【目次】

オフィスカジュアルで髪を下ろす時のポイント


■ミディアムヘアは「ふわっと動きのある髪型」がおすすめ

「大人の仕事スタイルは、きちんと感と同時にちょっと遊びもほしいところ。その両方を叶えてくれるのが〝ふわっとしたウェーブ〟です。髪が細くなってきた40代の髪をボリュームアップしてくれるうれしい効果もあります。ただし、きっちり巻きすぎると老け印象になるので注意してください」(ヘア&メイクアップアーティスト シバタロウさん)。

【40代の髪型ミディアムヘア編】知的でクール、甘くないふんわりウェーブなお仕事ヘア

■ロングヘアは「毛先のふんわりカール」で上品な印象に

「アレンジによっては疲れて見えたり、年齢よりも老けて見られたりと、40代のロングヘアはアレンジが難しいですよね。そんな悩みを一掃してくれるのが、アイロンを使ったCカールです。毛先を中心に巻くだけでふんわりエアリーなボリューム感が生まれます。カールで顔回りを華やかにすると、職場でも存在感を出せますし、知的で上品な印象を作ることができます」(シバタロウさん)。

ふんわりウェーブだけど甘くない! 知的でクールな仕事ヘア

「ミディアム」5選


【1】シンプルで上品な外ハネミディアム

完成

完成

サイド

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バック

バック

「根元がペタッとしやすく顔周りのふんわり感が足りないと、さみしげな印象に見えてしまいがち。とはいえパーマや巻きの強いスタイルは女っぽくなりすぎて苦手…という方におすすめしたいのが、今回ご紹介する”シンプル外ハネふんわりミディ”です。ベースは肩下5cmくらいで平行にカット。トップにボリュームが出やすいよう表面には低めにレイヤーを入れ、毛先を巻いたときにニュアンスが出やすいよう調整しています。

前髪は長めに作り、顔周りにふんわり感が出やすいように。毛先を軽く巻き、中間にボリュームが出るよう内カールをプラスしたさらっとしたスタイリングですが、毛流れを作ることで顔立ちが際立ち、シンプルながらもさりげなくおしゃれな印象に見せることができます。クール系の顔立ちの方、お洋服やメイクの好みが比較的シンプルな方におすすめの大人ミディアムスタイルです」(joemi by Un ami トップスタイリスト ゆい奈さん)。

<スタイリング方法>外ハネワンカールであくまでもさりげなく

「クール系の顔立ちの方は巻きが強い華やかなスタイルより、シンプルなほうがお似合い。なので、カットもですがスタイリングもあくまでもシンプルに。毛先を全体的に外ハネにし、ペタッとしがちな中間部分には少しボリューム感が出るよう内側にカールをプラスするのがおすすめ」(ゆい奈さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>毛先は外ハネに

毛先はワンカールの外巻きに。さりげなく巻きたいので、毛先を挟んでスッと抜く程度でOK。アイロンは38mm以上のやや太めのものを使うのがおすすめ。

毛先はワンカールの外巻きに。さりげなく巻きたいので、毛先を挟んでスッと抜く程度でOK。アイロンは38mm以上のやや太めのものを使うのがおすすめ。
<STEP.2>内側の中間部分には内カールを入れてボリューム調整

表面(ハチ上)の毛をピンなどで留め、内側の毛を軽く巻いていきます。耳下くらいの高さの中間部分をアイロンで挟み、内巻きにカールさせてボリューム感を。中間が内巻き、毛先が外巻きでS字になり、さりげないボリューム感が演出できます。

表面(ハチ上)の毛をピンなどで留め、内側の毛を軽く巻いていきます。耳下くらいの高さの中間部分をアイロンで挟み、内巻きにカールさせてボリューム感を。中間が内巻き、毛先が外巻きでS字になり、さりげないボリューム感が演出できます。
<STEP.3>さらに表面も中間にボリュームを出すよう内巻きに

ピンで留めていたハチ上の毛をおろし、中間から毛先をアイロンに内に巻き込んで巻いていきます。中間にしっかりと熱を与えることで、顔周りにふんわりとボリュームが出て、エラ張りなどの顔型カバー効果も。

