【目次】

柔軟性がある人の特徴【3選】


【1】さまざまな人と上手にコミュニケーションができる

川北義則さん
出版プロデューサー、生活経済評論家
(かわきた よしのり)1935年、大阪府生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。文化部長、出版部長を歴任する。77年に同社を退社後は、独立して日本クリエート社を設立。出版プロデューサーとして活躍するとともに、生活経済評論家として執筆・講演活動を行う。 主な著書は、『男の品格』『男の生き方』『みっともない老い方』(以上、PHP研究所)、『「20代」でやっておきたいこと』(三笠書房)、『男は人とどうつきあうべきか」(大和書房)など、100冊を超える。
違う世代の考え方を知るのがポイント
違う世代の考え方を知るのがポイント

女性はとくに年齢を気にする生き物。年下世代が集まっている場には、なかなか入りにくいですよね。しかし世代ギャップこそ、面白い発見と成長のチャンスなのだそうです。

「大人の人付き合いの中でも大切なのは、多様性の受容だと思います。自分が接する世間を狭めずに、いろんな人と話して、違う世代の考え方を知るようにしましょう。いろんな人にもまれて、刺激を受けて、時には盛大に失敗をして人間は学習するのです。そしてその人の品格が形成されて、魅力にもなっていきます。

魅力的な人をそばに集めたければ、まず、自分が魅力的になる必要があります。そのためには接する世間を狭めないことです。若い人が集まっていたら、その場に入っていろんな話をしてみたらいいのです。心を開いてくれる人もいるでしょうし、違う人もいるでしょう。でもそんなことは相手次第ですから、気にしない。いろんな人と話すことが楽しいんだ…という姿勢を見せてあげることです。誰とでもコミュニケーションが取れる人は、総じて魅力的な人です。そんな人の周囲には、自然と魅力的な同僚や後輩が集まって来るものです」(川北さん)。

世代ギャップなど気にせず中に入る。そして、誰とでも気軽にコミュニケーションできる魅力的な人を目指しましょう。とはいえ、川北さんは、「あまり余計なことを気にしないで、人付き合いしたほうがいい」と言います。

「いろいろな性格の人がいる会社の中で、誰からも好かれたいと願う気持ちはわかりますが、それを求めてしまうと相手に合わせようとしすぎてしまい、早晩、心労がたまります。ならば開き直っあまり気にしない。“なるようになる”くらいの気持ちでいるほうが、精神衛生的にもいいのです。肩の力を抜いて、“相手がどう思うかは相手の自由”v正直な自分を出して、嫌われるのはしょうがない”くらいに思っていたほうが、おもしろい付き合いができると思います」(川北さん)。

大人の人付き合いのコツは、無理をしすぎないこと。すると、自然と周囲に魅力的な人が寄ってくるはずですよ!

一流の人はココが違う!魅力的な人が寄ってくる「大人の人付き合い習慣」5選

【2】人の意見もしっかり聞く

森下あさみさん
マナー講師
(もりした あさみ)北海道出身。一流のサービスを学ぶため、リッツカールトンホテルにて勤務。その後、国内線客室乗務員として5年従事した後、独立。主宰講座に年間300名以上の受講生を迎える程、人気マナー講師となる。「マナーインストラクター養成講座」を設立し、後進の育成も行う。じゃらんニュースをはじめ、メディア出演掲載実績も多数。
まずは相手の立場に立つこと
まずは相手の立場に立つこと

耳が痛い言葉であっても、それが自分の成長につながるアドバイスであればありがたいですよね。ただ、職場では、悪口やゴシップ、あるいは単なる価値観の押しつけなど、自分にとってなんらプラスにならない情報を吹き込んでくる人物も存在するもの。これにはどう対処すればよいのでしょうか?

「どんなに首肯しかねる発言であっても、“それはちょっと違うんじゃないですか”などと頭ごなしに否定したり、拒絶感を表情や態度に示したりするのは、人間関係がこじれる元です。まずは、“あなたはそう思うのですね”と、あくまで相手を主語として、その人の気持ちを受け止めてあげると角が立ちません。悪口を持ちかけられたうえ、“あなたはどう思う?”など意見を求められたときには、“そうですね……。●●さんはなぜそういうふうに思われたのですか?”など自分の立場は明確にせず、相手に話を戻してしまいましょう。

他人の悪口や上から目線のお節介アドバイスなどは、聞いているだけで苦痛を覚えますが、ただ、相手がなぜそんなことを言うのか、その人の気持ちを考えてみるのもおすすめです。発言の背景を探ってみると、その人の自信のなさや寂しさなどが見えてくることもあります。そうすると、ただ相手を拒否するのではなく、ちょっと優しく接してみようと心の余裕を持って対応できるのではないでしょうか」(森下さん)

この人、嫌だな……という自分の嫌悪感情だけで苦手人物から逃げ回るのではなく、相手を思いやるコミュニケーションを心がけましょう。

品格ある女性は絶対やらない!職場にいる「苦手な人へのNG対応」5選

【3】物腰が柔らかい

人によって態度を変えないこともポイント!
人によって態度を変えないこともポイント!

