【目次】
カットでボリュームを減らす方法【2選】
【1】うねりを生かすカットをする



「うねりはSカールだとハネてしまいます。Sになる前のCカールの長さでカットすれば簡単にまとまりますよ。モデルさんの髪は15センチごとにうねっているので、ひとつめのうねりを生かすようにカットしています。そうするとハネや広がりが抑えられるので、ご自身でもスタイリングしやすくなりますよ」(pinceau 代表 山岸亜由美さん)。
<スタイリング方法>トップはカーラーで巻いてふんわり立たせる
「髪がうねってくると、どうしても横に広がってしまうんです。ボリュームを縦に出すようにすると顔が小さく見えますし、フェイスラインもシャープに見えるのでおすすめです」(山岸さん)。
<STEP.1>頭頂部と前髪をカーラーで内巻きに

<STEP.2>サイドの髪を耳にかける

<STEP.3>立たせたトップにハードスプレーをかけてボリュームをキープ

「トップのふんわり感をキープするには、ややハードタイプのスプレーがおすすめ。ロレアルの『エルネット ピュール ハード』(¥1,540)は毛束が固まり過ぎず、自然な立ち上がりが表現できるので使いやすいですよ」」(山岸さん)。

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【2】はち部分にレイヤーを入れる



「広がりを抑えるには重さも必要なので、はちより上を中心にレイヤーを入れています。全体の毛量が多いと雰囲気が重たくなるので、ちょうど頬骨の高さにくる髪をふわっとさせ、裾を引き締める菱形のシルエットをつくると、軽さと動きが生まれます顔まわりをスッキリさせておけば、軽さが出る上にフェイスラインもシャープに見える効果もあるんですよ」(HONEY shibuya スタイリスト 小室里奈さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンで毛先を内巻きにして動きをつくる
「前髪があるだけで若々しい印象になるので、大人の女性に前髪は必須。ただ短く切りすぎたり、シースルーは大人には似合いません。抜け感を出すために、目の上で流れるように斜めにつくるのがおすすめです」(小室さん)。
<STEP.1>ヘアクリームを内側から髪をかき上げるようになじませる

<STEP.2>前髪の毛先をワンカール内巻きにする

<STEP.3>はちより上の髪を毛先だけワンカール内巻きに

<STEP.4>前髪の流れをつくるように毛先だけにクリームをなじませる

「髪にツヤ感が欲しいからといって、髪表面にクリームやオイルをなじませるとスタイリング剤の重みでペタ~っとなってしまいます。内側からふんわり感を出しすためにクリームをなじませたら、ツヤ感は前髪にあれば十分です」(小室さん)。

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スタイリングで広がりを抑える方法【5選】
【1】はち周りをドライヤーで抑え込む



「広がりやすい人は、根元をつぶしてへこませるスタイリングをすれば大丈夫。そうするといらないボリュームは抑えられて、ボリュームが欲しい部分は自然と膨らみます。毛量を抑えるために髪をだいぶ剥いています。ただ、根元から剥いてしまうとよけいに広がってしまうので、ミドルゾーンとフェイスラインを中心に毛量を抑えています。毛先を軽くしておくと、スタイルに動きが出て重たい印象がなくなります」(Sui omotesando 副店長 中西雄二さん)。
<スタイリング方法>膨らみやすいはち周りを重点的に抑え込む
「ドライヤーをあてるときは上から。手ぐしで髪を抑え込むようにとかすとボリュームは抑えられます。カールアイロンでトップの毛束だけ根元を立ち上げて、毛先を内巻きになるようにスタイリングすると、後頭部にだけボリュームが出せます」( 中西さん)。
<STEP.1>ドライヤーを上からあてながら手ぐしで抑え込む

<STEP.2>頭頂部の髪を真上に持ち上げ、毛先だけ内巻きにする

<STEP.3>襟足の髪をカールアイロンに挟み、毛先を外巻きに

「シルエットにメリハリがないと、のっぺりとしてよけいに頭でっかちな印象になってしまいます。後頭部を膨らませる、襟足を絞って毛先だけ跳ねさせるなど、メリハリをつくるようにスタイリングしてください」( 中西さん)。

【2】襟足を押さえてブローをする



「低い位置にグラデーションカットを施したショートボブがベース。白髪が少ない黒髪なので、肌が出る面積を考え、前髪は作らずセンターパートに。襟足は首が長く、キレイに見えるように、タイトに仕上げています。サイドの前下がりのカットラインで、横顔が美しく、頭も小さく見えるように」(いつくし 代表 才田とおるさん)。
<スタイリング方法>ブローするだけで簡単に決まる!
「ブローすれば収まるようにカットしているので、スタイリングはとても簡単。襟足は、できるだけタイトに仕上げると、メリハリが生まれて頭が小さく見えます。とくに耳のうしろ辺りを押さえるようにブローして」(才田さん)。
<STEP.1>全体をハンドブロー

