むくんだようなぼんやり印象を解消してメリハリのある美人顔に!

今回のメソッドでほぐすポイントとなるのが、頬骨から口角をつなぐ筋肉である小頬骨筋(しょうきょうこつきん)や大頬骨筋(だいきょうこつきん)、そして、ほうれい線に関わる「上唇挙筋(じょうしんきょきん)」です。

並んでいる二人の女性 メソッドの指導をしている
 

食いしばりや口をあまり動かさない「口元の運動不足」が原因で、これらの表情筋は硬く縮んでしまい、頬の肉を引き上げる力が弱まるのです。さらに血流やリンパの流れが悪くなり、皮膚のハリが低下、むくみや脂肪が蓄積…。頬のたるみ、ほうれい線の出現につながります。

「ほうれい線が深くなってきたから、すぐにリフトアップしたい」と、グイッと持ち上げるようにマッサージをしたくなるのはわかりますが、肌をこするような刺激の強いマッサージは、ダメージを与える可能性があるので厳禁。そこで、今回エイジングデザイナーの村木宏衣さんに教えてもらったのは、肌をこすることなく、深く圧をかけるのがポイントのメソッド。

硬直した頬骨周りの筋肉を気持ちよくほぐすことできますし、頬がふっくらと引き上がる効果が。ほうれい線が浅く変化するし、顔のコリも取れて、笑顔が美しく表情が豊かに! 見た目印象がパッと明るくなるので、会食前やプレゼン前にもおすすめですよ。

■Step1:小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)で頬骨を押し上げる

テーブルなどに肘をつき、手の小指の付け根にある膨らみ=「小指球(しょうしきゅう)」を頬骨の下に当てます。手に頭の重さをのせるようにし、目線は下を向いたまま、ゆっくり深呼吸をしましょう。これを15秒間×2回行ってください。

小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)で頬骨を押し上げる
 

■Step2: 目線を正面に向け、もう一度、頬骨を押し上げる

Step1の状態から顔を上げて目線を正面にします。そして、小指球で頬骨の内側を押し上げるように圧をかけましょう。顔が斜めになっていると歪みを引き起こすこともあるので気をつけて。鏡を見ながらまっすぐ正面をキープしてください。このときも深呼吸は続けて、15秒間×2回繰り返しましょう。

目線を正面に向け、もう一度、頬骨を押し上げる
 

Step1、Step2ともに、圧をかけるのは、色で示した「頬骨」の部分。左右均等に圧をかけるように意識しましょう。

圧をかけるのは、色で示した「頬骨」の位置
 

■Step3: 3本の指で鼻を付け根から掘り起こすように圧をかける

まず、左手の人さし指と中指の腹で左頬を押さえます。右手の人さし指と中指、薬指を鼻の側面に当てて、鼻の付け根から掘り起こすように圧をかけましょう。これを5秒×3回行ってください。反対側も同様に行います。

3本の指で鼻を付け根から掘り起こすように圧をかける
 

色で示した、鼻の付け根の脇に圧をかけるように行いましょう。ほうれい線に大きく関わる、上唇挙筋にもアプローチできます。

鼻の付け根の脇に圧をかける 色でその位置を示している
 

【まとめ|たるみ頬をリフトアップ!彫り深いメリハリ顔をつくるメソッド4か条】
1)頬のたるみは、頬骨に付着する表情筋が大きく関与。
2)特に食いしばりがクセの人、口をあまり動かさない人は、表情筋が硬くなっている。
3)頬のたるみには大頬骨筋や小頬骨筋、上唇挙筋をほぐすことが効果的。
4)刺激の強いマッサージではなく、深く圧をかけてほぐすメソッドが有効。

以上、「たるみ頬をリフトアップ!彫り深いメリハリ顔をつくるメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は5月25日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:長尾優子さん
サービス業
「手で顔のマッサージをするは力の加減が難しいですが、この方法なら、肌をこすることなくちょうどいい圧をかけることができて簡単ですね。たった1回でコリが深部からほぐれてスッキリ!表情が動かしやすく、喋りやすくなりますね。気づかないうちに、頬の筋肉が凝っていたのを実感しました。たるみ予防のために、このメソッドは続けたいと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子