【目次】
26mmのコテがおすすめの理由
「アイロンは26mmがベスト。しっかり細かく巻くことができるので、カールが長持ちします。これ以上大きいサイズのアイロンを使うと、カールが取れやすく、仕上がりも大味な印象に」(ABBEY 副店長 牧島寛季さん)
40代は前髪を切るだけで若返る!短め前髪が愛らしいミディアムヘア
「ショート」3選
【1】自然なボリュームのエレガンスショート
「ポイントは縦巻きにしないことと表面を巻きすぎないこと。髪全体をコテでグリグリ巻くとカールがつきすぎてしまい、古臭く老けた印象になってしまいます。頭も大きく見えてしまうので絶対にNG。髪を巻くというよりはカールをつけるような気持ちで、できるだけさりげなく、自然なニュアンスを与えることが大切です」(RamieGINZA 代表 加藤貴大さん)。
<スタイリング方法>自然なカール感+オイルで落ち着ける
「毛先や髪の内側にカールをつけることで『巻きました感』のない自然な仕上がりになります。ショートヘアはコテで巻くのが難しいと思っている方にこそチャレンジしていただきたいです」(加藤さん)。
<STEP.1>ハチ上をダッカールで止めて髪の内側の毛先をすべて外ハネにする
<STEP.2>つむじ前のトップの毛束をフロントに巻く
<STEP.3>つむじうしろの毛束も巻く
<STEP.4>前髪を巻いて完成
「巻いているとは思えない自然なカール感が魅力。仕上げにオイルをつけると、カールがよりなじんで落ち着きます。もしカールがきつくかかってしまった時はオイルを使ってみてください。ツヤ感、束感も出るのでおすすめです」(加藤さん)。
【2】くびれフォルムを整える大人のショート
「全体はグラデーションカット、襟足部分にレイヤーを入れることでウルフっぽい仕上がりに。襟足の長さを残すことで首元がほっそり、輪郭もすっきりとした印象になります」(GARDEN aoyama デザイナー 塩見 勇さん)。
<スタイリング方法>根元はうしろから、毛先は前から!これだけで美シルエットが完成
「後頭部やハチあたりにボリュームが出過ぎるとバランスが悪く、頭が大きく見えてしまうので、頭頂部から綺麗な放射状になるようにドライするのがポイント。耳のうしろは髪がたまりやすいのでうしろ向きに、顔まわりはうしろから前に向けて乾かすと、全体の印象がキュッと引き締まります」(塩見さん)。
<STEP.1>頭頂部に後方からドライヤーをあてる
<STEP.2>毛先は後方に流すように前からドライヤーをあてる
<STEP.3>耳うしろの髪をうしろに流す
<STEP.4>襟足はうしろから前に流す
<STEP.5>コテで顔まわりの中間を巻く
<STEP.6>全体にバーム、毛先にオイルをつけて完成
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元と毛先、パーツによってドライヤーのあて方を変える
- コテで巻きすぎない!毛先に向けて動かしながら熱を通すだけでOK
- 髪を持ち上げるようにスタイリング剤をつけるとボリューム感アップ
「バームは軽いテクスチャーのもの、オイルはしっとりした質感に仕上がるものがおすすめ。根元はふんわり、毛先は保湿。つるんとした質感に仕上げてください」(塩見さん)。
くびれフォルムで首元ほっそり見え!短め前髪が若々しい大人の小顔ショート
【3】内巻きでふんわり仕上げるメリハリショート
「前上がりのショートベース。トップに高さが出ないように、レイヤーは少なめに。サイドに厚みを残すため、梳き過ぎないようにしています」(kakimoto arms ららテラス武蔵小杉店 スタイリストチーフ 西本寛之さん)。「白髪染めはせず、ハイライトで白髪をぼかしています。ベースとハイライトのコントラストがつくと強い印象になるので、柔らかく見える明度差に。ハイライトは色を抜き過ぎると、パサつきとまとまりにくさにつながるので注意して調整しています」(同カラーリスト 馬場千尋さん)。