<STEP.2>表面のみブラシでブロー

<STEP.3>オイルワックスをなじませる

「スタイリング剤は保湿力&ツヤが出るオイル系がオススメですが、重いタイプは時間が経つとベタっとしたり、酸化しやすくなるので、できるだけ軽めのものが◎。ふんわり感がキープできるように、スタイリング剤は根元につけず、前髪はきっちり分けないで」(才田さん)。

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【3】ワックス×スプレーで髪型キープ



「頭頂部の毛穴の状態をフラットにすることが重要です。毛穴が寝たままでは、せっかく立ち上げてもすぐに戻ってしまいます。毛穴からしっかり立ちあげておきましょう。ふんわりとしたボリューム感はレイヤーで出します。ただ、トップにレイヤーを入れすぎると髪がパサついて見えるだけでなく、寂しい印象になるのでバランスが重要です」(SUN VALLEY トップスタイリスト みち子さん)。
<スタイリング方法>大きめブラシを前後左右に動かして、生え癖を正す
「ボリューム不足が気になるのは頭頂部ですよね。大きめのブラシで頭頂部を前からうしろ、うしろから前、右から左、左から前にとかして寝ている毛穴を起こすようにブラッシングしてください」(みち子さん)。
<STEP.1>大きめのブラシで頭頂部を前後左右にとかす

<STEP.2>ハードワックスを毛先に揉み込んだら、分け目の立ち上がりにもなじませる

<STEP.3>トップから前髪、後頭部にもスプレー

「マットな質感でハードタイプのワックスがおすすめです。仕上げに使うスプレーは、キープ力と同時に軽さがあるものを選ぶと自然なふんわり感が出せます」(みち子さん)。

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【4】オイル×ワックスでボリュームをコントロールする



「丸みのあるグラデーションカットで、襟足は締めすぎず、もみあげは少し長めに残しています。頬の高さにボリュームを出して、横から見てもうしろから見ても美しくなるようにカット。ブロックカラーで立体感をプラスすれば、さらに柔らかな雰囲気に」(PEEK-A-BOO NEWoMan新宿 店長 栗原貴史さん)。
<スタイリング方法>ポイントで細い毛束に動きを出して、ニュアンスをプラス!
「ふんわり感が大切ですが、乾燥してボワッと膨らんでいるように見えるのはNG。細い毛束を巻いて動きを出しつつ、オイル+ワックスでしっかりボリュームコントロールを」(栗原さん)。
<STEP.1>トップは根元を起こしてドライ

<STEP.2>サイドも根元に風をあててドライ

<STEP.3>ストレートアイロンで内巻きに

<STEP.4>ポイントで毛先を外巻きにする

<STEP.5>スタイリング剤で仕上げる

「40代になると髪が乾燥して広がりやすくなるので、ワックスだけだと束感がつきにくくなります。オイルをプラスすれば、束感も出せて保湿効果もアップ。表面につくとボリュームダウンにつながるので気を付けて」(栗原さん)。

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【5】ストレートアイロン×ワックスで広がりを抑える



「ブローでうねりをのばすスタイリングは、手間だけでなく髪にも負担をかけてしまいます。そこで、アイロンで毛先を外はねにするスタイルなら、髪にかかる負担やパサつき、広がりも抑えられておすすめですよ!表面にレイヤーを入れるとツヤが出にくくなるので、毛量は内側で調整します。髪の表面にあるうねりやクセは、スタイリング剤で毛束感をつくると自然な動きになります」(sui ヘアデザイナー 中村育美さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンで毛先を首に沿わせるだけで完成
「首に沿わせるようにアイロンを動かして、その流れでスッと毛束を抜いて。しっかり巻いたスタイルは不自然で、ちょっと古く臭くなるので注意してください」(中村さん)。
<STEP.1>ストレートアイロンに毛束をはさみ、首に沿わせながら毛先を外はねにする

<STEP.2>髪をわしづかみするようにして、ワックスをなじませる

「ツヤを出すためにオイルを選んでいる人も多いと思いますが、オイルをたくさん塗ってもツヤは出ません。しかもオイルを塗った後にアイロンを使うと、油が髪に焼き付いてカールがキレイにつかないことも。オイルはスタイリングの最後に、適量だけなじませてください。束感や動きを出すならワックスがおすすめです」(中村さん)。

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パーマをかけてうねりを活かす方法【4選】
【1】スパイラル状のパーマをゆるくかける



