【目次】
「ツボ」のマッサージをおすすめする理由
【1】「ツボ」とは何か
ツボによる治療法は古代中国で発見され、東洋医学では2000年以上にわたり、治療や美容法として活用されてきました。正式には「経穴(けいけつ)」と呼ばれるもので、今やWHO(世界保健機関)にも、医学的有効性が認められている治療法のひとつです。
人の体にはエネルギーの通り道である「経絡(けいらく)」があり、ツボは「経絡」の中継地点でエネルギーが注がれる場所。刺激を与えることで、体内の臓器にも働きかけることがわかっています。
そして、経絡は全身を巡りながら、自律神経や体のバランスを整えるのが役目。その流れが滞ると体調不良を起こしたり、メンタルにも悪影響を与えることに…。ツボ押しはその流れを改善するのに効果的なのです。
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【2】「ツボ」のマッサージはちょっと手が空いたらできる
ツボは全身に約360か所あり、全身の筋肉、神経、血管、リンパ節、内臓などの器官の動きを促進させる位置にあるといわれています。
「ツボ押しは、例えば事務仕事をしている方などは、仕事が一段落した地点で、顔や目のツボを押したり、ご自身のライフスタイルに合わせて取り入れると、続けられると思います。まず、お顔に関しては化粧の上からでも押すことができるため、目や顔のツボ押しを少ししていただくだけでも疲れがとれ、緊張がほぐれます」(美容家・朋原エミさん)
さらに、効果的なのは入浴タイムを使ったツボ押しだそう。
「時間のある時は、お風呂に浸かりながらツボ押しをするのもよいです。水圧により、血行がよくなった上に、ツボを刺激するとWの効果で、むくみがとれ疲れて硬くなった筋肉もほぐれ、スッキリ! また、足などのツボ押しやマッサージに関しては、お風呂上がりにオイルをつかって、ながしながらツボを押してあげるのもよいです。とにかく、時間があったら押す習慣! 私はウォーキング時にもツボ押しを取り入れています」(朋原さん)
「手が空いたらツボを押す」を合言葉にしていきましょう!
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【1】「合谷」のツボ
■「合谷」は、イライラを緩和するツボ
親指の骨と人さし指の骨が交わるところにあるのが「合谷」のツボ。
テレワークであろうが、仕事をしていると理不尽なことを突きつけられることもあり、イライラ〜ッとすることもあるでしょう。いつもなら同僚に愚痴をいって解消できたものの、テレワークではそれもままなりません。そんなときはこのツボをプッシュ!
・深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで3秒かけてゆっくり押し、3秒かけてゆっくり戻します。
・1回でも十分効果はありますが、3〜5回繰り返すといいでしょう。
【2】「神門」のツボ
■「神門」は、不安解消に効くツボ
「神門」とは、手首の内側にあるツボ。手首のシワが寄るラインでくぼみのある場所です。
これからどうなるんだろう、このままでいいのかな、と漠然とした不安に襲われて、何事も手につかない…そんなときには、精神的な緊張をほぐして、気持ちの切り替えをスムーズにしてくれる「神門」をプッシュしましょう。
・これも「合谷」と同様に、深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで3秒かけてゆっくり押し、3秒かけてゆっくり戻します。これを3〜5回繰り返して。
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【3】「関衝(かんしょう)」と「中衝(ちゅうしょう)」のツボ
■「関衝」は、自律神経を整えて不安を解消するツボ
■「中衝」は、だるさとイライラを解消するツボ
<STEP.1>「胃・脾・大腸区」の反射区をまんべんなく押す
・手のひら側の親指の付け根から手首にかけて広がっているのが「胃・脾・大腸区」の反射区。ここを指で挟むようにして、親指全体で圧をかけましょう。
・「ゆっくりと5秒かけて押し、5秒かけて離す」を3〜5回繰り返しましょう。
・反対の手も同様に行ってください。
<STEP.2>「関衝」「中衝」のツボの位置を確認
・「関衝」は、薬指の爪の小指側、爪の生え際から2~3mmほど下辺りにあります。
・自律神経を整えるだけでなく、めまいや頭痛にも効果的なのだそう。
・「中衝」は中指の爪の生え際の人さし指側で、2~3mm下辺りにあるツボ。中指の先端辺りにあるツボで、リラックス効果あり。イライラした時にプッシュすると落ち着くといわれています。
<STEP.3>5秒かけて押して、5秒かけて離す、を3〜5回繰り返す
・押す場所は大体の位置でOK。親指と人差し指で挟んでゆっくりと5秒間押して、ゆっくりと5秒かけて離す。これを3〜5回繰り返します。
・反対の手も同様に行いましょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部