<スタイリング方法>難しいアイロンワークは必要なしでふんわりショートに
「ポイントは、乾かす時にもみあげの根元をしっかり立ち上げること。横にボリュームを出すイメージでスタイリングしましょう。前髪はリバースに巻くとおしゃれです」(西本さん)。
<STEP.1>もみあげを立ち上げてドライ
<STEP.2>全体の毛先を内巻きにする
<STEP.3>前髪をリバースに巻く
<STEP.4>スタイリング剤をなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 分け目をつけすぎない
- 襟足やこめかみはタイトに
- 直毛の場合はパーマやアイロンでカールをつける
「面長さんはシャープな印象になりやすいので、髪にカールをつけると印象がやわらぎます。サイドはふんわりと、襟足&こめかみはタイトに。メリハリを作ると小顔に仕上がります」(西本さん)。
ショートの丸みと柔らかさで面長カバー!小顔が叶うメリハリショート
「ボブ」4選
【1】サイドパートに動きをつけるボリュームアップボブ
「40代になると、多毛な方でも分け目あたりのボリュームが気になるように。そんなときは、ボブスタイルのように肩上に長さを設定すると、目線が上がるため全体をボリュームアップして見せることができます。長めの前髪なら、サイドパートにすることで、分け目が気にならなくなるのでおすすめです」(BEAUTRIUM南青山店 店長 久住桃子さん)。
<スタイリング方法>サイドパートで分け目をボリュームアップ!
「トップの分け目にボリュームを出したいので、髪を乾かすときはうしろから前に向かって風を当て、分け目を消すことを意識しましょう。最初にこれをしておくと、サイドパートも作りやすいですよ」(久住さん)。
<STEP.1>うしろから前に向かって乾かす
<STEP.2>アイロンで巻いて動きを出す
<STEP.3>スタイリング剤で毛先に動きをつける
<スタイリングのコツ3か条>
- 分け目をつけずに乾かす
- ハチ部分はボリュームをおさえてタイトに!
- 毛先は動きか丸みをつける
「とにかく輪郭をストレートに見せないことが大切です。40代は髪が乾燥しがちな方も多いので、保湿力の高いバームタイプやオイルタイプのスタイリング剤で、ツヤと潤いもプラスしましょう」(久住さん)。
【2】ミックス巻きを活用して小顔に見せるボブ
「エラ付近の毛束を動かして目線をそらせることが大切。ベース型の場合、髪型によっては顔が大きく見えてしまいますが、エラを隠すことでほっそり小顔な印象になります。毛先は内巻きと外巻きのミックスが基本。ミックスすることで毛流れがランダムになり『作り込んだ感』も出ません。自然体のラフさを演出しながら輪郭をカバーすることができます」(美容室 ROI デザイナー小西浩純さん)。ベースは肩ラインのボブスタイル。「トップと表面はふわっとした印象になるようにカットしながら、毛先や襟足はボリュームが出ないように調整すると、エラは目立たないのに顔の型は綺麗になります」(小西さん)。
<スタイリング方法>エラを隠すように毛先をフェースラインに沿わせて巻くことが重要
「フェースラインを出すように髪を巻くとエラが強調されるので、顔に沿わせるように巻くのが正解。巻く時は必ず内巻きと外巻きのミックスでフェースラインを上手に隠してください」(小西さん)。
<STEP.1>内側の髪の中間から毛先をミックス巻きにする
<STEP.2>髪を持ち上げながらワックスを揉み込む
<STEP.3>指で毛束をつまみながら整える
<スタイリングのコツ3か条>
- 顔まわりはフェースラインに沿わせるように巻く
- アイロンで巻く時は内巻きと外巻きをミックスする
- ワックスはツヤの出るものを選ぶ
「ワックスは中間から毛先にかけてしっかりと揉み込んで。ツヤ感のあるワックスを選ぶと仕上がりがみずみずしく、パサつきや広がりも気になりません」(小西さん)。
