【目次】
「コテ」をウェーブを作るボブ
【1】ナチュラルな毛先の外ハネ1カール巻き
「顔まわりは長さを残し、レイヤーを入れて毛量を調整しておくと広がりが抑えられるので、あとはカールアイロンでご自身のクセを巻き込むように巻いてしまえば自然なウェーブヘアになります」(kaimoto arms 新宿店 スタイリスト 野村友理香さん)。白髪も多く、特に分け目あたりが目立ちやすいモデルさん。「肌の色に合わせてアッシュベージュで染めています。根元からハイライトを入れると白髪が伸びても気にならなくなり、さらにローライトを入れるとツヤ感が出ます」(kakimoto arms 新宿店 カラースペシャリスト・赤松初美さん)。
<スタイリング方法>毛先を1カール外巻きにしてナチュラルな仕上がりに
「もみあげより前にある、顔にかかる髪は動きが欲しいので縦巻きに。ほかの毛先は平巻きの外巻きにして、ちょっと変化をつけて動きを出すのがポイントです」(野村さん)。
<STEP.1>毛先は1カール外巻きに
<STEP.2>もみあげより前にある髪は縦方向にリバース巻き
<スタイリングのコツ3か条>
- 顔にかかる髪とそれ以外の毛先とで、巻き方を変えて表情をつける
- レイヤーはハチより上に入れて動きを出す
- カラーリングのハイライトとローライトで立体感とツヤ感を演出
「ベースの色より明るい色を入れるハイライトは白髪を目立たなくする効果があります。ベースより濃い色のローライトを入れておくと色が抜けて退色する期間が延びるので、染める回数を減らせるのでおすすめです」(赤松さん)。
【2】ランダム巻きで丸顔カバー
トレンドのウェーブスタイルは、華やかでおしゃれな反面、丸顔さんにとっては輪郭を強調しやすい面も。そこでtricca daikanyama店長の小走祥菜さんに、丸顔さんがウェーブヘアにするときのポイントを伺いました。「全体のシルエットが丸くなりすぎないように、ラフなウェーブにすることが大切。毛束をねじりながら、フォワード巻きとリバース巻きをランダムに組み合わせるのがおすすめです」(小走さん)。前髪は重くなりすぎないように、シースルーバングに。「すき間を作ることで輪郭を卵型に見せることができますよ」(小走さん)。またヘアアイロンでウェーブヘアを作るときは、ベースのカットも重要なのだとか。 「顔周りにレイヤーカットがあると動きも出しやすく、アレンジがききます。巻いても髪を結んでも◎。立体感も出しやすいので40代におすすめです」(小走さん)。
<スタイリング方法>ヘアアイロンでスタイルチェンジ!
「顔周りにレイヤーを入れているので、きっちり巻かなくても簡単に動きが出ます。ヘアアイロンのカールが取れやすい人は、巻く前にスタイルキープができるミストなどを使うのがおすすめです」(小走さん)。
<STEP.1>下半分を外ハネに巻く
<STEP.2>表面の毛束をねじって巻く
<STEP.3>スタイリング剤を毛先にもみ込む
「スタイリング剤は、ふんわり感がつぶれないように、下から手を入れて毛先にもみ込みましょう。オイル系の場合、根元につくとペタッとしてしまうので注意して」(小走さん)。
菱形ボブを華やかウェーブに|アイロンワークでスタイルチェンジ!