「フェイスラインがスッとシャープな方にもおすすめしたい、このスタイル。うねりは無理に伸ばすより、生かした方がメリットは大きいですよ。うねりはアイロンなどで伸ばすより、パーマをかけた方がシルエットに立体感が生まれて華やかな表情になります。うねりが気になる方はもちろん、トップにボリュームのほしい方にも、裾に厚みを残して全体的にゆるく、スパイラル状のパーマをかけるスタイルがおすすめです。立体感が生まれて、トップのぺたんこ感が目立ちにくくなりますよ」(broocH トップスタイリスト 杉山由夏さん)。
<スタイリング方法>ランダムに毛束をつまんで毛先を外はねにする
「内巻きにするとスタイルがまとまりすぎて、こなれ感がありません。外巻きにすることで動きのある大人のカジュアルヘアになります」(杉山さん)。
<STEP.1>毛束をひとつまみ取り、毛先部分を半カール分外巻きにする

<STEP.2>毛先を中心にワックスをつけて揉みこむ


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【2】中間から毛先にかけてパーマをかける



「襟足は少し長めに残してカットし、シルエット的にはウルフショート風に。くせ毛を活かしつつパーマが映えるよう、全体的に毛量調整をし、中間から毛先にかけてはパーマをかけています。中間から毛先にパーマをかけることで、今回のスタイリングのような雰囲気に加え、毛先ワンカール風にも、乾かし方次第で2Wayで楽しめるのも魅力です。扱いやすさを重視し、前髪にも軽くパーマを。ダメージをできる限り少なくしながら、手軽なスタイリングで程よいパーマ感が出せるように仕上げています」(Rougy トップスタイリスト 江良 栞さん)。
<スタイリング方法>パーマを活かすトリートメントムースをもみこむだけ。前髪は浮かないように自然な流れをキープして
「根元と前髪だけざっと乾かしておけば、暑い季節は自然乾燥でもOKなのがパーマのラクなところ。バリバリと固まるムース剤は避け、潤いとパーマ感をキープできるトリートメントムースを使うのが今っぽくこなれて見せるコツです」(江良さん)。
<STEP.1>まずは手元にトリートメントムースをとって

<STEP.2>毛先にトリートメントムースをなじませる

<STEP.3>コームにキープ系スプレーを塗布

<STEP.4>前髪の毛先の流れをキープするようにコームでなでる

「パーマスタイルにはパーマ用の固まらないタイプのトリートメントムースが断然おすすめです」(江良さん)。

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【3】うねりを生かしたパーマをかける



「うねりを生かしたパーマをかけてボリュームゾーンを上にあげます。大人女性にはこの自然な丸みのあるスタイルがよく似合います。うねりをのばすスタイルは毎朝のスタイリングに時間も手間もかかります。髪の中間から毛先にかけて1カール、うねりを生かしたパーマをかけておけば、手間をかけずにスタイリッシュな髪型が楽しめます」(Cocoon銀座 ディレクター 泰斗さん)。
<スタイリング方法>オイルは毛先ではなく髪の根元からまんべんなくなじませる
「オイルを毛先にだけつけると重みでペタッとなってしまいます。ふんわり丸みのあるシルエットをつくるには根元からしっかりなじませてください」(泰斗さん)。
<STEP.1>パーマのウェーブを復活させるようにしっかり水で濡らす

<STEP.2>髪をかき上げるようにしてオイルをなじませる

<STEP.3>耳まわりの髪を耳にかける

「白髪は頭頂部にほんの少しだけ…という方は、前髪をつくって分け目のないスタイルがおすすめです。白髪が目立たなくなるので、ストレスを感じなくなるはず」(泰斗さん)。

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【4】クセ毛風パーマをかける



「こちらのウルフショートは比較的どんな髪質・毛量でもトライしやすいスタイル。ひとりひとり異なる骨格に合わせて、毛先を絶妙にずらしながら、形をつくるようにしてカットしていきます。広がりやすいサイドはまとまりやすくなるように調整し、パサついて見えないよう襟足部分の毛先の厚みは適度に残しつつ今っぽいシルエットに。クセ毛っぽく見えるような感じに、顔周りはマッシュぽい丸みが出るようにして顔型がキレイに見えるように。
前髪はやや長めに、厚みを残しながらカット。おでこが程よくすけるような厚みなら気になるおでこも自然にカバーでき、ナチュラルで若々しい印象に」(Cocoon表参道 マネージャー キッカワ ミワさん)。
<スタイリング方法>前髪からトップ部分は、地肌をこするようにドライしてボリュームを出していって
「パーマをかけているので、スタイリングに時間をかけなくてもまとまりやすいスタイルなのですが、ポイントは前髪からトップ部分のボリューム出し。ひと手間かけるだけで格段に、仕上がりがこなれて見えます」(キッカワさん)。
<STEP.1>前髪からトップの根元を濡らし、ドライしながらボリューム出しを

<STEP.2>ムースを髪全体になじませてパーマ感を復活させて

<STEP.3>襟足は外ハネっぽく整えてバランスよく

「スタイリングにはパーマ用のムースがおすすめ。パーマ感を復活させながらも固まりすぎず、ナチュラルな毛流れをキープできるものを選んで」(キッカワさん)。

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- TEXT :
- Precious.jp編集部