ピンで留めていたハチ上の毛をおろし、中間から毛先をアイロンに内に巻き込んで巻いていきます。中間にしっかりと熱を与えることで、顔周りにふんわりとボリュームが出て、エラ張りなどの顔型カバー効果も。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. シンプル派はレイヤーは低めに。毛先にさりげないニュアンスを出せるくらいがちょうどいい
  2. 毛先は外ハネ、中間は内カールでふわっと仕上げてメリハリを
  3. クール系の顔立ちの人は巻きすぎず、こなれたおしゃれ感をキープ

「スタイリング剤はオイルだとペタッとしてしまいがちなので、軽やかな束感を出せるクリームバターなどがおすすめ」(ゆい奈さん)。

40代に似合う【シンプル外ハネふんわりミディ】毛先ワンカールでクール系の顔立ちも引き立つ!

【2】顔まわりにレイヤーで華やかに見せるミディアム

完成

完成

サイド

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バック

バック

「年齢とともに髪そのものにハリやコシがなくなるため、髪の根元が寝やすく、ボリューム感のないペタッとした印象になりがちです。そこで、トップの毛束を持ち上げて根元を起こすようにドライヤーをあて、立ち上がりを作ります。サイドはアイロンで毛束を横に軽く引っ張りながら巻けば、トップとサイドにふんわりとしたボリュームが生まれ、菱形シルエットになりますよ」(Velvet on the Beach 店長 NOBさん)。美しいシルエットが生まれるポイントは、カットの方法。「耳上の頭の骨が横に張り出しているハチ部分より上と、顔まわりにレイヤーを入れているので、アイロンで巻くだけでふんわりとしたボリュームが簡単に作れます」(NOBさん)。

<スタイリング方法>トップは根元を起こし、サイドは横に引っ張ってボリュームを出す

「アイロンで毛束を横に引っ張りながらボリュームを作るのですが、そのときに引っ張る位置が重要。耳よりも高い位置から横に引っ張ってボリュームを作ると老けた印象になります。耳よりも下、顔の3分の2の高さにボリュームゾーンを作るイメージで巻くと、バランスのいい菱形になります」(NOBさん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>トップの毛束を持ち上げてドライヤーを根元にあてる

毛束を真上に持ち上げたら、ドライヤーは根元にあてる。

毛束を真上に持ち上げたら、ドライヤーは根元にあてる。
<STEP.2>毛束を真上に持ち上げ、毛先から後ろ向きにカーラーで巻く

トップの根元を起こしたいときは、毛束を垂直に立たせながら巻くのがポイント。

トップの根元を起こしたいときは、毛束を垂直に立たせながら巻くのがポイント。
<STEP.3>襟足の髪は真下に引っ張りながら毛先だけ1カール外巻きに

毛束の中間あたりからカールアイロンで挟み、毛先だけ外巻きにする。

毛束の中間あたりからカールアイロンで挟み、毛先だけ外巻きにする。
<STEP.4>上段の髪は横に引っ張りながら毛先を内巻きにする

毛束を横に引っ張りながら、毛先が軽く内巻きになるようにアイロンを滑らせる。

毛束を横に引っ張りながら、毛先が軽く内巻きになるようにアイロンを滑らせる。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. トップの根元を起こすようにドライヤーをあてる
  2. サイドのカールは耳より下、顔の2/3のあたりに作る
  3. 裾の髪は真下、サイドの髪は横とアイロンで引っ張る角度を変えて菱形を作る

「年齢を重ねるとどうしても面長な印象になりがちです。横にボリュームを作ることで面長感を和らげるメリットもあります。毛先のカールを高い位置ではなく低めに作るように注意してください」(NOBさん)。

40代に似合う【最旬ミディアムヘア】髪のペタンコ問題を解決して、ふんわりボリューム感を実現!

