ブルックリンの魅力のひとつに、「地産」にこだわった食料品や手づくり雑貨など、その風土を感じられるアイテムにあふれていることが上げられます。今回は、ブルックリン在住歴10年であり、『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ(旅のヒントBOOK)』の著者である、ライターの安部かすみさんに、お土産にも喜ばれる「ツウ」なセレクションを教えていただきました。

ブルックリンで買うべき「ツウ」なお土産リスト5

■1:NY産のブドウを使った「ワイン」【The Red Hook Winery】

1本$20前後からそろう
1本$20前後からそろう

ブルックリンの観光地といえば倉庫街のダンボが人気ですが、「次のダンボ」との呼び声が高い倉庫街がレッドフック(Red Hook)。ここにある倉庫跡地にオープンして10年になるのがワイナリーのThe Red Hook Winery(ザ・レッド・フック・ワイナリー)です。

The Red Hook Winery(ザ・レッド・フック・ワイナリー)の内観
The Red Hook Winery(ザ・レッド・フック・ワイナリー)の内観

ニューヨーク州のノースフォークとフィンガーレイクで採れたブドウを使ったワインを楽しめます。ウォークイン可のテイスティングルームや、ワインの製造工程が見学できるワイナリーツアー(要予約)もあります。ブルックリン産のワインは日本では珍しいので、お土産にすると喜ばれるでしょう。

地下鉄駅から少し離れているので、タクシーやウーバー、もしくはフェリーを使って行くと便利です。

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■2:アメリカ人によってつくられた「日本酒」【Brooklyn Kura】

純米吟醸生原酒(#14)のボトル($28) © Reid Rolls
純米吟醸生原酒(#14)のボトル($28) © Reid Rolls

アメリカ人シェフによる寿司やラーメンは、ニューヨークではもはや珍しいものではなくなりましたが、今年はアメリカ人による酒蔵までもがオープンしました。ニューヨーク初の酒蔵です。

生化学者で発酵物が大好きなブランドンと、金融業界で働いていたブライアンが日本で出会って酒蔵を訪れ、日本酒のおいしさを実感したのが始まりです。日本の酒蔵で実地訓練を受けたふたりがつくる日本酒は、驚くほどのおいしさです。

できたてを冷やや常温でいただくのもいいですが、しばらく寝かせて熟成させてもよさそう。テイスティングルームで飲めるので、ぜひ味を確かめてください。

Brooklyn Kuraのテイスティングルーム © Reid Rolls
Brooklyn Kuraのテイスティングルーム © Reid Rolls

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■3:センスのよいハウスメイドの「食品」【Bklyn Larder】

ハウスメイドのグラノーラやナッツ類($6〜)
ハウスメイドのグラノーラやナッツ類($6〜)

食品貯蔵庫という意味のBklyn Larder(ブルックリン・ラーダー)。店内キッチンで手づくりされた各種惣菜をはじめ、地元~世界中から輸入されたハイエンドなチーズ、チョコレート、クラフトビールなどがそろっています。

STAGGから改名したブリンズ(Brins)のジャム、ラーカチョコレート(Raaka Chocolate)など、ブルックリン産の食品ほか、カリフォルニア産ダーディマンズ(Dardimans)のドライフルーツや珍しい世界各国の地ビールなどなど、見た目もかわいくて、軽くてお土産に最適なものがたくさんあります。

BRINSのジャム各種($10)
BRINSのジャム各種($10)

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■4:今や定番!おいしくておしゃれな「チョコレート」【Mast Brothers】

小サイズ($4)・中サイズ($8)・大サイズ($20)© David Post
小サイズ($4)・中サイズ($8)・大サイズ($20)© David Post

ブルックリン発のおしゃれでおいしい手づくりチョコレートといえば、Mast Brothers(マスト・ブラザーズ)がおすすめ。包装紙もポップで洗練されているので、お土産にも喜ばれます。流行発信地、ウィリアムズバーグの本店に入ると、香ばしいカカオの香りに包まれます。

ミルク味、ダークチョコレート味ほか、オリーブオイル味、ゴートミルク味など、常時18種類前後そろっていて、一番人気はシーソルト味だそうです。スーパーなどほかの店でも購入できますが、スモーク味、スモークメープル味、ライ味などはこの本店限定品です。

それぞれ試食ができるので、どの味にするか迷ったらスタッフに気軽に聞いてみましょう。

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■5:優しい使い心地の「スキンケア商品」【Stonefruit Espresso + Kitchen】

デッドシーソルトのReplenishing Salt Soakなど、$15前後のお手ごろ商品がそろう
デッドシーソルトのReplenishing Salt Soakなど、$15前後のお手ごろ商品がそろう

カフェと花屋が一緒になったStonefruit Espresso + Kitchen(ストーンフルートゥ・エスプレッソ・プラス・キッチン)。カフェから花屋のちょうど間ぐらいのスペースでは、センスのよいスキンケア商品各種も取り扱っています。

手づくりをはじめて10年になるオーナー、ジェシカ・モレリ(JESSICA MORELLI)によって、小バッチで手づくり生産されている、ブルックリン産の自然派スキンケア商品「Palermo Body」は、お肌にとても優しい使い心地です。ブルックリン産ほか、コロラド産「DRAM Apothecary」の手づくりシロップなどもあります。

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ブルックリンには、この地で少量生産されたかわいくてお土産に最適なものがたくさんあります。「大切なあの人」にぴったりな、素敵なお土産に出合えますように!

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『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ(旅のヒントBOOK)』
古くて新しいブルックリンの「今」がわかる新刊
古いものを大切にしながら新しいものを取り入れ、独自のカルチャーを発信し続けるブルックリンの「今」が1冊になりました。2018年3月にイカロス出版より刊行された『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ(旅のヒントBOOK)』(¥1,728)。全国の書店とAmazonで好評発売中。
この記事の執筆者
ニューヨーク・ブルックリン在住。日本の出版社で音楽編集者、2冊のガイドブックの編集長を経て、2002年ニューヨークに移住。2007年より在ニューヨーク新聞社に勤務しシニアエディター職を経て、2014年に退職し独立。現在は雑誌やニュースサイトで、ライフスタイル、トレンド、グルメ、文化や習慣、テック&IT業界など、ニューヨークの最新情報を執筆。2018年初の著書『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ(旅のヒントBOOK)』を刊行。ロンドンベースのプロジェクトで翻訳家としても活動中。在外ジャーナリスト協会「Global Press」会員。
公式サイト:A.Kasumi
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PHOTO :
©Kasumi Abe
WRITING :
安部かすみ
EDIT :
石原あや乃