春の足音が聞こえてきて、旅心が高鳴るこの時期。都心からアクセスしやすく、豊富な温泉や新鮮な海の幸が待つ伊豆で心身のリフレッシュを図りたい人は多いのではないでしょうか。
そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに伊豆の名宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、「マストランプ」です。

公式サイト
美食も温泉も心行くまで!別荘感覚のホテルで過ごす贅沢な旅時間
伊東駅からタクシーで3分ほどの高台に位置する「マストランプ」は、全6室のプチホテル。敷地内から湧き出る自家源泉を使った3つの貸切風呂と、伊豆の新鮮な魚介や野菜を生かした本格フレンチが評判で、名湯とグルメを欲張りに堪能できます。


「宿名の『マストランプ』とは、“船の停泊灯”という意味。海が大好きだというオーナーのこだわりが詰まった宿で、アットホームな雰囲気にも癒されます」(植竹さん)

「温泉は全て源泉かけ流しで、露天風呂が1つに内湯が2つ。巨石が配された露天風呂は野趣溢れる佇まいで、ひとりで入るには贅沢なほど広々とした造りで開放感抜群です」(植竹さん)

「内湯は、岩風呂と伊豆石風呂とがあり、窓を開ければ半露天式に。内湯からの眺めも風情があり、人目を気にせずゆったり湯浴みできるのはまさに至福のひとときです。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。柔らかな浴感の湯が心地よく、しだいにポカポカとして額に汗がにじんできます。塩のヴェールに包まれて、肌がしっとりと保湿されたのを実感できました」(植竹さん)


全6室のうち、よりプライベートでリュクスな旅時間を過ごしたい人におすすめなのは、離れの2室「Le bois(ル・ボワ=フランス語で「森」)」と「La riviere(ラ・リヴィエール=フランス語で「川」)」です。「ル・ボワ」は、ウォールナット材のフローリングや、和紙を用いた照明などがシックでモダンな印象。2階からの眺めも格別で、空や森を身近に感じることができます。


「ラ・リヴィエール」は、明るい光が差し込む吹き抜けタイプで、松の無垢材を使用したナチュラルな雰囲気。専用サウナで小川のせせらぎを聴きながら“ととのう”感覚も得られます。

離れの2室はいずれも源泉かけ流しの露天風呂付き。爽やかな森の息吹を感じながら好きなときに好きなだけ温泉を満喫し、体にも心にも肌にも潤いをチャージするのに好適です。

ブイヤベースに感動!丹精を尽くした本格フレンチに舌鼓を打つ

伊豆ならではの海の幸を生かした本格フレンチもお楽しみのひとつ。なかでも、開業以来の看板メニューでもある「伊勢海老のブイヤベース」が絶品だと植竹さんは話します。

「サフランをきかせた南仏プロヴァンススタイルのブイヤベースは、この一品のためだけでも訪れたくなるほど。見た目からしてインパクト大の伊勢海老のほか、数種類の魚介が入っており、それらの出汁が複雑に絡み合った奥深いスープに感動しました。
また、ブイヤベースはコースの終盤に登場するメニューですが、それ以前に出てくる料理も一皿一皿、手が込んでいてまるで隠れ家レストランかのよう。温泉好きだけでなく食通の間でも絶賛する声が多いのもうなずけます」(植竹さん)

「朝は洋食で、数種から選べるパンやとろとろのスクランブルエッグをはじめ、“白インゲン豆と野菜のスープ”や“玄米と根菜ひじきのサラダ”などからだ想いのメニューが並びます。スープは具材たっぷりで朝にぴったりの優しい味わいが印象的。染みわたるようなおいしさに朝から口福体験を楽しめました」(植竹さん)

以上、「マストランプ」をご紹介しました。源泉かけ流しの貸切温泉に癒されると共に、本格フレンチも味わえるご褒美旅行を実現したい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- マストランプ
- 住所/静岡県伊東市岡370
客室数/全6室
料金/朝夕2食付き 2名1室¥37,000(税込)~ - TEL:0557-37-2240
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- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)