【目次】

プロフィール

 

名前:ショーン・ベイカー(Sean Baker)
出生地:アメリカ合衆国ニュージャージー州
生年月日:1971年2月26日

第97回アカデミー賞で最も脚光を浴びた『ANORA アノーラ』の監督として、一躍世界中から注目を集めているショーン・ベイカー。2000年に映画『Four Letter Words』で監督デビューし、2012年の映画『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』が国際的に高い評価を受けました。
セックスワーカーを題材にした作品が多いことで知られ、2015年には全編iPhoneで撮影した映画『タンジェリン』が公開。2017年の映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』からはウィレム・デフォーがアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、新進監督として順調なキャリアを築いてきました。
2024年、ショーン・ベイカーにとって長編映画8作目となる『ANORA アノーラ』が数多くの賞を受賞し、大きな話題に。アカデミー賞でも作品賞や監督賞など6部門にノミネートされ、そのうち作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞を受賞。ショーン・ベイカー自身はアカデミー賞史上初となる単一作品で4部門のオスカーを手にしました。

私生活では、映画プロデューサーのサマンサ・クアンと結婚しています。

「若いころ」「昔」の写真8選

まず、ショーン・ベイカーの「若いころ」「昔」の写真をピックアップ。

2008年6月(37歳)ロサンゼルス映画祭

 

2010年9月(39歳)映画『Prince of Broadway』トークイベント

 

2012年8月(41歳)第65回 ロカルノ映画祭

 

2013年2月(42歳)インディペンデント・スピリット・アウォード

 

2015年1月(43歳)Creative Impact Awards And 10 Directors To Watch

 

2015年1月(43歳)サンダンス映画祭

 

2015年1月(43歳)サンダンス映画祭

 

2015年11月(44歳)第25回 ゴッサム・インディペンデント映画賞授賞式

 

「監督作」代表作4選


ここからは、チェックしておきたいショーン・ベイカーの代表「監督作」を4ご紹介します。

『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』(2012年)

2013年2月 インディペンデント・スピリット・アウォード。左から、ジェームズ・ランソン、ドリー・ヘミングウェイ、ステラ・メイヴ、ショーン・ベイカー。
2013年2月 インディペンデント・スピリット・アウォード。左から、ジェームズ・ランソン、ドリー・ヘミングウェイ、ステラ・メイヴ、ショーン・ベイカー。

長編映画4作目となる作品。出演は、ドリー・ヘミングウェイ、ベセドカ・ジョンソンなど。インディペンデント・スピリット・アウォードでロバート・アルトマン賞を受賞した。

あらすじ:女優を目指すジェーン(ドリー・ヘミングウェイ)は、生活のためポルノ女優として働いている。あるとき、ガレージセールで購入したポットに1万ドルもの大金が入っているのを発見したジェーン。売り主の老婦人セイディ(ベセドカ・ジョンソン)のもとへ返却しに行ったことがきっかけで、ふたりは交流をもつようになる。

『タンジェリン』(2015年)

2015年6月 Sundance NEXT FEST。左から、マイヤ・テイラー、キタナ・キキ・ロドリゲス。
2015年6月 Sundance NEXT FEST。左から、マイヤ・テイラー、キタナ・キキ・ロドリゲス。

長編映画5作目となる作品で、全編に渡りショーン・ベイカー自身がiPhoneで撮影したことが話題となった。また、メインキャストとして演技経験のないトランスジェンダーの女優、キタナ・キキ・ロドリゲス、マイヤ・テイラーのふたりが起用されている。インディペンデント・スピリット・アウォードで4部門にノミネートされた。

あらすじ:クリスマスイブのロサンゼルス。トランスジェンダーの娼婦シン・ディ(キタナ・キキ・ロドリゲス)は、親友のアレクサンドラ(マイヤ・テイラー)から、自身の服役中に恋人が浮気をしていたことを知らされる。激怒したシン・ディは、恋人と浮気相手を見つけ出そうと町中を探し回る。一方、歌手志望のアレクサンドラ(マイヤ・テイラー)は、カフェで行うライブの宣伝活動をしながら客引きをしていたが…。

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017年)

2017年10月 オーランドプレミア。左から、ブルックリン・プリンス、ヴァレリア・コット、クリストファー・リヴェラ、ショーン・ベイカー。
2017年10月 オーランドプレミア。左から、ブルックリン・プリンス、ヴァレリア・コット、クリストファー・リヴェラ、ショーン・ベイカー。