【3】まとまりつつボリュームも出るくびれミディアム

完成

完成

サイド

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バック

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SUNVALLEY店長の忠本功さんは、「どんなに毛量があっても、トップとこめかみあたりはペタッとなりがち。トップは髪の根元を立ち上げるようにスタイリングをし、耳の下にレイヤーを入れてボリュームアップさせる工夫が必要です」とアドバイス。

<スタイリング方法>ペタッとなりやすい頭頂部は根元からしっかり立ち上げる

どんなに毛量があっても、ペタッとしやすいのが頭頂部。「濡れた髪をドライヤーで乾かす段階から根元を立ち上げる準備が必要です。毛穴をフラットな状態に戻してからスタイリングをすると髪の立ち上がりが長もちします」(忠本さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>分け目と逆方向に毛束を傾けて髪を根元から起こす

ドライヤーは髪の根元部分を狙って。温風の後に冷風で冷ますとツヤ髪に。

ドライヤーは髪の根元部分を狙って。温風の後に冷風で冷ますとツヤ髪に。
<STEP.2>はちから上の髪をカールアイロンに挟みリバース巻きに

毛束を垂直に持ち上げながら、毛先を1回転半リバース巻きにする。

毛束を垂直に持ち上げながら、毛先を1回転半リバース巻きにする。
<STEP.3>頭頂部の髪の根元をつかみ、毛束の内側にスタイリング剤をスプレー

つかんだ髪の内側にスタイリング剤を行き渡らせる。

つかんだ髪の内側にスタイリング剤を行き渡らせる。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. どんなにボリュームがあってもむやみに抑え込まず、メリハリをつける
  2. ペタッとなりがちなトップとこめかみの髪はボリュームアップさせる
  3. トップは髪を乾かす段階から根元を立ち上げる準備をする

「こめかみあたりに影ができると、髪のボリューム不足が強調されます。髪がこめかみにかかるスタイルなら影が見えなくなると同時に、トップのふんわり感を印象づけられます」(忠本さん)。

量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、くびれミディアム

【4】しっかり巻いて疲れて見えないレイヤーミディアム

完成

完成

サイド

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バック

バック

「最近はゆるく巻くスタイルが主流ですが、巻きがゆるすぎると大人女性の場合『お疲れモード』に見えることも。ゆるさも残した、しっかり巻きなら、きちんと感が出せるうえにフェイスラインが引き締まって見えますよ」(KAYAK by HONEY デザイナー 小室里奈さん)。スタイリングのポイントは「顔回りの髪をしっかり巻く」こと。「乾燥が進んでいる髪をゆるく巻くと、パサつきがよけいに目立ちます。顔まわりに入れたレイヤー部分をしっかり巻くと華やかさが出て、パサつきが目立たなくなります」(小室さん)。

<スタイリング方法>巻きのポイントを高めにして、フェイスラインの印象を引き上げる

しっかり巻くにはカールアイロンの太さが重要。「20代の方には38mmが似合いますが、大人女性には32mmがおすすめです。巻きがゆるいとフェイスライン下がって見えるのですが、逆にきつく巻くと古めかしくなります。ほどよくしっかり巻くのがポイントです」(小室さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>前髪の根元をアイロンに乗せて立ち上げる

毛束をアイロンに挟まず、根元付近を乗せて立ち上がりをつくる。

毛束をアイロンに挟まず、根元付近を乗せて立ち上がりを作る。
<STEP.2>前髪の中間あたりをアイロンで1カール外巻きにする

この時、アイロンは必ず立てた状態で巻くこと。

この時、アイロンは必ず立てた状態で巻くこと。
<STEP.3>耳より前の髪も同じように中間あたりを1カール外巻きにする

アイロンを立てて毛束を真横に引っ張るように巻くこと。

アイロンを立てて毛束を真横に引っ張るように巻くこと。
<STEP.4>耳より後ろの髪は毛先を全て内巻きにする

サイドは前上がりになるよう、アイロンを傾けること。

サイドは前上がりになるよう、アイロンを傾けること。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. 顔まわりとハチ上にレイヤーを入れて華やかさを作る
  2. 32mmのカールアイロンでゆるすぎないカールを作る
  3. 顔まわりは縦、毛先は横とアイロンの向きを変えて菱形シルエットを作る

