いま、投資すべきはアイケア【新時代の「目元美容」大全】
PCやスマホ、加齢・・・私たちの目元は今何が起こっているのか?上まぶたの凹み、下まぶたのふくらみ、クマ、眼瞼下垂など、悩みも多様化。美容業界で注目のアイケアコスメ&美容医療で、未来の目元まで美しく!
年齢と共に落ちくぼみ、きつく、険しくなっていく目元や、目尻の下がりやかぶり始めたまぶたのせいで、表情がまろやかになったと言われる人も。
目元の悩みは千差万別。その実態を、骨、皮膚と筋肉、脂肪、血流の4つから検証。これから直面するであろう厳しい老化のサインに先回りしながら、若々しい印象を取り戻す「目元美容」の最前線に迫ります。
【骨】まぶたの肉がたるみ、下方に流れていくのは顔面骨が縮み始めた証拠。骨の萎縮、変形など、避けられない骨老化と向き合う覚悟を。
目元の印象が変わったように感じるのは、皮膚のたるみだけではありません。顔の形そのものが変わり始めているからです。残念なことに、加齢によって頭蓋骨は変形、同時に皮膚の土台となる顔面骨も萎縮していきます。女性ホルモンの分泌低下によって、顔面骨上でも骨粗鬆症と同じことが起きているのです。もともと目の周りは骨のないホール状ですが、骨が萎縮し始めるとホールそのものが大きく広がり、出っ張り部分も低く。顔が立体感を失い、フラットに見えるのも顔面骨が縮んだせいなのです。骨そのもののケアは難題ですが、顔面骨の萎縮という事実を知って、目元美容は肝を据えた取組みを。今からでも遅くはないのですから。
【皮膚と筋肉】優しくなったと言われるのは、眼輪筋のゆるみと薄くなった皮膚のせい。雪崩のようにかぶさり凹み、気付いたときには手遅れ。それが大人の目元なのです。
顔の中で最も皮膚の薄いパーツ、目元。年齢と共にコラーゲンやヒアルロン酸が減少、皮膚自体がペラペラになってしまうことは知られていますが、その繊細な目元を陰で支える筋肉のことも忘れずに。目の周りをぐるりと囲む眼輪筋や、まぶたの裏側にある挙筋腱膜。まばたきや豊かな表情を支えるこれらの筋肉は、加齢や外的刺激によって損傷、伸びたり硬く縮んだり。筋肉が衰えることで、皮膚はずるりと下がり、眉と目の間が間延びする、まぶたが覆いかぶさり目が開けづらい、目尻のシワが定着、アイラインが見えない、眼瞼がんけん下か垂すいといった深刻な悩みまで。できることなら眼輪筋はしなやかに、皮膚には潤いをたっぷり、をお忘れなく。
【脂肪】ぷっくりとした目の下のふくらみは、むくみにあらず。眼球の裏からずり落ち、飛び出した脂肪の塊そのもの。顔に老けた影を落とす、最も手強い存在。
目元の皮膚と筋肉のさらにその下で、クッションのような役割を果たしている眼窩脂肪(がんかしぼう)のこと、ご存じでしたでしょうか? まぶたにふっくらとしたハリがあるのも、皮膚だけでなくこの脂肪のおかげなのですが、加齢による影響で皮膚や筋肉が衰えると眼窩脂肪もまた、ずるっと眼球の裏側へと落ちてしまいます。最近、耳にするようになった「脂肪三兄弟」というフレーズは、まさにこの眼窩脂肪が下まぶた側に移動、涙袋がぷっくり飛び出してしまったもの。このぷっくりをむくみと勘違いする方もいますが、時間が経っても消えないなら、飛び出した脂肪を疑ってみて。ただし、脂肪だけが悪者ではないことも忘れずに。目元の構造を熟知して、最善策で挑むことが大切です。
【血流】乾きを呼びくすみやしぼみ、ハリの崩壊まで。目元の老化を進行、若々しさを遠ざける、それが血流低下。
目元ほど、その人の生き方を如実に語ってしまうパーツはありません。なかでも寝不足や疲労感、不幸感までを妄想させるのが、目元のクマやくすみ、むくみやたるみなど。これらすべての引き金となるのが血流低下です。血流が低下すると、まず細胞そのものに栄養や酸素が行き渡らず、肌の再生が鈍化。乾燥が進み、小ジワが定着するだけでなく、目を取り囲む筋肉が酸欠になることで、クマやくすみ、眼輪筋の運動不足による瞬目不全(しゅんもくふぜん…まぶたを完全に閉じることができない)といった悩みまで引き寄せることも。リンパの流れが滞れば、まぶたの腫れやむくみを進行させてしまいます。たかが血流と侮るなかれ、血流こそトラブルのない美しい目元の命綱なのです。
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- 鈴木 宏(人物)
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- 尾花ケイコ
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- 大塚まゆか
- EDIT :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)
- 取材・文 :
- 安倍佐和子