【目次】
「コテ」を使ってつくるウェーブボブ【7選】
【1】S字ラインに巻くことで面長な顔立ちもバランスよく



「ベースはあごくらいの長さのボブ。中間から毛先は広がりやすいクセ毛でありながら、トップはぺったりしやすい髪質なので、ハチ上のみにレイヤーを入れ、トップにはふんわり感と動きを出しやすく。レイヤーを入れることでサイドから見たときのシルエットも美しく映え、広がりやすい髪も締まるよう調整しています。さらに前髪のクセに合わせ、クセ毛でも斜めに自然に流しやすいカットを施しています。
白髪ぼかしのハイライトもこのヘアスタイルのポイント! 白髪が目立ちやすいトップと顔まわりに集中的に細めにハイライトを入れ、白髪をぼかしながら、自然な動きと立体感を演出しています。ハイライトを入れることで白髪が目立ちにくくなるので、白髪染めの頻度も少なく済み、忙しい方でもおしゃれな印象を2~3か月はキープできます」(AIR GINZA スタイリスト 岡田有加さん)。
【スタイリング方法】
「面長な顔型の方におすすめしたいのが、サイドの毛をS字になるように巻き、くびれ&メリハリを出すスタイリングです。毛先はすぼめつつ、視覚的に横にふわっと広がるシルエットをつくることで、より若々しくイキイキとした印象に」(岡田さん)。

<STEP.1>毛先は外ハネに

<STEP.2>耳横から耳前の毛はS字に巻く

<STEP.3>サイドから後頭部の表面の毛はふわっと内巻きに

<スタイリングのコツ3か条>
- クセ毛は無理にのばそうとせず、クセ毛生かしのカット&スタイリングでナチュラルに美しく
- 白髪ぼかしハイライトでダメージレス&自然な動きと立体感も叶える
- 面長な顔立ちはサイドをS字巻きでふんわりさせ、よりバランスよくイキイキとした表情に
「スタイリングにはバームがおすすめ。毛先の内側から塗布してフォルムを整え、手に残ったものを表面になじませて」(岡田さん)。
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【2】ふんわりとしたトップのしなやか外ハネボブ



「モデルさんは1本1本が硬くクセもあるので、広がりやすく、しなやかな動きが出にくい髪質。ベースはあご下くらい、ワインレンの切りっぱなしのボブに。トップはぺったりとしてボリュームが出にくいので、ローレイヤーを入れてふんわり感を出しながらバランスを調整しています。レイヤーは高めに入れると余計に広がりやすくなってしまうので、クセがある方には低めに入れて(ローレイヤー)、軽やかな動きが出やく、かつ毛先がまとまりやすくなるように。前髪は自然に流れるよう、サイドになるにつれて長めにカットするのがポイントです」(S.HAIRSALON ヘアデザイナー 蒼さん)。
【スタイリング方法】
「毛先は外巻きで動きを、トップは上で巻いてボリューム出し、前髪は少しずつの毛束で巻いて自然な流れ&抜け感を。適当ではなく、それぞれに悩み解消のワンポイントを加えて、ナチュラルながらも隙のない仕上がりを目指して!」(蒼さん)。

<STEP.1>毛先はアイロンで外巻きに

<STEP.2>トップは上に持ち上げながら巻いてふんわり感を出す

<STEP.3>前髪は少しずつとって斜め外に向かって流すように

<スタイリングのコツ3か条>
- ローレイヤーを入れて、トップのボリューム&しなやかな動きを実現
- トップ部分は上で巻いてふわっとおろすことで、より自然にボリュームアップ
- 前髪はまとめて巻かず、細かい毛束で巻くことでよりあか抜けた印象に
「スタイリング剤はツヤを出ししなやかな動きをサポートするオイルがおすすめです」(蒼さん)。
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【3】大きめウェーブでおしゃれニュアンスヘアに



「ドライヤーでざっと乾かしただけでも、アイロンで巻いたときにも、扱いやすさをメインに考えてカットしています。顔周りを中心に、バックにも適度にレイヤーを。ベースは程よく軽さを出したミディアムボブ。生えグセやうねりが気になるエイジング毛の場合、レイヤーを適度に入れたほうがその髪質を活かしたスタイルが楽しめます。生え際の白髪やおでこのシワをカバーするためにも、前髪は必須です。やや長めにカットし、程よく透け感を出し重くならないようバランスを整えています」(broocH 店長 スタイリスト 西山洸平さん)。
【スタイリング方法】
「うねりやクセが強くなってきたエイジング毛は、大きめのウェーブ巻きで軽やかな動きを。レイヤーが程よく入っているので、手軽に巻きやすいのがこのスタイルの魅力です」(西山さん)。