【3】サイド~中間の内巻きでボリュームアップ
「40代50代になると毛量も減り、髪にコシがなくなってボリュームが出にくい、というお悩みをよく耳にします。ボリュームが出にくい髪の方にこそ断然、若々しくアクティブな印象に見えるボブがおすすめです。スタイリングのひと手間を加えることで、よりふんわり柔らかなシルエットに。ぺったりしがちな分け目はドライヤーの熱で、さらに中間から毛先はアイロンを使ってニュアンスを出すと、程よいボリュームが出て印象的なスタイルに仕上がります」(SUNVALLEY 店長 タダモト イサオさん)。
<スタイリング方法>トップのふんわり感はドライヤーの熱で。サイドは中間から巻いてボリューム出し。巻いた後は〝ばらし〟も忘れずに。
「トップの分け目がくっきりしていると所帯じみた印象に見えがちなので、まずはトップをふんわりさせるひと手間から。分け目を逆に髪を流してドライヤーの熱をあてるだけで、ふんわり感が出せます。サイドは中間から巻いて程よいボリュームが出るように。巻きっぱなしにせず、巻いた後はカールをほぐすことでこなれ感が出せます」(タダモトさん)。
<STEP.1>トップは分け目を逆サイドに流し、ドライヤーの熱を与えてふんわり感を
<STEP.2>サイドは中間から毛先にかけてざっくりと巻く
<STEP.3>前髪はリバース巻きに
<STEP.4>巻いたカールの丸みをほぐす
<スタイリングのコツ3か条>
- トップにレイヤーを入れボリュームを出しやすいシルエットに
- トップの根元にドライヤーの熱を与え、ペタッとしがちな分け目にふんわり感をプラス
- アイロンで巻きっぱなしにせず、カールは適度にほぐす
「スタイリング剤はふんわり感をキープするボリュームアップスプレーがおすすめです。トップは根元にスプレーしてふんわり感をキープ。全体的にはSTEP.4のステップで髪をほぐしながらスプレーして」(タダモトさん)。
40代に似合う【ふんわりしなやか好感ミディアムボブ】ボリュームアップスタイリング術にも注目!
【4】毛先のワンカール内巻きで軽快に
髪が太くて硬いうえに、ボリュームもあるモデルさんの髪。「とてもしっかりした髪質なので、パツンと切りそろえると毛先がはねやすく、収まりにくくなります。毛先で毛量が調整できるレザーカットにすると、重ためのボブでも柔らかな雰囲気に仕上がるのでおすすめです」(Rougy ヘアデザイナー江良 栞さん)。
<スタイリング方法>毛先だけワンカール内巻きにするだけで動きのある軽快ボブに
ペタッとしやすい頭頂部は、根元までしっかり濡らしてからドライヤーをあてるのが重要とか。「寝ている毛穴を起こすように、地肌を擦りながらドライヤーをあてます。このとき根元まで濡れていないと根元からしっかり起こせません。それに乾いたまま熱を加えると髪も頭皮も傷んでしまうので注意してください」(江良さん)。
<STEP.1>頭皮を擦りながらドライヤーを上からあてる
<STEP.2>毛束の中間からカールアイロンを通し、毛先をワンカールさせる
<STEP.3>バームを毛先に揉み込む
<スタイリングのコツ3か条>
- ペタッとしやすい頭頂部は地肌を擦って毛穴から立たせる
- カールアイロンで毛束を挟むとき、量を取り過ぎない
- 仕上がりにツヤ感とカールのキープ力が両立できるバームを使う
仕上げのスタイリング剤で、江良さんのおすすめは、『ウタウ メロウバーム』35g¥4,840/デミコスメティクス。「適度な束感が表現できて、ツヤも出せます。毛先を握るように揉み込むと、ナチュラルなカール感が生まれます」(江良さん)。
髪が硬くて毛量が多くても、毛先ワンカールだけで柔らかな大人のボブに
【5】脱コンサバな華やかウェーブ
「ふんわりとした内巻きショートボブは、スタイリングのしやすさと、大人っぽく落ち着いた雰囲気が魅力。でも、たまには遊びのあるヘアスタイルも楽しんでみたいですよね。印象をガラッと変えるのに効果的なのが、前髪の作り方と、全体のシルエットを変えることです」(BEAUTRIUM 南青山店 マネージャー 相沢美沙さん)。前髪は分け目を変え、毛先を外ハネになるように巻くことでシルエットをチェンジ。さらに、片サイドを耳にかければ、グッと大人っぽくおしゃれなショートボブに!「前髪は逆サイドから思い切り持ってくることで、クールなかき上げ前髪にチェンジ。毛先にアイロンで外ハネをプラスすることで、内巻きシルエットからラフで動きのあるフォルムになり、抜け感のあるこなれた印象に仕上がります」(相沢さん)。
<スタイリング方法>前髪チェンジは思い切って!毛先を遊ばせてこなれた印象に
