年末年始のお手土産や、お正月のご挨拶に、上質な和菓子はいかがでしょうか。各和菓子ブランドからは、古くからの由来のある祝い菓子や、干支にちなんだ和菓子など、この時期に好適な和菓子が続々と販売されています。
本記事では、人気の5つの和菓子ブランドから、気になる商品を12選ピックアップしました。
人気和菓子店の「年末年始の手土産にもおすすめな和菓子」12選
■1:平安時代に由来ある祝い菓子「菱はなびら」/たねや
1872年創業の老舗和菓子舗「たねや」からは、新春を彩る祝い菓子や、贈り物に好適な詰め合わせ商品などが販売されています。
こちらは、羽二重餅に古代米の赤米を使った菱餅を重ね、みそ餡と押し鮎にみたてた牛蒡を包んで作られる「菱はなびら」。米どころの近江で収穫された滋賀羽二重糯を使った、平安の昔から伝わる祝い菓子です。
白くて丸い羽二重餅にほんのり透ける薄紅色もとっても晴れやかですよね。
販売期間は2023年12月29日(金)~2024年1月初旬を予定。予定数がなくなり次第販売終了です。
■2:新春を迎える慶びをあらわす「迎春たねや饅頭」/たねや
“おもいを包む、ゆかしいこころ”をあらわした「迎春たねや饅頭」。みずみずしいこし餡を紅白の生地で優しくつつんでいます。新春を迎える慶びをあらわす、素朴なお饅頭です。
現在販売中で、2024年1月上旬までの販売を予定。予定数がなくなり次第販売終了です。
■3:たねやならではのお菓子をそろえた「近江菓撰」/たねや
手づくり最中「ふくみ天平」をはじめ、素材のおいしさを追求した季節の銘菓を撰(えら)び、詰め合わせた「近江菓撰(おうみかせん)」。素材の持ち味を大切に仕上げたお菓子が揃います。
たねやならではの品格のあるお菓子の詰め合わせは、季節の贈り物や目上の方へのご挨拶にも好適です。
現在販売中で、2024年1月上旬までの販売を予定しています。
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■4:代表銘菓と季節を味わえる商品の詰合せ「冬ハレ」/叶 匠壽庵
続いて、1958年創業の和菓子店「叶 匠壽庵」のご紹介です。
代表銘菓である「あも」をはじめとし、季節を味わえる商品を中心とした人気の詰め合わせ「冬ハレ」。
「あも」のほか、雪が深々と降り積もる里山に、春を待ちわびる情景をあらわした「深山守(みやまもり)」、もっちりとした栗蒸羊羹「栗山家(くりさんが)」、芋と栗と小豆を合わせ秋の実りを表した「季折(ときおり)」、葛寒天に宇治抹茶を練り合わせ、小豆納豆をしのばせた「濃々茶菓(こいこいちゃか)」の全5種の詰合せです。
詰め合わせ個数が異なる3種類が販売されているので、贈る相手や好みに合わせてお選びください。
現在販売中で、2024年1月初旬までの販売を予定しています。
■5:贈り物に好適な「銘菓詰合せ」/叶 匠壽庵
「銘菓詰合せ」は、「あも(栗)」と定番の銘菓を中心に詰め合わせた、冬にぴったりのギフトです。
「あも(栗)」や「栗山家」のほか、赤色が鮮やかな梅のお菓子「標野(しめの)」、華やかな「あも歌留多(最中種)辰」、羽二重餅にきなこをまぶした「閼伽井(あかい)黒蜜きなこ」および「閼伽井(あかい)抹茶」を詰め合わせて。
「あも歌留多(最中種)辰」は、干支「辰」がデザインされた年末年始限定あも歌留多です。滋賀県産のもち米(滋賀羽二重もち)の最中種で「あも」を挟んで、さくさくの手作り最中としてお召し上がりください。
■6:おめでたい絵柄のおせんべい「招福雲門(辰)」/叶 匠壽庵
2024年の干支は「辰」。「招福雲門(辰)」は、絵馬に辰を描いた柄など、おめでたい絵柄でまとめた麩焼きせんべいです。
柄は全部で3種類。「絵馬(辰)」はお正月らしい紅白でまとめられているほか、魔を射り破る「破魔矢」を添えて無病息災の願いを込めたのだそう。
「宝船」には、七福神の中でも五穀豊穣と商売繁昌の福徳の神様である「大黒天」と大漁と商売繁昌の神様といわれている「恵比寿神」が乗っています。
さらにお正月に玄関先でよく見かける「しめ飾り」。しめ飾りに紅白と金水引を、豊作を意味する稲穂に「難を転じて福となす」に通じることから南天の実と五色の扇をさし、花結びでまとめています。
現在販売中で2024年1月7日(日)までの販売予定。数量限定のためなくなり次第終了です。
■7:米俵の形を模した「匠壽庵 白姫餅」/叶 匠壽庵
最後は米俵の形を模した「匠壽庵 白姫餅」です。こちらは、「いつでも」「キレイに」「やわらかく」を実現した「叶 匠壽庵」の“新しい”餅菓子。衛生面に配慮しつつ、できたてのお餅を楽しんでもらうことをコンセプトにしています。老若男女問わず楽しめるひと品です。
豆餅と蓬の2種類で、豆餅にはつぶ餡を、蓬にはこし餡を用いています。
現在販売中で、2024年4月中旬までの販売予定です。