育ちのよい人は穏やかで、物腰が柔らかいというイメージをもっている人が多いようです。苦手な人がいても、悪口を言ったりするのではなく、上手に距離を置けるので人間関係もスムーズなのだとか。

それに、自分を前に出そうとしすぎず、バランスよく人と付き合える人は、仕事でも信頼されますよね。逆に意見が違う人を攻撃したり、本人に嫌味を言ったりする人は品がなく、育ちを疑われます。賢い人付き合いが、一目置かれるポイントと言えそうです。

育ちのいい人は絶対にやらない!「周囲に幻滅される」危険な行動5パターン

柔軟性を身につけるための方法【4選】


【1】先入観を持たない

森下あさみさん
マナー講師
(もりした あさみ)北海道出身。一流のサービスを学ぶため、リッツカールトンホテルにて勤務。その後、国内線客室乗務員として5年従事した後、独立。主宰講座に年間300名以上の受講生を迎える程、人気マナー講師となる。「マナーインストラクター養成講座」を設立し、後進の育成も行う。じゃらんニュースをはじめ、メディア出演掲載実績も多数。
嫌な出来事はすぐに忘れよう
嫌な出来事はすぐに忘れよう

森下さんによれば、職場の人間関係を円満にするためには、気持ちの切り替えも非常に重要であるのこと。

「さきほどから再三、ネガティブな感情はできるだけ回避すべきだとお伝えしてきましたが、私自身ももともとスーパーネガティブ人間で、厳しい先輩とご一緒するときには、“飛行機から飛び降りたい”と思うことが何度もあったほどです(笑)。

しかし、実際に飛び降りるわけにもいかないので、自分なりに実践していたのが“嫌なことは1秒でも早く忘れる”訓練。ネガティブな人というのは、例えば叱責されたり嫌味を言われたりなど、自分にとって不快な出来事を繰り返し思い出し、相手への嫌なイメージを増幅させて、ますます関係が悪くなる…という負のサイクルに陥りがちです。そのサイクルから脱却するために、意識的にネガティブな感情を頭から追い出す必要があります。嫌な記憶は積極的に忘れようと意識する、とにかく1秒でも過ぎたら記憶をリセットする、ということを日々重ねていくだけでも、まっさらな先入観のない気持ちで相手と接することができ、人間関係は劇的に改善するでしょう」(森下さん)

職場の人間関係に悩んでいる人は、「あの人にこんなことされた」「こんなこと言われた」と嫌な記憶に支配されていることで、ますます悩みを深刻なものにしているのかもしれません。仕事をしていくなかでの大小のトラブルは避けられませんが、そんなときはネガティブに引きずられないことが大事。すぐに好きな人物や楽しい出来事を思い浮かべて悪い流れを阻止するリセット癖をつけましょう。

品格ある女性は絶対やらない!職場にいる「苦手な人へのNG対応」5選

【2】身も心もオープンにする

岡崎かつひろさん
経営者・起業家
(おかざき かつひろ)株式会社DW代表取締役、ほか2社を有する傍ら、ビジネストレーニング事業や業務コンサルティング、飲食店経営などを展開。講演会は累積動員人数10万人を超える。著書に『言いなりの人生は“いますぐ”やめなさい。』『憂鬱な毎日は“いますぐ”やめなさい。』(共にきずな出版)がある。

コミュニケーションは、話す側と聞く側によって成り立ちます。岡崎さんによると「人は自分がされたことをする、つまり自分がしっかり話を聞いていたら相手もしっかり聞いてくれるし、適当に聞いていたら適当に聞かれる」のだとか。

「話を聞くときに大事なのは、身も心もオープンであること。ここで言う“身”とは、体の姿勢です。腕組みや足組みは、心理学的には心の防御姿勢だと言われ、話を受け入れたくないときにしがちな仕草なので、注意しましょう。次に“心”とは気持ちのもちようのこと。人は話を聞きながら反論処理していたり、聞きたいところだけ聞いていたりしてしまうもの。しかし、思っていることは相手に伝わるものなので、話を聞いているときはオープンな気持ちで、100%そのまま聞くことが大事です」(岡崎さん)

クセで腕組みや足組みをしてしまうという方は、もしかすると周りの人から話しにくい人と思われているかもしれませんので、意識的に矯正してみましょう。

誰からも好かれて尊敬される!仕事に役立つ、人を惹きつけるコミュニケーション術5選

【3】好奇心をもつ

岡崎太郎さん
通販コンサルタント、作家、写真家、株式会社ITM 会長
(おかざき たろう)数々のヒット商品を企画開発。コンセプトからデザイン、ネーミングまで直接開発した商品は100を越え、末端総売上は1000億円を超える。現在は企業向けの実践コンサルティングのほかに、通販勉強会を福岡と東京の2箇所で展開中。近著『億万長者のすごい習慣』(三笠書房)をはじめ、著書多数。
公式サイト
食わず嫌いせず情報収集していこう
食わず嫌いせず情報収集していこう

流行のファッションや映画、音楽など、常日頃から新しい情報をキャッチして取り入れている方は多いはず。このように好奇心をもってさまざまな事柄を学ぶスタンスは、ホワイトなお金持ちにも共通する習慣です。

「最強のビジネス源泉は、アイディア力と企画力だと考えています。なので、ニュースサイトなどをこまめにチェックして有用な情報をスクラップし、常に情報収集することを習慣にしています。年齢を重ねると、学ぶ姿勢をもち続ける人と、そうでない人に分かれますが、素敵なお金持ちは、好奇心旺盛な人ばかり。学びのモチベーションと推進力は、好奇心にあるのです。反対に、自分では一度もやりもせずに、訳知り顔で言い訳をするような向学心のない人は、社会から取り残されてしまいます。

例えば“LINEの使い方がわからないからやらない”“パスワードが流出すると困る”などの言い訳は、行動したくない自分を正当化するためのものなので要注意。新しい人との出会いや新しい情報などの刺激を求めて、自ら意識して動いてみましょう」(岡崎さん)

何事も謙虚に学ぶというお金持ちの姿勢は、ぜひ見習いたいところ。新しい情報を求めて、食わず嫌いで拒絶していた物事にも、思い切ってチャレンジしてみましょう。

取り入れると本当の幸せが手に入る!お金持ちが「常日頃から大切にしている」習慣7選

【4】失敗を恐れない

三浦 将さん
「習慣力」エキスパート、人材育成・組織開発コンサルタント/エグゼクティブコーチ、チームダイナミクス代表取締役
(みうら しょうま)英国立シェフィールド大学大学院修了(理学・経営学修士)。大手広告会社、外資系企業を経て、エグゼクティブコーチとして独立。並行して、人材育成の企業研修を行う、株式会社チームダイナミクスを設立。認知心理学、アドラー心理学、コーチングコミュニケーションなどを基にした、効果的かつ独創的な手法で、習慣力研修、リーダーシップ研修、チームビルディング研修などを始め、国内外の企業の人材育成をサポートしている。『自分を変える習慣力』『相手を変える習慣力』(クロスメディア・パブリッシング)の習慣力シリーズは、累計20万部を突破。
「失敗してもやり方がよくなかっただけ」と考える
「失敗してもやり方がよくなかっただけ」と考える

三浦さんによると、偉人と呼ばれる人の多くは、「失敗しても、単にやり方がよくなかっただけ」という考え方の人だそうです。

「エジソンはフィラメントをつくるのに1万回失敗したと言われていますが、なぜ1万回失敗できたと思いますか? 理論の正しさを確信していたこともありますが、絶対正解にたどり着けるんだと信じていたからです。うまくいくやり方でないのだから失敗するでしょう。そうしたら、またやろうと思えばいいのです。同じことばかりやっていてはいけないですが、PDCAで改良しながら繰り返せば成功すると思えたら、自ずと成功します。七転び八起きという言葉がありますが、成功する起業家ほど失敗しています。多くの人は途中でやめてしまうから成功しないのです。優秀な人はゴロゴロいますが、ソフトバンクの孫 正義さんや楽天の三木谷浩史がすごいのは、失敗してもやめないことなのです」(三浦さん)

失敗はして当たり前。途中であきらめることが失敗なのです。失敗で人は成長します。失敗を恐れて慎重になりすぎないようにしましょう。

無意識の思考が運命を左右する!習慣にすると人生が素晴らしいものになる「考え方」8選

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