「毎日のスタイリングでどうしても乾燥は進みます。アイロンのダメージを防ぐために、スタイリング剤をなじませておくとツヤが出ますし、カールのキープ力にも差が出ます」(小室さん)。

40代に似合う【ミディアムヘア】フェイスラインがすっきり!“華やかレイヤースタイル”を伝授

【5】つやがあってきちんと感のある外ハネミディアム

完成

完成

サイド

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バック

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「表面に低めにレイヤーをバランスよく入れ、ナチュラルな動きが出やすいよう整えています。レイヤーは顔周りはニュアンスを出しやすいようやや高めから、バックになるにつれて低くなるように入れ、流れるような動き&自然な軽さが出るように。前髪は長めかつ薄めに作り、清潔感&高感度の高い大人っぽい印象に仕上げました」(GARDEN YOKOHAMA スタイリスト 金井悠華さん)。

<スタイリング方法>毛先は外巻き、中間は内巻きを入れてやわらかなS字ラインに

「毛先は外巻きに、中間部分には内巻きを入れてふんわり感を出すことで、動き&メリハリのあるスタイルに。硬い毛質にもやわらかな動きが出て、ソフトな印象に見せることができます」(金井さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>毛先は外巻きワンカール

毛先はワンカールの外巻きに。毛先が見えるか見えないかくらいのところでしっかりめに巻くのがポイント。38mm以上のやや太めのアイロンを使うと、ぐるんとなりすぎず自然なカールに。

毛先はワンカールの外巻きに。毛先が見えるか見えないかくらいのところでしっかりめに巻くのがポイント。38mm以上のやや太めのアイロンを使うと、ぐるんとなりすぎず自然なカールに。
<STEP.2>中間部分は内巻きを入れてS字ラインに

耳横あたりの表面の毛はアイロンで内巻きに。中間に内巻きをプラスすることでS字ラインができ、硬くニュアンスが出づらい髪にもふんわりと軽やかな動きが。

耳横あたりの表面の毛はアイロンで内巻きに。中間に内巻きをプラスすることでS字ラインができ、硬くニュアンスが出づらい髪にもふんわりと軽やかな動きが。
<STEP.3>スタイリング剤はオイルとバームをミックス

ツヤ感をプラスしながらしっかりと形もキープしたいので、スタイリグ剤はオイルとバームを混ぜて使うのがおすすめ。オイル:バーム=1:2の割合でとり、手&指全体に混ぜながらなじませて。

ツヤ感をプラスしながらしっかりと形もキープしたいので、スタイリグ剤はオイルとバームを混ぜて使うのがおすすめ。オイル:バーム=1:2の割合でとり、手&指全体に混ぜながらなじませて。
<STEP.4>内側からなじませ、表面はつまんで束感を

手で内側から髪をかき上げるようにスタイリング剤をなじませ、さらに表面をなでるように整えてから、ところどころを指でつまんで毛束感を作り動きを出していきます。

手で内側から髪をかき上げるようにスタイリング剤をなじませ、さらに表面をなでるように整えてから、ところどころを指でつまんで毛束感を作り動きを出していきます。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. 硬く太い髪は、レイヤースタイルで軽やかな動きを。
  2. 長めの透け前髪で軽やかかつ女性らしいしなやかさを。
  3. スタイリングは、ひし形シルエットでふんわり抜け感アップ。

「オイルだけだとダレやすくふんわりとしたニュアンスが出づらいので、スタイリングはオイルとバームを混ぜて使うのもこなれた印象に見せるカギ!」(金井さん)。

40代に似合う【しなやかレイヤーミディ】大人のレイヤースタイルで硬い毛質にも柔らかい動きを!

