【目次】

舌回しで得られる「メリット」は?


◆「顔のたるみ」の改善

教えてくれるのは:村木 宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。
2人の女性 舌トレーニングの指導をしている
 

舌の正しいポジションをご存知ですか? 舌の基本位置は、口を閉じているとき舌が上アゴにピタッとくっついている状態が正解です。けれども舌の筋肉(舌骨筋群[ぜっこつきんぐん])が加齢で衰えてしまうと、無意識に舌が口の奥でだらんと垂れ下がることに…。これが表情筋に影響を及ぼし、上下左右のバランスが崩れて顔のゆがみやたるみを引き起こしたり、むくみによる二重あごも加わり、フェースラインがもたつくことに…。

首コリも二重アゴも解消!【村木さん考案】「首回し」舌トレーニングメソッドとは?

◆「首のコリ」をほぐす

首のコリをほぐす

首を左右にゆっくりと回してみてください。イテテ、とコリを感じている人は要注意。首に負荷がかかりすぎていて、ガチガチに固まっている状態です。放っておくとスマホ首=ストレートネックになる可能性が。これが首コリ、肩コリを悪化させますし、ひどい場合は頭痛やめまいを引き起こすことも…。なので日々のケアで簡単にできる対策術を知っておくといいでしょう。

【村木宏衣さん直伝】コリもほうれい線も解消できる「舌回し」エクササイズ

【1】「ほうれい線」解消を狙った舌まわしメゾット


「舌骨下筋群」はあご下から始まり、胸骨や肩甲骨と繋がっていて、首コリ、肩コリに大きく関わる筋肉。この舌回しのエクササイズで、ストレッチしてゆるめると首も肩甲骨も緩んで動きやすくなるし、呼吸もしやすくなる効果も。 また、口の周りを内側からグッと押すエクササイズでもあるので、ほうれい線ケアにも有効です。簡単だしいつでもどこでもできるので、マスクをしているときはこっそりやってみてくださいね。

■Step.1: まずは首の可動域をチェック

首の可動域をチェック

首をゆっくり左右に動かして、首の可動域、コリ具合をチェックしましょう。舌回しエクササイズが終わったら、変化を確認するために、再度可動域をチェックしますよ。

■Step.2:上下の歯ぐきをなぞるように舌で円を描く

舌で円を描く

口を閉じたまま、上下の歯ぐきをなぞるように舌で右回りに円を描く。これを20回。このとき、舌の先で内側から押すように行うとほうれい線ケアにも効果的。

舌で円を描く

左回りも同様に20回行いましょう。最後に首を左右に動かして、可動域をチェックしてみて。初めよりも可動域が広がり、スムーズに動くようになっているはずですよ。

【まとめ|コリもほうれい線も解消できる「舌回し」エクササイズ4か条】
1.首コリが慢性化している人は「舌骨下筋群」も凝り固まっている可能性が。
2.舌を動かすときに使う「舌骨下筋群」をストレッチして緩めると首コリ解消に。
3.舌で上下の歯ぐきをなぞるように円を描くだけの簡単エクササイズに。
4.舌で内側から押すことでほうれい線ケアにも効果抜群。

【村木宏衣さん直伝】コリもほうれい線も解消できる「舌回し」エクササイズ

【2】「二重アゴ&首コリ」を解消舌トレメゾット

舌を思いっきり出すだけでも舌骨筋群が鍛えられるし、垂れ下がった舌が引き上げられるので、二重アゴの改善につながりますが、これに「首回し」を組み合わせると顔や首の筋肉がより働くようになり、むくみやたるみを改善し、若いころのシャープな輪郭に! さらに固くなってしまった首の筋肉を「内側からほぐす」効果もあるので、首コリ解消にもなるといううれしい効果も。「太ったわけではないのに、最近フェースラインが丸くなった」「顔がむくみやすい」「首コリがつらい」という人はこの舌トレーニングを習慣化するのがおすすめですよ。

■Step.1:下の歯につかないようにしながら舌をグッと前に出す

下の歯につかないようにしながら舌をグッと前に出す
 

舌トレーニングを行うとき、つい首が前に出てしまいがちですが、まずは真っすぐの姿勢でいることが基本です。そして下の歯につかないようにしながら、舌をグッと前に出します。

■Step.2:天井を見上げる姿勢で、首をゆっくりと回す

天井を見上げる姿勢で、首をゆっくりと回す
 

Step.1の状態のまま天井を見上げ、首をゆっくりと右回りで10回、回します。次に左回りで同様に10回、回しましょう。舌を出さずに行うのと比べて、舌を出して行うと喉の奥(首の内側)にしっかりと効いているのを感じるでしょう。

【まとめ|首コリも二重アゴも解消!「首回し」舌トレーニングメソッド4か条】
1.舌の基本位置は、口を閉じているとき舌が上アゴにピタッとくっついている状態が正解。
2.舌骨筋群が衰えると舌が口の奥で下がってしまうが、これがたるみ、むくみ、二重アゴに。
3.この舌トレーニングは、舌骨筋群を鍛えながらコリ固まった首の筋肉を内側からほぐす効果も。
4.アゴ下だけでなく、首ラインもスッキリ!フェースラインがシャープに変わる。

首コリも二重アゴも解消!【村木さん考案】「首回し」舌トレーニングメソッドとは?

