“ポエトリー オブ タイム(詩情が紡ぎだす時)”──「ヴァン クリーフ&アーペル」が追求し続けている独自のウォッチメイキングにおけるテーマのもと、非常に高度な複雑機構とメティエダールを融合させた『ポエティック コンプリケーション』。その代表作である『レディ アーペル ポン デ ザムルー』から、メゾンの創業の地である「パリ」にオマージュを捧げる4モデルの新作が誕生しました。
夜明けから月明かりの深夜まで、4つの時間帯の美をエナメルで表現
すでにお届けした『レディ アーペル バル デ ザムルー オートマタ』に続いて、今回ご紹介するのは、『ポエティック コンプリケーション』を代表する『レディ アーペル ポン デ ザムルー』が新たな物語を紡いだ4つの新作です。

一般的な時計の針が円を描き進むのに対し、扇形に運針し、最後の数値に達したら瞬時にゼロ位置へとリセットされる複雑機構「レトログラード」を、パリの橋の上で繰り広げられる恋人たちの逢瀬を演出する仕掛けに昇華させた『レディ アーペル ポン デ ザムルー』。
従来の時計としての役割である「時刻表示」だけではなく、恋人たちが橋の両端から少しずつ近づき、正午と深夜に口づけを交わすという「ドラマ」へ昇華させたロマンティックなコンプリケーションが、色彩によって1日の移り変わりを表現する4つのハイジュエリーウォッチへ。
「ヴァン クリーフ&アーペル」というメゾンのクリエイションが、また大輪の花を咲かせました。

ケースバックまでドラマが続く、4つの愛の物語
それぞれ、夜明け(オーブ)から朝(マティネ)、夕暮れ(ソワレ)、そして月明かり(クレール ド リュンヌ)と、移ろいゆく時間によって変わるパリの街の光や色彩を、高度な「グリザイユ エナメル」技法によって文字盤に投影した『レディ アーペル ポン デ ザムルー』。
ベゼルにはダイヤモンド、ケースサイドとブレスレットはさまざまな大きさのダイヤモンドと美しいカラーグラデーションを描くサファイアをセットし、文字盤で繰り広げられる愛の物語をドラマティックに彩ります。
そしてその物語はケースバックへ。レリーフ装飾やエングレービング、サファイアガラスにはエナメル塗料でロマンティックなモチーフを描きだし、4つの愛のストーリーが美しく完結されるのです。
■1:夜明けの光彩を表現した『レディ アーペル ポン デ ザムルー オーブ ウォッチ』

■2:澄んだ朝の空気を感じる『レディ アーペル ポン デ ザムルー マティネ ウォッチ』

■3:夕暮れ時を映し出す『レディ アーペル ポン デ ザムルー ソワレ ウォッチ』

■4:月明かり輝く『レディ アーペル ポン デ ザムルー クレール ド リュンヌ ウォッチ』

世界中の女性たちを虜にしている「ヴァン クリーフ&アーペル」は、「人を愛する想い」から生まれたメゾンということをご存知でしょうか? その物語は1895年、アルフレッド・ヴァン クリーフとエステル・アーペルの結婚から始まりました。その後、1906年に創業して以来、「幸運」や「自然」とともに、「愛」はメゾンのインスピレーションの源であり続け、『ポエティック コンプリケーション』という唯一無二のクリエイションへと発展しました。
アルフレッド・ヴァン クリーフとエステル・アーペルの結婚から130年を迎えた2025年、「ヴァン クリーフ&アーペル」のウォッチメイキングは、また異なる世界観の新作でその創造性の豊かさを印象づけています。次回はさらなるエレガンスを纏ったアイコン『カデナ ウォッチ』をご紹介する予定です。お楽しみに!
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト