箱根・芦ノ湖畔、三菱財閥4代目総帥である岩﨑小彌太男爵が、1911年に建てた別邸跡地に「小田急 山のホテル」があります。男爵が別邸に造った庭園はそのままに、1948年に開業したホテルは、昨年開業75周年を迎えました。
100年以上の歴史を有する庭園には、他ではほとんど栽培されていない江戸時代を代表するツツジである江戸キリシマや、絶滅危惧種に選定されている日本原産のシャクナゲなどが現存。毎年多くのゲストの目を楽しませています。
そんな小田急 山のホテルでは、2024年5月中旬ごろまでの期間限定で「つつじ・しゃくなげフェア 2024」が開催されています。本記事ではまさに見頃を迎えている庭園の様子とともに、その魅力をご紹介します。
小田急 山のホテル「つつじ・しゃくなげフェア 2024」
庭園では、「後世に残すべき植物遺産」と認定を受けた30の古品種を含む、84種類・約3,000株のツツジと、42種類・約300株のシャクナゲが見頃を迎えています。壮大な富士山や芦ノ湖を借景とし、広大な庭園に色鮮やかな花々が咲き誇る様子は、まさに圧巻です。
小田急 山のホテル 庭園のツツジは2022年に「日本植物園協会ナショナルコレクション第10号」に認定。昨年3月には、シャクナゲも「日本植物園協会ナショナルコレクション第15号」に認定されています。
玉仕立てと呼ばれる丸く刈り込まれたツツジの姿は、100年以上前と変わらぬ情景なのだそう。
庭園では、貴重品種のツツジやシャクナゲを見ることができます。
例えば、ガクが花弁化した二重咲きのツツジ「八重げら」は、高さ・直径ともに3メートル以上あるその大きさにも注目。薄紅紫色から白色に退色する「若鷺(わかさぎ)」は、庭園内で唯一春と秋の年2回咲くツツジです。
紫がかったピンク色のシャクナゲ「ステラ・ウォータラ―(和名・花競/はなぎそい)」や、蕾のうちは濃紅ピンクで咲くと薄いピンク色に変化する「ハロペアナム(和名:酔翁/すいおう)」なども必見です。どちらの品種も栽培自体が非常に少ないと思われる貴重品種です。
デザートレストラン「サロン・ド・テ ロザージュ」での限定メニュー
ホテルの目の前、芦ノ湖畔にたたずむホテル直営のデザートレストラン「プレミアムショップ&サロン・ド・テ ロザージュ」では、ツツジの開花に合わせたデザート「フルリール」が、2024年5月31日(金)までの期間限定で販売されています。
フランス語で「花が咲く」という意味の「フルリール」は、その名の通り庭園に咲き誇るツツジの花をイメージして仕上げられた、季節のいちごと紅茶の風味が調和した華やかなデザートです。
ツツジの香りを思わせるオリジナルブレンドティーを使用したムースに、マカロンやいちごのアイスクリームが添えられ、春らしい一皿として豊かな食感と華やかな香りを楽しめます。別添えのいちごのソースを、ドーム状のメレンゲに流し入れて召し上がれ。
芦ノ湖を眼前に臨むテラス席では、優雅なひとときを過ごせること間違いなし。ツツジ庭園やシャクナゲ園の散策後、ひと息つくのにもおすすめのスポットです。
小田急 山のホテルの庭園は、宿泊者以外でも見学することができます。元箱根港からはホテルの無料送迎バスがあるため、自家用車がなくても気軽に足を運べますよ。また、ペット用カートに全身を入れれば愛犬の同伴も可能で、「サロン・ド・テ ロザージュ」2Fでは愛犬同伴での飲食も可能です。
家族や友人、愛犬とのお出かけに、ぜひ見頃を迎えた「小田急 山のホテル」の庭園の花々を楽しんでみてはいかがでしょうか?
問い合わせ先
- 小田急 山のホテル「つつじ・しゃくなげフェア 2024」
- 見学時間/9:00~16:30(最終入場)
- TEL:0460-83-6321(受付時間 9:30~19:30)
- 住所/神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80
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- Precious.jp編集部