「サイドパートの前髪を作るときは、思いきりが肝心。分け目にボリュームが出ますし、全体のバランスも作りやすくなります」(相沢さん)。
<STEP.1>ヘアアイロンで全体に動きをつける
<STEP.2>前髪をサイドパートにする
<STEP.3>ワックスをもみ込む
「外ハネのフォルムは、旬のデザイン。取り入れるだけで、おしゃれに仕上がります。毛先に動きをつけておけば、片側を耳にかけるだけで、クールな雰囲気になれますよ」(相沢さん)。
分け目を大胆チェンジ! コンサバショートボブを外ハネでクールに
【6】前髪以外は外巻きにしてメリハリを作る
「トップにレイヤーを入れて軽さを出したボブをベースにしています。前髪は厚めにとっていますが、モデルさんの骨格に合わせて丈は短くしました」(kakimoto arms JIYUGAOKAスタイリスト 小林卓也さん)。前髪を厚くするとトップにボリューム感が出るので、髪がペタッとしてしまうのがお悩みの人にぴったり! カラーリングでも、表面にハイライトを入れることで髪全体をふんわりと見せ、ボリューム感を演出。「イエローベースの肌色の人はブラウン系の髪色にすると、肌のツヤ感もアップします」(kakimoto arms JIYUGAOKAカラー スペシャリスト 伏木麻弥さん)。
<スタイリング方法>前髪はストレート、ほかは外巻きにしてメリハリをつくる
厚め前髪はストレートアイロンで真っ直ぐに伸ばし、顔にかかる横の髪から後ろにかけてカールアイロンで外巻きに。「仕上げのワックスをなじませるとき、ヘアオイルを混ぜておくとツヤ感がアップします。髪がパサつきやすい人はぜひ試してみてください」(小林さん)。
<STEP.1>顔にかかるサイドの髪を、カールアイロンで外巻きに
<STEP.2>前髪を2~3回に分けてストレートアイロンをかける
<STEP.3>ワックスとヘアオイルを取り、両手のひらになじませる
<STEP.4>毛先を手で揉み込むように、ワックスをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 厚めの前髪をつくってトップにボリュームをつくる
- 髪の表面にハイライトカラーを入れ、色の効果でもボリューム感を演出
- ワックス+ヘアオイルでツヤ感を出す
「前髪を伸ばすとき、一度にすべての前髪をアイロンで挟んでも、きれいに伸びません。面倒でも何回かに分けて伸ばしてください。仕上げのスタイリング剤ですが、ファイバーが入っているワックスを使うと、ふんわりスタイルが長持ちします」(小林さん)。
ボリューム不足のペタンコ髪は厚め前髪でカバー【40代女性の髪型】
【7】細かく巻いてほぐす大人のゆる巻きヘア
「全体は前下がりのボブベース。髪を巻いたときに前上がりにならないよう、後ろに比べて5mmくらい前下がりにしています。サイドに少しだけレイヤーを入れて軽くしていますが、毛先に重さを残しているのでハネたり広がったりすることはありません。また、髪を巻くときにハチの部分を巻いてしまう人が多いのですが、それではハチがさらに目立ってしまいます。ポイントは、ハチの下をゆるく巻くこと。ハチの下にボリュームを持たせると悪目立ちしていたハチがなじみます。全体のシルエットも菱形になり、縦長だった顔を小顔に見せることができるんです」(ABBEY2 スタイリスト 松本颯太さん)。
<スタイリング方法>巻いた髪は冷風でほぐすとナチュラルに
「毛束は細く取るのがポイント。太いと巻きが取れやすくスタイルも長持ちしません。細かく巻いて冷風でほぐすと、くせ毛風のナチュラルな仕上がりになります。工程も少なく、自宅で再現しやすいですよ」(松本さん)。
<STEP.1>左サイドと後頭部の毛先をコテでワンカールに
<STEP.2>右サイドは斜め前に引っ張るようにコテでワンカールする
<STEP.3>毛束を細かく取って縦巻きに
<STEP.4>冷風でほぐす
<スタイリングのコツ3か条>
- ハチではなくハチの下を縦巻きにする
- 必ず冷風でほぐす
- 仕上げにオイルをなじませてツヤ感を出す
「つむじの生え癖によって日本人の9割は右サイドがハネやすく収まりづらくなっています。左右均等に収めるために、右サイドは斜め前に引っ張りながら熱を与えましょう。縦巻きは冷風でしっかりほぐすことが大事。手ぐしは束感が残るので、冷風で髪を散らしてください。仕上げにオイルをつけると、みずみずしいツヤ感のある印象に。まず毛先になじませて、最後に髪の表面や前髪を整えるのがコツです」(松本さん)。
【ハチ張り×面長を解消】「大人のゆる巻きボブ」をつくる簡単4ステップとは?
