温泉旅行の宿選びにおいて、意外と見落としがちなのが朝食メニュー。夜だけでなく朝も、宿こだわりの絶品料理を味わうことで、旅の満足感が倍増するものです。

そこで本記事では、Precious.jp読者に植竹さんが推薦する「至福の朝食が待つ温泉宿」6軒をまとめてご紹介していきます。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

珠玉の朝ごはんに感動!「至福の朝食が待つ温泉宿」6軒

■1:31品の小鉢が並ぶ「短歌膳」が圧巻!美人の湯と能舞台を備えた「石苔亭いしだ」

温泉宿「石苔亭いしだ」
左/ご飯、味噌汁に加えて、29種類の小鉢がズラリと並ぶ「短歌膳」。右/全17室中8室は客室に温泉が付いている。

長野県・昼神温泉にある「石苔亭いしだ」が誇る名物のひとつが、朝食の「短歌膳」。短歌の31文字(5・7・5・7・7)になぞらえ、“ご飯+味噌汁+29種類の小鉢”で合計31種類が並ぶさまは、インパクト大です。植竹さん曰く「見た目の豪華さもさることながら、どの小鉢も主役級のおいしさ」だそう。大浴場では美人の湯、ロビーの能舞台で伝統文化も満喫でき、体も心も存分に満たしてくれる名宿です。

記事を読む

■2:「那須御養卵×フカヒレ」に悶絶!日本一の茶碗蒸しに舌鼓を打つ「四季味亭ふじや」

温泉宿「四季味亭ふじや」
左/那須御養卵とフカヒレがコラボした贅沢な茶碗蒸し。右/大浴場露天風呂。

栃木県・塩原温泉にある「四季味亭(しきみてい)ふじや」の看板メニューは、朝食コンテストで全国1位の実績もある「フカヒレ茶碗蒸し」。地元のブランド卵「那須御養卵」とフカヒレがコラボした贅沢な逸品で、朝から豊かな気分に。植竹さんによると「温泉やそのほかのサービスも素晴らしかった」とのこと。全室に広々とした露天風呂を備え、大浴場も17時まで貸切利用可能。天然保湿成分のメタケイ酸豊富な湯で美肌効果も期待できます。

記事を読む

■3:鉄板で焼き上げるオムレツとフレンチトーストに舌がとろける|東伊豆「吉祥カレン」

東伊豆の温泉宿「吉祥カレン」
左/北川温泉はムーンロード(海面に現れる月光の道)の名所。満月前後の夜には露天風呂から幻想的な光景を眺めるチャンスも。右/朝食の全体像。

シェフが目の前の鉄板で調理するライブ感のある朝食が楽しめるのが、東伊豆・北川温泉にある「吉祥カレン(吉祥CAREN)」。鉄板で焼き上げる絶品オムレツとフレンチトーストは、至福の食感だそう。アフタヌーンティーや湯上りサービスなど至れり尽くせりのおもてなしも魅力のひとつ。大浴場では、露天風呂でも内湯でも自然を感じながらの湯浴みが満喫できます。

記事を読む

■4:朝から鮑に歓喜!最高に贅沢な熱々あんかけご飯を味わう|伊豆高原「お宿うち山」

伊豆高原の温泉宿「お宿うち山」
左/鮑あんかけを土鍋ご飯にかけると至福の一杯に。右/客室の露天風呂。

伊豆高原・大室山の麓に佇む「お宿うち山」は、舌の肥えた芸能人がお忍びで通うほど食事の評価が高く、なかでも開業当時からの看板メニューである「鮑のあんかけ」は、“ここでしか食べられない究極の朝ごはん”だと植竹さんは絶賛します。わずか6室のみの客室は、離れのメゾネット式。全室に内湯と露天風呂を備え、大室山と相模湾を眺めながらの絶景と名湯も格別です。

記事を読む

■5:家伝「鯛めし」は究極の一杯!創業130余年のおもてなしが染みる|松江「皆美館」

松江の温泉宿「皆美館」
左/創業時からの伝統メニュー「鯛めし」。右/客室「水の音」の浴室からの眺め。

島根県松江市の「皆美館」は、明治21年の創業以来、多くの文人墨客に愛された山陰随一の老舗旅館。“和のオーベルジュ”としても名高く、明治の創業から継承されている家伝の「鯛めし」は名物のひとつ。土鍋で炊きたてのご飯の上に、鯛のそぼろ等の具材をのせて秘伝の出汁をかけてお茶漬け感覚でいただく究極の一杯だそう。国内外で高い評価を受けている日本庭園や、各室に天然温泉を備えた客室の雰囲気も素晴らしく、贅沢な旅時間に。

記事を読む

■6:「おばんざい」で旬の味覚を堪能!源泉かけ流しの湯と美食に癒される「旬菜湯宿 大忠」

温泉宿「旬菜湯宿 大忠」
左/大浴場「天色の湯」。右上/ボリュームにもクオリティにも満足できる「松花堂弁当」。右下/季節の野菜を使った具沢山の味噌汁も好評。

宮城県・遠刈田(とおがった)温泉にある「旬菜湯宿 大忠」は、客室数わずか10の隠れ宿。朝食では、メインの松花堂弁当に加えて、セルフサービスのおばんざいコーナーがユニークです。寄せ豆腐やカレーが並ぶ朝のおばんざいカウンターから、自分の好きなおかずをセルフサービスで楽しめます。ステンドグラスが幻想的な大浴場など、温泉も充実。アルコールを含むドリンクがオールインクルーシブスタイルなところも魅力的です。

記事を読む


以上、温泉ジャーナリスト・植竹さんに厳選いただいた、至福の朝食が待つ温泉宿6軒をご紹介しました。それぞれの宿の詳しい情報やさらなる魅力は、「記事を読む」ボタンからチェックできます。紅葉の見頃ももうすぐ! 秋の湯旅計画の参考にしてください。

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。