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■8:干支にちなんだ棹菓子「干支羊羹 -辰-」/両口屋是清
1634年創業、名古屋の老舗和菓子所「両口屋是清」からは、干支にちなんだ棹菓子「干支羊羹 -辰-」を販売中です。
竜の守護神“昇り竜”は、古来より縁起のいい象徴としてあらわされています。雲に乗って天空を駆け昇る竜の姿に繁栄と平穏の願いを込めて羊羹と錦玉羹を合わせ意匠したひと品です。
同じ干支でも12年前とは異なる姿の干支羊羹。今年しか出合えない職人こだわりの逸品をお楽しみください。
現在販売中で、2024年1月上旬までの販売予定です。直営店及び主要百貨店、オンラインショップにて販売されていますが、一部店舗によっては取り扱いのない店舗もあります。取り寄せも可能ですので詳しくはお問い合わせください。
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■9:フォトジェニックな棹菓子「あまのはら 冬」/和菓子 結
老舗和菓子所「両口屋是清」が手がける姉妹ブランド「和菓子 結」。季節や歳時記に合わせて、美しく華やかな和菓子を販売しているお店です。
冬季限定で販売中なのが、赤富士を表現した「あまのはら 冬」。日本の象徴である富士山が魅せる、夜明けの「赤富士」は非常に珍しい現象で、吉祥の象徴と敬われてきました。
壮大な空をつるんとした錦玉羹で、高くそびえる富士山を煉羊羹で、雲を道明寺で、雲海の中からそびえる「赤富士」の雄大な美しさを、ほんのりしたいちご味の羊羹で表現しています。切り分けるたびに富士山の冬の彩を感じることができる、フォトジェニックな和菓子です。
現在販売中で、2024年1月下旬までの販売予定です。
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■10:宮中故事になぞらえた、伝統ある京菓子「花びら餅『御所鏡』」/鶴屋吉信
創業1803年の老舗和菓子店「鶴屋吉信」では、新年の宮中儀式「歯固めの儀」にちなむ毎年恒例の京銘菓・花びら餅を「御所鏡(ごしょかがみ)」の銘で謹製し、年末年始の期間限定にて販売しています。
柔らかい求肥にやさしい甘さの白味噌餡と紅あん、蜜漬けの牛蒡を入れて包んだ花びら餅。外装には縁起のいい松菱(まつびし)の文様をあしらった、おめでたい意匠となっています。
現在予約受付中。店頭予約受付期間は2024年1月中旬頃までで、受け取り期間は2023年12月29日(金)~2024年1月中旬頃。WEB予約期間は2023年12月30日(土)12:00頃までで、受け取り期間は2023年12月31日(日)~2024年1月6日(土)となります(※1月2日~4日を除く)。
WEB予約は5個入のみ。受注状況により早期に予約終了となる場合があるため、お求めはお早めに。
■11:鶴屋吉信京都本店にて冬季のみ展開!「松の寂」/鶴屋吉信
2024年1月下旬までの期間限定、「鶴屋吉信」の京都・西陣の本店店頭のみで取り扱われるのが「松の寂(まつのじゃく)」です。
京都府産の宇治抹茶をこめたすり琥珀に丹波大納言小豆を散らして。まるで雪を踏みしめるかのような“しゃりっ”とした歯ざわりとやわらかい甘み、香り高い抹茶と小豆がしっとりと緑深い松を思わせます。
オンラインショップでもお取り寄せが可能。こちらは2024年1月中旬までの販売となります。
■12:オンラインショップ限定販売!「手づくり最中 干支 辰」
「鶴屋吉信」オンラインショップ限定で販売されているのが、丸い最中種に辰をデザインした「手づくり最中 干支 辰」です。掛紙から缶の巻紙まですべて、幸を呼ぶ辰(たつ)づくし。小倉餡をセットにした6組のものと、小倉餡・こし餡をセットにした12組の2種類です。
親しみやすいデザインは、家族が集まる帰省の手土産などにも好適ですよ。
人気の商品ゆえに、12組入は現在完売。6組はまだ在庫がありますが、なくなり次第終了です。お届け期間は12月23日(土)~1月上旬までとなりますが、一部お届け不可日があるため、オンラインショップにてご確認ください。
問い合わせ先
伝統的な和菓子から、若い方でも手に取りやすい華やかな和菓子まで、各和菓子店には多彩な商品が並びます。歴史ある和菓子店が作るお菓子はどれも、味わいに間違いのないものばかりです。
手土産や贈答品、ご自宅でのお茶のひとときに、ぜひ有名和菓子店の自慢の逸品を添えてみてはいかがでしょうか。
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- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- 小林麻美