特にビジネスにおいて、初対面でのふるまいは非常に重要。初対面を制する者は、ビジネスを制するのです! 国際イメージ・コンサルタントとして日米で活躍する日野江都子さんに、仕事ができる女性のためのビジネス・ルールを教わる本シリーズ。今回は、海外のビジネシーンにおいて、一瞬で信頼を得るためのルールを教わります。
国際舞台での「初対面」で気をつけたいこと4つのポイント
■1:「真剣」なつもりが「不機嫌」に?日本人はもっとスマイルを!
N.Y.のビジネスマンが日本人との面会や商談を終えたあと、心配そうな顔でよく口にするのが、「彼ら(ビジネスマンたち)は大丈夫だったかな?」という疑問。日本人の表情の乏しさがそう思わせるのです。硬い表情、無表情は、相手を警戒させます。仕事に対する真剣な表情にプラスして大きなスマイルを心がければ、コミュニケーションはもっと円滑になります。
■2:多くの人と会ったときは、名刺をもらった順に重ねてその日のうちに特徴をメモ
レセプションやパーティーなどで、一度に多くの人と初対面の挨拶をするとき、日本であれば、名刺をどんどんいただくことになります。そんなシーンで、だれがだれだったかわからなくならないようにするには、交換して順に名刺を重ね、エリアを移動したタイミングで、次にもらった名刺から上下の向きを変えると、あとで思い出しやすくなります。相手の特徴や、印象的な会話などはその日のうちにメモ。海外で名刺をいただいたときにも同様です。名刺を見ても何も思い出せないときは…思いきって処分しても、困ることはないでしょう。
■3:頷きながら頭をブンブン…。それ、とても子供っぽく見えます
アクションの乏しさを指摘されることの多い日本人。しかし、小刻みで重複する動きは目につきます。同意の際「うんうん」と何度も頷くのが代表例。ところがこれは、欧米人には非常に子供っぽく映ってしまうのです。あまり頭をブンブンと上下に振らないで、要所要所でゆっくりと大きくうなずくと、堂々とした雰囲気に。さらに、同意や共感の気持ちを表情で伝えられると、なお効果的です。
■4:弱い握手=死んだ魚?握手の強さは信頼関係を左右します
欧米の挨拶のなかで、最も相手に強い印象を与えるのは、握手。ビジネスシーンでは女性も自然に行います。がっちり力強く1、2秒手を握ると同時に、相手としっかり目を合わせながら、笑顔で挨拶。アメリカでは弱い握手のことを「デッド・フィッシュ・ハンドシェイク」と呼び、死んだ魚を握るようで気持ちが悪いといわれます。日本人の場合、握る力の加減を知らないため、弱く遠慮がちな握手になりますが、それでは「自信のない人」「社交性がない人」と判断されてしまいます。正しい握手は体で覚えてしまうのがいちばんです。
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- TEXT :
- 日野江都子さん 国際イメージコンサルタント
- BY :
- 『Precious10月号』小学館、2016年
公式サイト:Real Cosmopolitan Inc.
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