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【3】S字ウェーブでエラ張りをシャープに見せる外ハネボブ
「ベース型さんは、頬骨とエラが張って目立ちやすい顔型。カバーするには、顔まわりにくびれのある波状のウェーブを作るのがおすすめです。頬骨とエラに毛束がかかることで、骨っぽさがカモフラージュできます」(ABBEY GINZA 副店長 馬場竜也さん)。カットは「ボブベースでカットし、カットラインを残して毛量を調節。フェースラインの髪は頬骨が隠せる長さにして、少し段を作ると四角っぽさが軽減できます」(馬場さん)。
<スタイリング方法>表面のウェーブは耳の高さからスタート
「全体の毛先を外ハネにしたら、表面を波状に巻くだけ。表面のウェーブは耳の高さから。それより上にすると、頭のハチが大きく見えてしまうので注意しましょう」(馬場さん)。
<STEP.1>前髪にマジックカーラーを巻く
<STEP.2>毛先を外ハネに巻く
<STEP.3>耳の高さにふくらみを作る
<STEP.4>オイルをなじませてスタイリング
<スタイリングのコツ3か条>
- キレイに巻き過ぎない
- 顔まわりの髪もしっかり巻く
- オイルはつけすぎない
「外ハネは無造作感がかわいいので、キレイに巻こうと思わなくて大丈夫。また、タイトなスタイリングですが、オイルをつけすぎてベタベタになるのはNG。軽めのオイルを少しずつ足していくイメージで、髪の内側からつけるようにしましょう」(馬場さん)。
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【4】ドライヤーと組み合わせて仕上げるエレガントボブ
「ベースは、毛先にボリュームが出やすい前下がりボブ。分け目をふわっと立たせたいので、トップにレイヤーを入れています。ストレートタッチのストンと落ちやすい髪質なので、アイロンで巻いて髪全体が豊かに見えるよう、ボリュームを与えています」(ZACC raffine スタイリスト 伊藤塁さん)。
<スタイリング方法>アイロンとドライヤーを使った簡単3ステップ
「卵型は輪郭が綺麗なので、毛先を巻きながらフェースラインを出すと表情が明るい印象に。抜け感やこなれ感も出ます」(伊藤さん)。
<STEP.1>毛先をすべて内巻きにする
<STEP.2>トップ、前髪、表面の毛束を巻く
<STEP.3>分け目と逆方向から乾かす
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛先を内巻きにしてまとまりを出す
- 前髪、トップ、表面の中間を巻くことでニュアンスを与える
- 分け目と逆から熱を与えてトップの根元を立たせる
「分け目にドライヤーを当てることで根元が立ち上がり、ペタッとした寂しい印象になりません。いつもの分け目と逆から乾かすことでよりふんわりとした印象になります」(伊藤さん)。
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「ミディアム」3選
【1】大きめのウェーブ巻きで、うねりやクセを味方につけるミディアム
「ドライヤーでざっと乾かしただけでも、アイロンで巻いたときにも、扱いやすさをメインに考えてカットしています。顔周りを中心に、バックにも適度にレイヤーを。ベースは程よく軽さを出したミディアムボブ。生えグセやうねりが気になるエイジング毛の場合、レイヤーを適度に入れたほうがその髪質を活かしたスタイルが楽しめます。生え際の白髪やおでこのシワをカバーするためにも、前髪は必須です。やや長めにカットし、程よく透け感を出し重くならないようバランスを整えています」(broocH 店長 スタイリスト 西山洸平さん)。
<スタイリング方法>大きめのウェーブ巻きで、うねりやクセを味方につける!
