「外もも」をほぐしてゆるめれば、横に広がったお尻がキュッと引き締まる

下半身のシルエットに大きく影響する筋肉のひとつである、「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」。この筋肉は、太ももの外側、骨盤から股関節にまたがっていて、股関節の動きと大きく関わっています。

2人の女性 メソッドを指導している
 

長時間座りっぱなしで動かさない、もしくはランニングなどで酷使すると、この「大腿筋膜張筋」はすぐに硬くなってしまうのですが、これが外ももの張り出しとお尻の横幅が広がる原因に…。これに関連してお尻の筋肉も硬くなるので、ハリがなくなり垂れたお尻になってしまいます。このせいで下半身がもったりとし、タイトなパンツやスカートのファッションがキマらないオバサン体型に…。

さらに骨盤周りの筋肉が硬くなることで骨盤が歪み、腰痛を引き起こしやすくなります。特にデスクワークが多い人は硬くなりやすいので要注意。そこで今回、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが「大腿筋膜張筋」をテニスボールでほぐす方法。太ももの筋肉は大きくて硬いので、セルフでマッサージするのはなかなか難しいけれど、村木さんが考案したこの方法なら簡単。

テニスボール2個をストッキングに入れて連結させたグッズを使用するのですが、これが「大腿筋膜張筋」をほぐすのに最適。2個使うことで安定しますし、広範囲を一気にほぐせますので、ぜひ就寝前の習慣にしてくださいね。

■Step1:テニスボール2個をストッキングに入れて縛る

テニスボールを2個用意し、ストッキングに入れて口をきつく縛りましょう。2個を連結させた状態のほうが安定するので、ほぐしやすくなるメリットがあります。

テニスボール2個をストッキングに入れて縛る
 

■Step2:「大腿筋膜張筋」の位置を確認

「大腿筋膜張筋」は、太ももの外側にあり、骨盤から股関節の前外側に位置する筋肉です。

「大腿筋膜張筋」の位置を確認
 

■Step3:テニスボールで「大腿筋膜張筋」をほぐす

体の左側を下にして横になり、手は床について上半身は少し起こしたままの体勢になります。テニスボールを「大腿筋膜張筋」の位置に置き、そのまま体重をかけましょう。そして、体を上下左右に動かしながら「大腿筋膜張筋」をほぐします。これを30秒行いましょう。反対の右側も同様に行ってください。

テニスボールで「大腿筋膜張筋」をほぐす
 

【まとめ|お尻の引き締め&腰痛改善に効く。テニスボールで「外もも」ほぐし4か条】
1)お尻の横幅が広がる、座り姿勢で腰が痛くなるのは「大腿筋膜張筋」が硬くなるのが原因のひとつ。
2)「大腿筋膜張筋」の位置は太ももの外側、骨盤から股関節にまたがる筋肉。
3)大きく硬い太ももの筋肉を手でほぐすのは難しいが、テニスボールを使えば簡単にほぐせる。
4)腰痛がある、下半身太りが気になる、という人は就寝前の習慣に。

以上、「お尻の引き締め&腰痛改善に効く。テニスボールで『外もも』ほぐし」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は9月21日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:武田宏美さん
通信会社勤務
「外ももの筋肉が硬くなっていたせいか、最初は『イタタ』と声を出してしまいましたが、すぐにほぐれてイタ気持ちいいレベルに変わりました。足も腰もスッキリ軽くなる感じがして、歩く感覚まで軽やかになった気がします。下半身が安定して美姿勢もキープしやすくなるので、このメソッドは寝る前のルーティーンに取り入れたいですね」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子