「ロング」5選


【1】ストレート&カールのバランスで叶える上品ロング

完成

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サイド

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バック

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「黒髪で長さがあると重くなりがちですが、ストレートでツヤを見せる部分と、中間からカールさせてふんわりさせる部分をだいたい1:1で作るとバランスがよく見えるようになります」(MINX harajuku 総代表/ディレクター 大竹祐紀さん)。フォルムのベースは胸上くらいのセミロング。「表面、顔まわりにレイヤーを入れますが、毛先を軽くしすぎないようほどよく重さを残してあげると大人っぽく上品な印象になります。前髪はあごのラインに落ちる長さでカットするのがコツです」(大竹さん)。

<スタイリング方法>「ストレート:カール=1:1」のバランスに仕上げる

「中間から毛先の髪はアイロンで巻いてふんわりカール感を、耳から上の髪はストレート感を出してツヤ感をしっかり出します。全体的なシルエットは菱形っぽくなるとベスト。華やかさと軽さがほどよく出せます」(大竹さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>マジックカーラーを巻いてトップをふんわりさせる

トップと前髪にマジックカーラーを2〜3個巻いて、ふんわり感を出す。トップは上下で分けて大きめのカーラーで後ろ向きに髪を巻き、前髪はトップよりも小さいカーラーで前方向に髪を巻く。

トップと前髪にマジックカーラーを2〜3個巻いて、ふんわり感を出す。トップは上下で分けて大きめのカーラーで後ろ向きに髪を巻き、前髪はトップよりも小さいカーラーで前方向に髪を巻く。
<STEP.2>カールの持ちを持続させるオイルをつける

アイロンで巻く前に、髪の中間から毛先に向けて、カールキープ力を高めるオイルをなじませる。

アイロンで巻く前に、髪の中間から毛先に向けて、カールキープ力を高めるオイルをなじませる。
<STEP.3>アイロンで毛先を外巻きにし、顔まわりはリバース巻きにする

32mmのアイロンで毛先を外巻きにしていく。顔まわりはねじりながらリバースに巻きにすると、菱形シルエットに

32mmのアイロンで毛先を外巻きにしていく。顔まわりはねじりながらリバースに巻きにすると、菱形シルエットに
<STEP.4>スプレーでふんわりとした流れをキープ

トップから顔まわりのラインがぺたんと下がってこないよう、ボリュームキープスプレーをつける。

トップから顔まわりのラインがぺたんと下がってこないよう、ボリュームキープスプレーをつける。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. トップ&前髪をふんわりボリュームアップ
  2. 「ストレート:カール=1:1」がベストバランス
  3. 片方耳かけにするなどあえて左右非対称に

「最後にスプレーを吹きかけた後、一回ブラシで軽くほぐすと固まりすぎず柔らかい印象に。片方だけ耳かけにするなど、あえて左右非対称にすると目線が散るので顔型のお悩みがより目立ちにくくなります」(大竹さん)。

40代に似合う【華やかさアップ!ロングレイヤースタイル】ストレート&カールの絶妙バランスで叶えるエレガントスタイル

【2】大きなカールで華やかな菱形シルエットロング

完成

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サイド

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バック

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「髪のボリュームが減ってくると、全体的にペタッとしてしまい、寂しい印象を与えてしまうことも。そんな時は、顔まわりにふんわりとしたボリュームを出し、“菱形シルエット”に仕上げるのがおススメです。面長感もカバーできるし、華やかさもグッと増しますよ。さらに、カットである程度動きが出るように仕上げているので、軽く巻くだけでOK。ゆったりとした大きなカール感がボリュームだけでなく、大人に似合う優雅な雰囲気を作ってくれます」(BEAUTRIUM広尾店 スタイリスト 海野大樹さん)。。

<スタイリング方法>毛先のゆったりカールと顔まわりのリバース巻きで菱形シルエットを作る

「巻き方としては簡単なプロセスなのですが、細かく巻きすぎないことが大事。ゆったりとしたカールで上品な雰囲気を高めて」(海野さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>マジックカーラーで前髪を立ち上げる

前髪をマジックカーラーで巻いてふんわり感をプラス。根元を立ち上げ、ぺたんこ印象を解消。

前髪をマジックカーラーで巻いてふんわり感をプラス。根元を立ち上げ、ぺたんこ印象を解消。
<STEP.2>毛先を内巻きにワンカール巻く

28mmのヘアアイロンで、全体の毛先を内巻きにしていく。毛束は多めに取るのがポイント。大きくワンカールつけばOK。

28mmのヘアアイロンで、全体の毛先を内巻きにしていく。毛束は多めに取るのがポイント。大きくワンカールつけばOK。
<STEP.3>顔まわりはリバース巻きに

顔まわりはリバースに巻いて、横のボリュームを出す。菱形シルエットにすることで、面長印象を払拭。

顔まわりはリバースに巻いて、横のボリュームを出す。菱形シルエットにすることで、面長印象を払拭。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. 前髪は根元からふんわり立ち上げる
  2. アイロンで毛先を大きくワンカール
  3. 菱形シルエットを意識して顔まわりを巻く