<STEP.1>毛先は外巻きに
毛先は全体的に外巻きに。アイロンは26mmくらいのやや細めのほうが、ウェーブのニュアンスが出やすく巻きやすい。
<STEP.2>中間部分は1回転半くらい巻き込んでウェーブ巻きに
中間部分の髪をアイロンではさみ、1回転半くらい巻き込むようにしてウェーブをつくっていく。顔周りはしっかりめに巻き、華やかな動きを出して小顔効果を狙って。さらにサイドやうしろもざっくりとでいいので巻いて、ルーズなニュアンスを出していく。うしろ髪が巻きにくい場合は、うしろは毛先を外巻きにするだけでもOK。
<STEP.3>トップ部分はアイロンの熱を加えて立ち上がらせる
ぺったりしてボリュームが出にくいトップ部分は、毛束を持ち上げ、根元にアイロンをあてて熱を加えて立ち上がりをつくって。毛は挟まずに熱を加えるだけで、根元が自然にふんわりと!
<スタイリングのコツ3か条>
- 適度にレイヤーを入れることでエイジングのクセを目立たせず、巻きやすいスタイルに
- サイドに自然に流れる前髪は、エイジングサインをカバーするためにも必須
- 大きめのウェーブ巻きで、うねりやクセもおしゃれなニュアンスに



「スタイリング剤はバームとオイルを手のひらで混ぜて使うのがおすすめ。毛先を下からくしゅくしゅもみ込むように塗布し、手に余ったものでトップや前髪を整えて」(西山さん)。
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【4】小顔見せが叶う!S字ウェーブヘア



「ボブベースでカットし、カットラインを残して毛量を調節。フェイスラインの髪は頬骨が隠せる長さにして、少し段をつくると四角っぽさが軽減できます」(ABBEY GINZA 副店長 馬場竜也さん)。
【スタイリング方法】
「全体の毛先を外ハネにしたら、表面を波状に巻くだけ。表面のウェーブは耳の高さから。それより上にすると、頭のハチが大きく見えてしまうので注意しましょう」(馬場さん)。

<STEP.1>前髪にマジックカーラーを巻く

<STEP.2>毛先を外ハネに巻く

<STEP.3>耳の高さにふくらみをつくる

<STEP.4>オイルをなじませてスタイリング

<スタイリングのコツ3か条>
- キレイに巻き過ぎない
- 顔まわりの髪もしっかり巻く
- オイルはつけすぎない
「外ハネは無造作感がかわいいので、キレイに巻こうと思わなくて大丈夫。また、タイトなスタイリングですが、オイルをつけすぎてベタベタになるのはNG。軽めのオイルを少しずつ足していくイメージで、髪の内側からつけるようにしましょう」(馬場さん)。
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【5】ランダム巻きで丸顔カバー
「全体のシルエットが丸くなりすぎないように、ラフなウェーブにすることが大切。毛束をねじりながら、フォワード巻きとリバース巻きをランダムに組み合わせるのがおすすめです。顔周りにレイヤーカットがあると動きも出しやすく、アレンジがききます。巻いても髪を結んでも◎。立体感も出しやすいので40代におすすめです」(tricca daikanyama店長 小走祥菜さん)。
【スタイリング方法】
「顔周りにレイヤーを入れているので、きっちり巻かなくても簡単に動きが出ます。ヘアアイロンのカールが取れやすい人は、巻く前にスタイルキープができるミストなどを使うのがおすすめです」(小走さん)。
<STEP.1>下半分を外ハネに巻く
<STEP.2>表面の毛束をねじって巻く
<STEP.3>スタイリング剤を毛先にもみ込む
「スタイリング剤は、ふんわり感がつぶれないように、下から手を入れて毛先にもみ込みましょう。オイル系の場合、根元につくとペタッとしてしまうので注意して」(小走さん)。
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【6】サイド~中間の内巻きでボリュームアップ
「40代50代になると毛量も減り、髪にコシがなくなってボリュームが出にくい、というお悩みをよく耳にします。ボリュームが出にくい髪の方にこそ断然、若々しくアクティブな印象に見えるボブがおすすめです。スタイリングのひと手間を加えることで、よりふんわり柔らかなシルエットに。ぺったりしがちな分け目はドライヤーの熱で、さらに中間から毛先はアイロンを使ってニュアンスを出すと、程よいボリュームが出て印象的なスタイルに仕上がります」(SUNVALLEY 店長 タダモト イサオさん)。
【スタイリング方法】
「トップの分け目がくっきりしていると所帯じみた印象に見えがちなので、まずはトップをふんわりさせるひと手間から。分け目を逆に髪を流してドライヤーの熱をあてるだけで、ふんわり感が出せます。サイドは中間から巻いて程よいボリュームが出るように。巻きっぱなしにせず、巻いた後はカールをほぐすことでこなれ感が出せます」(タダモトさん)。
<STEP.1>トップは分け目を逆サイドに流し、ドライヤーの熱を与えてふんわり感を
<STEP.2>サイドは中間から毛先にかけてざっくりと巻く
<STEP.3>前髪はリバース巻きに
<STEP.4>巻いたカールの丸みをほぐす
<スタイリングのコツ3か条>
- トップにレイヤーを入れボリュームを出しやすいシルエットに
- トップの根元にドライヤーの熱を与え、ペタッとしがちな分け目にふんわり感をプラス
- アイロンで巻きっぱなしにせず、カールは適度にほぐす
「スタイリング剤はふんわり感をキープするボリュームアップスプレーがおすすめです。トップは根元にスプレーしてふんわり感をキープ。全体的にはSTEP.4のステップで髪をほぐしながらスプレーして」(タダモトさん)。
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【7】毛先のワンカール内巻きで軽快に
髪が太くて硬いうえに、ボリュームもあるモデルさんの髪。「とてもしっかりした髪質なので、パツンと切りそろえると毛先がはねやすく、収まりにくくなります。毛先で毛量が調整できるレザーカットにすると、重ためのボブでも柔らかな雰囲気に仕上がるのでおすすめです」(Rougy ヘアデザイナー 江良 栞さん)。
【スタイリング方法】
ペタッとしやすい頭頂部は、根元までしっかり濡らしてからドライヤーをあてるのが重要とか。「寝ている毛穴を起こすように、地肌を擦りながらドライヤーをあてます。このとき根元まで濡れていないと根元からしっかり起こせません。それに乾いたまま熱を加えると髪も頭皮も傷んでしまうので注意してください」(江良さん)。
<STEP.1>頭皮を擦りながらドライヤーを上からあてる
<STEP.2>毛束の中間からカールアイロンを通し、毛先をワンカールさせる
<STEP.3>バームを毛先に揉み込む
<スタイリングのコツ3か条>
- ペタッとしやすい頭頂部は地肌を擦って毛穴から立たせる
- カールアイロンで毛束を挟むとき、量を取り過ぎない
- 仕上がりにツヤ感とカールのキープ力が両立できるバームを使う
仕上げのスタイリング剤で、江良さんのおすすめは、『ウタウ メロウバーム』35g¥4,840/デミコスメティクス。「適度な束感が表現できて、ツヤも出せます。毛先を握るように揉み込むと、ナチュラルなカール感が生まれます」(江良さん)。
髪が硬くて毛量が多くても、毛先ワンカールだけで柔らかな大人のボブに
「パーマ」でつくるウェーブボブ【5選】
【1】ゆるいけどしっかりパーマをかけたラフなこなれボブ



