猫背姿勢であごを突き出したまま、長時間のデスクワーク…。これが顔に下方向への力をかけ続けるため、たるみを引き起こします。

たるみが起こる原因は加齢だけでなく、悪い姿勢も大きく影響を及ぼしているので注意が必要。とはいえ、生活習慣で猫背姿勢がクセになっている、という人も多いはず。

そういう人は、胸元にある「胸骨」周りの筋肉がガチガチに固まっていて、頭、首、肩などの上半身の筋肉が前方向に引っ張られている状態。首が前に出て、顎が突き出る…すると、頬から下の顔の筋肉は下へと引っ張られてしまいます。

ちなみに、口が半開きになりやすい人は、顔の筋肉が下へと引っ張られている証拠なので、そうなっていないか鏡でチェックしてみてくださいね。

今回、エイジングデザイナーの村木さんが伝授してくれるのが「首が前に出て、顎が突き出る」「顔を下へと引っ張る力」をリセットする、「胸骨」周りの筋肉をほぐす方法。ストレッチも運動も必要なし。「胸骨」周りの筋肉をつまんでほぐせばOKなので、隙間時間にいつでもどこでもできますよ。

■胸骨周りの筋肉をつまみながらほぐす

胸骨とは胸の前側の真ん中にある、縦長の骨。この周りの筋肉を両手を使って、つまむようにしてほぐしていきます。初めは痛いかもしれませんが、やわらかくなると痛さは軽減します。気づいたときに行うといいでしょう。

胸骨周りの筋肉をつまみながらほぐす
 

肉がつまみにくい人は、少し前屈みになるとつまみやすいですよ。ほぐしたあとは、胸がしっかりと開くので、呼吸もしやすくなり、体調の改善にも効果的。

前屈みになって、胸骨周りの筋肉をつまみながらほぐす
 

【まとめ|たるみもオバ姿勢も解決!村木さん直伝「胸骨ほぐし」4か条】
1. 運動不足、長時間のデスクワークにより、体が縮こまり猫背に。
2.「あごを突き出したような姿勢」になり、顔のたるみも加速する。
3.「首が前に出て、顎が突き出る」「顔を下へと引っ張る力」をリセットするのが「胸骨」ほぐし。
4.胸元をつまむようにほぐすだけなので、いつでもどこでも隙間時間にできる。

以上、「たるみもオバ姿勢も解決!村木さん直伝『胸骨ほぐし』」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は8月27日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『鼻のむくみ・ゆがみとり!顔印象変わる 美鼻矯正』(講談社)が発売中。 Instagram
 
体験者:長尾優子さん
(46歳・サービス業)
今まで胸骨を意識したことがなかったので、触ってみてこんなに固まっていたの!?と驚くほど。やはり最初はつまむと少し痛かったのですが、徐々に痛みもなくなってきましたね。ここをほぐすだけで、首も肩もかなり楽になりますし、背筋もスッと伸ばしやすく、呼吸もラクに。気づいたらすぐにできる簡単さなので、こまめにやりたいと思います。
 
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子