「うねりやクセが強くなってきたエイジング毛は、大きめのウェーブ巻きで軽やかな動きを。レイヤーが程よく入っているので、手軽に巻きやすいのがこのスタイルの魅力です」(西山さん)。
<STEP.1>毛先は外巻きに
<STEP.2>中間部分は1回転半くらい巻き込んでウェーブ巻きに
<STEP.3>トップ部分はアイロンの熱を加えて立ち上がらせる
<スタイリングのコツ3か条>
- 適度にレイヤーを入れることでエイジングのクセを目立たせず、巻きやすいスタイルに
- サイドに自然に流れる前髪は、エイジングサインをカバーするためにも必須
- 大きめのウェーブ巻きで、うねりやクセもおしゃれなニュアンスに
「スタイリング剤はバームとオイルを手のひらで混ぜて使うのがおすすめ。毛先を下からくしゅくしゅもみ込むように塗布し、手に余ったものでトップや前髪を整えて」(西山さん)。
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【2】 顔まわりは「菱形」を意識して巻く小顔ミディアム
「前髪で額を隠すと肌の露出面が減り、単純に顔が小さく見えます。ですが、ただ隠すだけだと、今度は目の下から顎先までの長さが強調されてしまう。この問題を解決するために大切なのが『前髪の透け感』。前髪に隙間をつくると顔全体のバランスが取れて、目から下の部分が間延びしません」(LANVERY 代表 菅野太一朗さん)。前髪だけでなく、顔まわりの巻き方にもコツがいるのだとか。「顔まわりの毛束は『中間だけを巻く』。サイドにボリュームができると顔のシルエットが菱形になり、面長だった印象に女性らしい丸みが生まれます」(菅野さん)。
<スタイリング方法>顔まわりは「菱形」を意識。根元や毛先は巻かないのがポイント
「髪を巻くときは何もつけず、素の状態で巻いて。カラカラに乾いている状態で巻くと仕上がりの髪質が硬くなってしまうのですが、“乾いているけど少し湿っている状態”から巻き始めると、カールの持ちがより持続するだけでなく、髪質もやわらかくなります」(菅野さん)。
<STEP.1>髪全体をMIX巻きにする
<STEP.2>毛先をランダムに外ハネ
<STEP.3>サイドを耳にかける
<スタイリングのコツ3か条>
- 素の状態から巻くとやわらかく仕上がる
- 巻くときは顔のフォルムを菱形に!
- 髪の内側は耳にかける
「顔まわりが髪で隠れていると、面長顔をより強調することになるので、サイドは耳にかけてスッキリさせる。髪の内側を耳にかけることで、巻いた髪もふんわりとした印象に見えます。最後に保湿クリームを髪の内側からしっかりつけると、よりまとまりのあるツヤやかな仕上がりに」(菅野さん)。
面長顔は前髪で肌の面積を少なく!顔のフレームを菱形に矯正するミディアムヘアが最強
【3】内巻き×ヘアオイルで上品なツヤありミディアム
「トップと鎖骨のラインにレイヤーを入れています。ボリュームが多く広がりやすい髪質を活かし、軽やかな印象に仕上げました。降ろしているだけでおしゃれに見えるスタイルですが、耳にかけると抜け感も生まれるので、おすすめです」(ABBEY 副店長 牧島寛季さん)。
<スタイリング方法>ヘアオイルを使うことで、毛先のみずみずしさが倍増!
「お風呂上がりのドライの前に、ヘアオイルを髪の中間から毛先にかけてなじませておくと、仕上がりにみずみずしさが出ます。広がりやパサつきを抑えることも可能です。根元につけるとオイリーでベタッとした印象になるので、注意してください」(牧島さん)。
<STEP.1>前髪をマジックカーラーで巻く
<STEP.2> 耳前の髪を内巻きにする
<STEP.3>うしろの髪も内巻きにする
<STEP.4>前髪のカーラーを取ったら、仕上げにヘアオイルをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛束の中間と毛先にオイルをなじませてから乾かす
- アイロンは26ミリを使用する。大きいとすぐにカールが取れるので注意
- 仕上げにオイルを使うとダブルトリートメント効果を発揮!
「アイロンは26mmがベスト。しっかり細かく巻くことができるので、カールが長持ちします。これ以上大きいサイズのアイロンを使うと、カールが取れやすく、仕上がりも大味な印象に」(牧島さん)。
40代は前髪を切るだけで若返る!短め前髪が愛らしいミディアムヘア
- TEXT :
- Precious.jp編集部