<How to style>
「ベースはあごくらいの長さのボブ。抜け感を出すため、前は少し短めにカット。前髪は長めにつくっています。パーマは髪質や頭の方に合わせてロッドのサイズや巻き方を変えていきますが、金子さんの場合は巻きはゆるいけれどしっかりめにかけています。パーマがどれくらいかかっているの見極めが大事。かかり具合によってこなれた印象にも、イマイチあか抜けない感じにも見えてしまうので、液を中和させるタイミングや置く時間を微調整しながらこだわっています」(BEAUTRIUM GINZA スタイリスト 東田佳祐さん)。
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【2】乾かすだけで映えるスタイルに!エアリーボブ



<How to style>
「カットはワンレンボブをベースに、パーマと連動して動きが出やすいよう、耳うしろあたりの内側にレイヤーを入れています。毛先は厚みを残しつつ、適度に毛束の間に隙間をつくるようにして柔らかな動きが出やすいよう調整しています。パーマは太めのロットでゆるく、まとまり感はキープしながらも自然な動きが出るように中間から毛先を中心に。前髪はリップラインくらいで長めに単独でカットし、顔周りにニュアンスをつくり、フェースラインもキレイに映えるフォルムにこだわっています」(Cocoon スタイリスト 松村果穂さん)。
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【3】エラをカバーしてくれる柔ふわパーマボブ



<How to style>
「カットベースは襟足ギリギリラインで水平に。パーマをかけることで、やや前上がりのマッシュラインになり、エラ張りをカバーしてくれます。中太ロッドで1.5~2回転をランダムに巻き、エアウェーブの酸性パーマを。髪に柔らかさとまとまりが生まれますよ!」(PearL アートディレクター CHIEさん)。
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【4】毛先の動きが今っぽい! 抜け感のあるパーマボブ
<How to style>
パーマを取り入れることでシルエットの調整がしやすく、あごの長さのボブスタイルでも、丸顔の輪郭を補整することができます。「大切なのは、肌の出し方。額は出しつつ、頬に毛束がかかるようにパーマをかけてあげると、輪郭をカバーしつつ抜け感のある印象に。全体のフォルムは、ハチ周りはタイトに、毛先にはハネ感が出るようにすると、卵型のシルエットになります」また、パーマを取り入れるメリットはほかにも。「40代になると、髪の分け目がペタッとして目立つというお客様が多いです。これにもパーマは有効。パーマを全体にかけてあげることで、髪の根元に空気感が出せますよ」(AntiOurs 店長 CHIIさん)。
【5】手抜きに見えないスタイリング簡単パーマボブ
<How to style>
「顔まわりにパーマで揺らぎをプラスすると、ボブでも縦のフォルムをつくることができます。すると顔型カバー効果がうまれ、小顔に見せることができるんです」さらにパーマは40代にうれしいポイントもいっぱい!「ボリュームが出にくい髪質の方も、簡単&オシャレにボリュームアップできます。手抜きではなく“やりすぎ感”もない、抜け感のあるボブスタイルに仕上がりますよ」(PearL スタイリスト MAYUさん)。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部