「仕上げにスタイリング剤をつける場合は、軽めのオイルなどサラッとしたものがベスト。ナチュラルに仕上がり、かつ時間が経っても重さで下がりにくいです」(海野さん)。

40代に似合う【華やかロングヘア】最旬 “ゆるふわカール”で叶える優雅なシルエット

【3】巻き分けで動きを出したレイヤーロング

完成

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サイド

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バック

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大人女性の髪悩みを知り尽くすapish Cherie店長、井原早紀さんは「レイヤーを入れないと全体のシルエットが重たくなって、軽やかさが表現できません。特にフェイスラインがもたつきやすい40代女性に、ストレートヘアは難しいですね」と進言。「モデルさんはうるおいがしっかりあるサラサラの髪なのですが、ストレートのままだとペタ~っとしてしまいます。ハチの上を中心にレイヤーを入れておくと、巻いたときにいちばんバランスのキレイな菱形シルエットを作りやすくなります」(井原さん)。

<スタイリング方法>下段は内巻き、上段はリバース巻きにして菱形シルエットを作る

目指すのはちょうど頬のあたりの髪が膨らむ菱形シルエット。「このシルエットを作るには、レイヤーを入れた上段と下段を分けてから巻き分けるのがポイントです。段を分けず一気に巻いてしまうと、仕上がりがAラインになって、フェイスラインのもたつきを強調するシルエットになってしまいます!」(井原さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>ハチを境に上下に分け、下段の毛先を1カール内巻きに

カールアイロンで毛先を内巻きにする。

カールアイロンで毛先を内巻きにする。
<STEP.2>上段の髪を中間から毛先にかけて2回転リバース巻きに

カールアイロンをやや縦気味にして、毛束の中間あたりから2回転リバース巻きにする。

カールアイロンをやや縦気味にして、毛束の中間あたりから2回転リバース巻きにする。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. クセやうねりのないサラサラ髪はストレートより巻き髪で華やかさを出す
  2. 巻き分けるときは一気に巻かず、必ず上下のブロックに分ける
  3. 全体のシルエットはAラインではなく、菱形を目指す

「下段を内巻き、上段をリバース巻きにすることで全体のシルエットが菱形になり、ボリューム感も生まれます。トップにボリュームがほしい方にもこのスタイルはおすすめです」(井原さん)。

細くてペタッとなりやすい髪も「巻き分ける」だけで華やかヘアに変身

【4】ツヤとまとまりがある上品カールロング

完成

完成

サイド

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バック

バック

「ロングヘアの場合、髪が長い分だけ、カラーリングやスタイリングのダメージが積み重なっています。パサついて広がる髪を抑え込もうとすると、動きのないのっぺりとしたスタイルになりがちです。そこで、カールアイロンで毛先と顔まわりを巻くだけで、ランダムな動きと、ツヤ、まとまりも手に入れることができますよ」(Maison ACQUA スタイリスト 平野里奈さん)。1本1本が硬くてしっかりしているモデルさんの髪質。「ダメージが蓄積しているロングヘアは、どうしても髪がパサついて広がりがち。動きを出したい顔まわりのほかは、レイヤーを低めに入れてツヤを出しやすくするのがポイントです」(平野さん)。

<スタイリング方法>毛先は1カール内巻き、顔まわりは縦巻きにする

「ロングヘアの方から『動きのあるスタイルにしたいけれど、どうやって巻けばいいのか分からない』というお声をよく聞きます。あれこれ巻かず、ただ顔まわりと毛先を巻くだけでバランスのいい動きが作れます」(平野さん)。さらに、「スタイリング前に、髪全体にアイロンを通しておくこと。このひと手間でツヤ感に差が出ます」(平野さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>毛束にカールアイロンをさっと通す

