実在しない装飾やアイテムをプリントで表現したり、意外性のある素材で仕立てたり。目の錯覚や先入観を利用した個性的なルックが昨今、パリやミラノのランウェイで異彩を放っています。
そこで、雑誌『Precious』4月号では【10メートル先の「ユニークな裏切り」】と題し、第一印象を裏切るユニークなファッションアイテムにフォーカス！
今回は「視覚トリック」で魅せるユニークな裏切りコーディネートをまとめてご紹介します。
■１：「素敵なベルト」と思ったら…“だまし絵デザイン”｜佇まいに静かな個性を宿すウィットなウエストディテール
スマートなシャツスタイルを、ゴールドバックルが効いたブラウンベルトで仕上げた都会的な着こなし。と思わせて、よく見るとベルトはフェイク。ウエスト部分にベルト形の3Dプリントが配された、トリックアートのようなパンツです。バックル部分にはメタルがあしらわれ、一見フェイクとは気づけない緻密さが見事！
■２：「春らしいチノパンツ」と思ったら…“レザーパンツ”｜クリーミーグラデーションで、気品溢れる女性らしさが香り立つ
遠目ではベージュのチノパンツのように見えるものの、実際はレザー素材のワイドパンツという意外性。ゆとりのあるシルエットとラムレザー特有のしなやかな素材感が、いい意味でレザーらしからぬリラックス感を漂わせます。カジュアルを装って極上のラグジュアリーを秘めた一本を、大人のムードで着こなして。
■３：「ハイネックトップス」と思ったら…“前後逆のシャツデザイン”｜シンプルな着こなしの背中にひそむ、革新的なメゾンの哲学
グレーのハイネックブラウスに、黒の膝丈スカートを合わせたシックなモノトーンスタイル。すれ違いざまにふと振り返ると、首の後ろに襟が？シャツを前後ろ逆にした斬新なデザインに、思わず目を奪われるはず。着方の常識を文字どおりひっくり返すことで、ベーシックなシャツがこんなにも目を引く佇まいに。
■４：「籐素材のかごバッグ」と思ったら…“レザーの編みバッグ”｜パリシックな装いに意外性を忍ばせて、大人カジュアルを格上げ
今やデイリースタイルに欠かせないアイテムとなった、かごバッグ。街中でも活躍する相棒としておすすめしたいのが、オールレザータイプです。籐に見えるベージュの本体部分もカーフレザーで編まれているため、圧倒的に端正！レザーに見えない軽やかなルックスで、抜け感を添えて。
■５；「ベーシックなボーダー」と思ったら…“隠れロゴ入り”｜マリンスタイルにエレガンスを吹き込む、洗練された小物使い
マリンムード漂うボーダートップスを近くで見ると、ウエストのサイドに隠れた「DIOR」ロゴを発見！ストライプに溶け込むように、細く引き伸ばしてグラフィカルに表現されたロゴは、まるでアート。さりげないディテールが大人のおしゃれ心を高めてくれます。
■６：「ホースビット ローファー」と思ったら…“ロングブーツ”｜遠目にも映えるハードウエアが、別格の品格を演出する
ホースビット ローファーやシルクスカーフなど、クラシカルな小物をセンスよく効かせた端正なトラッドスタイルかと思えば、足元にユーモアが。ローファーに見えた靴は実際はローファーデザインのブーツ。ホースビットの靴＝ローファーという先入観を裏切り、楽しい驚きをもたらします。
■７：「テーラードジャケット」と思ったら…“ノーカラージャケット”｜趣向を凝らした視覚トリックで、ベージュのワントーンに鮮度を
むだのないシルエットが美しい、ジャケットセットアップ。まじめな印象を授けるクラシカルな襟は、実はフェイクデザイン！テーラードカラーは同素材を配して立体的に、ラペルは輪郭をステッチで表現したもの。それぞれの襟タイプのいいとこどりが叶う一着です。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- ジャガー･ルクルト TEL：0120-79-1833
- PHOTO ：
- 赤尾昌則（white STOUT）
- STYLIST ：
- 古田千晶
- HAIR MAKE ：
- ヘア／HORI（BE NATURAL）、 メイク／津田雅世（mod's hair）
- MODEL ：
- 大塚まゆか
- EDIT&WRITING ：
- 奥山碧子（Precious）
