【目次】
【1】はちから頭頂部分にレイヤーを入れる
■広がりポイントの鉢より上にレイヤーを入れカットラインですっきり見せる
\ACQUA aoyamaの伊藤和明さんがレクチャー!/
ショート代表:黄川田友希さん(41歳・主婦)の場合
凝ったアレンジをするというよりも、髪そのものを活かしたスタイリングを楽し見たいと思っている人が多いはず。ですが、年齢とともに髪にツヤがなくなってくると、髪の広がりやうねりも感じませんか。出勤前に時間をかけてスタイリングをしてもランチの前には、もうもわ~っと広がってしまう…そんなやりきれない悩みは、鉢から頭頂部分にレイヤーを入れることで解消することができるそう。
うねって広がりやすいのは、ちょうど鉢のあたり。「鉢から上にレイヤーを入れて、しっかり切り込んでおくと広がりが抑えられます。また、ペタッとなりやすい頭頂部を短くしておくと、自然に髪が立ち上がるのでボリューム感も出せます」(ACQUA aoyama ディレクター 伊藤和明さん)
<スタイリング方法>髪を揉み込むようにワックスをしっかりなじませること!
「洗い流さないタイプのアウトバストリートメントとスタイリング剤を混同している人が多いようです。スタイルをキープするには、アウトバストリートメントの後にファイバー入りのワックスを、髪を揉み込むようにして、よくなじませてください。アウトバストリートメントだけでは、キープ力はありません」(伊藤さん)
<STEP.1>ファイバー入りのワックスを両手のひらにのばし、鉢から上の頭頂部の髪を揉み込むようになじませる
<STEP.2>正面からサイドの毛束をつまんで、外はねになるようにねじりながらワックスをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 頭頂部から鉢の間にレイヤーを入れる
- 頭頂部に切り込みを入れてボリューム感を出す
- ワックスは髪の表面ではなく内側にしっかりなじませる
「ワックスを髪の表面だけになじませると、ペタッとしてボリューム感が出せません。髪の中間あたりから揉み込むようになじませると、動きのあるスタイルになります」(伊藤さん)
うねらず広がらないショートヘアのスタイリング技とは【40代女性の髪型】
【2】はち周りを重点的にドライヤーで抑え込む
■ドライヤーを当てるときは上から。手ぐしで髪を抑え込むようにとかす
\suiの中西雄二さんがレクチャー!/
ショート代表:中村僚子さん(43歳/会社経営)の場合
毛量が多い髪でボブスタイルにすると、はち周りが膨らんで頭でっかちなスタイルになってしまいそう。そんな不安を一掃してくれるのが、sui副店長の中西雄二さん。
「広がりやすい人は、根元をつぶしてへこませるスタイリングをすれば大丈夫。そうするといらないボリュームは抑えられて、ボリュームが欲しい部分は自然と膨らみます」(中西さん)
1本1本が太くて硬い髪質で、毛量も多い中村さんの髪。「毛量を抑えるために髪をだいぶ剥いています。ただ、根元から剥いてしまうとよけいに広がってしまうので、ミドルゾーンとフェイスラインを中心に毛量を抑えています。毛先を軽くしておくと、スタイルに動きが出て重たい印象がなくなります」(中西さん)
<スタイリング方法>膨らみやすいはち周りを重点的に抑え込む
抑え込むときには、ドライヤーの向きも需要。「ドライヤーを当てるときは上から。手ぐしで髪を抑え込むようにとかすとボリュームは抑えられます」(中西さん)
ただ、むやみに抑えると後頭部がペタッとたるのが心配。「カールアイロンでトップの毛束だけ根元を立ち上げて、毛先を内巻きになるようにスタイリングすると、後頭部にだけボリュームが出せます」(中西さん)
<STEP.1>ドライヤーを上からあてながら手ぐしで抑え込む
<STEP.2>頭頂部の髪を真上に持ち上げ、毛先だけ内巻きにする
<STEP.3>襟足の髪をカールアイロンに挟み、毛先を外巻きに
<スタイリングのコツ3か条>
- 膨らみやすい部分はドライヤーでつぶす
- トップの毛束を根元から立ち上げて後頭部の膨らみをつくる
- 襟足の髪を外ハネにしてシルエットにメリハリをつくる
「シルエットにメリハリがないと、のっぺりとしてよけいに頭でっかちな印象になってしまいます。後頭部を膨らませる、襟足を絞って毛先だけ跳ねさせるなど、メリハリをつくるようにスタイリングしてください」(中西さん)
【3】襟足を押さえてブローする
■できるだけタイトに仕上げると、メリハリが生まれて頭も小さく見える
\いつくしの才田とおるさんがレクチャー!/
ショート代表:HINOさん(42歳/モデル)の場合
「低い位置にグラデーションカットを施したショートボブがベース。白髪が少ない黒髪なので、肌が出る面積を考え、前髪は作らずセンターパートに。襟足は首が長く、キレイに見えるように、タイトに仕上げています。サイドの前下がりのカットラインで、横顔が美しく、頭も小さく見えるように」(才田さん)
<スタイリング方法>ブローするだけで簡単に決まる!
「ブローすれば収まるようにカットしているので、スタイリングはとても簡単。襟足は、できるだけタイトに仕上げると、メリハリが生まれて頭が小さく見えます。とくに耳の後ろ辺りを押さえるようにブローして」(才田さん)
<STEP.1>全体をハンドブロー
<STEP.2>表面のみブラシでブロー
<STEP.3>オイルワックスをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元付近にはスタイリング剤がつかないようにする
- 襟足は押さえてブローし、コンパクトに仕上げる
- 前髪のパートはきっちり取らず、あいまいに
「スタイリング剤は保湿力&ツヤが出るオイル系がオススメですが、重いタイプは時間が経つとベタっとしたり、酸化しやすくなるので、できるだけ軽めのものが◎。ふんわり感がキープできるように、スタイリング剤は根元につけず、前髪はきっちり分けないで」(才田さん)
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【4】オイル+ワックスでボリュームをコントロールする
■ボワッと膨らんでいるように見えないようにスタイリングして
\PEEK-A-BOO NEWoMan新宿の栗原貴史さんがレクチャー!/
ショート代表:田畑ゆみさん(38歳/モデル)の場合
「丸みのあるグラデーションカットで、襟足は締めすぎず、もみあげは少し長めに残しています。頬の高さにボリュームを出して、横から見ても後ろから見ても美しくなるようにカット。ブロックカラーで立体感をプラスすれば、さらに柔らかな雰囲気に!」(栗原さん)
<スタイリング方法>ポイントで細い毛束に動きを出して、ニュアンスをプラス!
「ふんわり感が大切ですが、乾燥してボワッと膨らんでいるように見えるのはNG。細い毛束を巻いて動きを出しつつ、オイル+ワックスでしっかりボリュームコントロールを」(栗原さん)
<STEP.1>トップは根元を起こしてドライ
<STEP.2>サイドも根元に風を当ててドライ
<STEP.3>ストレートアイロンで内巻きに
<STEP.4>ポイントで毛先を外巻きにする
<STEP.5>スタイリング剤で仕上げる
<スタイリングのコツ3か条>
- トップとサイドにボリュームを出す
- 細かい毛束の動きでニュアンスと立体感をオン
- オイルをプラスして束感とツヤを演出
「40代になると髪が乾燥して広がりやすくなるので、ワックスだけだと束感がつきにくくなります。オイルをプラスすれば、束感も出せて保湿効果もアップ。表面につくとボリュームダウンにつながるので気をつけて」(栗原さん)
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- TEXT :
- Precious.jp編集部