長編第7作目。出演は、ブルックリン・プリンス、ウィレム・デフォーなど。この作品でウィレム・デフォーがアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

あらすじ:6歳の少女ムーニー(ブルックリン・プリンス)は、ディズニー・ワールドの近くにあるモーテルで母親のヘイリー(ブリア・ヴィネイト)と共に暮らしていた。生活は貧しいが、同じくモーテルに暮らす子どもたちと楽しい日々を過ごしているムーニーたちを、モーテルの管理人ボビー(ウィレム・デフォー)は厳しくも温かい目で見守っていた。しかし、あることがきっかけでムーニーの日常が崩れていってしまう。

『ANORA アノーラ』(2024年)

2024年10月 第68回 ロンドン映画祭。右は、マイキー・マディソン。
2024年10月 第68回 ロンドン映画祭。右は、マイキー・マディソン。

長編9作目。主演は、マイキー・マディソン。アカデミー賞で6部門にノミネートされ、5部門で受賞。ショーン・ベイカー自身も作品賞、監督賞含む4部門で受賞した。

あらすじ:ニューヨークのストリップクラブでダンサーとして働くアノーラ(マイキー・マディソン)は、クラブでロシア人御曹司のイヴァン(マーク・エイデルシュテイン)に出会い、報酬をもらって恋人になる契約をする。イヴァンがロシアに帰るまでの7日間、贅沢三昧の日々を過ごしたふたりは、徐々に惹かれ合い衝動的に結婚。しかし、イヴァンの両親は、息子の結婚を阻止すべく強硬手段をとる。

「妻」の写真3選


映画プロデューサーのサマンサ・クアンと結婚しているショーン・ベイカー。サマンサ・クアンはショーン・ベイカーの作品もいくつか手掛けており、『ANORA アノーラ』でもプロデューサーとして名を連ねています。ここからは、「妻」の写真をピックアップ。

妻で映画プロデューサーのサマンサ・クアン

2018年1月 第23回 全米批評家協会賞授賞式。
2018年1月 第23回 全米批評家協会賞授賞式。

2024年11月 全米批評家協会 第3回 Celebration Of AAPI Cinema & Television

 

『ANORA アノーラ』にもプロデューサーとして参加している

2025年3月 ヴァニティフェア オスカー・パーティー。
2025年3月 ヴァニティフェア オスカー・パーティー。

「男前遍歴」12選


次に、40代後半からの「男前遍歴」をお届けします。世界中が注目の監督、そのオーラは眩いばかり。

2017年11月(46歳)第9回 ガヴァナーズ賞授賞式

 

2018年1月(46歳)第29回 パームスプリングス国際映画祭

右は、ウィレム・デフォー。
右は、ウィレム・デフォー。

2018年2月(47歳)第17回 AARP 大人のための映画賞授賞式

左から、クリストファー・リヴェラ、ヴァレリア・コット、ショーン・ベイカー。
左から、クリストファー・リヴェラ、ヴァレリア・コット、ショーン・ベイカー。

2018年3月(47歳)第90回 アカデミー賞授賞式

 

2021年9月(50歳)第69回 サンセバスティアン映画祭

 

2021年10月(50歳)第16回 ローマ映画祭

 

2024年5月(53歳)第77回 カンヌ国際映画祭

 

2024年9月(53歳)第62回 ニューヨーク映画祭

 

2024年10月(53歳)第68回 ロンドン映画祭

 

2025年2月(54歳)第30回 全米映画批評家協会賞授賞式

 

2025年2月(54歳)第40回 サンタバーバラ国際映画祭

 

2025年2月(54歳)インディペンデント・スピリット・アウォード

 

「現在」の写真3選


日本では2月末に公開され、大ヒットを記録している『ANORA アノーラ』。公開後にはショーン・ベイカーも来日し、舞台挨拶をおこなったことも大きな話題に。日本の映画に影響を受けたエピソードも語られ、ファンにとっては貴重な時間となったようです。

2025年3月(54歳)第97回 アカデミー賞授賞式

 

2025年3月(54歳)第97回 アカデミー賞授賞式

 

2025年3月(54歳)第97回 アカデミー賞授賞式

 

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
Getty Images