「パーマ」で作るウェーブボブ
【1】毛先の動きが今っぽい! 抜け感のあるパーマボブ
<How to style>
パーマを取り入れることでシルエットの調整がしやすく、あごの長さのボブスタイルでも、丸顔の輪郭を補整することができます。「大切なのは、肌の出し方。額は出しつつ、頬に毛束がかかるようにパーマをかけてあげると、輪郭をカバーしつつ抜け感のある印象に。全体のフォルムは、ハチ周りはタイトに、毛先にはハネ感が出るようにすると、卵型のシルエットになります」(ANTI 店長 CHIIさん)。また、パーマを取り入れるメリットはほかにも。「40代になると、髪の分け目がペタッとして目立つというお客様が多いです。これにもパーマは有効。パーマを全体にかけてあげることで、髪の根元に空気感が出せますよ」(CHIIさん)。
【2】手抜きに見えないスタイリング簡単パーマボブ
<How to style>
「顔まわりにパーマで揺らぎをプラスすると、ボブでも縦のフォルムを作ることができます。すると顔型カバー効果がうまれ、小顔に見せることができるんです」(PearL スタイリスト MAYUさん)。さらにパーマは40代にうれしいポイントもいっぱい! 「ボリュームが出にくい髪質の方も、簡単&オシャレにボリュームアップできます。手抜きではなく“やりすぎ感”もない、抜け感のあるボブスタイルに仕上がりますよ」(MAYUさん)。
丸い輪郭を縦落ちウェーブでカバー!小顔効果まで叶うパーマの秘訣とは
【3】ドレープ風カールで上品な菱形シルエットボブ
<How to style>
「顔が四角く見えがちなベース型さんの輪郭をシャープな印象に見せるため、存在感のあるパーマで顔周りと裾にたっぷりとボリュームを出し、頬あたりをカバーしながら全体のシルエットを菱形に調整しました。前髪にも隙間を作って抜け感をプラスすると、よりキュッと引き締まった印象になりますよ」(CHINATSUさん)。ベース型の輪郭をカモフラージュするだけでなく、エイジングによってゆるんできた顔まわりをリフトアップしてくれる効果もあるのだとか! 「湿気が気になるこれからの季節にもピッタリ。髪の広がりやうねりもこのスタイルなら活かすことができます」(CHINATSUさん)。
ベース型をカバーしながら年齢肌も引き上げる!「華奢見え」エレガントパーマ
【4】毛先パーマで叶う洗練ナチュラルパーマボブ
<How to style>
「ポイントは、カットで菱形シルエットをつくっておくこと。髪全体のバランスを菱形にすることで、フェースラインをシャープな印象に見せることができます。さらに、菱形のくびれ部分にパーマをかけることで、毛先に不規則な動きが生まれ、フェースラインの丸みを視覚的にボカす効果も期待できますよ」(CHINATSUさん)。
40代に似合う【小顔に見えるボブスタイル】毛先パーマで叶う!洗練ナチュラルボブ
- TEXT :
- Precious.jp編集部