30秒で姿勢が変わる!猫背改善バランストレーニング
エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、美しい姿勢のためには、筋力だけでなく、三半規管や神経経路の働きを整えることも重要とのこと。
三半規管は頭の位置や動きを感知するセンサーの役割を果たし、その情報が前提脊髄路(ぜんていせきずいろ)という神経回路を通じて筋肉の働きを調整し、全身のバランスを整えることで姿勢が安定するのだそう。
しかし、加齢、ストレス、睡眠不足などで三半規管や前提脊髄路の働きが低下すると、バランス感覚が弱まります。その結果、正しい姿勢をキープできず、猫背が定着し、首や肩のラインが崩れて老け見えの原因のひとつになってしまうのです。
そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが、三半規管と前提脊髄路を刺激し、活性化させるトレーニングです。この方法はたった30秒で実践でき、姿勢を保ちバランスをとるための抗重力筋を活性化させる効果も。また、体の歪みも改善されるので、隙間時間にぜひ試してみてくださいね。
■Step1:前屈、背屈をして可動域を確認
前屈や背屈をしてからメソッドを行うと、腰回りや背中の柔軟性や動きやすさがどれだけ変わったかを実感しやすくなりますし、どの動きがしにくく、どこが硬くなっているのがわかります。まずは前屈を行います。床に手がつくかどうかチェックしましょう。
背屈は腰に手を当てて行います。これはチェックのためなので、無理せずにできる範囲でOKです。
■Step2:右足を前にして、足を前後に置く
右足のかかとに左足のつま先をくっつけて立ちましょう。腰幅に開いて立つよりも足を前後に置くことで、よりバランス感覚が強化されます。ふらつきやすい人は、手を斜めに広げると安定しやすくなりますよ。
■Step3:まっすぐ立って首を左右に振る
目をつぶりStep2の体勢のまま、首を右に倒し、次に左に倒します。これを1セットとして5回繰り返しましょう。このとき、腰から頭までつながっていることを意識して行ってください。
■Step4:まっすぐ立って首を前後に振る
Step3 と同様に、まっすぐ立って首を前に倒し、次に後ろに倒します。これを1セットとして5回繰り返しましょう。このときも、腰から頭までつながっていることを意識して行ってください。
■Step5:首を左右に振る
次に首を左右に振り、これを1セットとして5回繰り返しましょう。次に足の前後を組み替えて(左足を前にする)Step3〜5を繰り返しましょう。
■Step6:可動域を再度確認
最後に可動域を確認します。特に背屈がしやすくなったのを実感するはずです。
【まとめ|神経経路を整えて美姿勢に!三半規管トレーニング4か条】
1)美姿勢のためには、全身のバランスを整える三半規管や神経経路の働きを活性化することも重要。
2)三半規管や前提脊髄路は加齢、ストレス、睡眠不足で働きが低下し、バランス感覚が弱まる。
3)スタイルアップのためには三半規管と前提脊髄路を刺激するトレーニングを取り入れるのが有効。
4)隙間時間でできる、トレーニングを行うと抗重力筋アップにもつながり、猫背改善に。
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以上、「神経経路を整えて美姿勢に!三半規管トレーニング」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は2月1日の更新です。お楽しみに!
- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子