりに段差ができやすくなったり、ショーツのラインがスカートにひびいたりしてしまうので、注意しましょう。もし、ソング(Tバック)をはき慣れている方はそちらでもOKです。

■3:すっきりスマートなボディシルエットをメイクする「ボディスーツ」

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ウエストまわりをすっきりさせるボディスーツは1枚あると重宝します

最近はトップスをボトムにインする着こなしが多くみられますが、ブラジャーの上にインナーを着てトップスをインとなると、生地が重なって腰まわりがもたついてしまうのが心配。そんなときにぴったりなのがボディスーツです。ボディスーツといっても補整目的のものではなく、最近はソフトな着心地のおしゃれなデザインがさまざまなブランドから出ていますので、おしゃれ心も満たしてくれます。

気をつけたいのがヒップのデザイン。脚口部分にゴムを使っていると段差ができやすいので、ラインが響かないようにレース使いやソングになっているものを選ぶようにしましょう。そして、クロッチ(股部分)がホックで開閉できることはマスト。開閉できないと、トイレの際にとても不便です。

【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!「上向きヒップ」と「ラインレス」でつくる、自信のもてるタイトスカートスタイル


【ワイドパンツ編】ワイドパンツコーデを格上げさせるために必要な、3つの下着とは?

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ワイドパンツをスマートに着こなすためには、腰まわりのスッキリ感は必須です

細身のパンツのときは、ショーツラインが目立たないように下着選びにも気をつけている方が多いようですが、ゆったりシルエットのワイドパンツのときも実は注意が必要です。

ワイドパンツといえども、腰まわりはある程度すっきりフィットして、太ももから下がワイドになっているシルエットが今の主流。つまり、腰まわりはほかのパンツ同様、ボディラインが出るため、油断すると段差もショーツのラインもくっきり出やすいというわけです。

立っているときは大丈夫でも、階段を登るときの後ろ姿や前かがみになったときに目立つ場合も。

また、夏用のワイドパンツは裏地が付いていないものも多いため、汗で太ももあたりに生地が張り付いたり、汗じみができたりする場合もあります。そんな失敗を招かないためにも、ふさわしい下着を選びましょう。

■1:“ひびかない”を叶えるのは、万能ショーツの「ソング」

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はかず嫌いはもったいない!ソングはどんなボトムにも万能です

どんなボトムでもショーツラインがひびくのを防いでくれる、万能ショーツがソング(Tバック)です。白や薄い色のワイドパンツなら肌色に馴染むベージュや、肌色より少し濃いめのモカをセレクトすれば完璧。腰まわりに段差ができないように、伸縮性に優れた素材や柔らかいレース使いのものを選びましょう。

これまでソングをはいたことがない方もこちらの記事を参考に、ぜひ挑戦してみてくださいね。その便利さにきっと満足できるはずです。

■2:“美尻効果”と“段差ゼロ”でスタイルアップしてくれる「ロングガードル」

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美尻を目指すならロングガードルが強い味方に

「ヒップラインをもっときれいに見せたい」と思う方は、ロングガードルもおすすめです。

ヒップアップして美尻効果が期待でき、下腹やウエストまわりをシェイプして、ボディラインにぐんと自信がもてます。ガードルというと窮屈なイメージがあるかもしれませんが、最近のガードルは素材の開発が進んでライトなはき心地のものも多く、夏向けの素材を使ったものもあるので、ぜひチェックしてみてください。

ちなみに股下が短いショートガードルはヒップ部分に段差ができやすいので、ロングガードルがベターです。

■3:あってはならない“汗じみ対策”には「ショート丈キュロットペチコート」

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汗じみも下着が透けるのも防いでくれるキュロットペチコート

座って立ったときに太ももあたりにワイドパンツの生地が張り付いたり、汗じみができるのを防いだりするには、ショート丈のキュロットペチコートが活躍します。パンツの裏地の役割を果たし、ベージュ系を選べば、ショーツが透けるのを防ぐことができます。

裾にレースが付いているとそれがパンツにひびく場合があるので、シンプルなデザインをおすすめします。

【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!「お尻の汗対策」や「段差問題」を解決してワイドパンツコーデを格上げ


【スキニーパンツ編】スキニーパンツをはくときに用意すべき下着はこの3つ!