カールアイロンに毛束を挟んで上から下へ動かす。

カールアイロンに毛束を挟んで上から下へ動かす。
<STEP.2>毛先を1カール内巻きにする

レイヤーの入っている上段と下段に分けて、それぞれの毛先を内巻きにする。

レイヤーの入っている上段と下段に分けて、それぞれの毛先を内巻きにする。
<STEP.3>耳から前の髪を縦巻きにする

毛束の中間あたりを1カール縦巻きにする。

毛束の中間あたりを1カール縦巻きにする。
<STEP.4>前髪を軽く引っ張りながら内巻きに

カールのきつい内巻きではなく、ふんわり柔らかな内巻きがベスト。

カールのきつい内巻きではなく、ふんわり柔らかな内巻きがベスト。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. スタイリング前、髪全体にアイロンを通して毛流れを整えておく
  2. 毛先を内巻きにするときはレイヤーの段ごとに分けて巻く
  3. 髪を巻くときは必ず毛先、顔まわりの順に巻くこと

「ロングヘアのスタイリングで多いのが『巻き残し』です。レイヤーが入っている段ごとに毛先をしっかり巻いてから、顔まわりを縦巻きにすると、巻き残しをなくせます。あと、ダメージが蓄積している髪はカールがつきにくいので、アイロンをサッと通して巻くのではなく、キュッと確実に巻くと長持ちしますよ」(平野さん)。

40代の髪悩みを解決!【ロングヘア簡単スタイリング術】アイロン1本でパサつきと広がりを抑えながら、ツヤとまとまりが叶う!

【5】大きめカールで華やかなウェーブロング

完成

完成

サイド

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バック

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「40代がロングヘアにするときに注意したいのが、髪を梳き過ぎてしまうことです。年齢とともに髪質やボリュームは変化しているので、以前と同じイメージで梳いてしまうと、髪がスカスカになりペタンとしてしまいます」(AFLOAT D’L スタイリスト 井上紗矢香さん)。前髪は顎下ラインに設定。「流れるようにレイヤーカットで毛先までつなげると、トップから顔まわりに自然なボリューム感を再現できます。毛先は重さを残し、ハチ、耳上あたりは毛量を減らしてボリュームを抑えると四角い印象が和らぎますよ」(井上さん)。

<スタイリング方法>大きめウェーブでボリュームアップ!

「細かいウェーブは古い印象になるので、マジックカーラーやヘアアイロンは大きめをチョイス。ボリューム感が出るので、年齢とともに毛量が減ったとお悩みの方にもおすすめです」(井上さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>前髪をマジックカーラーで巻く

大きめのマジックカーラーで、前髪を持ち上げて毛先から根元まで内巻きにする。巻きおさまりが、額の上になるように。

大きめのマジックカーラーで、前髪を持ち上げて毛先から根元まで内巻きにする。巻きおさまりが、額の上になるように。
<STEP.2>ヘアアイロンで中間から毛先を巻く

38mmのヘアアイロンを使用。全体を中間から毛先まで外向きに巻く。

38mmのヘアアイロンを使用。全体を中間から毛先まで外向きに巻く。
<STEP.3>スプレーワックスをかけてもみ込む

カーラーを外したら、固まらないタイプのスプレーワックスを全体にふきかける。毛束をほぐしながら髪全体をもみ込んで整える。

カーラーを外したら、固まらないタイプのスプレーワックスを全体にふきかける。毛束をほぐしながら髪全体をもみ込んで整える。

<スタイリングのコツ3か条>

  1. 大きめのマジックカーラーを使う
  2. ヘアアイロンは太めの38mmを選ぶ
  3. セミマットな質感に仕上がるスプレーワックスを使用

「前髪に大きめのカーラーを使うことで、根元に立ち上がりが生まれてボリューム感アップ。リバース巻きにすると顔周りが華やかな印象に!」(井上さん)。

レディなシルエットのボリュームロングヘアで、目立つエラから視線を外して小顔見せ!

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。