【3】「顔全体を引き締め」たるみ解消舌トレメゾット


アゴ下には舌を動かすための「舌骨筋群(ぜっこつきんぐん)」という筋肉の集まりがありますが、他の筋肉と同様に、この筋肉も加齢とともに衰えてしまいます。すると肌にハリがなくなるだけでなく、血液やリンパの流れが滞ってむくみがおこり、これによってもったりとした二重アゴになってしまうのです。さらに日本語の発音では、舌の筋肉を大きく動かさないので劣化しやすいため、日本人は二重アゴになりやすいともいわれています。

舌を上方向に前に出す、というシンプルな方法ですが、これがアゴ下の奥の筋肉を鍛えるのかなり有効。滑舌も良くなるし、顔全体の引き締め、たるみ解消にも効果的なので、ぜひ、日課にしてくださいね。

■下の歯につかないようにしながら舌をグッと前に出す

下の歯につかないようにしながら、舌をグッと前に出す
 

この舌トレーニングを行うとき、首が前に出てしまいがちですが、まずは、正しい真っすぐの姿勢を心がけましょう。下の歯につかないようにしながら、舌をグッと前に出します。自然と舌先が上を向く感じになりますが、このまま30秒キープしていださい。これが1セット。1日何回でも気づいたときに行ってみてください。

【まとめ|だぶつく二重アゴの解消に!舌トレーニングメソッド4か条】
1.二重アゴは加齢による舌の筋肉の衰えが原因。
2.「舌骨筋群」の衰えによって、血液やリンパの流れが滞り、むくみを引き起こす。
3.さらに日本語の発音は舌の筋肉を大きく動かさないため劣化しやすいというのも原因のひとつ。
4.必要なのは「舌の筋トレ」。毎日続けられるこのシンプルな方法が最適解に。

だぶつく二重アゴの解消に!【村木さん指導】舌トレーニングメソッド

【4】「凝り固まった表情筋を動かす&ほぐす」舌まわしメゾット


教えてくれるのは:石井 さとこさん
歯科医師 /「ホワイトホワイト」院長
(いしい さとこ)歯科医師でありながら、口もと美容スペシャリストとしても多方面で活躍中。近著に『マスクしたまま30秒‼マスク老け撃退顔トレ』(集英社)がある。

ものの2〜3分行うだけで表情筋が動かしやすくなり、しかも顔がスッキリ見える、プロフェッショナルが教えるクイックケアをご紹介。「もともと日本語は表情筋を3割使えば話せる言語なので、日本人は表情筋をふだんからあまり使えてい言う石井さん。しかし、トレーニングすることで、十分ハッピー顔を取り戻すことが可能だと力説。毎日少しずつでも動かしていって。

■Step.1:表情筋が集中する「モダイオラス」をほぐして準備

アンチエイジング_1
モダイオラスに舌先を当て、下から上にほぐす。左右10回ずつ。

口角の外側の少し上にあるコリコリする場所が「モダイオラス」。顔の筋肉が集まるターミナル駅のような重要な場所。口の中でここに舌先を当て、下から上に向かってほぐしていく。左右10回ずつ。表情筋がほぐれてこのあとのトレーニングが行いやすくなる。

■Step.2:舌先で口の中から、ほうれい線をアイロンがけ

口の中から舌でゆっくり押しながら上下させる。左右10回ずつ。
口の中から舌でゆっくり押しながら上下させる。左右10回ずつ。
ほうれい線の位置をまず確かめて。
ほうれい線の位置をまず確かめて。

表情筋が衰えることで深くなっていくほうれい線。ほうれい線のスタート地点を肌の上から指で確かめ、その地点から終点まで、口の中から舌でゆっくり押しながら上下させて、アイロンがけのようにのばす。左右10回ずつ行う。ゆっくり動かすのが効かせるコツ。

■Step3: 眼球と舌を一緒に動かしてトレーニング

キャプション左
視線は上に、舌は上前歯の前へ。
キャプション右
視線は左に、舌は左頬へ。
キャプション左
視線は下にキープ、舌は下前歯の前へ。
キャプション右
視線は右に、舌は右頬へ。

口の中で、上、左、下、右と4か所を舌で押さえる。同時に眼球も上、左、下、右と合わせて4か所に連動させてステイさせる。リズムよく行うのがポイント。逆回りも行ってみて。各2周くらいできたらOK。口元だけでなく、目もパッチリと開きやすくなる。

歯科医発トレーニング |表情筋&舌筋を鍛えて、顔の下半分のたるみを一挙に解消へ!

この記事の執筆者
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