『Precious』専属モデルの立野リカさん、マリウス葉さん、歌手のAIさん、クリスタル ケイさんらが『国際女性デー トークセッション』に登場!女性が “自分らしく生きる” ことを考えるトークセッションを開催
毎年3月8日は『国際女性デー』として、女性の権利向上とジェンダー平等を推進する象徴的な日として、全世界でさまざまな普及活動が繰り広げられています。

国際女性デーを3日後に控えた2025年3月5日、ラグジュアリーライフスタイルホテル「東京エディション虎ノ門」を会場に、女性の権利や生き方、そして未来について話し合うトークセッションが行われました。

会場には『Precious』専属モデルの立野リカさんをはじめ、マリウス葉さん、歌手のAIさん、クリスタル ケイさんら、多方面でご活躍の皆さんが登場! 日本社会が現状抱えるジェンダーなどの問題点について、深い議論がなされました。当日の様子をレポートします。
「東京エディション虎ノ門」で開催された『国際女性デー トークセッション』では性教育の重要性、メンタルヘルス、多様性などについて議論

3月8日(金)の『国際女性デー』を前に開催されたこのトークセッションには、国際協力NGOジョイセフ事務局次長の小野美智代氏を筆頭に、東京エディションのカルチャー&エンターテインメントディレクターの白川麻美氏、歌手として活躍するAIさんとクリスタル ケイさんをはじめ、新たな活動をスタートさせたマリウス葉さん、『Precious』専属モデルとしておなじみの立野リカさんなど、多方面でご活躍の皆さんが登場。
根深いジェンダーギャップや無意識のバイアスが残る社会の現状に触れ、性教育の重要性、メンタルヘルス、多様性など、具体的な議論が繰り広げられました。

議題に挙げられた【日本におけるメンタルヘルス対策の遅れ】について、マリウス葉さんが
「心の問題や、トラウマがあってもカウンセリングを受けないというのが日本の現状。自分がちゃんと信頼できて、話しやすいなというセラピストを見つけるまで、いろいろな方と話してみた方がいいと思います。いい出会いがあったら、メンタルヘルスは回復するから。日本の学校って、我慢が素晴らしいみたいなことを教えますよね。だから、たとえ体がサインを出しても、それを無視することを学ぶんです。それで大人になった時に、ストレスを感じても我慢しないといけないっていう思考になるんだと思います」と日ごろの実感を交えた意見を述べ、これに対してAIさんも
「周りの人たちが悩んで悩んで、みんな鬱になるわけです。“鬱” っていう言葉をこんなにも聞いた年はないぐらい。みんなから届くのは、『助けて』『もう死にたい』『どうしようもない』みたいなメッセージが多い。だから、最近は歌でも死なないでって書くことが多くなっている。とにかく人が死なないようするには、どうしようっていうこと。気力がないと、何か変えようと思ってもできないじゃないですか?だから、みんなを元気にさせないといけないと思っています」と、現状の課題を踏まえた自身の取り組みについても述べ、率直な意見を交わしました。

さらに、『国際女性デー』の達成目標にひとつでもある【ジェンダー平等】と【性の多様性】についても深いディスカッションがなされ、女性がキャリアを重視すると「家庭を顧みない」と揶揄される現実や、男性が育児に積極的に携わろうとすることへの理解が追いついていない社会の現状についても、自身も子育て中の母であるAIさんが、
「“男の子なんだから” と言う表現を家族がすることがある。“男子はもっとしっかりしろ!” みたいなことだと思うのだけど、それは昭和の表現じゃないですか?今の時代、ジェンダーで分ける必要はないと思います。家族も多分口癖みたいな感じで、自分も親から言われてきたことだから、『しっかりしてほしい』という思いから言ってというのも分かるけど、その “男の子だから” っていうフレーズがどうしても引っかかります」と、【男らしさ】【女らしさ】という固定観念が根強く残る日本社会について、立野さんをはじめ参加者全員が深く同調する姿が印象的でした。

『国際女性デー』が国連で制定されて今年で50周年を迎え、さらに1995年、第4回世界女性会議(北京会議)で「北京宣言と行動綱領」が採択されてから30周年の節目となる2025年、世界でさらなるジェンダー平等の実現を目指して行動を加速させようと、規模を拡大しながらさまざまな普及活動が繰り広げられています。
日本でも「NEXT50 〜行動でつなぐ、幸せな未来〜」をテーマに、東京・大阪・愛知・北海道・石川・群馬の6都道府県で表彰式やセミナー、ワークショップなど多彩なプログラムが展開され、3月を【女性史月間】として、ジェンダー平等に対する気づきの場、学びの場を提供するための各種プログラムが予定されています。
興味のある方は下記、『国際女性デー』公式ウェブサイトよりチェックして、自己啓発のためにも積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 松野実江子(Precious.jp)