長時間のパソコン作業やスマホ操作の影響で姿勢が悪くなる、ということは知っていても、いつの間にか自分に「猫背のクセがある」ことに気づいていない人が多いもの。

パソコンやスマホの画面に顔を近づけ、首が前に出てしまう姿勢。これによって肩が内側に巻き込まれて猫背になるのですが、さらにスマホ首と呼ばれるストレートネックにも!

悪い姿勢=猫背は、肩コリ、首コリ、腰痛を引き起こしますが、さらに問題なのは、肺などの内臓を圧迫するので呼吸がしづらくなってしまうこと。呼吸が浅くなると、脳に酸素が行き渡らなくなるので集中力が低下しますし、血流にも影響を及ぼすので体調不良の引き金にも。

いつも肩や首、腰がつらい、背中が張っている感じで呼吸がしにくい、という人は「猫背グセ」の可能性が。いますぐ対策をすべきなのですが、そのためには…。まず、肩から背中にかけての筋肉を柔軟にすることが先決。

そこで、エイジングデザイナーの村木さんが教えてくれる簡単で効果的な方法が、椅子を使った「背中のばし」。椅子を使うことで、体勢と骨盤が安定し、しっかりとストレッチができ、1回行うだけで凝り固まっていた上半身がスッキリ軽やか!「猫背グセ」対策に絶大な効果があるので、今すぐやってみてくださいね。

■Step1:椅子の背もたれに手をかける

足は肩幅くらいに開いた状態で膝は伸ばしたまま。腕をまっすぐにのばして椅子の背もたれに手をかけます。このとき、お尻は突き出すようにして、顔を上げて正面を見るようにしましょう。これによって背中が丸まらず、しっかりと伸ばすことができます。

椅子の背もたれに手をかける
顔が下を向いてしまうと、背中が丸まりやすいので要注意。

■Step2:Step1の体勢のまま右肩を下げる

Step1の体勢になるだけでも、肩から肩甲骨にかけての筋肉がしっかりと伸びますが、右肩を下げるようにして負荷をかけるとさらにストレッチ効果が高まります。この体勢で30秒キープしましょう。左側も同様に行ってください。

Step1の体勢のまま右肩を下げる
骨盤の位置は動かさず、肩を下げることだけを意識しましょう。

【まとめ|60秒でオバサン猫背、肩コリ解消に効く!椅子を使った背中のばし4か条】
1. 猫背は肩コリや首コリ、腰痛が慢性化。呼吸も浅く体調不良の引き金にも。
2. 猫背解消には肩、肩甲骨周りの筋肉を柔軟にしておくことが先決。
3. 凝り固まった肩、肩甲骨周りを柔軟にするには、椅子を使った「背中のばしストレッチ」が簡単で効果的。
4. 椅子を使うことで体勢が安定し、効率よくしっかりとのばすことできる。

以上、60秒でオバサン猫背、肩コリ解消に効く!椅子を使った背中のばしを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は3月19日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
体験者:長尾優子さん
(46歳・サービス業)
「無意識に前屈みになってしまうクセがあっても、自分ではなかなか気づきにくいもの。背筋を伸ばすように意識はしているものの、背中や肩が凝り固まっているとついつい猫背に…。でもこのストレッチを行うと上半身がラクになるし、背筋を伸ばすのが苦にならなくなって、まっすぐな姿勢をキープできそう。椅子やテーブルがあるところならいつでもどこでもできるので、習慣化しやすいのもいいですね」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子