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下着次第でスムーズなヒップラインは簡単に手に入ります

細身のスキニーパンツをはくときに心掛けるべきことは、ショーツの存在を感じさせない、スムーズなヒップラインにすること。具体的には下記の3つを注意して選べばOKです。

1.脚口にゴムが入っていないこと
脚口にゴムが入っていると、端がゴロついたり食い込んだりしてお尻に段差ができやすくなります。それを避けるには、生地の端に縫い目などがない、切りっぱなしになっているものを選ぶのがベスト。

2.ウエストにゴムがないか、ジャストウエストであること
お腹まわりのおニクがちょっと気になる……そんな方は、脚口同様、ウエストにもゴムを使っていないショーツを選んで。ゴムがある場合は、ジャストウエストのショーツを選ぶのが安心です。

3.レースは薄手でフラットであること
ウエストや脚口にゴムを使っていない総レースのショーツもスキニーパンツにひびきにくいのでおすすめです。ただ、厚手だとレースの柄がひびく場合があります。薄手で柄の凹凸が少ないものを選びましょう。

■1:ウエストも脚口もゴムを使わない「シームレスショーツ」

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切りっぱなしの生地で接着で形作られているショーツは万能

端が切りっぱなしのような生地で、脇やクロッチ(股)部分にも縫い目がなく、接着で仕上げられているシームレスショーツは、ラインがひびきにくい頼れる下着の代表。とにかく万能的に活躍します。もし、白いスキニーパンツなら、自分の肌より少し濃い目のモカ色を選べば完璧です。

■2:下半身を整えてスタイルアップさせる「ロングガードル」

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できるだけ縫い目や飾りのないシンプルなデザインがベスト

大人の女性の強い味方となるのがロングガードル。ロングガードルもヒップ部分や脚口に縫い目がない、シンプルなデザインを選ぶと安心です。ロングガードルは下腹を押さえたり、お尻を上げたり、下半身全体を整えてスタイルアップさせるので、スキニーパンツ姿に自信を与えます。

■3:下着の存在を感じさせない究極の下着「ソング(Tバック)」

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フィット感のある薄手の生地やレースを選びましょう

ラインレスを手軽に叶える下着といえば、ソング(Tバック)です。様々なデザインがありますが、スキニーパンツのときは、フリルやリボンなどの飾りがないものを。伸縮性のある薄手のレースや切りっぱなしに見える生地を使ったものが良いでしょう。

【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!スキニーパンツをはくときに頼れる「ラインも段差も残さない」3つの下着とは?


■ワンピース

【ワンピース編】ワンピースを美しくスマートに着こなすには、「段差ゼロ」と「透け防止」の徹底を!

■1:“段差ゼロ”を叶えるのは、ブラジャーからショーツまで一体型の「ボディスーツ」

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トイレのときも楽なように、クロッチ(股部分)がホックで開閉できるものを選びましょう

最も気をつけたいのは、ブラジャーのバックベルトやショーツのウエストゴムが食い込んでできる段差。段差が目立つと後ろ姿に一気に老け感が出てしまうので細心の注意を払いたいものです。それらを抑えるにはブラジャーからショーツまで一体型のボディスーツがいちばん!

ボディスーツと聞くと、窮屈な補整下着をイメージする方がいらっしゃるかもしれませんが、最近は伸縮性に優れた素材を使った、楽な着心地でおしゃれなボディスーツが増えています。ぜひチャレンジしてみてください。

■2:“腰まわりの段差防止”なら「ゴムなしショーツ」を用意して

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ウエストやヒップ部分にゴムがないショーツは段差やショーツラインがひびくのを防ぎます

お腹まわりのおニクが気になる、ショーツラインが出ないか心配、そんなときはゴムを使っていないショーツがあれば安心です。ウエストのゴムがきついショーツや小さめのショーツをはくと、ウエストゴムの上に“浮き輪ニク”ができやすいので十分注意しましょう。

素材は端が切りっぱなしのようになっている生地でもいいですし、凹凸感の少ないレースもおすすめ。色は少し濃いめのベージュなら透ける心配もありません。

■3:“透け防止”に大活躍、一枚あれば重宝する「ベージュのキュロットペチコート」

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キュロットペチコートは冷房による冷え防止にもなります

太もものシルエットが透けて見えたり、ショーツラインがひびいたりするのを防いでくれるのがペチコート。ペチコートにはスカートタイプとキュロットタイプがありますが、おすすめしたいのはキュロットペチコート。

ボトムのデザインにもよりますが、キュロットタイプだとガウチョパンツやワイドパンツのときにも使えて重宝します。丈はブランドによって様々なので、着用するワンピースやスカートの丈に合わせて選びましょう。

【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!薄手ワンピース着用時の落とし穴「段差」と「透け」にご注意を


大人女性が選ぶ洗練されたアイテムだからこそ、下着選びにも注意を払うことで、その着こなしが格段に変わっていきます。

お気に入りのアイテムはもちろん、これまで手にしてこなかったアイテムのコーディネートをより楽しむために、ぜひ参考にしてみてください!

川原好恵さん
ランジェリーライター
(かわはら よしえ)文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。Instagram

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この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
津田小友紀
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