新連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変える

雑誌『Precious』4月号からスタートの新連載【Tomorrow Will Be Precious!】では、明日への希望をアクションに変える人たちの活動に注目し、紹介していきます。

今回は、モデルの桐山マキさんにフォーカス。犬と人の未来を幸せにする “おしゃれな保護犬譲渡会” と銘打った『WOLF LADY』での活動に注目しました。

 桐山マキさん
モデル
大阪府出身。’05年からモデルとして活動。’22年に「WOLF LADY」を立ち上げ、保護犬譲渡会イベントを行う。売り上げはふたつの保護団体に全額寄付。第9回は3月9日「OMOTESANDO WORLD 北青山ビル」にて開催予定。プライベートでは写真のフレンチブルドッグを長女に、異なるバックグラウンドの保護犬三姉妹と賑やかな日々を送る。

「知ってもらう」ことで未来は変わる。おしゃれな保護犬譲渡会を開催中

モデル桐山マキさん
モデルの桐山マキさん

「物心ついたときからずっと犬がいる生活でした。愛犬を16歳で亡くしペットロスになって、でもそのときは次の子を飼うことができない状況だったので、犬と触れ合いたくて保護団体のボランティアに行くようになったんです。これまで犬たちから受けたたくさんの恩を返したいという思いもありました」

モデルの仕事の合間を縫って犬の保護活動に携わるようになった桐山さん。あちこちの譲渡会に顔を出すうちに、あることに気付く。

「会場が郊外などアクセスが悪かったり、雑居ビルの上の階だったり、スペースも狭くて薄暗いところが多いんです。残念だし、もったいない。もっとウキウキするような、行きたくなるような譲渡会があれば、と考えたのが、 “おしゃれな譲渡会” と銘打った『WOLF LADY』なんです。保護団体さんのかわいい犬たちのご縁をつなぐお手伝いですね」

場所は青山・表参道にこだわった。駅から近いことも重要だ。ビルの上層階でなく1階、路面なら、道ゆく人にも関心をもってもらえるかもしれない。ハードルの高い場所探しは困難を極めたが、桐山さんは諦めなかった。

「アパレルの展示会に行っても『ここで譲渡会できないかな』という目で見てしまう(笑)。周りの人にも助けてもらって、ようやく場所も確保でき、これまでに8回開催してきました。ペットグッズだけでなく、人間の美容やファッションのアイテムを出品したり、プロのカメラマンにご協力いただいて愛犬とのフォトセッションを企画したりと、保護犬を迎えようとしている人、今犬を飼っている人、さらには飼う予定がない人も、気軽に立ち寄って楽しんでもらえる会にしています」

回を重ねるごとに規模は大きくなり、前回は2000人が参加。出店希望も来るように。

「動物愛護を押し付けたいわけではないんです。ただ、知ってほしい。知らないままでは未来は何も変わらないから。この活動が犬と人の未来を幸せにするきっかけになれば」

◇桐山マキさんに質問

Q.朝起きていちばんにやることは?
目をあけたら顔のすぐそばにいる愛犬に「おはよう」の挨拶。そして必ずお水を飲む。

Q.人から言われてうれしいほめ言葉は?
「かわいい」と言われるのはいくつになってもうれしい。

Q.急にお休みがとれたらどう過ごす?
愛犬とドッグカフェへ。

Q.仕事以外で新しく始めたいことは?
農業。

Q.10年後の自分は何をやっている?
モデル業と「WOLF LADY」の活動を変わらず続けていられれば、それがいちばんだと思っています。

Q.自分を動物にたとえると?
狼…だと友人のカメラマンさんに言われました。ひとりでもひるまず進んでいくイメージなのだとか。そのコメントが「WOLF LADY」の名前のもとになりました。

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PHOTO :
望月みちか
HAIR MAKE :
大塚ユキ
EDIT :
木村 晶・喜多容子(Precious)
取材・文 :
剣持亜弥